ぜひ、下記に引用した部分の悲惨な問答を、見てみてください。
● 桜を見る会 官僚「のらりくらり答弁」の背後に何があるのか (毎日)
https://mainichi.jp/articles/20191215/k00/00m/010/127000c
《引用はじめ》
<11月29日>
今井雅人衆院議員(無所属)
「60~63」のそれぞれの違いは何か。「60」は誰を指すのか。
酒田課長
既に(名簿を)廃棄しており、現時点でどなたか確認するすべ
がありません。
今井議員
「60~63」の違いを担当者に確認してもらえないか。
酒田課長
……承知しました。
<12月3日>
黒岩宇洋衆院議員(立憲民主)
確認をお願いしていたが、どうなったか。
酒田課長
ご指摘の番号は、招待状の発送を効率的に行うために便宜的に
つけているものです。桜を見る会の終了をもって、使用目的を
終えたということから、内閣府において情報を保有していないと
いうところでございます。
野党議員
ちょっとちょっとちょっと。こちらは担当者に確認してほしい
と言った。
酒田課長
当時の担当者を特定できるとは申し上げましたけれど、確認
するというところまで確約したのかというと……。
(会場騒然。「えーっ」「待て待て待て」)
野党議員
私はお願いしたはずだ。(あなたは)「わかりました」と言った。
酒田課長
「わかりました」というのは、趣旨は理解しましたけれども、
必ず確認してきますと申し上げたわけではなく……。
野党議員
なぜ(担当者に)聞かないのか。
酒田課長
4、5年前のことですので、聞いてもですね……。
黒岩議員
聞いたのか、聞いていないのか。
酒田課長
現時点では聞いておりません。
黒岩議員
聞いていない理由は?
酒田課長
「担当者が特定できるか」と聞かれまして、「わかると思い
ます」と申し上げましたが、その者に確認をしてくださいという
ことも承っておりますが、それを私どもでどう対応するかまでは
「わかりました」と申し上げたわけではないということです。
黒岩議員
課長、次回までに担当者に確認すると確約してほしい。
酒田課長
確約はなかなかできない……。
野党議員
首相が止めているのか?
酒田課長
違います。止めているとか、止めていないでなくて、そういった
方向で行こうとはまだなっておりません。
「官邸と呼吸を合わせて対応している」
以降、「確認したのか」「検討中」という問答が、現在に至るまで
延々と繰り返されている。口調は丁寧ながらも「絶対に言質は取らせ
ない」という決意のようなものが伝わってくる。
なぜ、酒田氏は態度を崩さないのか。前川喜平・元文部科学事務
次官に聞いてみた。
「『とにかく真相を明らかにしない』という大前提があって、その
ために毎回、その場しのぎの理由づけをしているように見えます」
背後には首相官邸の存在があると断言する。「指示が出ているか
どうかは知りませんが、両者が呼吸を合わせて対応しているのは
間違いありませんね」
《引用終わり》
…悲惨ですね。
権力からの圧力に屈してしまうのも、その強大さを思うと強く責め
られない部分があります…。でも何のために官僚(公僕)を夢見たの
か、その矜持を思い出してほしい。「こんなの間違っている」と感じ
る官僚は、少なくないと信じています(だから野党に内部告発が次か
ら次へと届くわけで)。
こんな答弁をさせる権力を、もう、終わらせましょう。
良心と最低限の正義が心に残っているであろう官僚の方々を心から
応援します。
私たち国民も、一人ひとりが「私ができることってなんだろう」と
考え、自分なりの声のあげ方」を見つけ、怒りを表明しましょう。
それが心ある官僚や記者の方々をエンパワメントし、民主主義を正常
なものに戻す空気を醸成します。