2021年2月28日日曜日

浅田真央選手に安倍首相(当時)とのハグを強要した橋本聖子氏


 森喜朗氏の後釜として五輪組織委員会の会長となった橋本聖子氏

(前五輪担当大臣)。

浅田真央選手にハグを強要する、こちらの動画、もうご覧になった方

も多いかと思います。

(セクハラの被害に遭われた経験のある方は、フラッシュバックを

起こす可能性があるので閲覧には十分にご注意ください。)

 https://twitter.com/KENZO52302058/status/1364843034463006720?s=20


 …まったく、看過できないセクハラ案件かと。。。🔥


 安倍晋三首相(当時)とのハグを提案され、浅田選手が明らかに

狼狽している姿と「どうにかして逃げたい」と立ち回っている様子。

そして周囲が笑って逃げ場を封じる空気。。。

 力関係を背景に、容易に拒絶できないように追いつめられるセクハラ

の典型的な発生現場で、言葉もありません。。。

 このハラスメント体質が染み込んだ(前政権を忠実に継承した)政権

や政党に、性差別の解消など期待できませんし、反差別を掲げた五輪

の運営など資格がない。


 ちなみに、この場における安倍晋三氏のセクハラの加害者性は、

渡辺輝人弁護士のこちらの論考をご参照ください。

● 安倍晋三も橋本聖子と並んで浅田真央抱きつきセクハラの加害者

 https://note.com/nabeteru1q78/n/ncf8661961ab0


 彼の権力性がすべての前提になっており、ハグを強要しようとする

橋本大臣を止めることができたのは彼一人でした。笑って浅田選手を

“待つ”安倍氏は、れっきとした加害者です。


動画で楽しめる! 10代のための「檻の中のライオン」憲法講座


 ベストセラー『檻の中のライオン』著者・楾大樹弁護士による、

深くて笑いもちりばめられた大人気講演が、動画で楽しめます♪

 題して、

10代のための「檻の中のライオン」憲法講座!

 〈全14回・フルバージョン50分〉


 10代のための、とはいうものの、老若男女どなたでも気軽に

ご視聴できる大満足な内容です(大人の方に、身構えずに、敬遠せずに、

見ていただきたい、という思が込められているそうです!)。

 学校の授業でも使いやすいように、全体を50分に編集したものも

あるので、使い勝手◎ですね!👍


〈序章〉

◆第1回 憲法を守るのは誰?

https://www.youtube.com/watch?v=SOHzJq1nxX8


〈第1章〉

◆第2回 立憲主義って何?

https://www.youtube.com/watch?v=wTKsMhYUjSA


◆第3回 国民主権って何?

https://www.youtube.com/watch?v=EClXyZVPqok


◆第4回 民主主義って何?

https://www.youtube.com/watch?v=7sjomcaAg3c


〈第2章〉

◆第5回 平和主義って何?

https://www.youtube.com/watch?v=xQk9hbEVnJw


◆第6回 基本的人権って何?

https://www.youtube.com/watch?v=5qlBbfpUUJA


◆第7回 表現の自由と知る権利~主権者の資質

https://www.youtube.com/watch?v=ywKzqet-4n8


◆第8回 思想·宗教·学問·職業·財産·身体·婚姻の自由

https://www.youtube.com/watch?v=FKzb3WA1WWI


◆第9回 生存権·勤労権·労働基本権·教育を受ける権利

https://www.youtube.com/watch?v=PPB3GvqPPmM


◆第10回 人権と公共の福祉

https://www.youtube.com/watch?v=hpD7MXW_aus


〈第3章〉

◆第11回 権力分立

https://www.youtube.com/watch?v=cIHAjLimHmU


◆第12回 硬性憲法=最高法規

https://www.youtube.com/watch?v=3UNuA-U7qks


◆第13回 違憲審査権

https://www.youtube.com/watch?v=hz6WsXepLg0


◆第14回(最終回) 不断の努力

https://www.youtube.com/watch?v=FFvoBnASS-o


〈50分フルバージョン〉

https://www.youtube.com/watch?v=ppFuJp2HXr0


2021年2月27日土曜日

すべての教育関係者、必読! 福岡県弁護士会の「校則に関する調査報告書」

 

 福岡県弁護士会の「校則に関する調査報告書」、お読みになり

ましたでしょうか。

  ↓

 https://www.facebook.com/asunojiyuu/posts/3678757472159418

 

 理不尽な校則を武器に生徒を服従させている衝撃的な実態に、

絶句してしまった方も少なくないのではないでしょうか。

 この調査報告書をもとに、福岡県弁護士会が「中学校校則の見直し

を求める意見書」を出しているので、ご紹介します。

 教育に携わる大人はもちろん、すべての大人が必読です。

 https://www.fben.jp/suggest/archives/2021/02/post_396.html


 子どもには人権があり尊厳もあり、学校教育目的と乖離した不合理

な校則は廃止・見直しが必要であることを緻密な論理で説明しています。

また、教員による恣意的な校則の運用や不当な生活指導を、人権侵害だ

と指摘し批判しています。こうした理不尽な校則の存在・運用は福岡県

に限った話ではないので、全国レベルで地方議会・教育委員会・弁護士

会が取り組むべきことです。



 意見書は細かく様々な校則の問題点を具体的に指摘していて、理解

しやすいものです。

 例えば標準服の規制について。そもそも標準服の存在自体に議論の

余地がありますが、仮に必要だとしても、スカート丈やシャツの色、

衣替えによる切り替えなど細かな規制は学校教育目的と何の関係もなく、

生徒各自が自らの体型・体質・生まれつきの痣etc個別の事情に合わせ

ればいいだけだと指摘して、批判しています。そのとおりですよね。


 また、頭髪の規制についても、髪の長さや髪型についての細かな

規制の合理性や必要性は全く認められない、と指摘しています。

髪が直毛や黒色ではない生徒に対し、地毛証明書の提出を求める等の

指導は、生徒の生まれながらの髪色や髪質を否定し、個人の尊厳を

踏みにじるもので過度な指導だと批判し、速やかな見直しを要求して

います。 

 下着や持ち物など、どんどん続くので、ぜひ全文お読みください。

 https://www.fben.jp/suggest/archives/2021/02/post_396.html


 恣意的な運用は、教職員が生活指導の目的をそもそも理解していな

いからだ、と喝破。下着の色のチェックや、校則違反で連帯責任を

とらせたりする運用は人権侵害だと批判。生徒に、校則の見直しの提起

や問題性の指摘の機会を持たせないことのおかしさも指摘しています。


2021年2月26日金曜日

“選択的夫婦別姓反対文書”に並べられている理由のどれもこれもがアレで <後編>


 丸川珠代議員(男女共同参画担当相)や高市早苗議員(元男女共同

参画担当相)をはじめとする自民党の国会議員有志が、選択的夫婦

別姓の反対を求める文書の全文が報じられています。


● 【選挙区つき一覧】

選択的夫婦別姓反対の国会議員50名のリスト 

<選択的夫婦別姓・全国陳情アクション>

 https://chinjyo-action.com/opposition-members/



● 【全文】夫婦別姓反対を求める丸川大臣ら自民議員の文書、

                    議員50人の一覧 (東京) 

https://bit.ly/2O7z1FG


 彼らが選択的夫婦別姓に反対し、夫婦はすべからく同姓でなければ

ならない、と考える理由が並べられています。

1つ前の記事では1~3について書きました。


4 夫婦別氏推進論者が「戸籍廃止論」を主張しているが、戸籍制度

に立脚する多数の法律や年金・福祉・保険制度等について、見直しが

必要となる。

 ↑

 …デマです。

 まぁ、そういう人もいるかもしれませんが、選択的夫婦別姓を求めて

訴訟を起こしている方々はじめ賛同する多くの方は、今までの自分の姓

を「戸籍にも書きたい」と望んでいます。


5 既に殆どの専門資格(士業・師業)で婚姻前の氏の通称使用や資格

証明書への併記が認められており、マイナンバーカード、パスポート、

免許証、住民票、印鑑証明についても戸籍名と婚姻前の氏の併記が

認められている。

 選択的夫婦別氏制度の導入は、家族の在り方に深く関わり、

『戸籍法』『民法』の改正を要し、子への影響を心配する国民が多い。

  ↑

 そもそも姓を変えたくないのです。「旧姓も名乗っていいよ」という

レベルでは済まされない話です。併記はむしろ紛らわしい。

なによりも人権保障が優先されるべきなのだから、必要な範囲で法改正

をおこなうことがなぜダメなのか逆に問いたいし「子への影響」って

なんでしょう?


 

 * * * * * * * 

 というわけで、同姓が強制されなければならない「理由」は、

どれもこれも論理が破綻しています(理由にならないものすらありまし

たね)。

 それまでの氏を失うことで、例えようもない喪失感に苦しむ人が、

現実に少なくなくあいません。誰かの人権を踏みにじる制度である以上、

違憲で許されない制度なのです。

 変えない選択肢があってもいいじゃないかという共感は、世論調査でも

確実に多数を占めています。「あくまでも同姓強制に固執する」方々が

マジョリティかのような書き方も、妄想めいていて、現実を直視しない

様子が伝わってきます。


“選択的夫婦別姓反対文書”に並べられている理由のどれもこれもがアレで <前編>


 丸川珠代議員(男女共同参画担当相)や高市早苗議員(元男女共同

参画担当相)をはじめとする自民党の国会議員有志が、選択的夫婦

別姓の反対を求める文書の全文が報じられています。


● 【選挙区つき一覧】

選択的夫婦別姓反対の国会議員50名のリスト 

<選択的夫婦別姓・全国陳情アクション>

 https://chinjyo-action.com/opposition-members/


● 【全文】夫婦別姓反対を求める丸川大臣ら自民議員の文書、

                  議員50人の一覧 (東京) 

https://bit.ly/2O7z1FG


 彼らが選択的夫婦別姓に反対し、夫婦はすべからく同姓でなければ

ならない、と考える理由が並べられています。


1 戸籍上の「夫婦親子別氏」(ファミリー・ネームの喪失)を認める

ことによって、家族単位の社会制度の崩壊を招く可能性がある。

  ↑

 家族単位の社会制度って具体的になんでしょう?まさかとっくに

廃止された家制度こと?なにも崩壊しません。


2 これまで民法が守ってきた「子の氏の安定性」が損なわれる可能性

がある。 

  ↑

 妄想ベースの話かなと思ってしまいます。世界で夫婦の同姓を強制

する国は日本だけなわけですが、日本以外の国では子どもの氏が決めら

れなくてもめているケースがあちらこちらで起きている、とでもいう

のでしょうか。仮にもめるケースがあったとしても、単にルールを

決めておけばいいだけですね。

 それに、子どものいないカップルもいます。高齢カップルもいます。

子どもを理由に持ち出さないでほしい。



3 法改正により、「同氏夫婦」「別氏夫婦」「通称使用夫婦」の

3種類の夫婦が出現することから、第三者は神経質にならざるを得ない。

    ↑

 ( ゚Д゚)…それがどうして「理由」として成り立つのか意味不明です。

 その夫婦の、それぞれのアイデンティティの問題であり、人権の問題

です。第三者が神経質にならざるを得ないからその人の人権は侵されて

いい、と?


<後編に続く>


地獄のような実態、、、福岡県弁護士会の「校則に関する調査報告書」


 福岡県弁護士会の「校則に関する調査報告書」、ごくごく一部ですが、

下記に紹介します。

(全文はこちらです→ https://www.fben.jp/suggest/archives/2021/02/post_395.html )

 見事に、校則を「支配の道具」にして、生徒を脅して屈服させ、支配

する構図が浮き彫りになっています。。。


【聞き取った中学生が実際に体験した事実】

・ある教科では「校則ひとつで高校落ちるぞ」と毎回20分ほど同じ

話をされる。授業をして欲しい。

・何かと「連帯責任」を取らされる。

・「連帯責任」って教師によるイジメだと思う。

・男子女子が一緒に区切りもなく体育館で一斉に生活点検をされる。

その際、女の先生から下着の色をチェックされるが、男子もいるから

恥ずかしい。

・横髪が少しでも耳にかかっていると「部活やめろ」と言われる。

・先生に気に入られている生徒はあまり指導されない。

・先生の機嫌に左右される。


【聞き取った中学生が目撃した事実】

・コロナで学校に行けず5月下旬にやっと入学できたのに、入学して

すぐに、中1の女子生徒が男の先生から下着の色を指摘され、それ以来

学校に行くことができなくなった。

・寝癖がついたまま登校した生徒を先生は他の生徒がいる前で大爆笑

して笑い者にし、校則違反と指導した。髪の長さや色は違反していなか

った。整髪料や縮毛矯正も許されていないので癖毛の生徒は大変だと思う。

・もともと髪の色が明るい生徒に対し、毎回「気をつけなさい」と指導

していた。

・地毛なのに2か月以上毎日職員室に髪の色を見せにいかされた。保護者が

抗議しても「親ぐるみのことがあるから」と言って続けさせられた。


【聞き取った中学生が体験した事実】

・生徒会で校則について議論をしていたところ、先生から校則の議論は

してはならないと止められた。

・校則がおかしいと声に上げることはない。言っても無理だから諦めている。

・先生から生徒総会は校則について話し合う場じゃないと釘を刺された。

・生徒総会で校則に関する質問が出たらそれを止めるように先生から言わ

れた。

・生徒会は校則について触れてはいけないと先生に言われた。



 合理性も必要性も無い理不尽な校則で支配される生徒は、おのずと、

「権力には黙って従うしかないんだ」「いざとなれば論理は何の役にも

立たないんだ。長いものには巻かれるしかないんだ。」と“学んで”しまい

ます。自由にものを考え、自由に生きる人間を育てることこそ、学校教育

の目的なのに!

 この問題性になにも気づかず、校則を振りかざして生徒を支配する教師に、

教育者の資格はありません。


 ぜひ、全文お読みください。

https://www.fben.jp/suggest/archives/2021/02/post_395.html


「地毛証明」の理不尽さ


 都立高校の4割以上が、髪の毛が黒以外の色や、くせ毛の生徒に地毛

であることを証明する届け出を求めていることが分かりました。


● くせ毛や栗毛色「地毛証明」都立高の4割 生徒に届け出求める (NHK) https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210225/k10012885111000.html



 都教育委員会は「事実誤認による頭髪の指導を防ぐため、生まれつき

の髪であることを届け出てもらっているが強制ではない。人権尊重の理念

にたった指導が大前提で、生徒や保護者などの意見も聞き、毎年、確認

方法を見直す必要があると考えている」とコメントしていますが、

「頭髪の指導」自体が、そもそも、おかしいのです。


 黒ではない髪の色やくせ毛を「通常ではない」と扱うこと自体が差別的

です。

 さまざまな国や民族にルーツを持つ生徒がいる現代なら尚更です。

 パーマや髪染めを禁止する合理性や必要性はありません。あったら聞き

たい。

 ただただ大人が「生徒はこうあって欲しい」という好みの押しつけで

しかありません。校則を支配の道具にしている典型例です。

 

 圧倒的な支配従属関係におかれる生徒は、教師や学校に対して「こんな

校則おかしい」と声をあげることはとても難しいでしょう。

堂々と声をあげていいことですし、それが不可能であれば周囲の大人たち

が声をあげるべきです。(ほんとは教師や学校自らが、誰に言われるまで

もなく今すぐ悔い改めるべきものですが。)

2021年2月22日月曜日

「ものが言いづらい世の中になった」とかいう不満


 差別発言が取り沙汰されると必ずといっていいほど「最近は自由に

ものが言いづらい世の中になった」とか、不寛容、窮屈だ、という

不平不満が聞こえます。

 昔はそれが差別だと誰も気づかずにマイノリティの尊厳を傷つけて

いただけで、その過去を「寛容」だの「古き良き時代」だのと懐かし

むのは、差別と理解できないままなのか積極的な差別主義者なのか、

どちらかです。


 「言葉狩りだ」と脊髄反射のように出される反論はよくありますが、

マジョリティはそもそもそれを差別と意識せずに生きていける側です

から、自分が無意識で使っている言葉を「差別」と指摘されて逆ギレ

することは少なくなく、その言葉が持つ歴史的・社会的文脈を冷静に

考察することなく反射的に「言葉狩りだ」などと言い返すことは思慮

浅いことだと自戒すべきでしょう。


 学び続けて、努力しつづけても、どんなに無自覚でもマイノリティ

を傷つけてしまうことはあり得る、という謙虚な心の構え方があれば、

そんな反論はしないはずなのですが。




2021年2月17日水曜日

女性の登用が進まないのは「女性に意欲がないから」!?🔥


 日本社会で女性の登用が進まないことに関し、

経済同友会の桜田謙悟代表幹事は「女性側にも原因がないことはない。

(チャンスを)『与えられたら』という方はいるが、自ら取りに行こう

という人はまだまだ。そんなに多くはないのではないかと思う 」

と述べました。。。


● 「女性側にも原因がないことはない」同友会代表幹事 (テレ朝)https://news.yahoo.co.jp/articles/826a3ec22ab8a15546603a97349ad2754d5df42f



 …いまだに、こんな古典的な「有害なヘ理屈」をこねる人がいる

のですね🔥


 女性がチャンスを積極的につかみに来ない、と感じたなら、

「女性が積極的にチャンスを掴みに来られない事情はなにか」と

考えるのが普通ですよね。

 女性も男性と同じ能力と意欲を持っています。この発言をした人には、

その前提がなく、「女性にはそもそも男性並みの意欲が(あるいは能力

も)ない」と考えています。

  

 24時間男性並みの企業戦士になれるなら登用してやろう、

 子どもが熱を出したとかいって帰宅したりしなければ、

 産休だの育休だのとるとか「わがまま」言わなければ、昇進の

チャンスを与えよう。

 この態度。

 この壁。

 この構造が、どれだけの女性の意欲と心を折ってきたことか。

悔しくて、たまりません。


 経済界のトップが、いまだに社員を人間と思っていないということ

ですね。

 社員も人間で、趣味もあり休息も必要で、恋愛をして結婚、出産の

選択をすることもあり、自分らしい生活を送ることがなにより大事で、

決して社畜になるために生きているのではない。

 社員をそうとらえていないから、男性社員を家庭から引き剥がし、

それに従えない(女性)社員を「働く意欲がない」とみなすわけです。

女性社員たちがキャリアを重ねたくても、そんな働き方しか許されない

職場では生きていけない、と心が折れるのは当然で、それを理解せずに

「女性に意欲がない」と捉えるのは致命的なまでに視野が狭い、差別的

な発想です。

自民党女性議員を幹部会議に「発言権なし」で参加させようとか


 自民党の二階幹事長が、自民党所属の女性国会議員を5人程度ずつ、

党の幹部会議にオブザーバーとして出席してもらうことを提案した、

という報道がありました。

「オブザーバーとして出席する女性議員には発言権はなく、あくまで

『見学』にとどまる見通しだ」そうです。


● 自民、女性議員が幹部会議に出席案 ただし発言権はなし (朝日) https://news.yahoo.co.jp/articles/f58c0d216b48e3a6deeeaba08849ed39231e1e35


 二階氏「どういう議論がなされておるかを十分ご了解いただくことが

大事。それをご覧に入れようということだ」


 …なんですかね、この扱い( ゚Д゚)

 幼児扱いというか、新人扱いというか、

 とにかく、バカにしてますよね。女というだけで。

 こんな提案に何か意味があるとすれば、自民党女性議員に「男と対等

に扱えなんて千年早い」と叩き込むことと、全世界にミソジニー体質を

アピールすることくらいでしょうか。

 これに対して女性議員や他の男性議員たちは、何も言わないのでしょう

か。正気の沙汰ではない、くらい言うのが自然だと思いますが、「唯々

諾々と従う」一択でしょうか。


2021年2月12日金曜日

森氏に「お気の毒に」と涙する人が後任


● 川淵三郎氏、就任前向き 旧知の森氏に涙流し「気の毒」 (朝日)

https://www.asahi.com/articles/ASP2C5RZRP2CUTIL01Y.html?fbclid=IwAR1sTfSp-ZpyHq8N-3Ru3pA_2gdyuFoB5zKRfGN7a36tg3yxsCHlljq8bOA


<一部抜粋>

 同席者によると、川淵氏は森氏に会うなり「お気の毒に」と涙を

流したという。面談では「森さんのこれまでの思いも背負ってやって

いきたい。バトンを引き継がないといけない」などと決意を述べた

という。

<抜粋終わり>


 「お気の毒に」…ですか( ゚Д゚)。

 川渕氏は森氏が辞任すべきだとは考えておらず、むしろ「これくらい

のことで辞めなければならないなんて」と同情していることが分かります

(いうまでもありませんが、気の毒なのは、性差別にさらされた女性たち

だけです)。

 性差別ゆえ辞任した人の後任に、性差別に寛容な人を充てる。

 劣悪な人事。

 だれも、なぜ森氏は辞めなければならなかったのか、理解していない。

こんな組織委員会による五輪に、誰が人権や反差別、平和の願いを託せ

るのでしょうか。

2021年2月10日水曜日

萩生田文科大臣のエクストリーム森擁護


 萩生田文科大臣

「『反省していないのではないか』という識者の意見もあるが、

森氏の性格というか、今までの振る舞いで、最も反省しているとき

に逆にあのような態度を取るのではないか」


● 「最も反省で逆にあの態度」 萩生田文科相、森氏を擁護 (時事) https://www.jiji.com/jc/article?k=2021020900538&g=pol



 エクストリームな擁護に唖然としますが( ゚Д゚)、、、

 ともあれ、被害者に謝意が伝わらない謝罪など、意味がありません。

 周囲ましてや被害者たる女性たちがムリな解釈·忖度をしてあげる

義理もありません。

 森会長はどのアングルから見ても謝罪も反省もしていません。

あるまじき性差別主義を露わにした責任は重く、辞任に値します。


 萩生田文科相は森氏の進退に関して、「人心一新したら組織が活性化

して(準備が)加速するのかというと、そこはちょっと分からない」

とも述べましたが、組織の活性化のために辞任を求めているのではなく、

言葉で性差別をしたから辞任が要求されているのです。五輪準備の加速

のために人心一新しろなど誰も言ってない。

「性差別は許されない、だから辞めなければならない」というシンプル

な命題が、性差別に寛容な人たちにはこれほどまでに理解できないのか、

と愕然とします。


性差別の軽視と「都合悪いものからは逃げる」 ハイブリッドに醜悪な政府の態度。


 森会長の性差別発言について、菅首相は「政府と無関係」かの

ように逃げています。


● 政府から独立を逃げ口上に…

菅首相、森喜朗氏の進退には言及せず 学術会議では任命拒否したのに (東京)

 https://www.tokyo-np.co.jp/amp/article/84769



  首相は、森氏の責任の取り方について「私が進退を問題視

すべきではない。組織委の中で決定してもらう」とのこと。

辞任を促すべきでは、という野党の質問に対しては、自身は無関係

であることを強調しました。

 首相は組織委の顧問会議議長でもあり、組織委の定款では、

顧問会議は法人の運営に助言できます⚡

しかし加藤官房長官は、この“助言”を否定して「(組織委が)自ら

判断すべきだ」と述べました。


 この「私たちとは無関係ですから」感…

 性差別の軽視と、

 都合悪いものからは逃げる。ハイブリッドな醜悪さ。

 下記の中野教授のコメントが的を射ています。


<一部抜粋>

上智大の中野晃一教授(政治学)は「昨年、五輪を1年延期した

時も(当時の)首相が判断している。組織委が政府から独立して

いるとは誰も思っていない」と指摘。「学術会議のようにきちんと

独立性が担保されなければならない人事に介入しておいて、組織委

に対しては独立を理由に逃げている」と、整合性の取れない対応を

批判した

<抜粋終わり>


 口を出してはいけない組織にも敵と見なせば憲法を侵してでも介入

するし、都合悪ければどんなに政府とつながりがあっても無関係を

決め込む。

 保身に夢中で、差別を野放しにし、民主主義を壊す政権に、私たちの

生活や人生を託せるわけがありません。

経団連会長が森会長の発言に同調


 森会長の性差別発言について、経団連会長のコメントが報じられ

ました。


● 経団連会長 森氏発言「日本社会の本音」 真意は… (テレ朝 NEWS) https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000206493.html


経団連・中西宏明会長

「日本社会というのは、ちょっとそういう本音のところが正直言って

あるような気もしますし、こういうのをわっと取り上げるSNSって

いうのは恐ろしいですね。炎上しますから」


 …( ゚Д゚)

 これ、森会長への共感・同情・賛同以外の何物でもありませんね。

 残念ですが、軽蔑に値します。

 経済界トップが「人権意識高い」フリすらできないレベルの人権

後進国、日本。

 

 怒りや落胆は、胸に秘めたままではいけませんよね。

 どう生き、どう動き、どう発信するか、一人ひとりが問われています。

 沈黙は、容認です。


2021年2月9日火曜日

森発言や森擁護で堕ちるスポンサー企業のブランドイメージ


 森会長の女性蔑視発言について何も行動を起こさないスポンサー

企業や商品のブランドイメージが堕ちるのは、当然のことです。


● 森氏発言、スポンサーに冷水 

      抗議の声に「企業イメージが…」 組織委が事情説明(毎日)

https://news.yahoo.co.jp/articles/9c989fbd6699206a870eafdd786b4c7389c25db5



 性差別を容認する組織委員会や政府の下での「性差別に寛容な五輪」

の開催が強行されればどうなるか。

 (いうまでもなくスポンサー企業は、五輪憲章の精神に共感・賛同

することを前提に、その平和の祭典としての五輪のイメージに乗っかる

ことで自社のブランドイメージアップを狙ってスポンサー契約を結んで

いるわけですから、)森会長を「余人をもって代えがたい」としてその

まま居座らせ続けた末の五輪開催によって、スポンサー企業のブランド

イメージも必然的に「性差別に寛容な軽蔑すべき企業」として堕ちる

でしょう。


 各スポンサー企業は、森発言をどう考えるのか?

 五輪憲章に真に共感しているのか、単なる大規模興行への金目当ての

参画なのか?態度表明すべきです。

 マスメディアも、消費者も、問いましょう🔥


2021年2月8日月曜日

人権を、功績や人柄と天秤にかける発想


 人権とはなんぞや、というものを勉強しなおすのに適した

ツイートがありました。


<舛添要一@MasuzoeYoichi のツイート> https://twitter.com/MasuzoeYoichi/status/1358392003340324864?s=20

「森会長の女性蔑視発言は批判に値するが、私が都知事時代に競技

施設建設費を数千億円節約できたのは森氏のおかげだ。東京の施設

代替を他県に頭を下げ依頼してくれた。肺癌の身で海外出張しIOC

との関係を構築。一緒に仕事をした私は、評価すべき点も言う。

今回、森氏の功績を語らない五輪関係者に絶句。」



 ある人の差別行為(発言)が問題になると、

「でもいい人なんだよね」「でもすばらしい功績がある」という擁護

と出くわします。


 人権は、だれもが生まれながらにして持っている不可侵のもの。

 決して侵されてはならない人権を踏みにじることは、「人としてそれ

だけは許されない一線を越えた一発アウト」の行為だといえます。

 もし功績や人柄と天秤にかけて「許されないか、許されるか」が判断

できるのであれば、社会的地位や権威が高い「功労者」ほど、どんな

差別発言でもハラスメントでも許されてしまうことになりますよね。

それがあり得ないことは、説明不要です。

 功績や人柄と天秤にかける発想自体が、人権を理解していないこと

を物語っています。



森会長の性差別発言、撤回したからOK?スポンサー企業の態度表明は?


 組織委員会が、森会長は性差別の責任をとらなくていいことにしました。


● 東京五輪組織委が森会長発言受け公式サイトに声明文「五輪の精神に反する不適切なもの」(スポーツ報知)https://news.yahoo.co.jp/articles/471730ea504ada63df770d2578b637903bf2ac0d


<JOCのサイト>

 https://tokyo2020.org/ja/news/news-20210207-01-ja



 五輪の精神に反する不適切な発言だったのに、謝罪して撤回した

からもう済んだ話です、という宣言には、ビビリます。

組織全体で、「五輪の精神」なんてものは正直どうでもいいものです

と宣言しているようなものです。


 このまま五輪開催を強行すれば、「性差別を野放しにする恥ずべき

五輪」として記憶に残るでしょう。ボランティアを辞退する人が相次い

でいるという報道がありましたが、そんな恥ずべきイベントに協力する

ことがどういう意味を持つのか考えれば、それも当然の話かと。

 スポンサー企業は、当然ですが性差別に「寛容な」企業と受け止めら

れます。書くスポンサー企業が、今回の森発言に対してどのような態度

表明をするか、マスメディアは積極的に問うべきです。

“高い緊張感をもって注視”しましょう。


2021年2月5日金曜日

エクストリームな森擁護が続いています


● 五輪組織委森会長 自民・世耕氏「余人をもって代えがたい」 (TBS NEWS)https://news.yahoo.co.jp/articles/f4ed2c0a5095558398e3e43c5ec5ffc26534c029



<一部抜粋>

「余人をもって代えがたいところがあると思いますよ。

IOC(=国際オリンピック委員会)との人脈、これまでの

オリンピックに関する知見、その他を考えたらこの直前の

タイミングで、森さん以外に誰かこのオリンピック開催を

推進できる方がいらっしゃるでしょうか」

(自民党 世耕弘成参院幹事長)

<抜粋終わり>


 五輪憲章を蹴飛ばすような暴言と差別発言の数々(それゆえに

内閣支持率を8%までに落として退陣した恥ずかしすぎる経歴)を

考えると、およそ人権への深い理解などないことは明らかで、

むしろ「この人だけはダメ」くらいの人なのに。

五輪憲章なんて理念などどうでもいい、とでもいうのでしょうか。


 結局、「性差別くらいでわざわざ辞任させる必要なんてない」と

いう感覚なのでしょう。「性差別くらいで」。

 その感覚が、どれだけこの国の信用を失墜させているか、五輪を

ほんとうに成功させたいと思っているのであればこそ知るべきです。

自分たちがどれだけ開催国としてふさわしくないか、を。


「女性は簡潔に話せます。例えば“Taisez-vous(黙りなさい)”」


 JOCも政権も、「謝罪して撤回したんだからもう終わったこと」

と全力で火消しにかかっていますが、昨日の森会長の「謝罪会見」

を聞いて、納得できた人はどれほどいるのでしょうか。

謝罪ではなくて、逆ギレしてましたよね?

 海外のマスメディアもいっせいに報じ、日本が女性を男性と対等

な人間として扱わない人権後進国であることを強く批判しています。

性差別は、国際的な常識からすれば、他の差別と同様に「人として

終わってる」ことなのですが、日本ではわざわざそう説明しても、

なお軽視されています…🔥


● 森氏“女性蔑視発言”に世界から大批判 強烈皮肉に辞任不可避報道も(スポニチ) https://news.yahoo.co.jp/articles/c6c2b4b2e2d9a56ed9ceea65a0a59e6c32432ec1


フランスの欧州担当相を務めたロワゾー欧州議会議員

「女性は簡潔に話せます。例えば、あなたにお答えするには

“Taisez-vous(黙りなさい)”の2つの単語で十分」

 👏👏


元アイスホッケー女子カナダ代表でIOC委員の

ヘイリー・ウィッケンハイザー氏

「絶対にこの人を追い詰めます。東京で会いましょう」

 👏👏


 世界は、「この森会長を擁護する政権を支持する日本人とは一体…」

と思って注目しています。

 いや、私はちがう、そう思われたくない

 と思ったら、やはり、発信するしかありませんよね。

 微力同士が手をつなぎ合えば、必然的に力は大きくなります。

政治も動かせます👍

 

 


2021年2月4日木曜日

森喜朗会長の性差別発言 周囲の容認っぷりがすごい


● 森会長の女性蔑視発言

             …加藤官房長官「政府としてコメント避けたい」(東京)

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/84020


加藤勝信官房長官

「森会長の発言の詳細を承知しているわけではない。政府としては

具体的なコメントは避けたい」


● 森喜朗会長の女性蔑視発言

                  IOCに組織委が謝罪「理解いただいた」 (デイリー)

https://news.yahoo.co.jp/articles/cf7d1ed77ecd91c654142e512728526b0af60ef8


 組織委の武藤敏郎事務総長

「謝罪をして撤回されてますから、完全に(森会長の)お気持ちは

なんじゃないですか。IOCにも(謝罪を)伝えて、わかりましたと。

(これ以上は)何もないです」


 橋本聖子五輪相

「組織委から、IOCに対して謝罪を申し上げたと、それでご理解

いただいたと承知している」「国際社会で、国内外ともに男女共同

参画を推進していくことが使命。発言も含めて慎重にしていかない

といけない」


 官房長官は、じゃあ一体どんな発言だったらコメントするので

しょうか。国ぐるみで開催するつもりの大規模興行の代表による

ド直球な性差別発言なのですが。知らんぷりしてていいや、という

ことは、それだけ現政権が性差別を軽視しているという証左です。

記者はもっと突っ込んで聞いて下さい 。


 JOCは、撤回と謝罪ですべて一件落着したことにするのですか。

 橋本大臣は、発言を今後慎重にすればいいだけで今回の発言は

許すということですか。

 ( ゚Д゚)

 っていうか、

 IOCが許せば、それでいいのですか。

 この国の女性が許さなくても、IOCが許せばすべて落着なのですか。


 これが、恥ずべき性差別の発言主の責任の取り方として十分なので

あれば、もう言ったもん勝ちです。この国に性差別がなくなることは

ほぼ永遠に無い。

 性差別が容認され続ける「そうとうヤバい国」という称号を、自ら

取りに行くようなものです。


 おかしいだろ、と。

 そんなんで許されるわけないだろ、と。

 その胸の内は、かならず、言葉にしましょう。

 なんらかの形で発信しましょう。

 すべての怒りが形になれば、かならず政治を動かせます。

森喜朗会長の性差別発言 3「妻に叱られた」しぐさ


 森会長の「釈明」が報じられています。


 いわく、

 「女性を蔑視する意図は全くなかった」

 「一般論として、女性の数だけを増やすのは考えものだということ

が言いたかった。女性を蔑視する意図はまったくない」

 「昨夜、女房にさんざん怒られた。『またあなた、大変なことを

言ったのね。女性を敵にしてしまって、私はまたつらい思いをしな

ければならない』と言われてしまった。今朝は娘にも孫娘にもしかられた」


● 森喜朗氏、会長辞任の可能性に言及 「女性が…」発言の波紋拡大で (毎日)

 https://mainichi.jp/articles/20210204/k00/00m/050/033000c


 蔑視する意図があったかどうかは、別に。

 蔑視です、それ。無意識に差別したということです。


 一般論として女性の数だけ増やすのがどうして「考えもの」なので

しょう。なぜ「ふつう」にやってると男性ばかりになってしまうのか、

と考えず、男性が圧倒的に多いままでいいと考えるのはなぜなのか。


 ちなみに、自分の周りに自分を批判してくれる女性(妻・娘など)

がいることに言及することで、自分は女性をリスペクトしている

(性差別主義者ではない)ことをアピールする手法は、ミソジニー界隈

ではわりと「あるある」なしぐさです。自分の家族構成と自分の価値観

はかなり別問題です。

森喜朗会長の性差別発言 2


 東京オリ・パラ組織委員会の森喜朗会長の性差別発言。

 SNSで炎上どころか、海外有力紙も一斉に批判記事を報じています。


● 「性差別的」「女性おとしめる」

                        海外メディアも森喜朗氏の発言を問題視 (毎日)

 https://mainichi.jp/articles/20210204/k00/00m/030/001000c



 全世界がドン引きしたのは、森会長の発言に対してだけではあり

ません。JOC評議員会の誰一人として、森会長の発言をその場で批判

せずに笑うだけという光景は、標準的な人権感覚を持ち合わせた海外

メディアにとっては常識では考えられないものだったでしょう。

 ジェンダーギャップ指数153カ国中121位に輝く日本の人権意識

の有り様を鮮やかに披露しました。恥でしかない。

 そういう意味でも、森会長は日本の国際的信用をより一層下げたわけ

で、代表としてふさわしくありません。


森喜朗会長の性差別発言


 すでに多くの方がご存知のとおりですが、

 東京オリ・パラ組織委員会の森会長がJOCの評議員会で女性の

理事を増やす目標に対して

「テレビがあるからやりにくいが、女性理事4割は、これは文科省

がうるさく言うんでね」「女性がたくさん入っている理事会は時間

がかかる」「女性というのは競争意識が強い。」

 などと発言しました。



● 「女性が多い理事会は時間がかかる」五輪・パラ組織委 森会長 (NHK)

 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210203/k10012848591000.html


● 五輪憲章に抵触も 「女性たくさん」森氏発言の深刻さ (毎日)

 https://mainichi.jp/articles/20210204/k00/00m/040/003000c


 唾棄すべき性差別発言です。。。

 自分の意見を言ったり競争意識が強いとして何が問題なのだろうか、

とも思いますが、 文脈からして「無駄な発言をし殺伐とした対抗心

をむき出しにするのが女性」という意味の侮蔑は明らかです。

 文科省がうるさく言うんでね、って…

この溢れんばかりの「しぶしぶ」感、女性蔑視。

 毎日新聞の記事のタイトルにあるように、森会長の性差別発言は反差別

を掲げる五輪憲章に真っ向から反し、組織委員会の代表としてあまりにも

不適格です。


 北原みのり氏のコメントを引用します。↓

「女性の会議での態度を揶揄することで、女性が意見を述べること自体を

萎縮させる差別発言で、許されない」「この発言を看過した組織委のもと

でオリンピック・パラリンピックを開催すべきではない」

 


2021年2月3日水曜日

2月11日(祝)楾大樹弁護士の憲法カフェ「檻の中のライオン」in高松

 

通算505回目🎉

ベストセラー「檻の中のライオン」の著者・楾大樹弁護士が楽しく

深くしゃべり倒す、大人気の講演です!


憲法のおはなし 檻の中のライオンin高松


日時:2012年2月11日(祝)

  10:00~12:30


会場:レクザムホール5階 多目的会議室

http://kenminhall.com


参加費:無料

  (檻の中のライオン憲法条文クリアファイルつき)


* 事前申込不要


* マスク着用をおねがいします。

 発熱等のある方はご遠慮ください。


主催:憲法擁護香川県民連合

  (087-851-2362)

ご紹介:法律家6団体の特措法等改正案の罰則規定の削除を求める緊急声明


 入院拒否等に対する罰則を定めた特措法改正案について、

法律家6団体が懸念を表明しましたので、ご紹介します👍

「特措法等改正案の罰則規定の削除を求める法律家団体の緊急声明」

http://seihokyo.jp/seimei/2021/20210201-6dantai.html


 感染症法の趣旨に反し、罰則の必要性もなく(むしろ医療崩壊して

入院先がない)、患者の人権制限の必要最小限度の原則にも反し、

かえって感染症対策にとって弊害が大きい(差別も助長される)…のに

罰則…。

 罰則をふりかざして入院を強制することは、本当に有益なのでしょうか?

 


生徒を立たせ続ける体罰


 生徒を立たせ続けることは体罰です。


● 忘れ物した小3男児を3時間半立たせる 教諭を処分 (神戸新聞)

 https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202102/0014050106.shtml



 「叱ったり罰したりすれば忘れ物はしなくなる」という命題がそも

そも間違いだと気付くべきです。

 どうすれば忘れ物をしなくなるのか一緒に考えたり、誰にでも忘れ物

はあると割り切って、忘れ物があっても学習できる環境を整える方が、

よほど生産的ですし、子どもの「教育を受ける権利」の保障につながり

ます。



自衛隊にまで広がる陰謀論

 

● 「行動する時が来た」「靖国の英霊と会話できる」陸自特殊部隊元トップの“危なすぎる世界観” (文春オンライン)

https://bunshun.jp/articles/-/43141?fbclid=IwAR2Rp0nGHKChg--X10wjvMBtk1JWECfPXHDzSEmFF8ijuYSpj9p428MwEEQ


「コロナを利用して世界中を脅迫し、自分たちの利益獲得と支配体制

を目論む極悪非道の連中がメディアを使って、社会の破壊と人間の

奴隷化を開始した」

「奴らが強制力をもって戦いを仕掛けてきたら断固として戦う。有効性

など考える必要はない。合理性を一切排するところに日本文化の輝きが

生まれる。『敵は幾万ありとても我行かん』の気概で戦う。身体の保全

より心の保全を優先する。そうすれば靖国の英霊と初めて会話ができる。」


 陰謀論に駆られた自衛隊OBが指導する“私的戦闘訓練”に、現役自衛官

が参加。トンデモだと笑って一蹴できない危機を感じます。。。💦


 「なにこのトンデモww」と笑って一蹴することは簡単ですが、この類

の陰謀論・妄執にとらわれた人たちがアメリカの連邦議会に武装して乱入

して占拠したことを、忘れてはいけません。。。(:_;)

 マスメディアの情報を一切拒否する彼らはネット上の陰謀論だけを信じ

込んで深みにはまり妄執や“敵”への憎悪を膨らませていき、通常の対話

ないしコミュニケーションで通常の感覚(現実の世界)を取り戻すことが

できなくなっていきます。


 科学や論理をかなぐり捨てた、こうした陰謀論が、武器を持つ自衛隊

にも確実に広がりを見せていることは、この国に住むすべての人にとって

脅威であることは、間違いありません。

 ヘイトスピーチにも通じる話ですが、例えば報道の際は、「ホロコース

トは無かった」「世界はイルミナティが牛耳っている」等々、議題に

上げる価値も無いような有害なものを、あたかも耳を傾ける価値がある

説かのように報道や、悪しき中立病にかかったような取り上げ方は決して

しない(報道するなら必ず批判的に報じる)などの対策が必要でしょう。

ある程度の知性があっても、陰謀論に陥ってしまう可能性は誰にでもある

ので、まことしやかな情報を手に入れたら、根拠は何なのか(信頼できる

情報源なのか)、科学や論理の常識と矛盾がないのか、こまめなチェック

も日々怠らないことが肝要でしょう。

 陰謀論は、民主主義や自由な議論の前提を脅かす、新たな脅威、です。


2021年2月1日月曜日

クーデターの報道を見て


 クーデターや軍隊の暴走など、海外の報道を

「大変な国があるもんだなぁ」と他人事で終わらせる

のは止めましょう。

 民主主義や平和は、いくら制度が整っていても、そこに

生きる人がそれを守りたいと強く思って行動しなければ、

いとも簡単に壊されます。この国と自分はどうだろう、と

点検してみませんか。