2019年7月19日金曜日

消費税1つとってみても、憲法への姿勢がわかるものです。


あなたは存在しているだけでかけがえのない価値がある。
あなたは、あなたのままでいい。
誰もが自分だけの、自分らしい生を歩んでいい。

これが日本国憲法の根源的な発想です(13条)。

 やれ生産性だの、3人産めだの、「国家の役に立っているか」
という定規で価値をはかられる筋合いなど、まったくありません。
 そういう定規を持ち出す政治家・政党は、憲法の理念を1ミリも
理解できていない。

 人はみな弱い存在です。
 いつ病気になるか分からないし、明日事故で重い障害を負うかも
しれない。
 パワハラでうつ病になったり、親の介護で仕事が続けられなくな
る可能性もあるし、
 会社が倒産して職を失う可能性だってある。
 家族のDVや虐待から逃げざるをえないことだってある。
 そして必ず老い、衰え、支えがなければ生きていけなくなります。

 それが「自己責任」なわけないのです。
 そんな時に国家が手を差し伸べないなら、一体国家はなんのため
にあるのですか。
 日本国憲法は、自己責任などといって放置しません。
 追いつめられた人には手を差し伸べるのが「国家の義務」で、
追いつめられた時に国家に「人間らしい生活の保障」を求めることは
人権だと言い切ります。
 それはわがままじゃない。当たり前の人権なんだ、と。

 ただでさえ生活保護を断られて餓死する日本社会。
 消費税が10%になれば、
 ごはんが食べられず給食だけで栄養を取る子、ますます増える
でしょう。
 出産も結婚も諦める人、ますます増えるでしょう。

 そんなの、どう考えてもおかしいでしょう。
 なぜ憲法を無視するんだ。
 なぜ社会をもっと憲法に近づけようとしてくれないんだ。
 なぜ一人ひとりの生活と命を、大事に思ってくれないんだ。
 そう、思いませんか。

 ぜひ、ご自分の選挙区の候補者の選挙公報やホームページを、
見比べてみてください。
 現実の国民一人ひとりの生活に危機を抱いている候補者はだれか。
 イベントの成功とか抽象的な言葉で都市・街の繁栄をうたうだけ
の候補者はだれか。

 誰に、自分の生活を託せるか。見極めてください。