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2019年12月17日火曜日
公文書は『国民共有の知的資源』 軽々と破棄する政権の罪深さ
「公文書を『国民共有の知的資源』とうたう管理法の理念が、あまり
にも軽んじられている。」と政権を厳しく批判する毎日新聞社説。
● 社説 安倍政権の公文書管理 一層ねじ曲げられた理念 (毎日)
https://mainichi.jp/articles/20191216/ddm/005/070/002000c?fm=mnm
内閣府が「桜を見る会」の招待者名簿を、宮本徹議員の資料請求の
あった日に(!)シュレッダーにかけました。招待者名簿だけをいき
なり「保存期間1年未満」に指定するという不自然っぷり。
これだけの要求にもかかわらず頑なにバックアップデータも復元し
ません。「バックアップデータは行政文書ではない」わけがない。
「疑惑の核心となる公文書が廃棄されたり、なくなったりするパターン
は、安倍政権で繰り返されてきた。森友学園に国有地を格安で売却した
経緯を記録した文書もそうだった。」
「すぐに廃棄したのは、政治家が誰を推薦したのか確認できなくする
ための官僚の配慮ではないか。」
「この傾向は、安倍政権下で官邸が幹部官僚人事を握るようになった
ことと無関係ではあるまい。公文書問題は、官僚が常に政治家の顔色
をうかがう政権の体質を象徴している。」
国民の信託を受けた国家が何をどうしたのか、それは正しかったの
か、何をいつどう間違えたのか…将来いつでも検証できるよう記録・
保管するのが公文書。
公文書は、国民の歩んだ歴史の証です。
(例えば、聖武天皇の政治を授業で学べるのも、当時の公文書が
残っているからです。)
『国民共有の知的資源』という言葉の重みを、私たち国民ももっと
深く感じなければならないところです。
その公文書を、いとも簡単に、保身のために破棄・隠ぺいする現政権。
この罪深さに、ゾっとします。