「安定的な皇位継承策を議論する有識者会議」なる組織が、激減の
一途をたどる皇族について奇怪な提案をしています。
● 皇族減少対策、2案に限定 女性宮家と男系皇籍取得 (共同) https://news.yahoo.co.jp/articles/18c9859cb673eca4263d4fc8863fee4bff192a4d
<一部抜粋>
皇族数の減少対策として、『女性宮家』創設など女性皇族が結婚後
も皇族の身分を維持すること、旧宮家(旧皇族)の男系男子が皇族と
なることの2案に絞り込み、議論していくことを確認した。
<抜粋終わり>
…延々と、グダグダ~…っと話し合い続けてるなぁと思ったら、
この2案。
「その家に生まれたことを理由に基本的人権が大部分保障されない」
というだけでも十分に特異なのに、国民の総意もへったくれもない
“議論”で「血筋をどうにかたどって積極的に男性皇族を増やそう!」
という案を出してしまうことには疑問しかありません。
旧皇族といっても、「たしかに昔は皇族だったけれども」レベルの
血筋であって、現実的には「ほぼ他人に近いくらい薄い血筋」です。
そういう人たち突然「宮様」としてまつりあげてでも象徴天皇制を
続ける意義って、どこにあるのでしょう。。。?
ぜひ、
永年フツーの国民として生きてきた(それなりに喜怒哀楽があり
やんちゃなこともあり人並みの黒歴史もあるであろう)人の大部分の
基本的人権をはく奪し(一体どんな手続きで?想像もつきません)、
他方で「〇〇殿下」と呼んで手を振ってありがたがることが、
どれだけグロテスクか想像してみてください。
人権の観点からの議論が、果たしてこの有識者会議でどれだけあった
のでしょうか。
象徴天皇制が存在する根拠は「主権者国民の総意」が根拠です
(日本国憲法1条)。
特異な「天皇制」観だけで議論を進めるべきではありません。