2025年9月10日水曜日

緊急避妊薬がようやく薬局で 女性の自己決定権

 

 性行為から72時間以内に服用することで妊娠を8割程度防ぐとされる

緊急避妊薬。時間との勝負なわけですが、現在、国内では医師の処方箋

が必要です。

 8月末、ついに厚生労働省の薬事審議会において緊急避妊薬の

スイッチOTC化(医師の処方箋なしに薬局等で購入できる)の方針が

了承されました。。。!

 望まぬ妊娠を確実に安心安全な方法で回避できるかどうかは、

女性の心身と人生を大きく影響し、その選択の保障は自己決定権の

保障に直結します。


● 「なぜこんなに時間が…」 緊急避妊薬の市販化まで9年 その背景は (毎日)

 https://mainichi.jp/articles/20250829/k00/00m/040/274000c



<一部引用> 

 産婦人科医の重見大介さんは、自分の体や性・生殖について、

誰もが十分な情報を得られ、自分で決められる「性と生殖に関する

健康と権利」の重要性が近年、国内の学会などでも取り上げられ、

認識が広がってきたことを明かす。「市販化は大切で大きな一歩だ」

と語る。

 市販化を求めてきた市民団体共同代表の染矢明日香さんは「長く

当事者不在のまま『女性を守る』という名の下で議論が進み、管理され、

そこから外れた人たちがリスクを負ってきた」と語る。

<引用終わり>


 女性の自己決定権、とりわけ「性と生殖に関する健康と権利

(リプロダクティブヘルス&ライツ)」を保障する上で、大きな前進です。

日本におけるリプロの保障は、他にも例えば人工妊娠中絶がいまだに

「原則として犯罪(堕胎罪)」にあたったり、WHOが推奨する服薬に

よる中絶がなかなか広がっていなかったり、十分に保障されているとは

いえない状況です。問題を放置しない政治を求めます。


#自己決定権

#女性の人権

#人権

#緊急避妊薬

オンライン憲法カフェ開催報告 🌟 参政党の憲法案と日本国憲法を徹底比較!

 

 去る8月30日、静岡県浜松市にて
「各党の憲法比較講座〜憲法って何だったっけ?〜」が開催され、
あすわか所属の弁護士がオンライン参加で講師を務めました
☀
 現行の日本国憲法をはじめ、自民党改憲草案、参政党の憲法創案、
更に明治憲法を比較した表を配布しての詳細な解説は好評で、
以下のような感想をいただきました。



・現行の憲法の良さを改めて感じ、他の憲法の目指すところは何なのかを
 考える機会となった

・並べて見ると、その違いが明確になり、意図が見えてくる。

・しみじみ、いま私たちがこうして自由に考えて発言し、平和に暮らすことが
 できているのは、今の憲法に守られているからなんだと実感

・ 自民党案は改憲案なのに対し、参政党は新たな憲法を創るというもので
 全面改訂であり、現状をひっくり返すような驚きの内容。国民主権ではなく
 天皇主権となり、基本的人権の文言は削除され、多くの権利が削除されて
 いる。今回のイベントで、改めて現在の憲法の恩恵を感じるとともに、
 考える機会になった





  40℃近い暑さの中、お集まりいただいた皆さまに感謝です🍉
  人権ってなに?憲法ってなに?という基本知識が頭に入っていると、
 自民党の憲法草案のヤバさも、参政党の憲法草案のヤバさも、けっこう
 すぐに分かるものです。

  たしかな知識で、「市民に必要な政治」「民主主義にふさわしい政治家」
 を見極めたいですよね。ぜひ憲法カフェをご利用ください!

震災での朝鮮人虐殺 二度と繰り返さないために

 

 日が経ってしまいましたが、9月1日には関東大震災後にデマに

よって虐殺された朝鮮人らを追悼する式典が開催されました。

都知事の追悼文の送付という慣習を、小池百合子都知事は9年間断ち

切ったままです。差別が生んだ虐殺の歴史から目を背ける態度は不誠実で、

差別に対する問題意識の低さをうかがわせます。



● 関東大震災の朝鮮人虐殺から102年

「真摯に向き合い、排外主義に立ち向かおう」 追悼式典続ける責務訴え (東京)

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/432574



<一部引用>

 1973年に公園内に建てられた追悼碑の前には、数百人の市民が集った。

実行委員会の宮川泰彦委員長は、朝鮮人や中国人らは「自然災害ではなく

人の手で虐殺された。弔い方も当然違う」と強調。「悲惨な過ちから目を

背けず、式典を続けることが私たちの責務だ」と話した。市民団体の関係

者や政治家ら5人が追悼の辞を述べ、歌手の加藤登紀子さんらもメッセージ

を寄せた。

<引用終わり>


 関東大震災が起きた1923年当時、朝鮮人は「不逞鮮人」と蔑称で呼ばれ、

朝鮮人や中国人への差別は日常に染み渡っていました。差別が野放しに

された社会は、マイノリティの命を奪います。二度と繰り返さないために

は、繰り返し学び続けるしかありません。

これもまた「不断の努力」(憲法12条)です。



#ヘイト

#人権

#差別


2025年8月6日水曜日

日本ペンクラブ なお続く、排外的言論の横行を懸念


 日本ペンクラブの緊急声明をご紹介します。

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「選挙が終わってもなお続く、排外的言論の横行を懸念します」

 https://japanpen.or.jp/




 「排外的言論、デマや差別扇動」が止まないことへの強い危機感、

またそれを許さない姿勢は企業にも求められていることを強く呼び

かけています。

 「当然、出版界も含む言論表現の世界でも問われていることがらです。

デマや差別扇動、排外的言論によって、この社会が後退し崩壊していく

ことを、看過することはできません。」というくだりは、具体名こそあげ

ていないものの、週刊新潮に掲載された高山正之氏のコラム「創氏改名2.0」

を念頭においていると推察されます。

 特定の人を名指しして(アイデンティティに深くかかわる)名前を誹謗し、

国籍・民族を理由に信頼できないかのような敵意をむける差別的な内容です。

 なぜこのような原稿が掲載されてしまったのか、反省と検証が不可欠です。

何度でも繰り返し 「抑止力」の話





 「抑止力によって平和が維持できる」とよく聞きますが、本当でしょうか。
「いざというときの報復の準備」を見せつけて威嚇することで、他国との
信頼関係が増すのでしょうか…??
 むしろ周辺国の不安を煽り、軍事的緊張を高めるのでは?
防衛体制の強化は、自ら戦争の危機を作る本末転倒なように思えます。
.
.
 「抑止力による平和維持」は確実な方法でしょうか?
  どんなに強大な兵器をそろえても、「攻撃されたら倍返しで報復するぞ
(だから武力行使するな)」というメッセージが相手国に伝わらなかったり、
相手国が理性的に行動しなければ、抑止は失敗します。結局、相手国次第の
不安定・不確実なものです。

 例えば、太平洋戦争は勝算がないにもかかわらず、日本は自ら戦争の火ぶたを
切りました。アメリカの“抑止”が効かず、日本を抑え込めなかったといえます。
また、ロシアが侵略戦争に踏み切った上に、今現在も核兵器使用をちらつかせて
国際社会を脅かしているのは、“抑止”の失敗の表れではないでしょうか。

 「力には力で対抗するしかない」路線に転換して防衛体制の強化つまり軍拡に
乗り出せば、際限はありません。日本が周辺国の軍拡に“挑発”されて軍拡に乗り
出したのと同様、周辺国も日本の軍拡に刺激されて更に軍拡を進める“競争”に
なるからです。ひたすら不信感と敵意が煽られ、軍事的緊張が高まります。


 軍拡にはお金がかかります。つまり軍拡を進めると、予算調達のために増税や
福祉の切り捨てが進みます。増税はもちろん、医療、教育、保育、介護、年金etc、
国民の人間らしい生活の大切な土台が切り捨てられれば、どうにかやりくりして
いる市民生活には大打撃です。軍拡は自国の貧困の拡大を招きます。


 「力には力で対抗するしかない」路線を歩めば、必然的に核兵器保有を目指す
ことになります。ロシアや中国など核兵器を持つ大国に見せつける報復力を持ち
たい、という執心にとらわれれば、核兵器保有に行き着きます。それが人類社会に
おいてどれだけ「ありえない発想」かは、論じるまでもありません。


 そもそも日本に、いざとなれば戦争できる/続けられる体力・筋力はあるので
しょうか?
 石油・天然ガスなどの資源を輸入に依存する上に、食糧自給率も低く小麦・大豆
・とうもろこし・菜種油・家畜の飼料などの大部分を輸入に頼る国が、諸外国との
関係悪化で輸入の航路を塞がれたら?戦争以前の問題です。

 他国と関係が良好でないと到底生活を維持できない脆弱な国家に、他国との
「戦争」は非現実的です。憲法尊重擁護義務を負い、完全な人権保障を目指すべき
国会議員が、憲法9条にのっとり全力で戦争を回避することは、手間はかかっても、
最も合理的でコスパ良い選択可能な唯一の道ではないでしょうか。


 出口の見えない不況と貧困の拡大が広がり、現実に人権が脅かされている人が
多数いて、しかも少子化対策や児童手当には「財源が…」云々言って渋るのに、
際限のない軍拡には無条件に税金を注ぐって、お金の使い道が違いませんか?
本当に国民の命・健康・人権を守る気があるのか、国の姿勢が問われます。

 諸外国との関係悪化は、日本での国籍/民族差別やヘイトスピーチにつながり
ます。結局「抑止力」での脅し合い(際限ない軍拡)がもたらすのは貧困や差別
など「戦争の芽」ばかり。
 経済的にも、人権保障の観点からも、平和外交の努力を積み重ねて全力で戦争を
回避することが、一番現実的で合理的です。

日本被団協 被爆80年の声明をご紹介します

  広島原爆投下から80年。

 80年経っても癒えることのない苦しみや、いまだ核廃絶が叶わない
険しい道のりを思うと、言葉になりません。
 被爆80年にあたって日本被団協が発表された声明をご紹介します。
ぜひ全文をお読みください。
.
.
<被爆80年を迎えるにあたって
   ヒロシマ・ナガサキを受け継ぎ、
     広げる国民的なとりくみをよびかけます>



 一部引用
 ↓ ↓ ↓

「唯一の戦争被爆国である日本政府はいまだTPNWに署名・批准しよう
とはしません。核保有国と非核保有国の「橋渡し」を担うとしていますが、
TPNWに参加しない日本への国際社会の信頼は低く、実効性のある責任を
果たすこととは程遠い状況にあります。アメリカの「核の傘」から脱却し、
日本はすみやかに核兵器禁止条約に署名・批准すべきです。

 原爆被害は戦争をひきおこした日本政府が償わなければなりません。
しかし、政府は放射線被害に限定した対策だけに終始し、何十万人という
死者への補償を拒んできました。被爆者が国の償いを求めるのは、戦争と
核兵器使用の過ちを繰り返さないという決意に立ったものです。国家補償
の実現は、被爆者のみならず、すべての戦争被害者、そして日本国民の
課題でもあります。」

2025年7月19日土曜日

参政党の憲法草案 読んでみた ⑦まとめ

 

 ①~⑥まで、参政党の「新日本憲法(構想案)」の条文をかいつまんで

人権の観点から解説してきました!

読んでくださった皆さま、おつかれさまでした…(疲)👏

 全体に通底しているのは、とにかく「人権の思想」がないことです。

この草案では、この国に生きる人々に「自由に自分らしく」生きることは

許されず、権力に支配され奉仕を強制されるコマでしかない。

 人権保障の発想がないので、憲法 によって権力に歯止めをかけようと

いう考えもないわけです。

 別の言い方をすると、参政党の「新日本憲法(構想案)」は、権力に歯止め

をかける最高法規、つまり市民革命以降の近代国家が持つ「憲法」では

ありません。それどころか国民を支配し、権力に従属させるための法です。

日々差別的で人権感覚を欠く暴言を繰り返す神谷代表と参政党候補者たち

の世界観とも、みごとに共通しています。

 今現在「日本人ファースト」のフレーズに共感している人は、自分を

ファースト扱いされる「日本人」だと思っているのかもしれませんが、

憲法草案の五条は血統だけでなく思想次第(権力の胸三寸)でだれでも

非国民として排除しうる体制を示唆します。権力の思想への服従を求める

国家…それは独裁というのでは?


 繰り返します。現在の日本含むいわゆるフツーの民主主義国家が掲げる

立憲主義は、自由・人権を保障し、すべての人が差別されずに自由に生きる

社会を目指すために、権力に歯止めをかける仕組みです。

それを一切捨てて、皆さんの人権をなくしましょう、と提案する政党を、

それでも支持しますか?

#参院選 

#人権 

#憲法


<参政党 新日本憲法(構想案)>

https://sanseito.jp/new_japanese_constitution/



あすわかX(旧Twitter)

https://x.com/asuno_jiyuu/status/1946348581847433472



あすわかInstagram

https://www.instagram.com/p/DMRJdkgzxpm/?utm_source=ig_web_copy_link



【参政党憲法草案 読んでみた】シリーズ

① 天皇とか国民主権とか https://tinyurl.com/z8rn9bsj


②「国民」の要件 https://tinyurl.com/5dycdbjf


③「家族」について https://tinyurl.com/a8emhtrj


④権利…のようなもの https://tinyurl.com/4rtwnm9e


⑤教育について https://tinyurl.com/2dsmffku


⑥自衛軍 https://tinyurl.com/3w8v4hr4

参政党の憲法草案 読んでみた⑥


 参政党の憲法草案が話題になっていますね!(もはやしらじらしい) 

 その政党が持っている憲法草案から、みなさんの人権や自由をどう

とらえているか分かります💡

もし議員になったらどんな法案や発言が出てくるか予想できるかも。

検討してみたので、ツリーをつなげていきますね!📣

今回は第二十条について~


 まず、憲法のおさらいです📖

 すべての人が自分らしく自由に生きることが何より大事と考える人権の

思想にとって、平和は「自由に生きるための前提条件」なので、日本国憲法は

9条で戦争放棄を宣言。

 憲法は権力の歯止め。どんなに権力が戦争したい!と思っても、できない

ようにしているのが憲法9条なわけです。



 その上で参政党の憲法草案、第二十条は~というと…えっ、軍隊!?



 そもそも人権保障の規定がほぼない草案だけあって、人権の保障と

表裏一体であるはずの平和主義も、どこにもないようです。

今現在もイスラエルを見れば一目瞭然ですが、あらゆる戦争は

「自衛戦争」の名目で始められるので、侵略戦争も可能な規定です。

 この二十条の恐ろしさは、なんと言っても内閣が勝手に戦争を始め

られるところにあります(3項)。「緊急やむを得ないから」という理由で

国会の承認なく開戦できてしまう国家を目指すとは。。。

(そもそも国民主権も人権保障も否定されているので今さら驚くのも

おかしいかもしれませんが)。


 さらに第二十条は、5項も見過ごせません。

司法権の枠組みから外れた軍事裁判所を設置…となると、公開の裁判を

受ける権利や弁護人選任権などの人権が、軍人には保障されない可能性

があります💧三審制かどうかも不明💧

(ちなみに日本国憲法は76条で特別裁判所の設置を禁止しています。)



 <参政党 新日本憲法(構想案)>

https://sanseito.jp/new_japanese_constitution/



あすわかX(旧Twitter)

https://x.com/asuno_jiyuu/status/1946345962290774191



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#人権

#憲法

#参院選

#軍事

#戦争

2025年7月18日金曜日

全国各地での抗議行動! 参政党神谷発言への怒り

 

 参政党の神谷代表が男女共同参画を「間違えた」といい、「経済合理性や

個人の自由だけを求めていたら社会がもたない」から、若い女性が進学せず

に出産するよう促す差別的な政策を提案しました。いかに差別的か、に

ついては先だって記事に書きました→ https://tinyurl.com/y36pbex5

 全国各地で、女性たちの抗議行動が続いています!

 性差別を許さない政治を求めます。

.

.

● 「働くか、子育てか、なぜ女性にだけ2択を迫るのか」

  …太田啓子弁護士が語る、神谷宗幣氏発言への抗議の背景 (東京)

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/421469



<一部引用>

 「高齢女性が出産できないのは事実だ」などと神谷代表の発言を肯定

する意見も出ている。

 それに対し、太田弁護士は「文脈を無視している。産婦人科医が科学的に

話すのと、政治家が少子化に絡めて話すのでは意味が違う。『女性は仕事より

出産を優先するべきだ』と、女性の生き方を制限する政策につながっていく。

放置できない」と語った。

<引用終わり>


#参院選

#人権

#性差別

#参政党

2025年7月16日水曜日

あすわか太田×國本×弘川🌻 参政党の憲法草案について徹底トーク📣

 

 あすわかの太田啓子弁護士・國本依伸弁護士・弘川よしえ弁護士が、

参政党が公表している憲法草案を読み解き、その危険な内容について

語り合いました!🌻

人権と真逆の全体主義、国民主権の否定、排外主義、家制度への郷愁etcが

ちりばめられた草案です。ぜひ対談をご一読ください。



● 日本人ファースト、ジェンダー観、家族観……

     弁護士が、参政党「新日本憲法」を読んでみた (マガジン9)

 https://maga9.jp/250709-2/


<一部引用>

太田 さて、おかしいことが多すぎてすべての条文を解説することは

とてもできませんが、最後にもう一つだけ挙げておくと、「自衛軍」に

関するこの条文も露骨で、非常に怖いと思いました。

“第二十条3 自衛権の発動と解除は、国会の承認を必要とする。

ただし、緊急やむを得ない場合は、事後にこれを得るものとする。”

結局は、どんな場合でも政府が「緊急やむを得ない」としてしまえば

事前の国会承認はいらないと言っているわけで、何の縛りにもなって

いないですよね。


弘川 そういえば、神谷代表の著書『参政党と創る新しい憲法』の中

でも、「立憲主義は憲法の特徴の一つにすぎない」として十七条憲法や

大日本帝国憲法が素晴らしい憲法だと強調していました。


國本 参政党への批判というと、どうしても排外主義についてが中心に

なりがちだし、それはそれできっちりと批判するべきですが、こうして

見てくるとそれ以外にも「やばい」ところがたくさんあるんですよね。


弘川 最初に兵庫県知事選の話をしましたが、今、立花氏がどこかで

あのときと同じことをやろうとしても、あれほどの影響力は持てないで

しょう。それは、彼の言うことの多くはデマだとたくさんの人が知るよう

になって、有権者に「免疫」がついてきたから。それと同じように、

参政党の危険性ももっと広く共有して、浸透させていかないといけない

んだと思います。

<引用終わり>


#参院選

#人権

#差別

#憲法

国籍や民族で命の選別をする政治は要りません。

 

 すでにこの社会はずっと昔から多種多様なルーツの人々が混ざり合い、

外国人労働者の支えがあって成り立っています。クラスメート、隣近所、

職場、サークル、どこにだって海外のルーツを持つ人はいます。

だれもが同じ人間で、命の優劣はありません。根拠のないデマに流されて

敵意・憎悪をつのらせるとヘイトにつながります。ヘイトをあおる政治、

国籍や民族で命の選別をする政治は要りません。すべての人の人権を守る

政治を求めます。


● 参院選、排外主義ではなく共に生きるための一票に

             外国人への耐え難い責任転嫁 (東京)

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/419339



<一部引用>

 各党が「外国人が…」と威勢よく語るのは、行き過ぎた土地の投機的

取引や経済格差、労働者の低賃金、人口減に少子化、税制や社会保障の話。

どこの社会にもある資本主義や富の再分配に関するまっとうな政治課題だ。

それを政治の問題とせずに外国人の問題へと根拠なく転嫁してしまうこと

こそが問題だ。

 生活苦や不安の「原因」を指摘してくれる言葉は耳触りがいいのかも

しれない。しかし私の一票は、排外主義には使わない。すでに共に暮らす

人たちと、これからも共に生きていくための一票にする。

<引用終わり>


#参院選

#人権

#差別

#排外主義


「外国人のせいで治安が悪化」系も、デマです⚠

 

 繰り返しになりますが、「外国人の犯罪」が報道される際、「○○人は

危険だ」と国籍・人種・民族を根拠に危険視するのは論理的でしょうか。

日本で起きる犯罪の大部分が外国人犯罪、などという事実もデータも

ありません。

 毎日新聞がファクトチェックをしているので、記事をご紹介します。

このような虚偽の情報を鵜呑みにされている方が身近にいたら、ぜひ

「それ本当なのかな?警察の発表だと~」みたいに、この記事を見せ

たりして、正しい知識を伝えてください。差別の問題に「中立」はあり得

ません。傍観は、結果的に「加担」と大差ありません。


 私たちの生活が苦しくしんどい原因は、決して外国人のせいではなく、

命や人権を後回しにする政治のせいではないでしょうか。国会議員には、

憲法の理念に従い、すべての人の人権保障を目指す義務があります

(憲法99条)。その義務を果たしてくれる人は誰なのか、見極めて

投票してください。



● 参院選2025 外国人政策 排外主義の助長懸念する (毎日)

 https://mainichi.jp/articles/20250712/ddm/005/070/150000c



<一部引用>

 外国人による刑法犯の検挙件数はここ15年ほど、横ばい傾向にある。

今年1月時点の「不法残留者」は約7万5000人で、ピーク時の4分の1に

とどまる。

 国民健康保険については、一部自治体を対象にした調査で外国人の

保険料納付率が低いというデータはある。ただ、医療費全体からすれば、

外国人の占める割合は極めて小さい。

 生活保護費は、国の通知に基づいて支給されている。

 外国人の権利は法律で十分に保障されておらず、不安定な立場にある

のが実情だ。納税している人も参政権はない。

<引用終わり>


#参院選

#人権

#差別

#排外主義

外国人が優先的に生活保護受給…!? デマです⚠

 

 主にSNS上でばらまかれる「外国人が優遇されている」系のデマに

ついて、ファクトチェックをして「虚偽/デマです」と報じるマス

メディアが多く現れたことは、(遅すぎたとはいえ)民主主義を支える

報道機関として正しく、良いことと感じます。

 「たくさんの外国人が優先的に生活保護を受給している」という、

ナニソレ~な言説について、東京新聞が丁寧にファクトチェックを

して「デマです」と報じているので、ご紹介します。まだ信じている人が

身近にいたら、ぜひ記事を見せてあげてください。そんな虚偽情報を

ばらまく排外的な候補者に、国会議員になる資格はありません。

 厚生労働省のデータによると、生活保護を利用している世帯のうち、

世帯主が外国籍のおうちは全体のわずか2.87%です。



● 「生活保護世帯の3割が●▲人」

  SNS情報の「盛りっぷり」検証したら 国民健康保険「タダ乗り」説でも (東京)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/420865


<一部引用>

 厚労省によると、生活保護が利用できるのは、そもそも日本に住む

全ての外国人ではない。永住者や定住者など国内での活動制限がない在留

資格を持つ人に限られる。こうした資格を持つのは、162万70人(2024年

末時点)で在留外国人全体の4割程度だ。

 これ以外の技能実習生や留学生、経営管理などの在留資格では生活が

困窮したとしても、利用対象にはならない。「生活保護目当ての外国人が

日本に殺到」といった情報もあるが、短期に滞在しただけの利用は制度上

あり得ない。

 インターネット上では、2014年7月の最高裁判決を引き合いにし、「外国人

への生活保護は違法」という情報も目立つ。実際、外国人は生活保護法の

適用対象ではない。だが、1954年の旧厚生省の通知で「国民に対する取扱に

準じて必要と認める保護を行う」とされている。この判決も「保護の対象に

なり得る」としており、外国人に対する保護が違法と認めた内容ではない。

<引用終わり> 


#参院選

#人権

#差別

#排外主義


差別を容認する政治なんて要りません

 

 「外国人が優遇を受けている」「外国人のせいで治安が悪化している」

などの主張がデマであることは、すでに多くのマスメディアが検証・報道

して政府も発表していることなので、少し調べれば分かることです。

 けれど、インターネットやSNS特有のアルゴリズムによって、一旦それら

のデマを信じ込みそのような排外主義的な記事・動画を繰り返し見ている

人の端末(スマホ)には、同じような記事・動画ばかり表示されてしまう

ので、正しい情報がつかみにくくなっています。

 残念ながら、ヘイトや排外主義をなくすためには、「自分が差別をしない」

だけでは不十分です。そういうデマに流されている人が身近にいたら、

「その情報は間違っていますよ」「その主張は排外主義ですよ」と指摘して、

積極的に働きかけてください。「それってなんか間違ってない?報道だと~」

といって記事を見せてあげることくらいなら、難しくないのでは。


 朝日新聞の社説を紹介します。人権問題は常に自分事です。いつ自分も

差別されるか分からないからです。

 排外主義を選挙の公約に掲げる候補者・政党は、日本国憲法の理念と

真逆ですから、政治家になる資格がありません。

.

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●(社説)参院選 「優先」と分断の先に 排外主義の台頭を許すな (朝日)

https://digital.asahi.com/articles/DA3S16256549.html



<一部引用>

 「自分は日本人だから」と外国人への差別を容認すれば、矛先は次の

マイノリティーに向かいかねない。たとえば「日本人優先」を掲げる

政党は「男女共同参画が間違っていた」と少子化の原因を働く女性たちに

求め、医療費を減らすためには終末期の延命措置の医療費を自己負担

すべきだとも主張する。

 差別を容認する社会では、いつ自分が差別される側になるかもしれない。

その認識を持ち、どのような社会をつくるのか、考えたい。この夏、

私たちは岐路に立っている。

<引用終わり>

.

.

#参院選

#人権

#差別

#排外主義


排外主義の煽動に反対するNGO緊急共同声明

 

 排外主義の嵐が吹き荒れています。

 日頃の生活苦や社会の混乱の原因は、外国人のせいなんですよ!!

 …と言われて、「そうだったのか!」とか「そうかも!」とか、

雰囲気に流されてしまう前に、「ほんとうにそうなのかな」と踏み

とどまることはとても大事です。

 情報の“拾い食い”には、くれぐれも気をつけなければなりません。

 普段、道ばたに落ちてるものは食べませんよね?情報も同じように

扱いませんか。

 そして、ことさらにウソの情報やデマを流しまくる政党・候補者は

誰なのか、堂々と差別を行い、人権を踏みにじる政党・候補者は誰なのか

確認してから、投票しましょう~。

 日本にいる外国人の人権問題と向き合い活動してきた団体が合同で

声明を発表したので、ご紹介します。

.

.

「参議院選挙にあたり排外主義の煽動に反対するNGO緊急共同声明」

https://migrants.jp/news/voice/20250708.html


<一部引用>

 「外国人が優遇されている」というのは全く根拠のないデマです。

日本には外国人に人権を保障する基本法すらなく、選挙権もなく、

公務員になること、生活保護を受けること等も法的権利としては

認められていません。医療、年金、国民健康保険、奨学金制度など

で外国人が優遇されているという主張も事実ではありません。

   「違法外国人」との用語は、「違法」と「外国人」を直結させ、

外国人が「違法」との偏見を煽るものです。「不法滞在者」との用語も、

1975年の国連総会決議は、全公文書において「非正規」等と表現する

よう要請しています。難民など様々事情があって書類がない人たちを

ひとくくりで「違法」「不法」として「ゼロ」すなわち問答無用で排斥

する政策は排外主義そのものです。

<引用終わり>

.





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#参院選

#人権

#差別

#排外主義


2025年7月11日金曜日

考察:神谷代表の「男女共同参画は間違い」発言の根底にある意識

 

 参政党の神谷代表発言への抗議の声が高まっています。
 しかし支持者からは擁護の声が聞こえてきます。
いわく、「女性に出産適齢期がある現実を述べただけだから差別ではない」。
…そうでしょうか??


 神谷氏は同時に男女共同参画は間違えたと述べ、「経済合理性や個人の
自由だけを求めていたら社会がもたない」から、「バランスを取って」若い
女性が進学せずに出産するよう促す政策を提案しました。

 男女共同参画を間違いだとするのは、家事・育児・介護をもっぱら女性に
押しつけ、女性が経済的に自立できず自由に生きられないままにしてきた
差別的な旧来の社会を是認しているといわざるを得ません。すべての人の
人権保障を最も重視し、それを目指すのが政治家の使命なのに(憲法99条)、
それは真逆の発想です。


 「経済合理性や個人の自由だけを求めていたら社会がもたない」じゃないですか!
というのは、社会維持のために人の自由・人権に制限をかけようと言っているのと
同義です。
 しかも続けて提案された案は、もっぱら女性の生き方についての政策でした。
つまり、国や社会の利益のために、女性を犠牲にする発想です。


 少子化対策として、出産・育児に専念する若い女性にインセンティブを与える
政策を提唱した神谷氏。この国の少子化の原因がもっぱら「女性が進学したり
働いたり自由に生きていること」にあると考えているようです。
女性に自由な生き方を許したから少子化になってしまった…とでも??
 多くの市民が低賃金に苦しみ、未来が見えず結婚・出産どころではないから
少子化が進んでしまっているという現実が見えないのでしょうか。

 国が女性の生き方を都合良くコントロールしようとする姿勢も問題ですし、
「産む機能があるかないか」という点で女性の価値を判断しようという発想が、
誰もが(特定の機能の有無に関わらず)尊重されるという個人の尊厳(憲法13条)
に反する発想です。


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2025年7月9日水曜日

参政党の憲法草案 読んでみた⑤


 参政党の憲法草案が話題になっていますね!

その政党が持っている憲法草案から、みなさんの人権や自由を

どうとらえているか分かります💡

もし議員になったらどんな法案や発言が出てくるかも予想できるかも。 

検討してみたので、ツリーをつなげていきますね!📣

今回は第九条、教育とかについて~📖




 教育について定めた参政党の憲法草案第九条。

 教育勅語を教育において尊重、と…!

 教育勅語は、いざとなれば天皇のために命を差し出す「忠実なる臣民」

としての道徳を、明治天皇が臣民に向けて「説諭された」ものです。

政府はこれを徹底的に国民に教え込み、軍国主義まっしぐらの歴史を

歩みました。


 人権や民主主義とは真逆の世界観の文書である教育勅語と共に、

「愛国心」も教育において尊重されなければならない、と定める第九条。

故郷や祖国の愛し方や濃淡は人それぞれの自由なもののはずですが、

この憲法は権力が特定の思想を国民に強制/統制する国を目指します。

そこに人権はありません。

 加えて第九条は、教育においては「地域の祭祀、偉人、伝統行事」も

尊重されなければならない、と定めます。寺社仏閣の宗教行事への参加が

強制されれば、児童生徒の信教の自由は侵されます。。。


<参政党 新日本憲法(構想案)>

https://sanseito.jp/new_japanese_constitution/


あすわかX(旧Twitter)





2025年7月8日火曜日

参政党の憲法草案 読んでみた④

 

参政党の憲法草案が話題になっていますね!

その政党が持っている憲法草案から、みなさんの人権や自由を

どうとらえているか分かります💡

もし議員になったらどんな法案や発言が出てくるかも予想できるかも。 

検討してみたので、ツリーをつなげていきますね!📣

今回は第八条について~💨


<参政党 新日本憲法(構想案)>

https://sanseito.jp/new_japanese_constitution/


 そもそも…参政党の憲法草案全体にいえることですが、人権規定が

ほとんどありません。人権保障についての章がそもそもなく、人権の

ようなものが第三章「国民の生活」にちらほらと見受けられる程度です。

この政党の、人権への興味の無さ(というか人権の軽視)が伝わってきます。

その上での、第八条です。さてっ




 人権保障の規定がほとんどない参政党の憲法草案。

「第八条が包括的な保障規定だ」といわれても、具体的にどんな人権が

どの程度保障されるのか不明なので、権力は自由自在に制約が可能です。

他の条文で思想・言論統制や宗教の強制も予定されていて、総合的に

考えてやはり人権保障はほぼありません。

 また、あるあるな誤解ですが、人権を語る文脈で「権理(権利)には

義務が伴う」と語るのは誤りです。人権の話と、お金の貸し借りや売買など

で生じる権利義務関係の話を、混同してはいけません⚠人が生まれながら

にして有する基本的人権に伴う義務などありません。


 あたかも基本的人権の保障に伴って、人はなんらかの義務負うかのように

述べた直後に「納税の義務」を定める第八条。納税義務を果たさない人の

自由・人権は制約してよいかのような書き方は、とても危ういものです。

人権を守るために権力に歯止めをかける、近代以降の「憲法」の体を

なしていない草案です…。



 ちなみに「濫用してはならない」とは、この草案の注釈によれば

「権利や自由は公益と適合する範囲に限られる」趣旨とのことです。

人権保障よりも公益が優先されるという世界観は参政党の憲法草案の

随所に見られますが、これは人権思想そのものの否定です。

国益・公益・秩序を大義名分にして、いつでも国民の人権を奪える国、

というわけです。

 さらにいえば、この注釈の「日本国憲法では権利や自由は、原則として

公共の福祉(公益)による制約があるとされた」の部分はミスリード💧

日本国憲法がいう「公共の福祉」は、イコール「公益」ではありません

から、この注釈は間違っています⚠公共の福祉とは、基本的には「人権

同士が衝突した際の相互調整」。


 そんな感じです…ものすごい規定です。




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#参院選

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#人権

#憲法


2025年7月7日月曜日

「外国人の犯罪」が報道される際…


 

「外国人の犯罪」が報道される際、「○○人は危険だ」と

国籍・人種・民族を根拠に危険視するのは論理的でしょうか。

日本で起きる犯罪の大部分が外国人犯罪、などという事実も

データもありません。

私たちの生活が苦しくしんどい原因は、外国人のせいではなく、
命や人権を後回しにする政治のせいでは。


 すでにこの社会は多種多様なルーツの人々が混ざり合い、
外国人労働者の支えがあって成り立っています。
だれもが同じ人間で、命の優劣はありません。根拠のないデマに
流されて敵意・憎悪をつのらせるとヘイトにつながります。
ヘイトをあおる政治は要りません。
すべての人の人権を守る政治を求めます。