自民党の杉田水脈議員のSNS発信を紹介します。
憲法とはなにか、の理解が、そもそも間違っているのではないか
と思われます。
<杉田水脈議員のツイート>
https://twitter.com/miosugita/status/1492647119014006797
「憲法は権力を縛るもの。国会議員が議論をすることに違和感を
感じる」という野党議員のツィートを拝見しました(中略)日本
国憲法の何が一番問題かといえば「日本の伝統、文化、国柄=国体」
が反映されていないこと。日本の国体を持って権力の暴走をしばる
のです〜ブログより
<杉田水脈議員のブログ 一部引用>
https://ameblo.jp/miosugita-blog/entry-12726591633.html
近代憲法の基になったのはイギリスのマグナカルタだと言われて
います。(日本にはこれよりももっと昔に「十七条の憲法」があり
ますが。)
このマグナカルタは、大陸から来た王が、イギリスで国民に重説を
課したりと、好き勝手な政治をしたため、それを縛るためにできました。
「何で縛ったか?」
それは、「イギリスの伝統、文化、国柄=国体」です。
「イギリスはそもそもこういう国なので、そんな政治はやめてくだ
さい」と。
日本国憲法の何が一番問題かといえば、「日本の伝統、文化、
国柄=国体」が反映されていないこと。日本の国体を持って、権力
の暴走をしばるのです。憲法改正をしなければならない一番の理由
はここにあります。
* * *
そもそも「日本の伝統、文化、国柄=国体」という定義が正しいのか
すら不明ですが、それが反映されていないことは、日本国憲法の「問題」
では、まったくありません。引用されているとおり、市民の自由・人権
を守るために政治権力にしばりをかけることが近現代における憲法の
本質であり目的です。
ブログでは、近現代の憲法の話の中で、聖徳太子の十七条憲法(←豪族
や役人の心がまえを定めた訓戒であり、近現代における憲法とはまったく
の別物)が紹介されています。ここからも、やはり杉田議員が立憲主義を
正しく理解していないのではないかという疑念がわきます。憲法擁護遵守
義務を負う国会議員が、この程度の理解でいいわけがありません…。