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2016年7月21日木曜日
必読! 「お試し」で仕掛けられる“国会議員の任期延長”のヤバさ
改憲に必要な議席をゲットした自民党さんはじめ改憲勢力は、
いよいよ悲願の憲法改正へ歩み…というか暴走を進めようとしています。
まず何から改正しようか?という計画は、すでに自民党さんの中では
進められています。
強い反発が予想される9条をいきなりテーマに挙げるよりは、「あまり
国民が反発しなさそうなもの」を第1回のテーマに設定して、「憲法改正」
は怖くありませんよ~と国民を慣れさせる…という進め方をするそうです
(by 船田元自民党改憲推進本部長代行)。
この進め方自体ひどいですよね(-_-;)。憲法は国民のものなのに。
さて、その上で、第1回の「お試し改憲」のテーマとしてあがっているのが、
「緊急事態における国会議員の任期延長」です。
自民党さんの改憲草案にある「緊急事態条項」への賛同が思うように
進まない(だって、戒厳令みたいなもんですものね)、ということで、緊急
事態条項の中の「国会議員の任期延長」に絞って進めることにしたよう
です。
さて選挙、という時に災害が起きてしまった!
これじゃ選挙できない!
え、じゃあ国会議員がいなくなっちゃう…
この国はどうなってしまうんだ!?
そこで、緊急時における国会議員の任期延長が必要なのだ!
…と自民党さんは言います。
でも、本当に必要なのかな?
当会会員・小口幸人弁護士が、どこよりも早く、この最先端の議論を
解説し、鮮やかに「そんなもの要らない!」と斬りました。
ぜひご一読ください!
「お試し改憲」ではすまされない!?
危険で不必要な「国会議員の任期延長」
http://www.magazine9.jp/article/other/29431/
不要どころか、有害で危険。
そのポイントは、以下のとおりです(by 小口弁護士)。
1 衆議院の任期満了のときの「憲法の不備」を
指摘する声があるものの、そもそも、衆議院の
任期満了は天文学的なレアケース(戦後一回だけ)
2 任期満了時の憲法不備という問題だけで
あれば、任期満了の最終日に形だけ衆議院を
解散すれば対処できる
3 解散し忘れてしまった場合でも、解釈で十分に
乗り切ることができる
4 議員の任期延長という方法は、議員が死亡して
しまった場合には、十分に対処できない。
特に被災地選出議員が死亡するケースを想定
すると問題は深刻
5 災害発生を受けて選挙を延ばす、という方法は、
期日前投票が始まった後や投票日当日に災害が
発生した場合を考えると、大きな混乱を生む恐れ
がある
6 参議院の緊急集会は、一部の議員だけで
決める制度でけしからんという声もあるが、
災害直後を考えると、全員で話し合っている
時間はないし、臨時の措置は議員数にかか
わらず全会一致になるのではないか
7 議員の任期延長という手法は、一見穏当そうに
見えるが、定め方によっては、いつまでも選挙が
行われなくなったり、ときの政権に都合よく濫用
される恐れがある
日本はフツウの民主主義の国のままであってほしい、
平穏なくらしを守りたい、そう願う人は、必読です。
ぜひこのイマドキの改憲の話、ご家族や友だちにも知らせて下さいね。
↓
「お試し改憲」ではすまされない!? 危険で不必要な「国会議員の任期延長」
http://www.magazine9.jp/article/other/29431/