2019年8月29日木曜日

柴山文科大臣 「ヤジは表現の自由で保障されない」


 街頭演説へのヤジについて
「権利(表現の自由)として保障されているとは言えないのではないか」
 by柴山文科大臣


● 街頭演説でどなる声 柴山文科相
        「大声出す権利 保障されない」(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190828/amp/k10012051701000.html?__twitter_impression=true


● 文科相「やじの権利ない」 
     埼玉知事選 応援演説中の抗議男性に (東京)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019082802000148.html




 空恐ろしいことですね…表現の自由が憲法21条にででんと
書かれているのに、勝手に「これは保障されない」と選別する
という振舞い…。


 このようなヤジは、聴衆が演説を聞きとれなくするような演説
妨害でもなく、表現の自由でしっかり保障されています。
 このような発言をしても首が飛ばないこと自体に戦慄が走りますが、
だからこそ何度でも確認したい。


 政治家の街頭演説には、その議員を応援したい人も懐疑的な人も、
どちらも集まるものです。
 政治家なら当然、飛んできたヤジは「有権者が抱く考えの1つ」と
受け止めて、自分の考えや政策が間違っている可能性ふくめ、より
広い支持を獲得するための試行錯誤もすべきでしょう。

 誰しもヤジられることでいい気分にはなりませんが、クローズドな
ファンミーティングじゃあるまいし、街頭で演説すればそれなりに
ヤジが飛ぶことも当然想定されます。

 ましてや政治家であり閣僚。ヤジにいかに応じるかを含めて、
聴衆(有権者)は、その政治家の主張・政策・人柄を判断できる
のではないでしょうか。
(安倍首相は、「こんな人たち」とヤジを飛ばす聴衆を指さして
敵視しましたものね。こんな風に、キャラクターが如実に分かります。)

 ヤジ(批判)を封じ、歓声と賞賛だけを欲しがるのは「全国民の代表」
ましてや閣僚として器が小さすぎ、ヤジは「権利(表現の自由)として
保障されていない。」とまで言うほど人権感覚が欠落しているなら、
もはや政治家の資格はありません。

 彼が公教育のトップであることは、この国の悲劇としか言いようが
ありません。