8月9日には、長崎で平和祈念式典が開催されました。
広島の平和宣言に続いて、長崎の平和宣言も、核抑止論に対しての疑問
と批判が呈されました。
● 「核抑止論からの脱却を」長崎平和宣言(全文掲載)
8月9日の平和祈念式典で鈴木史朗長崎市長が読み上げ (TBS)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/652349
<一部引用>
この広島ビジョンは、核兵器を持つことで自国の安全を守るという
「核抑止」を前提としています。核抑止の危うさはロシアだけではあり
ません。核抑止に依存していては、核兵器のない世界を実現することは
できません。私たちの安全を本当に守るためには、地球上から核兵器を
なくすしかないのです。
核保有国と核の傘の下にいる国のリーダーに訴えます。今こそ、核抑止
への依存からの脱却を勇気を持って決断すべきです。人間を中心に据えた
安全保障の考えのもと、対決ではなく対話によって核兵器廃絶への道を
着実に歩むよう求めます。
日本政府と国会議員に訴えます。唯一の戦争被爆国の行動を世界が見つめ
ています。核兵器廃絶への決意を明確に示すために、核兵器禁止条約の
第2回締約国会議にオブザーバー参加し、一日も早く条約に署名・批准して
ください。そして、憲法の平和の理念を堅持するとともに、朝鮮半島の
非核化、北東アジア非核兵器地帯構想など、この地域の軍縮と緊張緩和に
向けた外交努力を求めます。
<引用終わり>
政府に、言葉だけでなく、核廃絶に向けた実践を求めます。
軍事・安全保障政策の話で頻繁に登場する「抑止論」について、
その理屈と限界についてまとめた記事はこちらです