秘密保護法の成立、非常に残念です
なぜ政治家は、私たち国民の声を聴いてくれないのか
なぜ政治には、私たち国民の声が反映されないのか
なぜ政治は、私たち国民の意思と違う結果になるのか
今回の秘密保護法をめぐる議論の中で、こんな意見をよく耳にしました
私たちのfacebookにも、かなりの数、こういった意見が投稿されています
端的に言いますと、その理由の一つとして、選挙制度、を指摘することができます。
現在の日本の選挙制度では、民意が忠実には反映されません
なので、国民の思いや願いと、国会の意思にずれが出来てしまうのは、むしろ必然なんです
例えば、
いまの衆議院議員選挙は、小選挙区選挙で300人、全国11ブロックの比例代表で180人を選ぶものです
この小選挙区選挙は、各選挙区から1人しか当選しないため、ある選挙区で3割の得票しかなくても(≒7割の反対があっても)相対的に1位であれば当選し、7割の意見は無視されます
その結果、国民全体の実際の投票行動(民意)(≒比例得票割合)と国会内での議席割合に大きな乖離が生じてしまうのです
実際にも、2012年12月の衆議院選挙では、
自民党さんは、比例得票が全体の26.7%(ちなみに小選挙区の得票は43%)ですが、議席は全体の61.25%(294議席)を獲得しています
2013年7月の参議院選挙(改選総数121議席)でも同様に、
自民党さんは、比例得票が全体の34.68%ですが、議席は全体の53.72%(65議席)を獲得しています
いずれも、4割未満の得票で過半数の議席を得ていることになります。
これをみれば(6割強の方には)、どうりで自分たちの意見が国会でとおらないわけだ、と納得いただけるかもしれません
(ただ、一定数(4割未満)の方にとっては、政治家が声を聴いてくれていると感じることになります)
中学校の教科書を見れば、小選挙区制のデメリットは「死票が増える」と書いてありますが、これからは「多くの国民が慎重審理を求める法案でも強行採決されてしまう」と書かなければなりませんね。
なお、自民党憲法改正草案では、選挙制度について、1人1票じゃなくてもいい(各選挙区は、人口を基本とし、行政区画、地勢等を総合的に勘案して定めなければならない)と書いてあります(草案47条後段)
これは、投票価値の平等の問題ですが、この投票価値の平等が問題になるのは、例えば鳥取(あのテロ発言者石破さんの出身地?)なんですよね
まっ、それはまた別な機会にしたいと思います
選挙についても、改憲草案には書いてあるってことは、知っておいてくださいね!