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2020年4月18日土曜日
緊急事態条項を求める声に見られる誤解
「もっと強くロックダウンしてくれれば会社に行かなくて済むのに」と
いう声の延長線上で「改憲で緊急事態条項を創設すれば今般のような混乱
も解決できる」…という言説が飛び交っていますが、、、
それは大誤解です。なにか混乱しています。
たしかに、自民党の提案するような緊急事態条項(国家緊急権)が
創設されれば、政府の一存で(国会が何の歯止めもかけることもでき
ないまま)自粛要請どころか自粛命令も出せるでしょう。
しかし、休業補償がなされるかどうかはまったく無関係です。
むしろ補償ないまま休業要請に応じない経営者の逮捕も可能(合憲)
になるでしょう。
「会社が休みにしてくれないから働かざるを得ない」という状況は、
憲法に緊急事態条項を創設したところで解決しない問題(憲法とは無
関係の問題)です。
休業補償をするかどうかは政治問題ですから、たとえ緊急事態条項で
強権的な都市封鎖が可能になっても、政府に休業補償を出す気がなければ
出ないのです。
つまり見捨てられてただただ家に閉じ込められる国民は、早い話が
飢えて死ぬだけです。
なんでもかんでも不幸を憲法のせいにする論調には、最大級の警戒を。