2013年9月2日月曜日

国民的合意で解釈改憲??

ボヤキみたいな記事ですが、ご勘弁を

先月の話ですが、

公明党の山口代表が、内閣法制局長官(集団的自衛権の行使容認に前向きな)について
「内閣法制局は組織として(憲法解釈の」積み重ねがある。小松氏にいろいろ意見があったとしても、それで全部変わるわけではない」と述べたそうです
http://mainichi.jp/select/news/20130829ddm005010123000c.html
毎日新聞 2013年08月29日 東京朝刊

また、
同じく、公明党の山口代表が、解釈改憲による集団的自衛権の行使について
「世論調査で慎重論が示されている。国民の理解を求めるのは容易でない」と述べたそうです
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013082901001745.html
2013年8月29日 18時38分 東京新聞

いつも思うのですが、
政治家の方の発言って、意味がよく分からないんですよね

山口代表の発言って
解釈改憲による集団的自衛権の行使について
賛成 なのか 反対 なのか、よく分からないんですよね

賛成なんだけど、難しいから慎重にやろうね、って話なのか
反対なんだけど、はっきり言うと角が立つからね、ってことなのか・・・


例えばの話ですが、世論調査で慎重論(正確には反対論だと思いますが)が多ければ、解釈改憲ってしていいんですかね?

法律を扱う弁護士としては、
世論の反対を受けないから、解釈改憲をやってもいいだろう、っていうのは、ちょっと違うんじゃないかなって思います
ダメなものは世論の賛成があってもダメ、ってしっかり言うのが、リーダー(政治家)のやることだと思うんですよね
法(憲法)に基づいて国家統治を行うのが、近代立憲主義ですよ、法の解釈をころころ変えちゃうと、みんな法律を信頼しなくなって、国家統治が出来なくなっちゃうと思うんですけどねぇ。

それに、世論の賛成があれば、憲法を(明文)改憲すればいいだけだと思うんです
3分の2の賛成は得られないけど、世論調査の過半数が得られたらいいや、っていうのはちょっと違うなぁと思いました


政治家のみなさん、もう少し、分かりやすく話してください!!
そういう意味では、橋下氏や麻生氏は、非常に分かりやすい(発言がある、という皮肉)です


ちなみに、公明党の山口代表は、
「国民の関心が一番高いのは、経済再生と社会保障の持続可能性だ」とも述べたそうです
同感です
自民党草案のように憲法を変える暇があれば、ブラック企業と原発をなんとかしてほしいです
ただし
これらの課題ばかりになって、憲法について全くニュースに出ないのも困りますからねぇ~