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ごあいさつ

みなさん、はじめまして☆
私たちは、自由民主党の「日本国憲法改正草案」の内容とその怖さを、広く知らせることを目的とする、若手弁護士(弁護士登録期が51期以降=登録から15年以内)の有志の会(略称「あすわか」)です。
現在、当会で作成したパンフレットや紙芝居を使って、全国各地(?)で講演(憲法カフェ、ランチで憲法など)を行っています!
また、イベントや集会に参加したり、声明を発表する、書籍を出すなどもしています。
こういった活動は、FacebookTwitterでも発信しています  ご注目ください!
なお、お問い合わせは、peaceloving.lawyer@gmail.comまで!

最近の記事


今後のスケジュール

2025年9月10日水曜日

緊急避妊薬がようやく薬局で 女性の自己決定権

 

 性行為から72時間以内に服用することで妊娠を8割程度防ぐとされる

緊急避妊薬。時間との勝負なわけですが、現在、国内では医師の処方箋

が必要です。

 8月末、ついに厚生労働省の薬事審議会において緊急避妊薬の

スイッチOTC化(医師の処方箋なしに薬局等で購入できる)の方針が

了承されました。。。!

 望まぬ妊娠を確実に安心安全な方法で回避できるかどうかは、

女性の心身と人生を大きく影響し、その選択の保障は自己決定権の

保障に直結します。


● 「なぜこんなに時間が…」 緊急避妊薬の市販化まで9年 その背景は (毎日)

 https://mainichi.jp/articles/20250829/k00/00m/040/274000c



<一部引用> 

 産婦人科医の重見大介さんは、自分の体や性・生殖について、

誰もが十分な情報を得られ、自分で決められる「性と生殖に関する

健康と権利」の重要性が近年、国内の学会などでも取り上げられ、

認識が広がってきたことを明かす。「市販化は大切で大きな一歩だ」

と語る。

 市販化を求めてきた市民団体共同代表の染矢明日香さんは「長く

当事者不在のまま『女性を守る』という名の下で議論が進み、管理され、

そこから外れた人たちがリスクを負ってきた」と語る。

<引用終わり>


 女性の自己決定権、とりわけ「性と生殖に関する健康と権利

(リプロダクティブヘルス&ライツ)」を保障する上で、大きな前進です。

日本におけるリプロの保障は、他にも例えば人工妊娠中絶がいまだに

「原則として犯罪(堕胎罪)」にあたったり、WHOが推奨する服薬に

よる中絶がなかなか広がっていなかったり、十分に保障されているとは

いえない状況です。問題を放置しない政治を求めます。


#自己決定権

#女性の人権

#人権

#緊急避妊薬

オンライン憲法カフェ開催報告 🌟 参政党の憲法案と日本国憲法を徹底比較!

 

 去る8月30日、静岡県浜松市にて
「各党の憲法比較講座〜憲法って何だったっけ?〜」が開催され、
あすわか所属の弁護士がオンライン参加で講師を務めました
☀
 現行の日本国憲法をはじめ、自民党改憲草案、参政党の憲法創案、
更に明治憲法を比較した表を配布しての詳細な解説は好評で、
以下のような感想をいただきました。



・現行の憲法の良さを改めて感じ、他の憲法の目指すところは何なのかを
 考える機会となった

・並べて見ると、その違いが明確になり、意図が見えてくる。

・しみじみ、いま私たちがこうして自由に考えて発言し、平和に暮らすことが
 できているのは、今の憲法に守られているからなんだと実感

・ 自民党案は改憲案なのに対し、参政党は新たな憲法を創るというもので
 全面改訂であり、現状をひっくり返すような驚きの内容。国民主権ではなく
 天皇主権となり、基本的人権の文言は削除され、多くの権利が削除されて
 いる。今回のイベントで、改めて現在の憲法の恩恵を感じるとともに、
 考える機会になった





  40℃近い暑さの中、お集まりいただいた皆さまに感謝です🍉
  人権ってなに?憲法ってなに?という基本知識が頭に入っていると、
 自民党の憲法草案のヤバさも、参政党の憲法草案のヤバさも、けっこう
 すぐに分かるものです。

  たしかな知識で、「市民に必要な政治」「民主主義にふさわしい政治家」
 を見極めたいですよね。ぜひ憲法カフェをご利用ください!

震災での朝鮮人虐殺 二度と繰り返さないために

 

 日が経ってしまいましたが、9月1日には関東大震災後にデマに

よって虐殺された朝鮮人らを追悼する式典が開催されました。

都知事の追悼文の送付という慣習を、小池百合子都知事は9年間断ち

切ったままです。差別が生んだ虐殺の歴史から目を背ける態度は不誠実で、

差別に対する問題意識の低さをうかがわせます。



● 関東大震災の朝鮮人虐殺から102年

「真摯に向き合い、排外主義に立ち向かおう」 追悼式典続ける責務訴え (東京)

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/432574



<一部引用>

 1973年に公園内に建てられた追悼碑の前には、数百人の市民が集った。

実行委員会の宮川泰彦委員長は、朝鮮人や中国人らは「自然災害ではなく

人の手で虐殺された。弔い方も当然違う」と強調。「悲惨な過ちから目を

背けず、式典を続けることが私たちの責務だ」と話した。市民団体の関係

者や政治家ら5人が追悼の辞を述べ、歌手の加藤登紀子さんらもメッセージ

を寄せた。

<引用終わり>


 関東大震災が起きた1923年当時、朝鮮人は「不逞鮮人」と蔑称で呼ばれ、

朝鮮人や中国人への差別は日常に染み渡っていました。差別が野放しに

された社会は、マイノリティの命を奪います。二度と繰り返さないために

は、繰り返し学び続けるしかありません。

これもまた「不断の努力」(憲法12条)です。



#ヘイト

#人権

#差別


2025年8月6日水曜日

日本ペンクラブ なお続く、排外的言論の横行を懸念


 日本ペンクラブの緊急声明をご紹介します。

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「選挙が終わってもなお続く、排外的言論の横行を懸念します」

 https://japanpen.or.jp/




 「排外的言論、デマや差別扇動」が止まないことへの強い危機感、

またそれを許さない姿勢は企業にも求められていることを強く呼び

かけています。

 「当然、出版界も含む言論表現の世界でも問われていることがらです。

デマや差別扇動、排外的言論によって、この社会が後退し崩壊していく

ことを、看過することはできません。」というくだりは、具体名こそあげ

ていないものの、週刊新潮に掲載された高山正之氏のコラム「創氏改名2.0」

を念頭においていると推察されます。

 特定の人を名指しして(アイデンティティに深くかかわる)名前を誹謗し、

国籍・民族を理由に信頼できないかのような敵意をむける差別的な内容です。

 なぜこのような原稿が掲載されてしまったのか、反省と検証が不可欠です。

何度でも繰り返し 「抑止力」の話





 「抑止力によって平和が維持できる」とよく聞きますが、本当でしょうか。
「いざというときの報復の準備」を見せつけて威嚇することで、他国との
信頼関係が増すのでしょうか…??
 むしろ周辺国の不安を煽り、軍事的緊張を高めるのでは?
防衛体制の強化は、自ら戦争の危機を作る本末転倒なように思えます。
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 「抑止力による平和維持」は確実な方法でしょうか?
  どんなに強大な兵器をそろえても、「攻撃されたら倍返しで報復するぞ
(だから武力行使するな)」というメッセージが相手国に伝わらなかったり、
相手国が理性的に行動しなければ、抑止は失敗します。結局、相手国次第の
不安定・不確実なものです。

 例えば、太平洋戦争は勝算がないにもかかわらず、日本は自ら戦争の火ぶたを
切りました。アメリカの“抑止”が効かず、日本を抑え込めなかったといえます。
また、ロシアが侵略戦争に踏み切った上に、今現在も核兵器使用をちらつかせて
国際社会を脅かしているのは、“抑止”の失敗の表れではないでしょうか。

 「力には力で対抗するしかない」路線に転換して防衛体制の強化つまり軍拡に
乗り出せば、際限はありません。日本が周辺国の軍拡に“挑発”されて軍拡に乗り
出したのと同様、周辺国も日本の軍拡に刺激されて更に軍拡を進める“競争”に
なるからです。ひたすら不信感と敵意が煽られ、軍事的緊張が高まります。


 軍拡にはお金がかかります。つまり軍拡を進めると、予算調達のために増税や
福祉の切り捨てが進みます。増税はもちろん、医療、教育、保育、介護、年金etc、
国民の人間らしい生活の大切な土台が切り捨てられれば、どうにかやりくりして
いる市民生活には大打撃です。軍拡は自国の貧困の拡大を招きます。


 「力には力で対抗するしかない」路線を歩めば、必然的に核兵器保有を目指す
ことになります。ロシアや中国など核兵器を持つ大国に見せつける報復力を持ち
たい、という執心にとらわれれば、核兵器保有に行き着きます。それが人類社会に
おいてどれだけ「ありえない発想」かは、論じるまでもありません。


 そもそも日本に、いざとなれば戦争できる/続けられる体力・筋力はあるので
しょうか?
 石油・天然ガスなどの資源を輸入に依存する上に、食糧自給率も低く小麦・大豆
・とうもろこし・菜種油・家畜の飼料などの大部分を輸入に頼る国が、諸外国との
関係悪化で輸入の航路を塞がれたら?戦争以前の問題です。

 他国と関係が良好でないと到底生活を維持できない脆弱な国家に、他国との
「戦争」は非現実的です。憲法尊重擁護義務を負い、完全な人権保障を目指すべき
国会議員が、憲法9条にのっとり全力で戦争を回避することは、手間はかかっても、
最も合理的でコスパ良い選択可能な唯一の道ではないでしょうか。


 出口の見えない不況と貧困の拡大が広がり、現実に人権が脅かされている人が
多数いて、しかも少子化対策や児童手当には「財源が…」云々言って渋るのに、
際限のない軍拡には無条件に税金を注ぐって、お金の使い道が違いませんか?
本当に国民の命・健康・人権を守る気があるのか、国の姿勢が問われます。

 諸外国との関係悪化は、日本での国籍/民族差別やヘイトスピーチにつながり
ます。結局「抑止力」での脅し合い(際限ない軍拡)がもたらすのは貧困や差別
など「戦争の芽」ばかり。
 経済的にも、人権保障の観点からも、平和外交の努力を積み重ねて全力で戦争を
回避することが、一番現実的で合理的です。

日本被団協 被爆80年の声明をご紹介します

  広島原爆投下から80年。

 80年経っても癒えることのない苦しみや、いまだ核廃絶が叶わない
険しい道のりを思うと、言葉になりません。
 被爆80年にあたって日本被団協が発表された声明をご紹介します。
ぜひ全文をお読みください。
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<被爆80年を迎えるにあたって
   ヒロシマ・ナガサキを受け継ぎ、
     広げる国民的なとりくみをよびかけます>



 一部引用
 ↓ ↓ ↓

「唯一の戦争被爆国である日本政府はいまだTPNWに署名・批准しよう
とはしません。核保有国と非核保有国の「橋渡し」を担うとしていますが、
TPNWに参加しない日本への国際社会の信頼は低く、実効性のある責任を
果たすこととは程遠い状況にあります。アメリカの「核の傘」から脱却し、
日本はすみやかに核兵器禁止条約に署名・批准すべきです。

 原爆被害は戦争をひきおこした日本政府が償わなければなりません。
しかし、政府は放射線被害に限定した対策だけに終始し、何十万人という
死者への補償を拒んできました。被爆者が国の償いを求めるのは、戦争と
核兵器使用の過ちを繰り返さないという決意に立ったものです。国家補償
の実現は、被爆者のみならず、すべての戦争被害者、そして日本国民の
課題でもあります。」

2025年7月19日土曜日

参政党の憲法草案 読んでみた ⑦まとめ

 

 ①~⑥まで、参政党の「新日本憲法(構想案)」の条文をかいつまんで

人権の観点から解説してきました!

読んでくださった皆さま、おつかれさまでした…(疲)👏

 全体に通底しているのは、とにかく「人権の思想」がないことです。

この草案では、この国に生きる人々に「自由に自分らしく」生きることは

許されず、権力に支配され奉仕を強制されるコマでしかない。

 人権保障の発想がないので、憲法 によって権力に歯止めをかけようと

いう考えもないわけです。

 別の言い方をすると、参政党の「新日本憲法(構想案)」は、権力に歯止め

をかける最高法規、つまり市民革命以降の近代国家が持つ「憲法」では

ありません。それどころか国民を支配し、権力に従属させるための法です。

日々差別的で人権感覚を欠く暴言を繰り返す神谷代表と参政党候補者たち

の世界観とも、みごとに共通しています。

 今現在「日本人ファースト」のフレーズに共感している人は、自分を

ファースト扱いされる「日本人」だと思っているのかもしれませんが、

憲法草案の五条は血統だけでなく思想次第(権力の胸三寸)でだれでも

非国民として排除しうる体制を示唆します。権力の思想への服従を求める

国家…それは独裁というのでは?


 繰り返します。現在の日本含むいわゆるフツーの民主主義国家が掲げる

立憲主義は、自由・人権を保障し、すべての人が差別されずに自由に生きる

社会を目指すために、権力に歯止めをかける仕組みです。

それを一切捨てて、皆さんの人権をなくしましょう、と提案する政党を、

それでも支持しますか?

#参院選 

#人権 

#憲法


<参政党 新日本憲法(構想案)>

https://sanseito.jp/new_japanese_constitution/



あすわかX(旧Twitter)

https://x.com/asuno_jiyuu/status/1946348581847433472



あすわかInstagram

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【参政党憲法草案 読んでみた】シリーズ

① 天皇とか国民主権とか https://tinyurl.com/z8rn9bsj


②「国民」の要件 https://tinyurl.com/5dycdbjf


③「家族」について https://tinyurl.com/a8emhtrj


④権利…のようなもの https://tinyurl.com/4rtwnm9e


⑤教育について https://tinyurl.com/2dsmffku


⑥自衛軍 https://tinyurl.com/3w8v4hr4