2020年12月28日月曜日

外国人に行動追跡アプリの使用の義務化を急ぐ平井デジタル相。。。


平井デジタル相がニュース番組で「日本に入国した外国人に対して、

行動を確認するための追跡アプリの使用を義務化すべき」だとの

考えを示しました。。。


● “外国人用追跡アプリ”に意欲 東京五輪までに... 平井デジタル相 (FNN) https://www.fnn.jp/articles/-/125047


「海外から入国して、その後どうするかというシステム(追跡アプリ)

を開発している。使わないと入国させないというところまでやらないと

効果がないので、そうするつもりです」


 「外国人」をなんだと思っているのでしょうか…

 いくらでも人権を奪える金づるかのような発想、おぞましく恥ず

かしい。

 「お・も・て・な・し」といって五輪を招致しておきながら、

外国人をどう見ているか、その実態がこれです。

 

 この方針はほんとうに政府の方針なのか、野党は政府を追及して

下さい。

 外国人に人権(プライバシー)など無いという人権思想の欠落は、

優生思想にもつながる恥ずべきものです。五輪を開催する資質が

ありません。



大人数会食した二階幹事長が居直り。。。🔥


二階幹事長

「会食を目的にやっていない。意見交換を考えてやっている。

全く無駄なことをしているわけではない」


● 自民党の二階幹事長、大人数会食批判に反論 (時事)https://news.yahoo.co.jp/articles/86e5d909677f9f59c061257093d0311150c29751



  結果として会食になっただけだから許されるんだ、と。

 自分たちの会食は意義あるから許されるんだ、と。

 納得できるわけがありませんよね、この特権意識。。。

 国民にあれするなこれするなと指導しながら、誰よりも率先して

法とモラルを破るのは政権与党の方々。国民の命と暮らしを守れる

だけの資質が欠けている、としかいいようがありません。

 

 それにしても、なぜ時事通信は、二階幹事長が「反論」と書くの

でしょうか。野党が反論しても常に「反発」なのに。誰がどう見て

も「居直ってる」「逆ギレ」としかいえない事象についても、

「聞くに値する反論を言っている」風に仕立ててしまうところからも、

メディアが権力にいかにおもねっているか気づいてしまいます…。



2020年12月25日金曜日

ヘイトを許さない・加担しない、という意識


 先日、DHCの吉田会長が、DHCのホームページにてヘイトスピーチ

としかいいようのない文書を掲載しました。

(→ https://top.dhc.co.jp/contents/other/kuji_about/ 

 会長や子会社が今までどのようなヘイトスピーチやデマを発信して

きたか、まとめた報道をご紹介します。


● 会長名でヘイトスピーチを繰り返すDHCの企業体質を問う

                                                       (東京新聞 こちら特報部)

 https://tokuho.tokyo-np.co.jp/n/n7b3c5fd1a66c



 繰り返されるDHCの会長によるヘイトスピーチを、DHCはホーム

ページに掲載し、批判も無視しています。消費者は、この問題を

「会長個人の問題」ではなく「企業の体質の問題」として考えなけ

ればなりません。

 「ヘイトを助長させる企業の商品を使うことは、すなわち自分が

ヘイトに加担しているも同然である」と。


 「会長の発言はひどいけど商品に罪は無いじゃん」という声が、

正論めいて聞こえてしまう土壌に、病理を感じます。

 差別やヘイトを許さない・加担しない、強い意思が消費者一人

ひとりにあれば、企業も差別表現には神経質になり、ヘイトを許容

し助長する企業の社会的に失墜し、売り上げも落ち、社会に反差別

の意識が根付きます。

 上記のような「商品に罪は無いじゃん」という発想は、差別を容認

する結果を招いていることを、何度でも自覚すべきです。

まわりまわって、自分の信用を(自分は差別に無関心で容認しちゃう

ような人間です、と)著しく貶めることになるけどそれでもいいん

ですか、ということです。



 




第5次男女共同参画基本計画 選択的夫婦別姓は“削除”!


 政府の第5次男女共同参画基本計画が決定しました。

 先日、自民党の猛烈な反対によって選択的夫婦別姓に関する記述が

大幅な「後退」を余儀なくされた、アレです。


● 「夫婦別姓」の表現後退 緊急避妊薬、入手簡素化を

                                         男女参画新計画が閣議決定 (時事)https://news.yahoo.co.jp/articles/e450a1dbd0317f0c79647cd48db9e030abe0622d


<一部抜粋>

 選択的別姓は結婚する夫婦が同姓か別姓かを選べる制度。原案

には「政府も必要な対応を進める」と導入に前向きと取れる記述が

あったが、自民党の保守系議員が猛反発。新計画は検討に当たり

「夫婦同氏制度の歴史を踏まえ、家族の一体感や子どもへの影響

も考慮」するとした。第4次計画に入っていた「選択的夫婦別氏」

の文言自体も削除された。

<抜粋終わり>


 夫婦同氏制度の歴史、ってなんでしょうね(棒)。

 そんな歴史、「踏まえ」なきゃいけないほど長くあったのでしょう

か(棒)。

 ちょっと調べれば分かることです。家制度が設けられ夫婦同姓が

強制されたのは明治半ば。そんな最近の人工的な政策が「伝統」風

を吹かしてるのは、おかしいとしか言いようがありません。

 今も昔も、「名字が一緒だから」家族が一体感・絆を感じている

のではありません。逆に、名字が一緒だって一体感もへったくれも

ない劣悪な家庭環境に苦しむ人たちはたくさんいます。

 世界を見渡しても、夫婦同姓を強制する婚姻制度は日本だけなのに

「婚姻は同姓が決め手」という妄執は、論理的にはとっくのとうに

破綻しているのです。そう、妄執でしかない。正直いって、もはや

信仰といってもいいレベルの思い込みです。


 こういう妄執が、人権より優先していいはずがありません。

 現実に生きる国民を見ない、「見たいもの(妄想)しか見ない」

政党に、生活や人生を託して、誰一人取り残さない社会になるとは

思えません。

 次世代に、子どもに、こういう社会を手渡していいのでしょうか?

もう誰一人として、自分の一部となっている姓を結婚で奪われ、

アイデンティティが危うくなる苦しみを味合わせたくないのに。


<あすわかtwitter>

必聴!「すべての発言が責任を伴う」安倍氏の発言まとめ動画


辻元氏「事実と違ったら、きちんと責任をとられるということですよね。
   どういう風に責任をとられると考えているか」

安倍氏「私がここで総理大臣として答弁するということについては、全て
   の発言が責任を伴う」


安倍氏が何をどう語ったのかまとめた動画、必聴です⚡

<安倍氏「全ての発言に責任」 信頼性揺らぐ答弁振り返る>



安倍氏 「知らない中とはいえ、道義的責任を痛感」


 安倍晋三前首相が昨夜、記者会見を開きました。

 語られるのは、予想通り、「私は何も知らない。すべて秘書が

勝手にやった」というストーリー。。。


● 安倍前首相が会見で陳謝

          「知らない中とはいえ、道義的責任を痛感」 (朝日)https://news.yahoo.co.jp/articles/d4ab1d779973028a4ad4acb03702c83742563c4b


「会計責任者である私の公設第1秘書が、政治資金収支報告書不記載

の事実により略式起訴され、罰金を命ぜられたとの報告を受けた」

「こうした会計処理については、私が知らない中で行われていたこと

とはいえ、道義的責任を痛感している。深く深く反省するとともに、

国民の皆さまにおわび申し上げます」


 お家芸は健在ですね。

 自分が最高責任者だ、責任は自分にある、といいながら、いざとなった

ら「道義的責任を痛感している」で終わり。

 「なにがなんでも責任はとらない」主義で人のせいにし続けて、今回も。

軽蔑に値します。責任は、とるものです。痛感するものではありません。


 主権者としても、一人の人間としても、この為政者をこのまま許して

はいけません。検察は(何をビビっているのか知りませんが)不起訴処分

などで終わらせてはいけないし、野党は幕引きにさせず全力で追及して下さい。


2020年12月24日木曜日

ブラック校則は「支配の道具」


 福岡県弁護士会が、福岡市立の中学全69校の校則を調査しました。


● 制服、下着、髪形…厳しい校則残る 
福岡市立中、県弁護士会が調査 (西日本新聞)


<一部抜粋>

 下着は57校が色、54校が無地やワンポイントまでといった規則を
設けていた。「違反下着は学校で脱がせる」という規則も1校にあった。

<抜粋終わり>


( ゚Д゚)!!
 誰にも見えない下着にルールを作る点がまずどこまでも意味不明な上、
違反がないか教師が「見て」「脱がせる」…およそ教育とはかけ離れた
「支配」で、セクハラです。


<一部抜粋>

 校則について生徒が疑問を呈しても、『内申に響くぞ』と脅されたり、
『政府がそう言っている』とはぐらかされたりした例があった。
校則の議論そのものを禁じられた場合もあったという。

<抜粋終わり>


 合理性も必要性も無い理不尽な校則は、単なる「生徒への支配の道具」
でしかありません。圧倒的な権力関係のもと教師がその校則で有無を言わ
せず生徒をしばり続ければ、生徒はおのずと「自分より目上の存在には
ただ黙って従うしかない。」「長いものに巻かれてればいいんだ」という
人間に育ちます。ハラスメントを容認する人間が再生産されます。
 何も考えずに理不尽な校則で生徒をしばってきた教師は、自身の指導が
及ぼす影響を、何度でもふりかえるべきです。

安倍氏を正々堂々としゃべらせない自民党


 自民党の森山裕国対委員長が、安倍氏が国会で説明する場合、

虚偽の答弁をすれば偽証罪に問われる証人喚問は「なじまない」と

否定したとのこと。


● 安倍氏の国会説明意向「受け止める」、自民幹部が前向き (朝日)https://www.asahi.com/articles/ASNDN4RWNNDNUTFK004.html?fbclid=IwAR3WfuDq6MXy7Nz6ey7uOnI1B4K6G53n4AyhsRnUVVjajSsTTQzN1J7p1ng


 納得できませんよね、何が「なじまない」んだか。

 安倍氏の潔白を信じているなら、証人喚問でいいはずです。

 常識的に考えて、正々堂々と語らせたくないのは、正々堂々と応じ

れば、悪い結果になると分かっているからです。


 為政者が国会で100回以上もウソつきまくって国会を無意味な

混乱に陥れ、しかも「私知りませんでした。ぜんぶ秘書がやりました。」

とちょっと検察に話しただけでもう不問に付される。なんで彼だけ

こんな「やりたい放題でOK」?

 なぜこんな「どこの独裁国家だよ」ことが許されるのか。

 こんなのおかしい、こんなの文明国家じゃない、そう思ったら、

その思い、その怒りを形にしましょう。発信しましょう。

 SNSでの発信でも、TVや新聞、ラジオへの投稿でもいい。

地元政治家へのFAXでもいい。自分なりのやり方で、「不断の努力」

を重ねましょう。必ず、同じ思いの人とつながって、輪が大きく

なります!


2020年12月23日水曜日

自民党提言「日本学術会議を民間団体に」 そのおかしさ②


 日本学術会議への人事介入は、菅政権が「異論を許さない」強権政治

のスタートとして象徴的な事件です。違法で違憲な任命拒否について

正当化できず追いつめられた自民党は、論点すり替えを急いでPTを作り、

「日本学術会議を民間団体にすべし」という逆ギレのような提言をまと

めました。

 そのおかしさについて、北海道大学の宇山教授が語る記事を紹介して

います(このFB記事はその後半です)。


● 日本型アカデミーとしての「学術会議」に誇りを

                 宇山智彦・北海道大教授 (東京)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/75942?fbclid=IwAR0gklAeQMZoObgaPE8FIJRCajQN-RBX2EThbL5qZTBDnAsvUJpVjBANY6E


<一部抜粋>

 欧米に倣うべき点として自民提言が特に強調するのは「政府からの

独立性」だが、政府が学術界への介入を自制するという「独立」の

本質には触れず、組織と財政の問題だけを考えているようだ。

 しかし、欧米の多くのアカデミーも、国の法や決定に設置根拠を

持ち、財源の大半を公費に負っている。それでも政府機関にならず、

しかも政府に対等に提言できる権威を持てるのは、欧米には国家に

独占されない「公共」の空間があり、アカデミーはそこに位置づけ

られるからだ。

 それに対して、日本では公共と国家が同一視される傾向が強く、

民間組織が国全体への強い影響力を持てるのは、資金力を背景とする

経済団体などに限られる。独立行政法人のように政府から細かい監督

を受ける準政府機関になったり、政府からの資金に頼る民間団体に

なったりすれば、政府への従属性はかえって高まる。欧米のような

公共のあり方が日本にも定着すれば別だが、そうなっていない以上、

国の学術界全体を代表する学術会議を国家機関とするという、設立時

の日本政府の決定は今でも合理的であろう。

<抜粋終わり>


 欧米にあって日本に無い「公共」の空間… 成熟した知的な社会に

だけ存在しうる場、なのかなと想像しますが、日本の、特に今の自民

党政権の「行政組織なのだから権力の介入は当たり前」という発想が

横行する状況下では、なかなか望めないものです。

 政権は、「権力から独立していたいなら民間組織になればいい」と

言いますが、宇山教授の「独立行政法人のように政府から細かい監督

を受ける準政府機関になったり、政府からの資金に頼る民間団体に

なったりすれば、政府への従属性はかえって高まる。」という警告を、

広める必要があります。


 最後に、諫言する専門家機関が政府におもねるようになれば、

どのような末路をたどるか、について。

  ↓

<一部抜粋>

 民主主義が、選挙で選ばれた政治家・政党による独裁に転化する

ことを防ぐには、裁判所や検察、オンブズマンなど、政府から独立

した立場で活動する国家機関が政府を監視したり、専門的な立場から

助言したりすることが必要だ。政府の長が国家公務員の人事をすべて

自由に動かせることになれば、こうした独立性は失われ総忖度機関化

する。

 近年、ハンガリー、ポーランド、トルコなど自由民主主義の退行が

指摘される諸外国で起きたのはまさに、裁判所などの国家機関から

政府に対する監視・助言が力を失い、政府が暴走するという事態だった

独立して職務を行う国家機関という存在が、自民提言で言う「矛盾」

では決してなく、自由民主主義に不可欠であることを、世界の政治

学者たちは再認識している。

<抜粋終わり>


自民党提言「日本学術会議を民間団体に」 そのおかしさ①


 日本学術会議への人事介入は、菅政権が「異論を許さない」強権

政治のスタートとして象徴的な事件です。

 単純に違法で違憲な任命拒否について、聞いてるだけで恥ずかしく

なるような反論の数々。それらすべての矛盾を突かれて追いつめられ

ると、逆ギレのように「そもそも日本学術会議の在り方がおかしい」

と論点をすり替えて、日本学術会議をつぶしにかかってきました。

 自らの違法行為をまずは撤回・謝罪し、責任をとらなければなら

ない(この一点だけで本来、内閣総辞職レベルのものな)のに、はぐ

からし続けています。

 自民党は、論点すり替えを急いでPTを作り、「日本学術会議を民間

団体にすべし」という提言をまとめました。

そのおかしさについて、北海道大学の宇山教授が語る記事がありました。


● 日本型アカデミーとしての「学術会議」に誇りを

                   宇山智彦・北海道大教授 (東京)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/75942?fbclid=IwAR0gklAeQMZoObgaPE8FIJRCajQN-RBX2EThbL5qZTBDnAsvUJpVjBANY6E


<一部抜粋>

 自民提言はいかにも急ごしらえで、奇妙な点が多いが、特に不思議

なのは、現状の問題点と改革の目的が具体的に挙げられないまま、

欧米のアカデミーのモデル、しかも市場主義的に誤解されたモデルで

設置形態を変えたり、機能を増やしたりするという、手段であるはず

のことが目的化していることだ。

<抜粋終わり>


 宇山教授は、日本学士院や学術振興会などと役割分担した学術会議は、

任期制で名誉争いと距離を置き、幅広い分野から会員を集めて多様な

意見を反映できる体制で、この日本独特の在り方には誇りを持っていい

、と語ります。


(続く)



2020年12月22日火曜日

まだ間に合います! クリスマス・年末年始には「憲法かるた」☆

 

 クリスマス🎄や年末年始🎍、ステイホームな時間を家族みんなで憲法に
触れるひとときにしませんか♪

 子どもは想像以上に札の暗記が早く、大人もタジタジです。
 読み札ウラのミニ解説で憲法のうんちくも地味に深まり、単純に面白いですよ!




 1セット1,500円+送料


<FAXでのご注文も可能です>

 送り先住所、宛名、注文個数、FAX番号を明記の上、

「あすわか事務局長 弁護士早田由布子宛て」で、

03-3592-1207までFAXでお送りください。



楾大樹弁護士と倉持麟太郎弁護士のトークイベント 動画がYou Tubeに!


 「檻の中のライオン」vs「リベラルの敵はリベラルにあり」と

題して開催された楾大樹弁護士と倉持麟太郎弁護士のトークライブ

2020.11.13@渋谷。

 こちらの動画もYou Tubeにアップされました✨

 ぜひぜひご覧ください!


https://youtu.be/b2C4d6ZShLg







楾弁護士の講演動画がYou Tubeにアップされました☆


 楾大樹弁護士の「檻の中のライオン」講演の動画がYouTubeに

アップされました✨

 ライオンの顔キラキラ12月5日のオンライン講演(パルシステム

さん主催)です。

 500回超の開催を誇る大人気の講演、ぜひぜひご覧ください

(面白さ、百聞は一見に如かずです)。

https://youtu.be/EtZo0feZ7x8




2020年12月19日土曜日

「選択的夫婦別姓」削除の基本計画案、公明党もOK…


 公明党が、男女共同参画推進本部などの合同会議を開き「選択的

夫婦別姓(別氏)」の文言が削除された政府の第5次男女共同参画

基本計画案を了承しました。。。


● 「選択的夫婦別姓」文言削除の基本計画案を公明が了承

                  与党間の手続きを優先 (東京)

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/74976


<一部抜粋>

 公明党は、選択的夫婦別姓制度の導入に前向きな立場を取るが、

賛成派と反対派が対立した自民党内の議論が3回の修正の末に決着

したことを受け「努力を尊重しなければならない」と与党間の手続

きを進めることを優先した。

<抜粋終わり>


 ブレーキ役って、自分で言ってませんでしたっけ( ゚Д゚)

 これだけ国内外から異常だと批判されている人権問題を、あっさりと

了承する、って、ブレーキ役どころか暴走を手助けしていませんか。

 地元選出の公明党議員さんに、直接声を届けましょう。FAXでも手紙

でも電話でも。もともと選択的夫婦別姓に賛成している政党なのに、

性差別解消への熱意って、その程度のものなのですか、と問いましょう。


2020年12月16日水曜日

日本学術会議への人事介入 佐藤康宏名誉教授の“抗議”の辞任】

  

 日本学術会議への人事介入の件で、

 佐藤康宏東大名誉教授が、文化庁の登録美術品調査研究協力者会議の

を“抗議の辞任”した、との報道がありました。



● 【独自】「首相の違法行為」学術会議任命拒否に抗議し辞任

                                 東大名誉教授が文化庁の会議座長を (東京)

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/74395


<一部抜粋>

 佐藤氏は「菅首相や杉田和博官房副長官は、一貫して戦争目的の科学

研究に慎重な姿勢を示してきた学術会議を邪魔な存在とみなし、特定

秘密保護法や安保関連法に異を唱えてきた6人を意図して排除した」と

指摘。「任命拒否は、大学やその他の研究機関を軍事研究に向かわせよう

という明確な目的をもって行われた。官邸は、法を犯してでも人事に介入

し、学術研究を政府の意思に従わせようとしている」とみる。

<抜粋終わり>


 安倍政権を忠実に継承した現政権の「異論を許さない」強硬な性格を、

するどく言い当てています。

 法の解釈をひっくり返してでも。憲法を無視してでも。

 法よりも、自己の執念を優先させる、およそ法治国家の権力とは思え

ない手法です。

 また、佐藤名誉教授は記事中でこのようにも述べています。


「拒否された6人の教授の自由を守らないことは、いくらでも学問の

自由を時の政権に売り渡すことになる。首相の違法行為を許せば、

研究者だけの問題にとどまらず、芸術家やメディアを含め、あらゆる

表現者、そして市民にも確実に影響を及ぼすものになるだろう」 


 まさに、常々あすわかFBでも繰り返し指摘してきたことです。

 私たち主権者は、どんなに「自分は学問ともアカデミーとも無縁」

と思っても、「だからこの事件は自分には関係ない」と考えてはいけ

ないのです。

 「ナチスが共産主義者を攻撃したとき…」から始まる、いわゆる

“マルティン・ニーメラーの警句”は広く知れ渡っていますが、日本

学術会議への人事介入を目の当たりにした時、すばやくこの警句を

思い出しましたか?

 次に狙われるのは、自分かもしれない。そう思わなければならない

時です。


 『発端に抵抗せよ』

「純粋」な日本企業です、と自賛して差別をさらけ出す企業


 株式会社DHCの代表取締役会長からのメッセージです。

 最後の段落をご覧ください。

https://top.dhc.co.jp/contents/other/kuji_about/?sc_iid=main_banner_kuji



「サントリーのCMに起用されているタレントはどういうわけかほぼ全員がコリアン系の日本人です。そのためネットではチョントリーと揶揄されているようです。DHCは起用タレントをはじめ、すべてが純粋な日本企業です。」


 自社を自賛する目的でためらいなく人種・民族・国籍差別をさらけ出す会社。

 

 「純粋」という言葉に込められた意味を想像すると、たとえようもない不快な感覚が湧きます。

 純粋な日本人、って、なんでしょう?

 逆に、純粋ではない日本人、って、なんでしょう?


 さまざまなルーツを持つ人、ルーツの異なるパートナーと家庭を持つ人、国際色豊かで雑多でまじりあったカルチャーを愛しアイデンティティーを形成している人、そのすべての人たちの価値・尊厳を「純粋でない」のひと言で一蹴する差別的な発想は、優生思想にもつながる、軽蔑すべきものです。

 また、アイヌや琉球、蝦夷はじめ、記紀ではクマソなどの勢力も語られ、日本は今も昔も多民族国家です。「純粋」という言葉遣いからは、日本を「単一民族の国」だと思い込む非科学的で反知性的な姿勢もうかがえます。「純粋な日本」など幻想であり、「純粋」さに価値を見出すのは差別の始まりです。

 「DHCは起用タレントをはじめ、すべてが純粋な日本企業です。」という一文は、多様なルーツを持つ従業員への差別・ハラスメントが起きたりしていないか、不安を掻き立てます。今まで起用されてきたタレントさんたちも、「あなたは“純粋な日本人”だから起用したのです」と言われて、果たして誇らしい気持ちになるでしょうか。

 

 差別は許されません。

 BLMが世界中で叫ばれて、差別への怒りと平等な世界を求める声が海を越えて大きな輪になった年の終わりに、大きな企業からの軽蔑すべき発信がなされたことは、表現できないほど残念です。


1月17日トークイベント🎉 政治へのモヤモヤ・違和感をメールで大募集中!

 

 1月17日(日)、あすわかトークイベントですヨ (*≧∇≦)p


あすわかPRESENTS

2021 コロナ禍のモヤモヤは政治の入り口!

~相談員 柳澤&前川 みんなのグチ聞きます・褒めます・エンパワします~



 もうチケットは購入済みですか(^^)?

 あすわか新春企画は、ご自宅からオンラインで参加することも可能

ですYO✨

 (チケット購入は→https://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/164291


 そのトークイベントで、元官僚トップの柳澤協二氏と前川喜平氏が

相談員(笑?)として皆さまからの(相談)投稿を取り上げます!

あすわかメンバーも多数出演予定。ゲストたちとカジュアルに真剣に

政治トークします☆


 貧困、性差別、子どもの教育、政府の対応、自治体の対応、アベノ

マスク、予算の使い道…いろいろ「えぇっ!?💦」ってこと、あり

ますよね…。何でも結構です!どしどしお寄せ下さい!


メールの宛先→ moyamoyatalk.asuwaka2021@gmail.com

(もちろん、匿名とかペンネームとかでけっこうです。)


 しんどく不安の消えない生活、国民を置き去りにする政治、私たち

主権者が変われば、だいぶ変わります。そのイライラとその怒りを

大切に、原動力にして、一緒に動きましょう、という景気づけ(?)の

ひとときになればいいなと思います。


日時: 2021年1月17日(日)18:30~

会場:LOFT9 Shibuya(オンライン参加も可!)


イベントの詳細は↓

https://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/164291


ゲスト:柳澤協二氏(元内閣官房副長官補)

    前川喜平氏(元文部科学事務次官)


MC: 太田啓子弁護士、武井由起子弁護士、青龍美和子弁護士、

    足立悠弁護士、黒澤いつきあすわか共同代表

   (いずれもあすわかメンバー)


2020年12月15日火曜日

『VERY』1月号 太田啓子弁護士のインタビュー掲載中✨


 あすわか太田啓子弁護士のインタビュー記事が、『VERY』1月号に

掲載中です!



 弁護士ママ・太田啓子さんと考える、

                                 これからの男の子の育て方

 「男子ってバカでかわいいよね」は要注意!?



 ほんと、このタイトルどおりです…。

 ワガママや暴力を“男子ってやんちゃだから”“男子ってバカだから”

という言葉でまとめて許し続けることが、「有害な男らしさ」の刷り

込みにもなっているのではないか、という危惧が語られています。


<一部抜粋>

 息子をかわいがるのはいいですが、「息子がバカだからかわいい」は

絶対におかしい。だって、バカな行為は単純に心配ごとであって、かわ

いい理由にはならないですから。そうして「うちの子バカでさ~」と

暴力容認の萌芽になりかねない行動を放置し続けていたら、バカである

ことが免罪符となって、いつの間にか当の本人が「男ってガキじゃん」

と言い出したりする。なんで大人のお前が「自分は幼稚な子どもである」

って自己申告してるんだ、って話ですよ(笑)。

<抜粋終わり>


 子育ての悩みは尽きませんが、自分の子どもが性暴力の被害者や加害者

になるなんて、想像もしたくありませんよね。子どもが性差別に加担する

ような人間にならないために(差別を許さない人になるように)親として

できることは何なのか、常に考えていきたいことです。


選択的夫婦別姓は、選択的夫婦同姓です。


 選択的夫婦別姓は、選択的夫婦同姓です。
 同姓になりたいカップルは同姓を選び、それぞれの姓のまま結婚したい
カップルは別姓を選べる、誰にもデメリットなく多様性を尊重できる制度
です。
 絆の結び方も、一体感の感じ方も、カップルそれぞれですし、全ての夫婦
が同姓でなければならない理由はありません。


 今、国政政党で選択的夫婦別姓に反対しているのは、唯一、自民党だけ
です。
 自民党の中には、これからの政府の方針を決めるにあたり、選択的夫婦
別姓を「前向きに検討する」ことにすら反対する議員たちがいます(具体的
にいえば、安倍晋三氏、下村博文氏、高市早苗氏、山谷えり子氏といった、
極端に保守的な思想を持つ方々です)。
 その一部の議員たちの圧力で、別姓も選べる婚姻制度の実現が、またもや
夢のまた夢になるのは、もう、限界です。


 地元の自民党議員さんたちに、声を届けましょう。
 「国民のために働く内閣だというなら、今すぐ実現してほしい」「同姓を
強制し続ける必要性も合理性もありません」「人権の問題です」と、手紙や
FAXで届けませんか。
 国民が怒っていることを、肌で感じてもらわなければ、政治は動きません。


 手紙やFAXなら、一人でも、平日でも、夜でもできる「不断の努力」です👍

2020年12月10日木曜日

田中淳哉弁護士のブログ 「決められる政治」の末路


 あすわか田中淳哉弁護士のブログ、今回のテーマは…

 「決められる政治」の末路。

  https://j-c-law.com/turedure201209/


 安倍&菅政権の「決められる政治」の正体とはなんでしょうか?

とても分かりやすい分析です。

 つまり、

 「賛成 vs 反対」と単純な構図を見せ、批判に一切聞く耳を持たない。

 田中弁護士いわく「国民世論であろうと学者や専門家の指摘であろう

と『そのような批判は一切当たりません』と言って撥ねつけ、あらゆる

ものを無視して突き進む。」

 両首相はその都度「丁寧に説明していく」と殊勝な言葉を残しますが、

一回として丁寧に説明したことはありません…。 


 菅首相は、政権内で異論を唱える人はそのポストから外すと明言した

人です。

 しかし田中弁護士は、「異論」はとても大切で、異論のなかにこそ宝

がある、と語ります。


<一部抜粋>

 専門家はもちろん、社会のあらゆる層の人々の経験や知恵を汲みつく

し、政策を実行したときに生じうる問題や弊害、デメリットなどを洗い

ざらい出し尽くす。そのうえで、「どうすれば弊害を回避できるか」

「どうしても避けられない弊害に対してどのような形で手当てするか」

といった改善策を検討し、よりよい政策に仕上げていく。その過程こそ

が民主主義であり、政治に期待される本来の役割です。

<抜粋終わり>


 「決められる政治」、つまり「異論を許さない政治」が、コロナ禍で

何を「決めて」きたか…ぜひブログ全文お読みください!



2020年12月8日火曜日

「答弁は差し控えたい」=「ものを考えるな、黙って従え」


 野党が吉川氏の収賄疑惑について質問しても政府側は「捜査機関の

活動内容に関わりうる」と回答を一切拒否。約5時間半の質疑で

「コメントを控える」は、計19回。。。


● 吉川氏疑惑で政権側「答弁控える」計19回 調査も拒否 (朝日)

https://www.asahi.com/articles/ASND85KNYND8UTFK00D.html


 疑問を持つな、考えるな、黙れ、従え…。

 主権者を「ものを考える個人」ではなく臣民のような駒かのような態度

です。。。"(-""-)"

 説明責任を放棄する政権に、これ以上、国の舵取りを任せるわけには

いきません⚡




信濃毎日新聞 「真実から逃避してないか」 追記


 先ほどご紹介した信濃毎日新聞の社説。


● 政治はどこへ 臨時国会が閉幕 真実から逃避してないか (信濃毎日)


<一部抜粋>

 「勇気を持って自由闊達(かったつ)に真実を語り、協議し、決断する」
「多様な組織と対話・調整し、国会を公正に運営し、政府を謙虚に機能させる」―。
自民党が野党に転落していた2010年1月、大幅に改定した党の綱領である。

 自民党に問いたい。所属議員は真実を追及しているのか。政府は謙虚さを欠いて
いないか、と。

<抜粋終わり>


 なにかと思えば、自民党の綱領!

 「自由民主」という名前に恥じない政治をしてほしい。
 憲法に忠実な政治をしていれば、間違わないと思うのですが、、、(-_-;)

信濃毎日新聞 「真実から逃避してないか」


 先週末の信濃毎日新聞の社説をご紹介します。

 

● 政治はどこへ 臨時国会が閉幕 真実から逃避してないか (信濃毎日)

 https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2020120500078


<一部抜粋>

 臨時国会が数多くの問題を積み残したまま、事実上、閉幕した。

 日本学術会議問題、新型コロナウイルス感染対策、桜を見る会の問題―。

菅義偉首相と閣僚は、矛盾を指摘されても同じ答弁を繰り返し、核心を

語らなかった。時間切れを狙ったとしか思えない。

 説明責任の放棄は、安倍晋三前政権から続いている。時間が経過すれば

社会の関心が薄れて問題は自然に沈静化する―。政府はここ数年の“成功

体験”で、国会を軽視しても許されると高をくくっているのではないか。

<抜粋終わり>


 ほんとうに、発足してから2か月あまり、なにも説明しない政権でした💧

まず記者会見を開かない。そして質疑でははぐらかし、追いつめられれば

「答弁を差し控えたい」。。。💥

 そこにあるのは「国民は黙って従ってろ」という無言の恫喝ではないで

しょうか。国民から国会議員の地位を託されているからには、国民に説明

する義務があります。選挙で当選するということは「何してもいい白紙委任」

ではなく、憲法に忠実な政治を行う責任を負う地位についていいよという

許可なのに、そこを誤解しています(本来、その一点で議員の資格はあり

ません)。

 

 社説が「成功体験」と書くように、はぐらかし続ければ、どうせそのうち

国民も飽きて忘れるだろう、という意図もあるでしょう。

主権者として、こんな愚弄を許すわけにはいきません🔥

決して忘れない、飽きない、諦めないことが、ほんとに大事です💖

コロナ禍で感じる政治・社会へのモヤモヤ・違和感をメールで大募集!


あすわかPRESENTS

2021 コロナ禍のモヤモヤは政治の入り口!

~相談員 柳澤&前川 みんなのグチ聞きます・褒めます・エンパワします~




 もうチケットは購入済みですか(^^)?  あすわか新春企画は、ご自宅からオンラインで参加することも可能ですYO👍

 そのトークイベントで、柳澤協二氏と前川喜平氏が相談員(笑?)
として皆さまからの(相談)投稿を取り上げます!

 貧困、性差別、子どもの教育、政府の対応、自治体の対応、アベノマスク、予算
の使い道…いろいろ「えぇっ!?💦」ってこと、ありますよね…。何でも結構です!
どしどしお寄せ下さい🌟

メールの宛先→moyamoyatalk.asuwaka2021@gmail.com
(もちろん、匿名とかペンネームとかでけっこうです。)


 本日よりチケット販売も開始👍!お買い求めくださいね!
 当日一緒に楽しみましょうっ🌹
.
.
日時:2021年1月17日(日)18:30~
会場:LOFT9 Shibuya(オンライン参加も可✨

1月17日(Sun) あすわか新春企画(オンライン参加も可)!


【あすわかPRESENTS
2021 コロナ禍のモヤモヤは政治の入り口!
~相談員 柳澤&前川 みんなのグチ聞きます・褒めます・エンパワします~




日時:2021年1月17日(日)
   18:00開場/18:30スタート

会場:LOFT9 Shibuya(オンライン参加も可👍



 あすわか2021新春企画は、会場参加でも、ご自宅からオンラインでも🎍!

 柳澤協二氏&前川喜平氏、元官僚トップのお2人がゲスト相談員になり、
皆さまからお寄せ頂いたコロナ禍での愚痴(政治・社会への違和感・モヤモヤ)
を読みながらあすわか弁護士も交えて語る、カジュアルな政治トークイベント☆

 モヤモヤ・不安・怒りの投稿は下記メールアドレスまでお送りください✉
 moyamoyatalk.asuwaka2021@gmail.com

【MC】あすわかメンバー
 (太田啓子弁護士、武井由起子弁護士、青龍美和子弁護士、
  足立悠弁護士、黒澤いつき共同代表)

【ゲスト】柳澤協二氏、前川喜平氏

<ゲストのプロフィール>  柳澤協二   東京大学法学部卒。防衛庁に入庁し、同運用局長、防衛研究所所長などを
 経て、2004年から2009年まで内閣官房副長官補(安全保障担当)。
 現在、国際地政学研究所副理事長。  前川 喜平   1955年、奈良県生まれ、東京大学法学部卒。文部科学事務次官を退職後、
 自主夜間中学のボランティアスタッフをしながら、講演活動に東奔西走の
 日々を送っている。
*ゲスト2人の共著『官僚の本分』(かもがわ出版)は重版出来!
 当日会場でも販売いたします。

チケット販売はこちら↓


 時間の許す限り、愚痴のお便りをご紹介(トークのネタにし)たいので、
ぜひぜひお気軽にご投稿&ご参加くださ~~い🌸

太平洋戦争開戦の日に ②


 12月8日。太平洋戦争の開戦の日です。もう、79年経ちました。

 「帝国陸海軍ハ今8日未明西太平洋ニオイテ米英軍ト戦闘状態ニ入レリ」

というラジオのニュースに国民は驚いたものの、次々に報じられる「連戦

連勝」に熱狂しました。

 連戦連勝なんて、せいぜい最初の半年くらいなのに。。。


 そう、敗戦まで、結局国民は日本軍の劣勢を知りませんでした。

 政府と軍部による徹底した情報統制で、マスメディアは翼賛記事しか

書けず、およそ正確な報道など不可能だったからです(全滅→「玉砕」、

撤退→「転進」と造語で美化・曖昧にされたり)。

 でも、統制される以前から、新聞各社は軍部にすり寄りました(現代の

「抱きつき取材」と全く同じ手法です)。


 言論の自由や報道の自由が奪われた結果、国民が正しい情報を得られず

何が正しくて何が悪いのか、およそ判断することもできず、権力の駒とし

て消費されて(無駄死にさせられて)いったことを、忘れてはいけません。


太平洋戦争開戦の日に ①


 12月8日。太平洋戦争の開戦の日です。もう、79年経ちました。


 79年経っても、忘れてはいけない記憶。
 人ってほんとうにどんどん忘れていくものなんだな、と、つくづく思います。
例えば、東日本大震災からもうすぐ10年です。太平洋戦争と比べれば「つい
こないだ」の出来事なのに、もう、津波と原発事故が日常を壊した記憶を忘れ
そうになっている人たちが少なくありません。原発事故なんて、まだ「終息」
とは程遠いのに。

 いわんや、戦争の記憶をや、です。

 経験していない人にとって、経験した人たちからの記憶の継承は、例えよう
がない重みがあります。
 記憶や資料の風化を防ぎ、「何が起きたのか」「なぜ起きてしまったのか」
学び続ける、振り返り続けることが、未来を生きる人間にとっては、不可欠な
営みです(憲法97条)。


 子どもたち・生徒たちに戦争の話をして、退屈そうな顔をされることもある
かもしれません。でもそれはまったく無駄なことではなく、意味のある「種ま
き」です。彼らが成長した後、なにかの機会・出会いをきっかけに戦争の歴史
や反戦平和に目を向ける時が、必ず来ます。その時に、知識・教養(のかけら)
が頭の片隅にあるのと無いとでは雲泥の差ではないでしょうか。

 種をまきつづけましょう。

東京新聞社説 「開戦の日に考える 鶴彬獄死の末にある戦」


 東京新聞の社説です。

 反戦の川柳を詠み続けて思想犯として特高に捉えられ、拷問の末に

赤痢で獄中死した川柳作家・鶴彬(つるあきら)について書かれて

います。おかしいと思ったことをおかしいと自由に言わせない権力に

よって殺された、多くの国民を思いつつ。


● 開戦の日に考える 鶴彬獄死の末にある戦 (東京)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/73025?rct=editorial


<一部抜粋>

 学問や言論、表現に対する弾圧は、戦争への道につながる、というの

が歴史の教訓です。

 安倍前政権以降、日本学術会議の会員人事への政府の介入や、政府に

批判的な報道や表現への圧力が続きます。今年は戦後七十五年ですが、

戦後でなく、むしろ戦前ではないかと思わせる動きです。

 戦後制定された憲法の平和主義は、国内外に多大な犠牲を強いた戦争

の反省に基づくものです。戦争の惨禍を二度と繰り返さない。

その決意の重みを、いつにも増して感じる開戦の日です。

<抜粋終わり>

2020年12月5日土曜日

自民党『絆』議連 選択的夫婦別姓に大反対!


 選択的夫婦別姓の導入に反対する自民党議員連盟「『絆』を紡ぐ会」

の動きが報じられています。


● 「夫婦別姓」慎重対応を 自民「絆」議連が下村氏に提言(産経)https://www.sankei.com/politics/amp/201203/plt2012030023-a.html?__twitter_impression=true


 下村氏「これまで紡いできた家族の絆や相互扶助社会全体の在り方に

深く関わるため、くれぐれも慎重な対応をすべきだ」

 

 …さすが、というかなんというか。言ってることは従来と何も変わらず、

伝統的家族観を「家族の絆」と言い換えた感じでしょうか。

 何度も言いますが、世界を見渡しても夫婦同姓を強制する婚姻制度は

日本だけで、証拠も無く「夫婦が別姓だと家族の絆が壊れる」と信じ込み

主張し続ける議員たちには、「見たいものしか見ない」「聞きたい声しか

聞かない」という姿勢しか感じません。人権の問題だと苦しみを訴える

国民の声も、「絆と無関係ですよ」という理論的な批判も、雑音なので

しょうか。。。 


高市氏「子供をどちらの姓にするかをめぐり両家が対立するなどの混乱

が起きる。子供の福祉のためにも、夫婦、親子が同氏であることを堅持

したい」


 「両家」(  ゚Д゚)!!

 「子供の福祉のため」!!


 両家、というワードが出てくるあたり、結婚をどういうものと考え

ているか、が分かりますね…。

 …まずは「夫婦別姓が子どもの福祉を害する」ことを証明してから

主張して下さい。


 それに、そもそも子どもと「結婚とは」を結びつけないで下さい。

子どもを持たないと決めた夫婦、子どもを持ちたくても持てない夫婦

だっています。

(まぁ、高市氏の論理でいえば、「子どものいない夫婦は別姓でも問題

ありませんね」ということになりますが…。)


2020年12月4日金曜日

選択的夫婦別姓 小泉環境相は賛成


● 小泉環境相、選択的夫婦別姓に「反対する理由何もない」 (朝日)https://news.yahoo.co.jp/articles/3587563343197a254fa9a85c42f83b6dbcf860e1


 小泉環境相「別姓でなければならないという制度だったら、私は反対

だが、別姓にするか、今の通りかを選択ができるようになる。別姓が

嫌な方はその選択肢を選ばなければいいわけだから」「私は選択が可能

な社会をつくることは非常に大切なことだと思う」

 

 そのとおりです。

 選択的夫婦別姓の実現によって被害を被る人などどこにもいないのです。

 「日本の家族が崩壊してしまう」と恐れおののいて反対する方々には

「同姓か別姓か選べるのだから、あなた方は同姓のままでいいんじゃない

ですか」としか言いようがありません。

 別姓を選ぶ夫婦は、姓が別々でも壊れない絆で結ばれているからこそ

選ぶので、「家族の絆が壊れる」なんて余計な心配は不要です。同姓を強制

する婚姻制度は、世界を見渡しても日本だけなのですから、結局「別姓を

選べる婚姻制度は家族の絆を壊す」という言説は妄想でしかありません。


安倍氏の国会答弁のウソ 秘書がやりました、では終わらせない


● 安倍氏公設秘書ら略式起訴へ 「桜」3千万円不記載か (朝日) https://news.yahoo.co.jp/articles/21b04f198a73845f9a00ba8f2d77ee4acc900766



 秘書が自らの自由意思で安倍氏の知らないうちに(公選法上の「買収」では

ないにせよ)事実上の買収に近いことをした、わけがないのです。

 検察は「秘書がやりました」で終わらせず、政治権力に忖度すること

なくきちんと斬り込んで事実を明らかにして下さい。票をお金で買い

集めて民主主義を傷つけた責任は、めちゃくちゃ重い。

 (ちなみに、略式起訴で終わらせるかどうかは簡易裁判所の判断次第

です。正式裁判にまわされる可能性もあるので、検察が決められるわけ

ではありません。)


 刑事責任はもちろんのことですが、政治的な責任たるや、、、

 7年8ヶ月もの長期間権力を握っていた安倍氏の「そんなわけない

でしょ(うそでしょ)」とマユツバな国会答弁がほんとうにウソだった

ことは、深刻です。彼が嘘に嘘を塗り重ねたために失った国会の審議

時間は相当な長さ。国会(=国民の代表)を無駄に振り回した責任は、

最低でも議員辞職に相当します。




2020年11月26日木曜日

国民投票法 問題点を報じないマスメディア

 

● 国民投票法改正案が審議入り 今国会の成立は断念 (テレ朝NEWS)https://news.yahoo.co.jp/articles/087b4b6584b8ac789feb352498866564ace240dc


 このニュースでは、改正案の中身については「国民投票法の改正案は、

投票の利便性を国政選挙と同じようにするものです。」とだけ。。。


● 国民投票法改正案 審議入り 立憲など慎重姿勢 (FNN)https://news.yahoo.co.jp/articles/f719d672ebfff66e561bd09ea006bb962e8c203f


 このニュースでも、改正案の中身については「憲法改正に必要な国民

投票の利便性を高めるためのもので」とだけ。。。


 なぜ、国民の意思を正確に反映できない数々の重大な欠陥があること、

そして改正案はそれを一切修正しないことの説明をしないのでしょう。

この報道だけでは、なぜ野党が慎重なのか、国民は知ることができず、

「知る権利」に応える報道とは到底言えません。国民の関心が高まら

ない原因は、マスメディアのこういういい加減な報道にもあるのでは

と思わずにはいられません。


 とにもかくにも、致命的な欠陥を一切直す気のない“改正案”をわざわ

ざ急いで採決しよう、という発想に、主権者として最大級の警戒を抱き

ます。

 「真に民意を反映した公正な投票結果が出る。そういう仕組みを整え

ることこそ、憲法改正議論の私は前提だと思う」(奥野議員)に、論理

で反論できる議員・政党はいるのでしょうか。 

本日、衆院憲法審査会(採決なし)


 国民投票法の改正案、衆議院憲法審査会での本日の採決は見送られる

見込み、とのこと。


● 国民投票法、今国会も成立見送りへ 26日衆院実質審議入り (TBS)https://news.yahoo.co.jp/articles/c685da8390aa650a86e881378ceef1d60d296eef


「なぜわざわざ今このタイミングで?」という違和感、

「なぜ欠陥を何一つ修繕しないまま採決なの?」という率直な疑問に対し、

反論も正当化もできないのでしょう。

 この改正案おかしい、と感じて発信したすべての人に敬意を表します。


 審議をするのであれば、ずっと前から言われていた(にもかかわらず修繕

すべきと扱われてこなかった)数々の欠陥について、真摯に向き合ってほし

いと思います。

2020年11月25日水曜日

国民投票法 え、今、このタイミングで採決!?しかも、そのポンコツ改正案!?



 憲法改正の国民投票法には、さまざまな問題・欠陥があることを、
先だっての記事で書きました。


 今、採決されようとしている国民投票法の改正案は、
・ 駅や商業施設などへ共通投票所を設置する
・ 期日前投票の理由に「天災又は悪天候により投票所に到達することが
 困難であること」を追加する
・ 投票所に同伴できる子供の範囲を「幼児」から「児童、生徒その他の
 18歳未満の者」に拡大する
・ 洋上投票(外洋を航行中の船員がFAXで投票できる制度)の対象の拡大


 など、公職選挙法の内容を、憲法改正の手続きに関する国民投票にも適用
しようという、7項目。
 …たしかに、「無いよりあった方がマシ」です、どれも。
 でも広告規制や最低投票総数など致命的な欠陥については、一切触れて
いません。

 ずーーっと前からこれらの問題点を指摘し続けたのに、あえてこの改正案で
何一つ取り上げないということは、それらの欠陥を直す意思がない、という
ことです。ひ、ひどい。。。orz💦

 採決されて、「これで国民投票法の修繕も済んだ」ことにされてしまえば、
最高法規である憲法が、国民の意思を反映できるとは到底言えないめちゃ
くちゃな手続きで改正されてしまいかねません。
 ただでさえ憲法改正を急げなどという世論が盛り上がったことはないのに、
今はコロナ禍で多くの市民が命と健康の危機におびえ、明日の見通しも立た
ない生活に苦しんでいます。
 国民は、迅速なコロナ対応はじめ、少しでも社会を憲法の理想に近づける
努力こそ国会議員に求めているのに、その今、まさかの、国民投票法ですか?
なんか…ちがいませんか?いろいろ!