2013年9月29日日曜日

学習会のご報告

昨日、久しぶりに、学習会の講師をさせていただいたので、その報告です!

内容は以下のとおり
①まずは、ここ半年の流れを振り返りました
・4月ころから、憲法96条先行改憲論が急浮上したが、さまざまな批判を受けて、選挙の争点とはならなかった
・7月の選挙中から選挙後にかけて、将来の憲法9条改正を目指した活動・発言が相次いだ
・7月末麻生さんが「ナチスに学ぼう」という発言をした
・その直後の8月頭に、内閣法制局長官が交代した
・9月になって、突然、秘密保護法についてパブコメが募集された
・パブコメが終わったあとに秘密保護法の条文案が公表された
・秋の国会で、秘密保護法案が提出される可能性が高い

②その次に、自民党草案を条文を見ながら(いまの憲法と比べながら)、どんな社会になるのか、(リーフレットを使って)イメージしました

③秘密保護法ってのが、どのような中身なのかを、公表されたばかりの条文案を見ながら考えました

④最後に、質問や感想交流でした
・秘密保護法はそこまで必要なのか
・日本と一緒になって戦争をする国は、アメリカ以外にあるのか
・30年くらい前の国家機密法とどう違うのか
といった質問疑問があったり
・戦争中は赤い布団を干したり、子どもを守るための訓練をしたいと言った、というだけで逮捕されてしまったけど、秘密保護法ではどうなのか
という戦争体験世代の方からの質問・意見もありました


ここでもリーフレットが大好評でした!
すでに知っている方もちらほらと。

10名くらいの小規模での学習会だったので、
ざっくばらんな話し合いができたと思います

こういった規模の学習会も継続してやっていきたいですね(^O^)


この学習会を機会にFBのつながりが増えたらうれしいですね。

2013年9月28日土曜日

一夜限りかもしれない(?)24条の会 保育サービスについて


  トークイベント「一夜限りかもしれない(?)24条の会」
育サービスについてお知らせです。

 小学2年生までのお子様
 一時保育をお引き受け致します。
 (3時間1000円)

  ただし保育士さんの人数の都合上、先着6名まで!
 
 

  ご希望の方は、kataranaito24@gmail.com まで、
お申し込みください。
 申込書等のデータを添付して返信いたしますので、
当日、ご記入の上、ご持参ください。

2013年9月23日月曜日

拡大事務局会議!


昨日22日17時より、あすわか拡大事務局会議が開かれました!


 いまや学習会講師のオファー引っ切りなしの宋先生が
飛び入り参加してくれたほか、事務局メンバー入り希望の方
もスカイプ参加してくれました!
  いつもの事務局メンバーも多くが東京に集まり、にぎやかな
会議となりました☆


 設立以来爆走し続けた当会の活動の総括、現在の情勢を
確認した上で、さて、これからどうする…

 あすわか「らしさ」ってどこにあるのか、その確認って大事ですね。
試行錯誤を続けながら進んできたこの9ヶ月間、たくさんのご指摘や
ご批判をいただきました。
 それらをありがたく頂戴した上で、今一度私達がなぜあすわかを
立ち上げたのかを丁寧に振り返る作業をすることで、よりいっそう
結束力を強めることができました。

 自民党の改憲草案の内容に目が飛び出そうになった私達若手
弁護士の、この危機感を伝えたくて、ともかく草案の内容を知って
ほしい、と走り続けている私達。解釈改憲の危険が高まっている今、
それが結局はあの改正草案の実現に近づくことなのだ、と知って
もらうためにがんばらないと!


 写真は、懇親会における、ここ最近のアンラッキーな出来事ゆえ
満身創痍の神保代表が美味しいスペイン料理でテンションMAXな
様子(そして司会を勤め上げた川上マリエッタ)。



 

2013年9月21日土曜日

第24回 反核医師のつどい2013in北海道

半角いし → イシ ?

・ ・ ・

大変失礼しました<m(__)m>


さて、失礼ながら、かような団体の存在を存じ上げなかったのですが、
この集会のメインテーマが

平和憲法なまら(すごく)いいんでないかい、核兵器と原発ダメだべさ、みんなでやればできるっしょ

というものだったので、
お医者さんが憲法について議論するのは面白そうだ、と思って行ってきました。


なお、2日目(22日9時から全日空ホテルにて)には、当会代表の神保弁護士も講師として参加するそうです。


記念講演は、元スイス大使の村田光平さんでした

村田さんのお話の中で、原発事故について、三カン欠如という話がありました
東電や日本政府には、責任感・正義感・倫理観がない、という意味のようです
(一週間前に三論なんとかという話があったらしいですが、それに似てますね・笑)

むむっ、憲法前文について同じような話を聞いたことがあるような…(と思って、今年3月にやった当会の設立総会の資料を読み直してみました)

ありました、ありました、当会の設立総会で憲法学者さんから聞いたお話なんですが、

日本国憲法の前文は、
・戦争についての反省(政府の戦争責任)を前提としている(責任感)
・国家の権限は国民に由来する(社会契約論)ことを人類普遍の原理としている(正義感)
・「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」、「全世界の国民がひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有する」、「自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」と高い倫理観をもっている(倫理観)
という特徴があるが
自民党草案ではこれらがなくなっている、という話でした

そうなんです。
自民党草案の前文では、・戦争責任の話も、・国家の権限が国民に由来する話も、・世界市民に対する日本の倫理観の話、すべて削除されているんですよね。
えぇー、と思う方、ぜひ草案をご確認ください
条文だけでなく、前文からして全然違うんです!


なんと!
原発の話を聞いたはずなのに、自民党草案に通じるところがあるとは!!
この偶然に驚きです (  ↑  ↑  ↑  ↑ こじつけすぎかな?(笑))


なお、当会の設立総会での学者さんのお話は、正確には、もっといろいろなものが無くなっているというお話でした。
私なりの理解ですので、その点はご容赦くださいまし。


ちなみに、この集会
2日目になってから憲法の話が出てくるようです(@_@;)
初日から行ったのに・・・

2013年9月20日金曜日

トークイベントへの賛同 第2弾

引き続き、当会に寄せられたトークイベント「一夜限りかもしれない(?)24条の会」開催へ
賛同メッセージです。

一見「女性弁護士ばかり?!」と思われるかもしれません。
確かに、当会会員自身も弁護士ですので、どうしても弁護士から先に情報が届きやすいのです。
そして、これまで憲法24条を武器に女性に対する差別や理不尽な扱いと闘ってきた女性弁護士たたちは、
どうしても24条に「んっ!?」と反応しやすいのです。
だから、賛同メッセージを寄せてくださるのも早い早い。

ただ、女性ばかりの問題ではないのが憲法24条。
「両性の平等」と書いてはありますが、実は性別とは多種多様。
体の性、心の性、恋愛対象、性についてくる「らしさ」…
いろんな問題があります。

当会としても、男性、性的少数者、あらゆる人たちに
「自分ごと」としての24条を広めていこうと思います。


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・湯山薫(弁護士)
自民党改憲草案の憲法24条1項に、激しい怒りを覚えています。
平成17年当時の自民党憲法調査会の「憲法改正PT」で、24条に関してひどい議論がされていました。
夫婦別姓が出てくるような日本になったということは大変情けないことで、家族が基本、家族を大切にして、家庭と家族を守っていくことが、この国を安泰に導いていくもとなんだということを、しっかりと憲法でも位置づけてもらわなければならない」
「よい家族こそ、よい国の礎である」
「人間の支えとなるもの、根底は家族に決まっているわけで、その家族観をぜひ憲法に書いて頂きたい」など、思わず目を疑いました。
しかし、いつのまにか自民党のホームページからこれらの発言のページが削除されています。
17年草案をベースに考え、それを補強する形で改姓草案を作ったと、党憲法改正推進本部長保利耕輔氏が認めています。根底には、上記のような考え方があることは明白です。
みなさんの活動に、心から賛同いたします。

・古川美和(弁護士)
このたび、貴会が企画された,下記イベントに賛同致します。
家族をどのように考え,構成するのかは,個人の自由な判断に委ねられる
べきであって,憲法によって国が国民に縛りをかけることは許されないと思います
当日は参加が難しいかもしれませんが,盛会をお祈り致します。
・雪田樹理(弁護士)
賛同いたします。
みんなで手をつないで憲法改悪を阻止しましょう。
バックラッシュは絶対に許さない。
・岩橋多恵(弁護士)
・有村とく子(弁護士)


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今後も、どんどん賛同メッセージを紹介していきます。
多くの先生方が、「あすわか(当会の略称)、いや“もとわか”(元・若手)でもいいかしら?」などと言いながら(笑)
ワイワイと賛同してくださっていますよ。熱い思いを込めながら。
(もちろん、いつも元気いっぱいの女性弁護士は、皆「みえわか」です!)

2013年9月18日水曜日

トークイベント開催への賛同 第1弾


トークイベント「一夜限りかもしれない(?)24条の会」開催へ
賛同が続々と集まっています。
 ワーイワーイ♪
心強いメッセージも添えて、随時発表していきます!
(敬称略・順不同)


 .。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:


 ・板倉由実(弁護士)
憲法9条はクローズアップされても24条は忘れられがち。
憲法24条を守って国際的にも恥ずかしすぎる日本の男女
不平等な現状を変えましょう!


・宮腰直子(弁護士)

・榊原富士子(弁護士)


・太田啓子(弁護士)  家族は互いにたすけあえなどと、「憲法」が国民に命じるのは
く理が通らないこと。
 社会保障費を削減するために、もう限界にきている家族に
「たすけあい」を押しつけようとしているのだと思います。
個人が幸せに暮らせるための家族はもちろん大切ですが、「家族」
でいることによって個人が息苦しく、つらい思いをすることもあります。
DV事件、虐待事件など見ていると、そのことを痛感します
それでも「とにかく家族なんだからたすけあえ」と押しつけようという
のは、個人を大切にしようという発想と相容れないと感じます
家族のかたちは多様であるほうが個人の幸福度は増すと思います
、今の自民党政権は多様な家族の形への許容度は低く、その
自民党政権が24条をいじっていることには警戒心を禁じ得ません。
24条の会により、憲法「改正」についての関心がより拡がること
心より祈念します。


 ・千葉恵子(弁護士)
憲法の学習会をやると,24条のこと話しています。
13条に関する草案は個人ではなく「人」として尊重されること
それと24条で「家族」が単位として尊重され,助け合わなくては
ならないことと考えると個人は尊重されないということがわかり
すよね。社会権も後退します。
自民党の改正草案を広く知らせて,それと同時に憲法のすばら
しさを伝えていきたいと思っています。


 .。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・


現在、日本一短い声に出して読みたい「私と24条」キャンペーンを展開中です☆
詳しくは当イベントのFBページへ!

https://www.facebook.com/article24asuwaka


 よろしくお願いいたします☆

2013年9月14日土曜日

ヒミツを聞き出したら懲役10年??

自民党草案には、こんな文章があります
「機密の保持に関する事項は、法律で定める」

この文章、改正草案のどの条文にあると思いますか?

この文章は、
第二章安全保障(日本国憲法では戦争放棄です)の
9条の2(国防軍)という条文の第4項
「国防軍の組織、統制及び機密の保持に関する事項は、法律で定める」という文章の中にあるんです。

機密の保持ってなんだろう?
なんでそんなことが「国防軍」の条文の中にあるんだろ?
って思いませんか?

私も最初は、意味が分かりませんでした。でも、この意味が分からないっていうのは、軍隊(戦争)を知らないからなんですね。

もし、本気で戦争をやろうと思ったら、その作戦は秘密にしなければなりませんよね
戦争に関する情報は、一切を秘密にしないとならないのです
だから、自衛隊の保有する護衛艦(戦艦?空母?)にはアメリカ軍しか入れない(自衛隊の所有物なのに自衛隊は入れない)エリアがあったり、自衛隊が裁判で必要なのに資料を提供してくれないということがあるんですよね。

当然のことながら、戦争のために秘密にしておきたい情報を漏らした人は罰せられます(昨今有名になっているアメリカ出身のスノーデンさんはまさにこれですね)


国が秘密を作ってそれを漏らした人を罰するなんて、当然のように思われるかもしれませんが、
実は当然じゃないんです

なぜかというと、国民には知る権利があるからです
そして、国は、国民をだまそうとするからです
例えば、「イラクに大量破壊兵器がある」ってのはウソでしたし、「原発が安全だ」というのも嘘でした。福島第一原発の状況を「管理できている」とIOCで言った内容も嘘でした(これは国家というより、一首相の発言ですが)

国はウソをつくので、勝手にヒミツなんて作られたら、国民が困るんですよね

もっと困るのは、その勝手に作られた秘密を、国民のためと思って情報を取得したら違法だと言われ、ヒミツをヒミツと知らずに漏らしたり、聴きだしてしまったら違法だと言われるってことです

さらには、そういったヒミツを守れるかどうかを判断するために、個人情報の調査も行われる可能性があります、これがプライバシーの侵害にあたりうることは言うまでもありません


いや~、憲法9条があって軍隊がなくてよかった、と思ったみなさん、残念なお知らせです


秘密保護法という法律が秋の臨時国会で成立する可能性があります
この秘密保護法
以上で説明した機密の保持に関する内容がそのまんま当てはまる法律なんです


人権侵害の危険性が高い、ということで、日弁連も反対しています
http://www.nichibenren.or.jp/activity/human/secret/about.html 


この法律、何がすごいって、パブコメの募集期間が2週間もないんです
これで、国民の声を聞いたってことなの?と思いますが

とにかく、2週間もないのです
9月17日(火)(=連休明けて忙しいときに締切)なんです


賛成でも反対でも、もし、興味関心があれば、パブコメをどうそ
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=060130903


マスコミでもかなり問題になっていますよね
例えば、女優の藤原紀香さんもパブコメを出したらしいですよ。
http://www.norika.ne.jp/cgi-bin/spdiary-j.cgi?id=7&file=201309



ちなみに、こういったやり方、ナチスでもあったんでしょうかね?
私は知りませんが

2013年9月12日木曜日

日本一短い声に出して読みたい「私と24条」エピソード募集キャンペーンのご案内


10月25日開催予定のトークイベント
「一夜限りかもしれない(?)24条の会」では、
憲法24条改正を中心に性・姓・政・生etcさまざまな
「セイ」を語り合う予定です。
 

 その当日を前に、国民の皆さまからエピソードを送ってもらい、
イベントFBページでの発信をはじめ、当日会場のスクリーンで
し出す等の発表をしたいと計画しています!

  個人ではなく家が大切、という旧態依然とした思想で塗り固め
られる危険をはらむ改憲を前に、24条にスポットを当てた発信を
強く大きく打ち出していく趣旨です☆
 

 憲法24条にかける思い、
 
 改憲への怒り、
 
 女性(男性)としての憲法への思い、

 セクマイとしての憲法への思い、

 個人が「家族」に押し込められることへの危機感、

etc、ぜひ、思いの丈をお寄せ下さい!(^^)/☆☆


 要項は以下のとおりです♪

200字以内で!
 思いの丈を語ってはもらいたいものの、残念ながら

一代記などの大著は出版する体力もお金もありません、、、(笑)
ということで、キャンペーン名どおり、ピシっと短く200字に
思いを詰め込んでください
  川柳でも俳句でも大歓迎です!
 


 ・ハンドルネーム(ペンネーム)とお住まいの都道府県を添えて下さい。
 匿名ではなく、本名かハンドルネーム(ペンネーム)で発表します。
 例:まるえがお(東京都) 「24条の改正は絶対反対ですっ!


 ・送信先
 タイトルに「エピソードキャンペーン」と書いた上、
 kataranaito24@gmail.com
 までご送信ください☆

・誹謗中傷その他当イベントの趣旨に著しく反する内容のものは
断り申し上げます。

2013年9月9日月曜日

勉強会のご案内


 東京では、ようやく秋風っぽい風が吹いてきました~。


 直前のお知らせですが、勉強会@自由が丘のご案内です☆
 当会会員の宋弁護士が講師を務めます。


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 タイトル:憲法改正で日本をどうするの!?勉強会

日時: 2013年9月12日(木)10時~12時...

会場: 緑ヶ丘文化会館(別館)第10研修室
    (目黒区緑が丘二丁目7番20号) 

声かけ人:正しく知りたい市民有志(都内の主婦グループ)
 


 * 会場は12時までですが、引き続きお話をされたい方は
  当日お申し出ください。希望者でランチお話し会を検討します。


  会場のHPはこちら↓
http://www.city.meguro.tokyo.jp/shisetsu/shisetsu/kyoiku_shisetsu/midorigaok
a/index.html


最寄駅: 東急東横線・大井町線 自由が丘駅徒歩約7分、
      東急バス 緑が丘交番前下車 徒歩約6分


 参加費: 100円~200円程度(会場利用料を割り勘させていただきます。)
  
* 申し込みは不要

2013年9月8日日曜日

リーフレット15万部突破!!!

当会で作成したリーフレット(パンフレット)

「憲法が変わっちゃったらどうなるの?~自民党案シミュレーション~」

が、累計15万部を突破しました!!!
\(^o^)/  \(^o^)/  \(^o^)/

15万ですよ、15万!!
そりゃ、A〇BのCDセールスに比べたら10分の1以下でしょうけども、これは、すごいことだと思います。

15万部、書籍でいえば、ベストセラーですからね!
(単価が全然違う点はご容赦ください)

これも、ご購入いただいた皆様のおかげです
この場を借りてお礼申し上げます ヽ(^o^)丿


が、これで販売を終了するわけではありません!
http://www.asuno-jiyuu.com/p/blog-page_2559.html
いまでも、好評発売中です

ぜひぜひ、お手に取ってご覧ください!
そして、もし「面白いな」と思ったら、ぜひ周りの方にも広めてくださいませ♪

長沼判決40周年記念集会

本日、札幌市内において
「長沼判決 40周年記念集会」
というイベントが開催されました

当会が主体的に関わっていたわけではないんですが、

40年前の裁判の様子を聞くことができるって話でしたし
(若手弁護士としてはとっても興味があります)
(特に、北海道の事件を東京の弁護士さんたちも一緒にやっていた、というのがすごい!)

憲法改定問題についての話も出てくると聞いていたので
(当たり前っちゃ当たり前ですが)

ちょっと参加してきました!

ごく簡単にその報告です!(かなり長いのでご容赦ください)


まず、最初は、内藤功弁護士(長沼事件弁護団)から、「改憲策動と長沼のたたかい」と題して50分ほど講演
・いまは、明文改憲、解釈改憲、立法改憲、既成事実作りが、同時並行で進んでいる
・いま、改憲戦略として、国防軍創設・自主憲法、国家安全保障基本法案、国家安全保障会議設置法案、秘密保護法案、国防基本方針改定(専守防衛ではなくする)、防衛省改革の6つが柱とされている
・軍事裁判所のようなものが必要だという石破さんの発言、ナチスに学んではどうかという麻生さんの発言、内閣法制局長官の交代などの言動からは、憲法を無視した考え方が見て取れる
・日本では、最高裁判所が行うべき憲法解釈を内閣法制局という行政機関に委ねてしまった点が問題である
というお話でした

次に、
内藤弁護士のほか、川口創弁護士(当会のアピールにもご協力いただきました!)や長沼事件に関わった方々を交えてのパネルディスカッション
・「イラク派兵違憲訴訟」の名古屋高裁では、憲法9条は加害者になることも防いでいる、との主張をしたこと
・政治家の中には、専守防衛でなければ自衛隊員に責任をもてない(自衛隊員には集団的自衛権を行使しない=戦争に行かないことを前提に自衛隊員になっている人もいる)と考えている人がいた
・判決の結論は負けでも、1行でもいいことを書いてあったらそれは価値があるということ
など、次々と意見・報告がなされました(結局時間を大幅に超過・(笑))


私が一番心に残ったのは、
「三論一体」という言葉でした
これは
世論(国民が作るもの)・理論(研究者が作るもの)・弁論(弁護士が作るもの)のすべてが一体となったときには勝利が得られる、という考え方のようです

なるほどなぁ~、確かにこの3つがそろったら強いなぁ、と思いました

いま、自民党草案について、弁論をする場面(要するに裁判になっていないので)はないですが、
世論と理論は相当充実している気がします!
だから、「明文改憲」の話よりは、解釈改憲・立法改憲の話が出てきているんだなぁと、またも納得でした。


そして、
「憲法を武器にして(権力と)闘う」という言葉を、元当事者の方々が大勢言われていたのも、印象的でした。
まさに立憲主義の話だなぁと思ったわけです


さらにいえば、
恵庭事件の当事者(自衛隊法違反として起訴されて、結局無罪になった方)が、
「不断の努力」が書かれた憲法12条が大切だ、と言われていたのは、
かなり説得的でした
当事者の発言は、やはり切実さが違いますね


あと、ちょこちょこ出ていた、平賀書簡事件などの圧力について聞いて知って、
司法ってのも、やっぱり権力機構(人権を侵害する主体)なんだなぁと思ったわけです
(能力的になりたくても不可能ですが)裁判官にはなれないなぁと思ったのでした


ずっと座っていたので、お尻が痛かったですが、とっても勉強になりました

2013年9月6日金曜日

トークイベントのお知らせ☆


今秋、トークイベントを開催します☆

名付けて…

 一夜限りかもしれない(?)24条の会
  ~ 憲法と「セイ」を語らナイト in 大阪 ~


 日時: 10月25日(金)19時~
 

 場所: 大阪 ドーンセンター(天満橋駅下車徒歩2分)

 参加費: 500円


 ジェンダーの観点から自民党改憲草案と安倍政権を斬っちゃおう、
というテーマの徹底放談イベントです☆
 スピーカー(登壇者)は全日本おばちゃん党代表代行の谷口真由
美さんをはじめとした豪華な男女計6名です。

  昨日ついに婚外子遺産相続分規定に違憲判断が出される一方、
女性手帳だの育休3年だのちょ~っと時代とそぐわない安倍政権の
女性政策が押し進められそうになっている昨今、家族・結婚・性って
なんだろう?と、家族観・性の在り方に(ようやく)関心が高まりつつ
あります。
 この機会に、そういった家族や「セイ(性・制・姓・政…)」の在り方が
憲法と深く関わっていることを知ってもらうきっかけを作りたいと思い、
このイベントを企画しました。


 シンポジウムのような堅苦しいものではなく、金曜の夜なのだから
パーっと笑いで蹴散らす感じで、楽しく、安倍政権と自民党は日本の
女性とセクマイ(セクシャルマイノリティ)をどないするつもりヤー!と
吠えましょう☆
            キャッキャッ♪


 <スピーカー>(順不同)

・谷口真由美さん(全日本おばちゃん党代表代行、大阪国際大学准教授)

・島岡まなさん(大阪大学教授)

・谷口洋幸さん(高岡法科大学准教授)

・大前ちなみさん(発言する保護者ネットワークfrom大阪)

・南和行さん(弁護士。同性パートナーと法律事務所開設)
・川上麻理江さん(弁護士。明日の自由を守る若手弁護士の会事務局)

  まだチラシもできていなくて、今日お見せできないのが残念
なのですが、、、お楽しみに!
 参加予約につきましては、後日改めて投稿致します。イベント
当日に向けて、皆さまから24条についての思いとかを寄せてもらう
キャンペーン等も予定しています。それはまたおいおいお知らせします☆

 まずは皆さまの手帳に、書き込んで頂ければ幸いです!
 よろしくお願いいたしま~~す(^^)/

2013年9月2日月曜日

国民的合意で解釈改憲??

ボヤキみたいな記事ですが、ご勘弁を

先月の話ですが、

公明党の山口代表が、内閣法制局長官(集団的自衛権の行使容認に前向きな)について
「内閣法制局は組織として(憲法解釈の」積み重ねがある。小松氏にいろいろ意見があったとしても、それで全部変わるわけではない」と述べたそうです
http://mainichi.jp/select/news/20130829ddm005010123000c.html
毎日新聞 2013年08月29日 東京朝刊

また、
同じく、公明党の山口代表が、解釈改憲による集団的自衛権の行使について
「世論調査で慎重論が示されている。国民の理解を求めるのは容易でない」と述べたそうです
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013082901001745.html
2013年8月29日 18時38分 東京新聞

いつも思うのですが、
政治家の方の発言って、意味がよく分からないんですよね

山口代表の発言って
解釈改憲による集団的自衛権の行使について
賛成 なのか 反対 なのか、よく分からないんですよね

賛成なんだけど、難しいから慎重にやろうね、って話なのか
反対なんだけど、はっきり言うと角が立つからね、ってことなのか・・・


例えばの話ですが、世論調査で慎重論(正確には反対論だと思いますが)が多ければ、解釈改憲ってしていいんですかね?

法律を扱う弁護士としては、
世論の反対を受けないから、解釈改憲をやってもいいだろう、っていうのは、ちょっと違うんじゃないかなって思います
ダメなものは世論の賛成があってもダメ、ってしっかり言うのが、リーダー(政治家)のやることだと思うんですよね
法(憲法)に基づいて国家統治を行うのが、近代立憲主義ですよ、法の解釈をころころ変えちゃうと、みんな法律を信頼しなくなって、国家統治が出来なくなっちゃうと思うんですけどねぇ。

それに、世論の賛成があれば、憲法を(明文)改憲すればいいだけだと思うんです
3分の2の賛成は得られないけど、世論調査の過半数が得られたらいいや、っていうのはちょっと違うなぁと思いました


政治家のみなさん、もう少し、分かりやすく話してください!!
そういう意味では、橋下氏や麻生氏は、非常に分かりやすい(発言がある、という皮肉)です


ちなみに、公明党の山口代表は、
「国民の関心が一番高いのは、経済再生と社会保障の持続可能性だ」とも述べたそうです
同感です
自民党草案のように憲法を変える暇があれば、ブラック企業と原発をなんとかしてほしいです
ただし
これらの課題ばかりになって、憲法について全くニュースに出ないのも困りますからねぇ~