2015年4月29日水曜日

【自民党のいう環境権は権利ジャナイヨ!】

自民党の憲法改正草案で環境権を定めようとしているとか、憲法改正は段階的に進めて、まずは異論のない環境権や緊急事態条項からやろう、っていう話があるじゃないですか。

でも、自民党政権の原発事故被害者救済って、ものすごく後ろ向きで、東電は全然賠償に応じないし(基本的には、東電基準の低額のものだけ応じている)、汚染水は垂れ流しで環境に甚大な被害を与え続けているし、裁判所からも批判されるような適当な基準で原発を再稼働させようとしているし、被災者支援でなくてオリンピックにお金をつぎ込んでいるし、復興のための増税のはずが別の目的に支出されているわけですよ。

本気で環境に配慮しようと思ったら、今の憲法のままでも、東電を解体して国が被災者支援をするようにしてもいいわけだし、脱原発を推進してもいいわけですし、復興税も別目的にはお金を出さないで被災者に回るようにすればいいわけですよ。
もし環境権が定められたら、国が本気で対応しなければいけなくなるわけで、汚染水だけでもとんでもなく大変な対応をしなければならなくなるはずだから、どうもおかしい。国の負担が増えるようなことをわざわざするなんて...?

それで、自民党の憲法改正草案で、環境権の箇所を読んでみました。

25条の2
国は、国民と協力して国民が良好な環境を享受することができるようにその保全に努めなければならない。

うーん、これは権利ではありませんね。
「国」には、「配慮」する「努力義務」があるだけ。
「国民」の「国に要求できる」「権利」ではないのですね。

 国の対応が不十分じゃないか!と主張しても、「配慮しました」「努力はしました」と言いくるめられておしまい。
努力義務なので、具体的な国の負担はなし。
配慮する努力義務なので、裁判での基準にもならない。
しかも、「国民と協力して」!!!

...ということは、国民が環境を守る負担を負うべきだという根拠に使われてしまう恐れすらあるわけです。例えば、税金を負担して。
あるいは、環境を守るためだと言って規制をかけられたり。こうなると、権利というより、ほとんど義務ですよね。

もし、企業法務で、こんな感じの契約書をチェックしてくれと言われたら、修正や削除を進言するレベルです。

今の憲法でも、憲法13条を根拠にして「新しい人権」を創造して、裁判で主張することはできます。
プライバシー権とか、肖像権とかですよね。
最近では「NOニュークス権」というものを主張して裁判をする動きもあると聞いています。今のままでも、憲法13条を根拠にして環境権を主張していくことは十分可能なんです。

それなのに、なんとなく、環境権とかいう表現で、「良さげな権利が入るならいいじゃないか」と思って、うっかり賛成してしまうと、かえって裁判で主張できないものになってしまう恐れがあるのです。
これは、もはや「権利」という言い方自体に問題があるでしょうね。

そういえば、「戦争法案」という表現に対して、「レッテル貼りだ!」という批判をしていた方がいましたねえ(遠い目)。
そっくりそのままお返しして「環境権という言い方はレッテル貼りだ!」と言わせていただきましょう。

公明党の一部からは、環境権を定めると、かえって経済活動の妨げになるという話が出たそうです。後で、公式には否定されたそうですけど、この本音の方がよっぽど正直ですよね。

結論として、「自民党のいう環境権」には、異論が大アリということで。

2015年4月28日火曜日

国会の議事録って、民主主義の大前提ですよねっ!

自民党がテレ朝を呼んで、放送内容を問い詰めたんですってね。そんなことされたら、普通の人は委縮しちゃいますよね。
それどころか、野党議員の国会質問の表現にも文句をつけているんですってね。


それで、原典に当たらなければと思い、問題になっている4月1日の参議院予算委員会の議事録を見ようとしたら、ないんですよ。3月30日の議事録までしか載っていません。他の委員会の議事録は、4月28日の時点でもう4月17日の議事録も載っているのに。議事録がないと、国会で何が議論されているのか知ることができなくて困っちゃいますよね。


文句をつけられた福島瑞穂議員によると、こんな話だったようです。
http://mizuhofukushima.blog83.fc2.com/blog-date-20150419.html
4月1日の参議院予算委員会で、社民党の福島瑞穂議員が安倍総理に対して、「安倍内閣は、5月15日、14本から18本以上の戦争法案を出すといわれています。集団的自衛権の行使や、それから後方支援の名のもとに戦場の隣で武器や弾薬を提供する、このことを認めようとしています。」と言った上で、格差拡大、貧困と戦争はつながっているのではないかという点について答弁を求めました。


これに対して、安倍総理は「我々が進めている安保法制について、戦争法案というのは我々もこれは甘受できないですよ。そういう名前を付けて、レッテルを貼って、議論を矮小化していくということは断じて我々も甘受できない」と述べました。


その後、「戦争法案」という表現について、委員長が「不適切と認められるような言辞があったように思われる。理事会で速記録を調査の上、適当な措置をとる」と発言しました。


そして、4月17日、自民党の議員が福島議員に会いに来て、「戦争法案」を「戦争関連法案」あるいは「戦争につながる法」と修正できないかと持ち掛けてきたのだそうです。


★議事録の予定稿が掲載されています。
http://mizuhofukushima.blog83.fc2.com/blog-date-201504-4.html


実態は他国の戦争の後方支援であるのに「国際平和協力法案」と言うのもレッテル貼りだと思うんですがっ!
そのレッテルをはがすために、本質を突いた表現で質問をするというのは重要なことだと思いますね。そして、国会でこうした議論がされているということについて、国民には知る権利があります。この議論を知った上でないと、正しく選挙権を行使することはできないのです。民主主義の大前提ですよね。特定秘密保護法もありますし、どんどん真実が見えない時代になってきていますね。


ところで、この「戦争法案」ですが、自衛権行使の新三要件に該当する集団的自衛権の場合を存立危機事態と、個別的自衛権の場合を武力攻撃事態などと言い換えているようです。
でも、そもそも集団的自衛権自体が違憲ですし、新三要件の内容も曖昧で何とでも評価できてしまいますし、存立危機事態というものの中身も国民には十分に伝えられていませんし(レッテルだけが伝えられている…。)、ある事態がその基準に合致しているかどうかも特定秘密ということで国民には伝わらないんですよね。
いや、ほんと、気付いたら戦争になっていたなんてことがなければいいなと思っています。


★集団的自衛権の行使が基準に合致しているかどうかということも特定秘密になりうることは、平成26年11月12日、衆議院法務委員会で上川法務大臣が認めています。あすわかの「混ぜたらもっと危険」チラシを使っての質疑でした(^^)


昔、中国では、ある権力者(崔抒という方)が自分の奥さんと密通したという君主(荘公という方)を殺してしまったときに、歴史記録官(太史)はその通りに記録しました。そうしたら、その権力者が、歴史記録官に書き換えろと迫ったのですが、歴史記録官は拒んだので殺されてしまいました。その次の歴史記録官も事実を書いたので殺されてしまいました。さらにその次の歴史記録官も事実を書いたのですが、その権力者もあきらめてしまったということがありました(春秋左氏伝)。


歴史記録官の、歴史をきちんと伝えるんだという矜持が伝わってくるエピソードですが、こういう事実が分かっているからこそ、権力者が酷いことをして、恥の上塗りをしたということを、後世の私たちは知って、歴史から学ぶことができるわけです。


国会の議事録もしっかり残してもらって、来年夏の参議院選挙で誰に投票するかを考える参考にしたいですよね。

【27.4.29追記】
今朝の朝日新聞によると、28日、岸予算委員会委員長は、「戦争法案」という表現を修正せずに議事録を公開することを決定したそうです。よかったよかった。
ただ、その理由は、自民党と福島議員の意見が平行線のままで議事録が公開されない状態は望ましくないから、ということだそうで、やや物足りないですね。

あと、自民党の参議院幹部が「『自民1強』のおごりと受け取られるようなことがあってはならない」と述べたそうですが、おごってたから修正要求をしてきたんですよね。分かります。
さらに、別のベテラン議員とやらが、「表現が過激すぎると指摘しただけで、言論封殺ではない」と反発したそうですね。
過激すぎると批判するだけなら別にいいんですけどね。
でも、修正要求しましたよね???

言論には、言論で対抗してもらいたいものです。だって、国会は言論の府なんでしょ?

5月3日 下北沢で伊藤弁護士が平和を討論!


 イベント目白押しな5月3日、当会会員の伊藤朝日太郎弁護士が
下北沢のイベントで討論者として登場しま~す☆
フットワーク軽く全国各地から憲法カフェに引っ張りだこの伊藤弁護士、
きっと面白い話を展開してくれるはずです~~
 (下記、主催者さまの告知文を貼り付けます)


*・。*゜・。・o゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。・o


第3回 憲法記念日講演会
「中立日本の防衛構想」(1959年)の現代的意義
 =国際政治学者・坂本義和の思想と行動=



日時: 2015年5月3日(憲法記念日)
    午前10:00~11:30


会場: 北沢タウンホール11Fらぷらす研修室3・4(定員90名)
    世田谷区北沢2-8-18
    http://www.npo-showa.net/laplace/access.html

資料代:1,000円

  当FBページ、またはこくちーず 
  http://kokucheese.com/event/index/278406/ 
  での出席表明、または電話(090-2163-1451 やなだ)にてご予約お願いします。


講演: 遠藤誠治(成蹊大学教授) ...
   
討論: 伊藤朝日太郎弁護士(明日の自由を守る若手弁護士の会)
      塚田晋一郎(NPO法人ピースデポ)


 進歩的文化人の旗手と目されてきた坂本義和・東大名誉教授
(2014年逝去)には、実は真のリアリストとも言える側面がありました。
「中立日本の防衛構想」(11959年)も、発表当時は左派陣営の一部
から「結局は軍事力の保持を認めるもの」と厳しく批判されましたが、
再び大きな岐路に立つ今日の状況を考える時、多くの人々にインパクト
を与えたこの論文を読み直すことは意味あることと考えます。
 今年の憲法記念日は、坂本氏のリアリストの側面も含めての後継者
の一人と目される遠藤誠治・成蹊大学教授(国際政治学)の講演を
聞きます。討論者には「あすわか」の伊藤朝日太郎弁護士、「ピース
デポ」の塚田晋一郎氏の二人の気鋭の参加をお願いしました。


●遠藤誠治
 1962年滋賀県大津市生まれ。東大法学部卒業。成蹊大学法学部教授。
元・日本平和学会会長。岩波書店から刊行中の『シリーズ 日本の安全
保障』(全8巻)編集代表。

●伊藤朝日太郎
 1979年滋賀県大津市生まれ。同志社大学法学部、早稲田大学大学院
法学研究科卒業。キーストーン法律事務所。
 明日の自由を守る若手弁護士の会(あすわか)創立メンバー。

●塚田晋一郎
 1983年東京都生まれ。明治学院大学国際学部卒業。
 NPO法人ピースデポ事務局長代行。集団的自衛権問題研究会メンバー。


主催 リベラル日本研究会 代表 梁田貴之 電話090-2163-1451

2015年4月27日月曜日

必読! 「憲法カフェ」のルーツから集団的自衛権まで


 絶賛発売中・別冊法学セミナー「集団的自衛権行使容認とその先にあるもの」

 4月22日に「別冊法学セミナー 新・総合特集シリーズ」
ということで「集団的自衛権行使容認とその先にあるもの」
という号が発売されています。
 もうお読みになった方も多いかも。

 さまざまな学者、ジャーナリスト、弁護士、の皆さんが改憲に
関する色々なテーマについて書いている中、当会メンバー、
「憲法カフェ」を今まで100回はやってきたという「憲法カフェ」
創始者の太田啓子弁護士が、「憲法カフェから怒れる女子会
へ-憲法を自分のものとして使いこなすために」というタイトル
で寄稿しているのでご紹介しますね☆

 なんでまた「憲法カフェ」なんてものを始めたのか、憲法のことを、
憲法初心者の方にお話しし始めたきっかけややりながら出会った
皆様のことなどがエッセイタッチ(?)で書かれてます(^^)/
 「憲法カフェ」は、初めはこんな具合に太田弁護士が一人でコツ
コツ始めたんですけど、今やあすわかの大看板プロジェクト!
自民党憲法改正草案に反対する、全国にいるあすわかメンバー
の弁護士が各地で特色ある「憲法カフェ」を大展開中なわけです。

 なんか最近…似たような名前のイベントもあるような噂も聞き
ますが、真似されるようになったって、自分達の積み重ねが
成功したことの証拠なのかも…とも思います。
 ホンモノには類似品が出回るなんていう格言がありますけど
(ほんと?)、まあ、ホンモノの「憲法カフェ」は あ・す・わ・か!

 そのルーツや「憲法カフェ」にかける思い、「憲法カフェ」の
広がりなどが書かれていますので、よかったらぜひお読み下さい。


*** たとえばこんな感じ(一部抜粋)。***

「私が憲法カフェにこんなに熱を込めてやってきたのは、
『政治イコール子どもの将来』という認識が揺るがなかった
からだった。改憲案は、憲法という名を冠した、日本社会を
このようなものに変えたいといいう自民党が提示した将来
のビジョンだ。

 『個人』という言葉から『個』が削除され、表現の自由には
『公益及び公の秩序』に反してはならないという制約が明記
され、家族は相互に助け合えという美名のもとに自助を
強制する圧力が強まり、国家を守ることを美徳とするような
そんな社会にしたいという自民党からの提案だ。私はそう
いう社会で子どもが暮らすことに耐えられない。」

「安倍政権のやり方はむちゃくちゃだ。こんな乱暴で拙劣で
無教養な政治に、私は、愛着ある日本社会を変質させられ
たくない。人類の苦難の歴史から生み出された憲法の本質
も理解しない為政者が、主権者の手から憲法を奪おうとして
いることも心の底から許せない。私は、日本と憲法を、安倍
総理に渡したくない。安倍総理の手から取り戻したい。
そんな思いでひたすら動いてきたし、改憲の危機が去る
までは今後も動き続けることになるだろう」

*********************


 他の記事も勉強になるものばかり!
政府が夢中になって成立させようとしている安保法制は
「なんとか事態」とか新しい造語がいっぱいありすぎでもうー
なんだかわっけわっかんないですよね、難しいけど正念場の
今、しっかりおさえておきましょう!

 この一冊があれば今の憲法をめぐる状況解説エッセンス
がぎゅぎゅっと詰まってる感じ~

  ぜひお買い求め下さいませー

2015年4月25日土曜日

いよいよ来週月曜日! 竪弁護士の憲法ママカフェ@埼玉

 いよいよ明日は統一地方選第2弾の投票日ですね。
地方選だから憲法は関係ない?いえいえいえ、憲法を足で踏みつける
ような、民意なんて聞いちゃいないぜって感じの与党には、政治を任せ
られませんよ、というサインを出すことはとーっても大事です。
 憲法のこと、平和のこと、自由のこと、深く見つめた上で、貴重な1票、
投じて下さいね。
 

 来週月曜日に迫った竪十萌子弁護士の憲法ママカフェ、リマインドです~☆


Welcome to 憲法ママCafe ...
 ~子ども達に平和な未来を。今出来ることは何だろう
――安保法制・集団的自衛権・憲法改正・特定秘密保護法って何?



 重要そうだけどよく分からない…
 子ども達に影響あるのかな…
   徴兵制になるの?
 …ママ達の疑問に女性弁護士が分かりやすく解説し、
平和な未来のためにはどうしたらいいか考えるきっかけとなる会です。
 お子様連れ大歓迎です。どうぞお気軽にお越しください☆
 (今年9月からすでに40回を終え、朝日・東京・埼玉新聞等でも
紹介され、大好評です。)


日時: 4月27日(月)10時~12時


場所: 南浦和公民館和室(南浦和駅東口より徒歩15分)


講師: 竪十萌子弁護士(明日の自由を守る若手弁護士の会)


費用: 1200円(資料代,お菓子付き)

補足: 12時からランチ会をします。マクロビお弁当を注文します。
  ご希望の方はご連絡下さい(1000円/個)


申込先: 東原(個人)healingcompass@gmail.com

2015年4月24日金曜日

5月3日 憲法カフェ@熊本 田んぼカフェ のお知らせ☆


 
 そろそろ、連休なシーズンがやってきますね。
ようやく晴れ間が広がって、冬物いいかげんにクリーニング
出していいのかなーと… 
 それはともかく(笑)、5月3日憲法記念日はいかがお過ごし
ですか?全国各地でさまざまな憲法関連のイベント目白押し
ですね。何処に行こうか迷っちゃうかもしれません。
 あすわかは今年も特に5月3日だからといって主催イベント
を企画しているわけではありません(毎日が憲法記念日かの
ように活動してますからっ)が、あすわかメンバー各々が各地
でおっしゃれ~なアクションを展開する予定です。
 さて、そんなメンバーの1人・熊本の池田泉弁護士が、
玉名市の「田んぼカフェ」で憲法カフェを開催します。
大規模な集会もいいけれど、こんなゆるりとしたカフェで
5月の風に吹かれながら憲法をじっくり味わう、そんな過ごし方
もすてきですね☆
 熊本エリアにお住まいの方、ぜひぜひ、ご参加下さいませ。


日時: 2015年5月3日10:30~

場所: 田んぼカフェ(玉名市石貫1083)
  
https://tanbocafe2013.wordpress.com/

参加費: 500円(飲み物付き)

テーマ: 集団的自衛権
  ~憲法と法律の違いを知っていますか?~(仮)

連絡先: 08095621087(宮部)
 

2015年4月23日木曜日

「例外なき事前承認」あぁ安心…なわけがないっ!そもそも憲法違反でしょ


 
 自衛隊を海外派遣する際にいちいち特別立法を作らずに
派遣できるような法整備にしたーーいという政府の下、いわゆる
「恒久法」の準備が進められている中、自民党と公明党は、
政府が自衛隊を派遣する際には「例外なく国会の事前承認が
必要」というルールにしよう、と合意したんだそうです。

 (読売新聞の報道はこちら↓ 自衛隊派遣「例外なき事前承認」合意…与党協議)
 http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150421-OYT1T50066.html


 そして、この合意について、公明党の山口代表はこんな感じで
胸を張ります。
 (NHKの報道↓ 山口代表 例外なき事前承認「画期的」)
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150422/k10010056731000.html

 (一部抜粋)焦点となっていた外国軍隊への後方支援のための
新たな恒久法、『国際平和支援法』で自衛隊を派遣する際の
国会承認の在り方について「例外なく国会の事前承認が必要と
したことは、かなり画期的な内容だ」と評価しました。
 


…(-_-)。

 皆さん、この報道を聞いて、どんな感覚をお持ちですか?
 例外なく国会の承認が義務づけられたんだね、あぁそれなら安心だ!
…って思いましたか?
 MASAKA!

 まさか、ですよね。


 いろんな意味での「まさか!」があります。
 まず、「例外無い」といったって、恒久法においては例外がない、だけです。
政府が法整備しようとしているのは恒久法だけでなく、集団的自衛権の行使
を具体化するための、武力攻撃事態法の改正と周辺事態法の改正もあり
ます。この2つについては緊急時には国会の事後承認で足りる(政府の一存
で自衛隊を派遣できる)、ってことで合意したのです。国会の承認なくして、
政府の一存で他国間の戦争に参戦できるわけです。

 それのどこが「画期的」なのでしょう?


 それに、自衛隊を戦闘地域に派遣する(かなり高い確率で戦争に巻き
込まれるでしょう)ことについて、国会の事前承認が必要だなんて、
当ったり前の話です。
 さらに問題の本質を言えば、よしんば事前の承認を得たところで、
自衛隊を戦闘地域に派遣して武力と一体化したような後方支援に
あたらせること自体が、憲法に違反してませんか、というところが
問題なのです。その「恒久法」では、自衛隊が行けるのは非戦闘
地域だけ、という限定が取っ払われます。戦闘地域に自衛隊が行く
のです。「日本が攻撃されて国民の生命が危機に瀕した時に最低限
の防衛をするため」に設けられた自衛隊が、です。


 自民党と公明党の合意が、どこから見ても「画期的」ではないこと。
 国会の事前承認があるんだからもう安心、などという些末な議論
で決着がつく話ではないこと。 重要なのは、そもそも憲法に違反
してるんじゃないの、ということ。
 そこんとこ、国民の皆さんはよぉぉぉく知っておかなければなりません。
 

 (東京新聞の報道はこちら↓ 「例外なく事前承認」は一部 国際
貢献の他国軍支援のみ)
 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015042290070836.html   


 こういう、そもそも憲法違反なんだけど、という問題の本質を
どこかにおいやって、ゼッタイ事前承認が必要だから安心してー、
という議論の持って行き方、なんだかゴマカされてる気がします。


 安保法制、分かりづらいですよね!
 わざと分かりづらくしてるんじゃないの…?と勘ぐりつつ、
あすわかも、少しずつですが、わかりやすく解説していきますので、
乞うご期待☆

今度の日曜日!武井弁護士による憲法カフェ@三鷹


 すごかったですよ~~

  なにが、って、先週の「ちひろ美術館・東京」での憲法カフェby武井弁護士!
 おかげさまで大好評、定員を大幅オーバーし、最後は会場に入りきれず
にお断りした方まで出たという…嬉しい悲鳴ですっ☆
 そんな武井弁護士が日曜日、集団的自衛権・安保法制・特定秘密保護法を
わかりやす~く解説します。
 会場は、三鷹市の「はちのこ保育園」内の「すぺーすはちのこ」。
 リラックスした雰囲気で学びましょう、お子さん連れも歓迎です!
 美味しいお菓子とお茶つきのティータイムで、わいわいとお話も楽しいですよ。
ママでソムリエで元商社ウーマンで、という引き出しの多い武井弁護士の軽快
なトークをぜひ語堪能下さい(^^)/


第3回憲法カフェ@三鷹 はちのこ保育園
~集団的自衛権と特定秘密保護法のおはなし~


日時: 2015年4月26日(日)
    13:00~15:00 お話会
    15:00~16:00 武井さんを囲んでのティータイム
    (疑問質問・意見交換などフリートーク)
    ※ お話会のみのご参加も可能です。

場所: はちのこ保育園(すぺーすはちのこ)

講師: 武井由起子弁護士(明日の自由を守る若手弁護士の会)

参加費:¥1000-(資料代込、お茶とおやつ付)

問合せ・申込み:canary502@yahoo.co.jp(中竹)



2015年4月22日水曜日

福岡で!連続憲法カフェのお知らせ

福岡で、福岡のあすわか会員による連続憲法カフェが開催されることになりました!
お誘いあわせの上、ぜひお集まりください^^


~ざっくばらんに、お茶でも飲みながら、憲法のことを一緒に考えませんか~
憲法カフェin FUKUOKA

Vol1:民主主義ってなに?~学校では教えられないその本質


憲法のこと、民主主義のこと、ニュースでよく聞く集団的自衛権のことなど、オーガニックショップでお茶しながら、福岡の弁護士がわかりやすくお話しします。


■主催
あすわか福岡有志


■日時 (自由に お選びく ださい)
①平成 27 年 5 月 20 日(水)午後 2 時~4 時
講師 弁護士 德永由華


②平成27年5月28日(木)午後6時~8時
講師 弁護士 寳耒 隆


③平成 27 年 5 月 31 日(日)午後 3 時~5 時
講師 弁護士 向原栄大朗


■場所
いずれも天神 IMS6F 「ナチュ村」


■参加費
資料代500 円+現地でワンドリンク


■申込み
希望の日時、ご氏名、ご連絡先電話番号、メールアドレスをメール・FAX・電話でお知らせください。
(当日参加もOKですが、参加者多数の場合はご容赦ください。)
・・・福岡南法律事務所 德永まで(TEL:092-554-7110 FAX 092-554-7123)
もしくは参加希望のメールを y-tokunaga@juno.ocn.ne.jp までご送信ください!


■最近、憲法改正や集団的自衛権ということばが新聞やネットで話題になることが増えてきています。
「憲法」と聞いて、皆さんは、どんなイメージを持ちますか?
「難しい」「関係ない」「考えても仕方ない」「うさんくさい」「めんどくさい」・・・どちらかというと、ネガティブイメージが強いと思います。
憲法が変わると、私達の暮らしは激変します。
戦時中と戦後、大きく暮らしが変わったはずです。
そのくらいの激変をもたらすほど、「憲法」の役割は大きいのです。


実は、憲法のことを知っておくと、いろいろとトクです。
なぜなら、私達の生活を支配する様々な法律の素になるからです。
憲法を知っておくことで、自分たちの生活がどうなるかを予測できますし、それにどう備えるべきか、さらに、自分や子供がどう行動するのが安全で適当か、そういったことが見えてくるようになると思います。


・・・でも、憲法って、学校では習ったけど、よく覚えていないなぁ、という方は多いと思います。
そこで、そんな皆さんのために,今,「憲法カフェ」が各地で開かれ,テレビや雑誌などでも取り上げられています。
ゆる~い雰囲気の中で,くつろぎながら,弁護士とわかりやすく憲法のことを語り合える場所。そんな「憲法カフェ」を、福岡でも開催します!

2015年4月21日火曜日

4月29日憲法カフェ@能勢 のお知らせ☆


 最近、雨が多いですね。
風も強いし、春らしいといえば春らしい。
花粉の次は黄砂が目を…(涙) 

 そんな中(←ヘアピンカーブ的な 笑)報道によると、
船田元議員が憲法改正で憲法前文に「積極的平和主義」を
盛り込むことに意欲を示したとのこと。
 http://www.asahi.com/articles/ASH4L5D19H4LUTFK009.html

 首相のおっしゃる積極的平和主義、つまり、戦争で平和を
勝ち取る(武力がなきゃ平和はあり得ない)、という発想ですが、
それって、戦争放棄・戦力不保持の憲法9条とは真っ向から
反対な考えです。どうしてもどうしても、9条を破棄したい、と
お考えのようですが、そうならそうと自信を持ってハッキリ言って
くださった方が、主権者国民は議論しやすいのですが、なぜ
明確に「9条は破棄しよう!武器を持とう!戦争に出かけよう!」
と言わないのか…謎ですね…


 さてさて、そういうすごい発言が飛び交っている中、
憲法カフェで憲法のイロハを知ってみませんか?
知っておいた方が、ある日突然「憲法変えませんか」
なんて話がメインストリームど真ん中に来た時、しっかり
考えることができますよ☆
 講師は当会会員の遠地靖志弁護士☆
ぜひぜひお集まり下さい(^^)/


*・゜゜・*:.。..。.:*・*:゜・*:.。. .。.:*・゜゜・**・゜゜・*:.。..。.:*・*:゜・*:.。. .。.

憲法カフェ@大阪府能勢町

 憲法が変わろうとしているこのときだから、知らない間に
憲法が変わり、社会も変わってしまってビックリ!なんて
ことのないように、憲法のこと知っておきませんか?

今回は、集団的自衛権について考えます。


日時: 4月29日(水曜日・休日)
    18:30~20:30

場所: 能勢町生涯学習センター研修室
    (図書館の2階)
  
http://www.town.nose.osaka.jp/14/72/3886/3922/003924.html

プレゼンター: 遠地靖志弁護士
     (明日の自由を守る若手弁護士の会)

参加費: 500円
    (飲み物代とお菓子代を含む)

主催者: 憲法カフェ・能勢

連絡: 090-2044-6106(戸平まで)




2015年4月18日土曜日

いよいよ明日! 武井弁護士の憲法カフェ@ちひろ美術館


 ソムリエのたまごにワインを教えていたという、あすわかきっての
「五感派弁護士」(笑?)武井由起子弁護士。
 これまでも、お茶と、ワインと、パンと、音楽と(FMで憲法カフェ)、
映像と(鎌仲ひとみ監督作品とのコラボ)など、あれこれと五感に
訴えかけながらの憲法カフェを展開してきましたが、明日はちひろ
美術館・東京において、いわさきちひろさんの絵や世界観との
コラボ「子どもの未来と憲法」のお話をします!
まだ席に余裕があるようですので、ぜひぜひお越し下さいませ(* ̄∇ ̄*)

  以下、武井弁護士からのメッセージです☆


*:.。..。.。o○*:.。..。.。o○*:.。..。.。o○*:.。..。.。o○*:.。..。.。o○*:.。..。.。


 いわさきちひろさんは、やさしいまなざしの子どもの絵がとても
印象的ですが、その人生は、戦争に大きな影響を受け、まさに
激動のものでした。
 そして、戦後、何もかも失った中で、単身上京して絵を志し、
家族の反対を押し切り年下の男性と結婚、自由なテーマで多くの
昨品を描かれたというようなことも、全て戦後憲法のおかげともいえます。
 ベトナム戦争下の子どもに思いをよせ、自らの戦争体験を重ねた
最後の絵本『戦火のなかの子どもたち』は、子どもや母のいたましさ
を、ちひろさんが芸術的に昇華させた名作ですが、最後にちひろさん
は、こう書いています。
 「戦場にいかなくても戦火のなかでこどもたちがどうしているのか、
どうなってしまうのかよくわかるのです。こどもは、そのあどけない
くちびるやその心までが、世界じゅうみんなおんなじだからなんです。」
  憲法によって活かされ、平和を希求されたちひろさん、その思い
とは逆の方向にいきつつある今。ちひろさんの思いを感じながら、
一緒に考えてみませんか。


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『子どもに伝える日本国憲法』関連講座
ママさん弁護士が語る 子どもの未来と憲法

 日時: 4月 19 日(日)10:30~12:00

 定員: 60名 (要申し込み)
   HP または TEL. 03-3995-0612 まで
 http://www.chihiro.jp/tokyo/event/2015/0315_1715.html


場所:ちひろ美術館・東京 図書室

 参加費:500 円
   (入館料別。入館料:大人 800 円、高校生以下無料)
  お子さま歓迎ですが、託児はありません。




ぜひぜひ、おこし下さいませ~!

2015年4月15日水曜日

自民党の「安全保障法制」のQ&Aにちょっと待った!その③(最終回)

自民党のパンフレット「国民をしっかり守れる国へ。」(http://jimin.ncss.nifty.com/pdf/pamphlet/pamphlet2014_9.pdf)のQ&Aと同じ質問に、あすわか的に回答していくシリーズ3回目(最終回)です。


<Q7>
歯止めがあいまいで、政府の判断によって武力の行使が無制限に行われるようになるのでは?



○自民党の答え(パンフレットより抜粋)
「『新三要件』が、憲法上の明確な歯止めであい、政府が恣意的に(都合よく)判断できない仕組みになっています。」


○あすわかの答え
 武力行使のための「新三要件」には、「我が国と密接な関係にある他国」「明白な危険がある」などのあいまいな言葉が使われています。国会の承認が必要とされていますが、これは例外的には事後(武力行使をしてしまった後)でもよいので、起こった出来事が「新三要件」にあてはまるかどうかは、政府が決めることができます。たとえば、安倍首相は、石油の不足が「死活的な影響」を招くとして新三要件にあたりうるとし、ペルシャ湾での機雷の除去に自衛隊が参加できるとしました(平成26年5月28日衆議院予算委員会)。ここでいう「死活的な影響」とは、我が国の経済活動にとって、という意味です。生命や身体の危険だけではなく、もっとずっと広い範囲で、あっさりと武力行使が認められてしまうことが分かったといえます。




<Q8>
集団的自衛権の行使が認められると、実際にはどのようなことが可能になるのですか?


○自民党の答え(パンフレットより抜粋)
「一例として『紛争地域から避難する日本人を乗せたアメリカの艦船が、日本近海で武力攻撃を受ける』という想定について述べます。(中略)集団的自衛権の行使が可能となり、『新三要件』を満たす場合には、この艦船と乗っている日本人を自衛隊が守ることが可能になります。」


○あすわかの答え
これまで、世界で集団的自衛権の行使がされた例として、アメリカによるベトナム戦争やソ連によるアフガニスタン侵攻などがあります。いずれも、多数の民間人が命を落とし、またそれまでの生活を失いました。米軍がベトナムで枯葉剤を撒き、アフガニスタンで繰り返し空爆を行ったりしたことは有名です。
 集団的自衛権は、実際には戦争の口実として用いられているのです。そして、「新三要件」は歯止めがあいまいなので、「明白な危険」などの要件をゆるやかに解釈して武力行使に踏み切り、アメリカやソ連と同じようなことをしてしまう可能性もあるのです。




<Q9>
今回の安全保障法制の整備では、集団的自衛権ばかり注目されていますが、その他の分野では何が議論され、何が可能になるのですか?


○自民党の答え(パンフレットより抜粋)
「(1)武力攻撃に至らない侵害への対処 (2)国連PKOを含む国際協力等 (3)武力の行使に当たり得る活動、以上3つです。(1)は離島等での武装集団の上陸に対する速やかな対処、(2)は海外で日本人が武装集団に襲われた時、一定の条件のもと自衛隊が救出に向かうことを可能にすることが主な内容です。」


○あすわかの答え
たとえば、閣議決定では、(1)武力攻撃に至らない侵害への対処として、軍隊ではない武装集団から米軍の武器が攻撃された場合、その武器を守るために自衛隊が武器使用をすることになります。
たとえば、閣議決定では、(2)国際協力等として、国連ではなく他国からの要請がある場合に、戦闘地域であっても、そのときに非戦闘現場であれば戦闘員や武器の補給・輸送ができるようになります。また、内閣が「国家または国家に準ずる組織が敵対するものとして登場しない」と判断した場合には、「駆け付け警護に伴う武器使用」や「任務遂行のための武器使用」もできるようになります。


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いかがでしたか?
自民党さんの答えとあすわかの答え、ずいぶん違いますね。
みなさんはどう考えるでしょうか?


自民党の「安全保障法制」のQ&Aにちょっと待った!その① 
https://www.facebook.com/asunojiyuu/posts/821776214524239
http://www.asuno-jiyuu.com/2015/04/q.html

その② 
https://www.facebook.com/asunojiyuu/posts/822225651145962
http://www.asuno-jiyuu.com/2015/04/q_14.html

2015年4月14日火曜日

自民党の「安全保障法制」のQ&Aにちょっと待った!その②

自民党のパンフレット「国民をしっかり守れる国へ。」(http://jimin.ncss.nifty.com/pdf/pamphlet/pamphlet2014_9.pdf)のQ&Aと同じ質問に、あすわか的に回答していくシリーズ2回目です。

 

<Q4>

 憲法が掲げる平和主義を放棄するのですか?

 

○自民党の答え(パンフレットより引用)

「憲法の下で認められる自衛権の行使は、必要最小限度の範囲内にとどまる」という従来の立場は、全く変わりません。「新三要件」を満たす場合、やむを得ない自衛の措置として初めて武力の行使が許されます。「専守防衛」の方針も不変です。

 

○あすわかの答え

「憲法の下で認められる自衛権の行使は、必要最小限度の範囲内にとどまる」という言葉は変わりませんが、「必要最小限度」の内容は拡大される一方ですし、安倍首相になってからは「平和主義」の頭に「積極的」という言葉が付くようになりました。

 積極的平和主義の名の下で集団的自衛権自衛権も憲法改正することなく行使できるようにしただけでなく、武器輸出3原則は防衛装備移転3原則に改めて紛争当事国への武器輸出を認めるなど、これまでの平和主義の考え方ではおよそ説明できないことを次々と行っています。

自民党が平和主義を放棄するつもりはないと言ったところで、平和主義を放棄したと言われても仕方ないほど根本から変えてしまっていることは否定できないでしょう。

 

<Q5>

徴兵制が採用され、若者たちが戦地へ送られるのでは?

 

○自民党の答え

全くの誤解・誤報です。

憲法第18条で「何人(なんぴと)も・・・<中略>・・・その意に反する苦役に服せられない」と定められているなど、徴兵制は憲法上認められません。

 

○あすわかの見解

安倍政権は、「集団的自衛権の行使は憲法9条に違反する」という従来の政府見解を、閣議決定により変更しました。同じように時の政権が憲法18条の解釈を変更し、徴兵は「苦役ではない」と解釈を変更すれば、若者達が徴兵され、戦地へ送られる可能性があると考えざるを得ません。自民党の石破元幹事長も、過去に、徴兵制は苦役ではないから憲法違反ではないと発言しています。

また、奨学金を利用せざるを得ない学生に対し、自衛隊に入隊すれば返還を免除する等の方法で、経済的徴兵制が実施される危険性が指摘されています。

 

<Q6>

抑止力が本当に高まるのですか?高まることがかえって危険なのでは?

 

○自民党の答え(パンフレットより引用)

万が一の備えを明確にすることで、抑止力は高まります。

いかなる紛争も、外向的に解決することが前提です。その上での万が一の備え、すなわち抑止力こそが、万が一を起こさないようにする大きな力となります。かつて、同じような批判がありましたが、戦後、日本が戦争に巻き込まれたことは一度もありません。

 

○あすわかの答え

集団的自衛権は、他国が武力攻撃を受けたとき、武力攻撃を受けた国家の軍隊と自衛隊が協力して、戦闘を開始するということです。「アメリカを攻撃したら日本が反撃する。だから日本を攻撃するのをやめよう。」というのは論理的ではありません。集団的自衛権と抑止力は、ほとんど関連がありません。

また、仮に抑止力が一瞬高まったように見えたとしても、政府はそれで安心することはないでしょう。他国がより軍事力を高めれば、日本もさらに軍事力を高めるという競争になることは目に見えています。結局、抑止力を強調することは、さらなる軍拡につながるのです。
さらに、実際に武力を行使することになれば、犠牲者が生まれ、必ず反感や恨みをかうことになります。集団的自衛権の行使により、日本は戦争やテロに巻き込まれる可能性が大きくなると考えられます。

竪十萌子弁護士の憲法ママカフェ&スピンオフ企画 のお知らせ☆


 埼玉近郊の女性にお知らせでーす。
毎度大人気の竪十萌子弁護士、憲法ママカフェのスケジュール更新です☆

2のステップアップ講座は、憲法ママカフェのスピンオフ企画として、
イスラム国について考える学習会です。竪弁護士が司会&コメンテーター
を務めるそうですYO


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  Welcome to 憲法ママCafe
~子ども達に平和な未来を。

 今出来ることは何だろう
  ――安保法制・集団的自衛権・憲法改正・

                特定秘密保護法って何?


 重要そうだけどよく分からない…
 子ども達に影響あるのかな…
 徴兵制になるの?
 …ママ達の疑問に女性弁護士が分かりやすく解説し、平和な
未来のためにはどうしたらいいか考えるきっかけとなる会です。
 お子様連れ大歓迎です。どうぞお気軽にお越しください☆
 (今年9月からすでに40回を終え、朝日・東京・埼玉新聞等でも
紹介され、大好評です。)


1 南浦和にて開催!

【日時】4月27日(月)10時~12時

【場所】南浦和公民館和室(南浦和駅東口より徒歩15分)

【講師】竪十萌子弁護士(明日の自由を守る若手弁護士の会)

【費用】1200円(資料代,お菓子付き)

【補足】12時からランチ会をします。マクロビお弁当を注文します。
    ご希望の方はご連絡下さい(1000円/個)

【申込先】東原(個人)healingcompass@gmail.com



2 ステップアップ講座☆ 
  イスラム国の背景を知る~

   平和を目指すために私達は何をすべきか~

【日時】5月25日(月)10時~12時

【場所】大宮シーノ大宮(生涯学習総合センター9階,学習室1)
    (大宮駅西口徒歩5分)

【内容】
   イスラム国ってそもそも何??私達はどうしたらいいの??
  私達の疑問に,中東問題のエキスパートの大野参議院議員が
  講師をご快諾してくれました。
   イスラム国が出来た経緯やこの問題に対応するためには何を
  すべきかなどの基本的事項等の勉強会になります(政党のお話
  ではありません)。


【講師】大野元裕(参議院議員・外交防衛委員会筆頭理事,
    財団法人中東調査会・客員研究員)

【費用】300円(お菓子付き)

【申込先】埼玉中央法律事務所 048-645-2026 

【注意点】国会開期間中のため,急遽大野議員に急な公務が入った場合,
  この勉強会が中止になる場合がございます。その場合は申し込みの際に
  ご連絡いただいた連絡先にご連絡差し上げます。あらかじめご了承下さい。

2015年4月13日月曜日

自民党の「安全保障法制」のQ&Aにちょっと待った!①

自民党さんは、憲法9条のもとでも集団的自衛権を行使できるとした昨年7月の閣議決定以降、何度か、「安全保障法制」についてのQ&Aを発表しています。
・パンフレット「国民をしっかり守れる国へ。」
http://jimin.ncss.nifty.com/pdf/pamphlet/pamphlet2014_9.pdf...
・「安全保障法制整備の具体的な方向性について」に関するQ&A
http://jimin.ncss.nifty.com/pdf/news/policy/127420_2.pdf


しかし、この自民党さんの説明には、私たち「あすわか」からみると、
……あれ?
と思うことが少なくありません。
そこで、「あすわか」も、自民党さんと同じ質問に答えてみることにしました。ベースにしたのは上記のパンフレット「国民をしっかり守れる国へ。」です。


<Q1>
 そもそも「集団的自衛権」とはなんですか?
 なぜ、今、集団的自衛権の行使を認めないといけないのですか?

○自民党の答え(パンフレットより抜粋)
「日本を取り巻く安全保障環境はますます厳しくなっています。国民の命と平和な暮らしを守るため、『新三要件』を満たす場合、限定的な集団的自衛権の行使を認めることを考えています」

○あすわかの答え
A国から、日本と深い関係にあるB国へ武力攻撃があった場合に、自分の国(日本)が直接攻撃されていなくても、B国と一緒になってA国に攻撃する権利です。
A国からすれば、「何もしていない日本から攻撃を受けた!日本に反撃をしなきゃ!」ということになりますから、日本が攻撃の対象になります。
国民の命と平和な暮らしを守るために必要なのは、外交交渉により紛争を未然に防止する努力であって、集団的自衛権の行使ではありません。

<Q2>
 なぜ「憲法改正」という形を取らないのですか?

○自民党の答え(パンフレットより引用)
「集団的自衛権についての閣議決定は、『国の存立を全うし、国民の命と平和な暮らしを守るために、必要最小限の自衛の措置をとる』という、政府の憲法解釈の基本的考え方を変えていません。憲法を改正する必要はないと考えます。」

○あすわかの答え
戦争を放棄し、国際紛争を解決する手段として武力は使わないと宣言する憲法9条について、政府は戦後70年間一貫して、集団的自衛権を認めていないと解釈してきました。
これを「集団的自衛権を認めている」と言うのは憲法解釈の基本的考え方を変えたもので、内容的にも憲法9条の変更です。これを政府の勝手な判断でおこなうことはできず、当然「憲法改正」という形を取らなければなりません。

<Q3>
 日本が再び戦争をする国になるのでは?
 他国の戦争に巻き込まれるようになるのではないですか?

○自民党の答え(パンフレットより抜粋)
「外国の防衛それ自体を目的とする武力行使は、これからも決してありません。また、抑止力が高まることにより、むしろ日本が戦争に巻き込まれる可能性は低くなります。」

○あすわかの答え
集団的自衛権は、外国の防衛それ自体を目的とする武力行使です。したがって、「海外派兵は一般に許されない」という原則は変わります。
これまで、集団的自衛権の名目で、数々の戦争が行われてきました。集団的自衛権を認めれば日本も攻撃の対象となり、戦争に巻き込まれる可能性は高くなります。

<続く>

2015年4月10日金曜日

憲法記念日に向けたリーフレットのご注文はお早めにどうぞ!

5月3日は憲法記念日ですね!
みなさんもそれぞれイベントを計画中の方も多いのではないでしょうか。


当会は、
●憲法が変わっちゃったらどうなるの? 自民党案シミュレーション
●2分で分かる! 集団的自衛権ほぼA to Z
という2種類のリーフレットを発行しています(1部15円、送料別途、500部ごとに500円割引)


毎年、憲法記念日直前にたくさんのご注文をいただいています。中には大量のご注文もあり、あすわか一同嬉しく思っています。


しかし、憲法記念日直前といえばゴールデンウィーク…ということもあり、迅速な発送が通常期よりも難しくなってしまいます。
つきましては、憲法記念日に向けたリーフレットのご注文は今のうちにいただきますようお願いいたします。


5月3日、何かのイベントに参加される方はもちろん、参加されない方も、まわりの方にこのリーフレットを配るなど、「不断の努力」をしてみませんか?


リーフレットのご注文は以下のページから!
http://www.asuno-jiyuu.com/p/11510-300350-301-500500500-10-1-2-3-4-5.html

2015年4月8日水曜日

小谷成美弁護士の憲法カフェ 4月のスケジュール一覧♪


 阪神エリアで大人気な小谷成美弁護士の憲法カフェ、
4月のスケジュールを一気にお知らせします!
   o(^-^ )o( ^-^)o

☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*


① 憲法カフェ@神戸市垂水区 

垂水のおもちゃ箱・コミュニティカフェFAITHで憲法カフェやります!
春のひとときを、一緒にティー・タイムしましょう♪

日時: 4月18日(土) 午後2時~4時

場所: 神戸市垂水区中道2-2-14
    コミュニティカフェ・FAITH
  http://tarumitoybox.blog.fc2.com/blog-entry-84.html

ゲスト: 小谷成美さん(明日の自由を守る若手弁護士の会)

参加費: 500円(ワンドリンクつき)

連絡先: 憲法を生かす会・垂水
    090-3976-6605(門永)



② 憲法カフェ@大阪市北区 

異年齢の中津住民が集うオレンジ色のカフェ・空夢箱で開催します!
カフェでくつろぎながら勉強してみませんか?

日時: 4月19日(日)13:00~15:00

場所: 空夢箱(そらゆめばこ)
   阪急中津駅下車 徒歩2分 オレンジ色のカフェです。
  http://mrs.living.jp/osaka/town_gourmet/reporter/1333787

講師: 小谷成美弁護士

参加費: 500円(ドリンク付き)

連絡先: 06-6372-7508 (担当 中橋)
    624daidai@gmail.com






③ 憲法カフェ@兵庫県芦屋市(4月25日)
 芦屋のBAR・MASHで憲法カフェやりますよー。
お茶飲みながら・ お菓子食べながら・ ついでにちょっと学びましょ!

日時: 2015年4月25日(土)14:00~16:30

講師: 小谷成美さん

参加費: 700円

定員: 先着20名ほど ご予約下さい!!

会場: Live&Var area Sakliev2F  MASH
   https://www.facebook.com/saklbar
    芦屋市西山町1-2

申込: mizuta.ryuzo@gmail.com





④ 憲法カフェ@大阪市福島区(4月26日)

大阪市福島区のアジアンカフェCafe & Bar Sabaideeで開催しちゃいます!
10席限定のため、予約はお早めに。

日時: 4月26日(日) 15時~18時

場所: Cafe & Bar Sabaidee(カフェ&バー サバイディー
  http://ameblo.jp/cafe-n-bar-sabaidee/entry-11996557097.html
  大阪府大阪市福島区鷺洲2-10-26
  JR「新福島」から徒歩約9分、「福島」から徒歩約約5分。
  地下鉄「野田阪神」・阪神「野田」から徒歩約11分。

参加費: 講師代300円+ 1ドリンクまたはランチのオーダーをお願いします。
  (ランチご希望の方は、予約時にお申し込み下さい)

講師: 小谷 成美弁護士

連絡先: Cafe & Bar Sabaidee
      06-6136-7474
  (3/9~4/9までマスターが修行の旅に出ますので、電話が通じません。
  その間は下記のメールにお願いします。)
   cafenbarsabaidee@yahoo.co.jp




2015年4月3日金曜日

ゲラゲラポーからケンポ―まで、楽しく踊って学んじゃおぅ♪

ダンダンズビズバー♪
ヨーデルヨーデル♪


すっごい盛り上がりましたよ~
ラッキィ池田さんとあすわかとのコラボイベント♪


350名以上来てくださったんですよ~

すでに報告済みですが、
マスコミでも報道してくださいました!


埼玉新聞 http://www.saitama-np.co.jp/news/2015/03/30/10.html 告知記事です
東京新聞 http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20150401/CK2015040102000152.html
朝日新聞 http://www.asahi.com/articles/ASH3045GSH30UTIL025.html


よーかい体操第一!
もうすごい人気ですねぇ~
参加してくれたお子さん、み~んな、ダンスばっちりですよ。
一糸乱れぬ踊り(笑)
一緒に来てくれていたお母さん方もノリノリでしたよねぇ


ダンダンズビズバーも、ニンニンジャ―も
み~んな大好きなんですね。

踊っただけじゃないんですよ!

ラッキィさんの相方役のトモベンこと竪弁護士から教えてもらった早口言葉
みんな、覚えてくれていますか?
「 立憲主義 民主主義 平和主義 」
とっても大切なこの3つ、体をつかって覚えたから忘れられないんじゃないですかね?

最後のハトの手、難しかったですね
お母さん方も、手の動きに夢中で声がでなくなっちゃってましたもん(笑)

トモベンは、
ラッキィさんが子どもたちにもみくちゃにされている隙に、
余裕のできたお母さん方に、憲法ってなぁに? 戦争ってどんなもの? ってところをわかりやすく教えてくれました。
いいコンビネーションでしたね。


歌って踊っている子どもたち
トモベンが話している途中に、ステージに登っちゃう子どもたち
ラッキィさんのマイクを奪ってコメントしちゃう子どもたち
み~んな自由に楽しく過ごせましたよね♪

でも、中には、
ステージまで行かないで自分の席で踊る子もいれば
まったく踊らないで、そのへんのウロウロする子もいました
このゆる~い感じがいいんですよね!

みんな一緒じゃなきゃいけない、なんてことないんです
だって
個人の尊厳ですもん。

人それぞれの楽しみ方があるんです
いろんな考えがあるんですもんね

みんなが自由に楽しめて、みんなが憲法について学べる
そんないい時間でしたよ!


あっ、「みんな」ってお子さん方も含みます
お子さん方も踊ってばっかりじゃないんです、いっぱい考えたんです

だって
戦争撲滅案を最後に募集したら、いーっぱい書いてくれましたもん
たとえば、
「自分のとちがう意見の人の話もよく聞く。」
「よわいたちばの人を無視しない」
「まず周りの人を尊重する。」
「そうりだいじんをかえる」
「ごはんいっぱいたべる」
「やられてもやりかえさない」
「世界中に友達を作る」
「みんなで仲良くする!」
「いつも笑顔で」
「うたって♪おどる♪」
などなど、いーっぱい(●^o^●)
すっごい楽しかったので、
これに続いて全国でやりたいねって話が出ています!

やるときは、また告知しますんで、ぜひ来てくださいね!


最後に、スマイル音頭の歌詞を載せておきます、これって子どもたちのアイディアと一緒(笑)

世界が平和になるように
みんなで仲良く手をつなぎ
今日も生きてるありがとう
にっこり笑ってスマイル音頭