『敵基地攻撃能力』の名称を『反撃能力』にしようとか、
ミサイル発射を察知したらこちらから(つまり先に)相手国のミサイル
基地のみならず指揮統制機能を爆撃できる力を持とうとか、
軍事費を倍増しよう、とか、
そういう提言をまとめた自民党。
沖縄タイムスが「これのどこが専守防衛の枠内なのだろうか。」と率直
な疑問を呈しています。
ぜひたくさんの方にお読みになって頂きたい社説です~。
● 社説[自民の安保提言]専守防衛転換させるな (沖縄タイムス)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/949407
<一部引用>
もともと、ミサイル発射前に攻撃する敵基地攻撃能力は国際法違反の
先制攻撃となりかねない懸念があった。新たに指揮統制機能等を加えた
反撃能力では対象がさらに曖昧となり、相手国の政府中枢を攻撃する
可能性もある。問題は解決するどころかより深刻になっている。
防衛費は、5年以内の抜本的な防衛力強化のため必要な予算水準を
達成するという。だが中期的に防衛費を倍増するのは周辺国に疑心暗鬼
を生み、相互不信は軍拡競争を呼びかねない。必要な財源も示されてい
ない。
提言をまとめた党安全保障調査会は、いずれも「専守防衛」の枠内と
主張している。しかし歴代内閣はその専守防衛の国是を念頭に敵基地
攻撃能力保持を自制し、防衛費もこれまでGDPの1%程度にとどめて
きた。提言は日本の防衛政策を実質的に転換する内容だ。
<引用終わり>
ただでさえ、「それ先制攻撃じゃないの」という質問に「いいえ違い
ます」とは言えない敵基地攻撃なのに…「批判はごもっともなので、
こんな議論やめます」ではなくむしろミサイル基地だけじゃなく民間人
のいる場所も爆撃できるようにすべきだ!だなんて。。。憲法はもちろん、
国際法のルールも蹴飛ばす勢いの好戦的な姿勢です。
そして防衛費の倍増案にも注意が必要です。福祉、医療、子育て、介護、
貧困対策は「財源が無い」といって切り捨てて、軍事に充てる税金の使い方。
そのような使い方を期待して、私たちは税金を納めているのでしょうか?
納税者・主権者として厳しくチェックして、「おかしいよ、こんな税金の
使い方!」と思ったらきちんと声をあげることが大切ですね。
<あすわかTwitter>
https://twitter.com/asuno_jiyuu/status/1519432235732008960?s=20&t=0GUtDM_P1SrXbnKK4d0LIw
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