規約について質疑する議員に対し、「規約持ってないだろう」と完全に
早とちりして思い込んで「嘘つき」を罵倒する。
即座に「規約持ってます」と証拠を出して批判する議員に、謝罪もしない。
「根拠なくものを言うのは嘘ついてるのと同じだ」、と、誰よりも根拠を
示さずにはぐらかし続ける首相が言う、というシュールすぎて当惑する光景。
下記にノーカット動画をご紹介します。ぜひご覧ください。
動画の前半は、質問と関係ないことをひたすらしゃべり続ける不誠実な
首相の姿も確認できます。暗澹たる思いです。
● 【ノーカット】安倍総理 野党議員に「嘘つき」 (テレ東)
https://www.tv-tokyo.co.jp/news/original/2020/02/04/009225.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
● 「人間としてどうなのか」「嘘つき」
…予算委員会が“桜を見る会”質問でヒートアップ (BLOGOS)
https://blogos.com/article/434046/
安倍:今、規約に書いてあるっておっしゃったけど、ニューオータニの
規約に書いてあるんですか(席に戻る)。
黒岩:(ダメダメダメダメ、なになになに…)
委員長:内閣総理大臣・安倍晋三くん。
安倍:今、根拠のないことをおっしゃったことが明らかになりましたね。
別にこれはニューオータニの規約にあるわけではないですよ、そんなことが。
根拠がないのにですね、おっしゃる。それはまた久兵衛の寿司と同じじゃ
ないですか。で、いわば、まるで、だからそれは根拠がないことをおっしゃ
るって嘘をついていることと同じですよ、これは。はっきりと申し上げて。
はっきりと申し上げてね。
今の黒岩議員のご質問の中においてですね、規約に書いてあると。
規約に書いてあるということにお答えすることはできないということは、
そういうことなんじゃないですか。
そして、今、これはホテル側との関係においては、その際すでに事前の
アンケート調査により、概ねの出席者数は判明していることからですね、
最初に答弁で説明していますよね。聞いていなかったんですか。
出席者数は判明していることから、ホテル側の了解のもと、取り消し料
等の取り決めは特段行わなかった、こういうことでございます。
これに尽きるところでございます。
委員長:黒岩宇洋くん。
黒岩:逆に言うとね、総理、なに人を嘘つき呼ばわりしているんですか。
ここに規約ありますよ。ホテルニューオータニ東京の。そこの規約の
第二項に有料人数の確認と。「料理等を用意する人数の最終決定数は、
宴会・催事開催日前の最終平日の午前中までにホテル担当係にご連絡
ください。上記期限を過ぎて出席者が減少した場合でも、すべて手配が
完了しておりますので、最終決定数にてご請求させていただきます」と
書いてあるわけですよ。
これ、一人でも、二人でも事前予約、予約したのは安倍事務所だと
言っている。一人でも二人でもこれが欠席が出た時でも、それは今
言ったように最終決定数で請求させるわけだから、この差額については
誰かが負担しますと。で、会場が取り消しとかなった場合にうんぬん
かんぬん…8割負担とか100%負担とか書いてありますよ。
この当たり前の規約に私はこれに沿って質問しているだけです。
規約も読んだことをないみたいなことをおっしゃっていただきたくない。
取り消してください。
委員長:ご静粛にまずお願いいたします。内閣総理大臣・安倍晋三くん。
安倍:私が申し上げたのはですね、つまりは私は仲介をしたわけであり
まして、契約の主体は参加者でありますから、当然参加者との契約に
なるわけです。それを前提に申し上げているわけでありまして、その
ケースにおいての規約があるのかどうかと申し上げたわけでございます。
私が契約主体であれば、今私はそれを確認していませんからわかりま
せんが、今読み上げられた通りかもしれませんが、契約主体が違うん
ですからそれは違うということでございます。その上において申し上げ
れば、先ほど来申し上げているようにアンケートについて、アンケート
をとった上でこれはホテル側が了解したわけでございますから、ホテル
側の了解において出されたということでございます。
委員長:黒岩宇洋くん。
黒岩:私が今申し上げたのは、「嘘つき」と言ったその総理の発言を撤回
していただきたい。
委員長:内閣総理大臣・安倍晋三くん。
安倍:久兵衛については嘘つきだと思います。これははっきりしています。
黒岩:(規約については!)
安倍:規約についてはですね、私は規約について確認はできませんので
お答えをすることはできませんが…
黒岩:(撤回してください)
安倍:もしそれが事実であれば撤回をさせていただきたい。
ただ、久兵衛についてですね、おっしゃったことについては、それは嘘を
ついているということは重ねて申し上げたい、このように思います。
委員長:まず皆さま、恐縮ですがご静粛にお願いいたします。黒岩宇洋くん。
黒岩:今ね、何度も何度もお寿司屋さんの名前を出しますが、私が申し上げ
たそのお寿司屋が提供したと一言も断言していないことは、私は言って
おきます。
それと、そのお寿司屋さんが出したかどうかについては、明細
書を見れば明らかになるんです。それが事実かどうか。それを事実にでき
るのは総理、あなたですよ。それをしっかりと明らかにしていただきたい
と思います。
で、これはね、もう時間の都合がありますんで、今ね、やっぱり驚くべ
きことなんですよ。契約主体が参加者個人個人だと言った。そしてこの
規約上もですね、総理が言ったように自分は契約していないと。本来は
契約している主体が参加者個人個人だったら、今言ったようにいざキャン
セルが出た場合、これは会場費においても料理代についても、これは規約
で負担を負ってもらうと書いてある。
その取り決めがない、そんな契約主体ありえないですよ。これはまさに
参加者個人個人が契約主体ではないということの裏返しですから。
この点については、契約主体ではないということは、この点もしっかり
と説明責任を果たしてもらいたい、ということを指摘して私の質問を終わ
らせていただきます。どうもありがとうございました。