政府の知的水準というか、リテラシーや常識というものが、あまり
にも低下していることがよく分かる報道があったので、ご紹介します。
スポーツ庁が、五輪の新型コロナウイルス感染症対策として
「空間除菌」をうたう空気清浄機を購入した、とのこと
(総額数十億円)。。。
● 「空間除菌」スポ庁購入 コロナ対策、厚労省は推奨せず (朝日)https://www.asahi.com/articles/ASP5G53Y1P56ULEI001.html
空間除菌…💧
WHOや厚生労働省も推奨せず、いわゆる「ニセ科学」の代表です。
消費者庁も、空間除菌なるものに根拠はない、として、これまでに
多くの「空間除菌」アイテムを売る企業に措置命令を出しています。
それを、政府自身が飛びついて数十億円出して買う、とは。。。
誰かが提案して、議論になって、購入に至った、とのプロセスの中
で、だれも反対しなかったのでしょうか。だれかが「おかしい」と
言ったとしても、マジョリティにならなかった、という事実に愕然と
します。
政権のリテラシーの低さや非科学的な姿勢を象徴する出来事です。
感染症が蔓延してすでに1万人以上の死者が出て、今もなお感染者
が増え続けている今、この国に生きる一人の人間として、(多くの
科学者・専門家にいくらでも意見を聞けるはずなのに)ニセ科学を
信じてしまう政府・与党に、自分や大切な人の健康を託していいのか、
真剣に考えるべきです。