2018年12月17日月曜日

「立憲デモクラシーの会」声明、一部だけ“あすわか訳”



 「立憲デモクラシーの会」が、12月13日に
「国会の空洞化を憂い立憲主義的な議会運営を求める」声明を発表しました。
大変示唆に富んでいるので、ぜひ全文お読みください。
 <一部引用>
 2018年10月召集の第197回臨時国会では、現在の国会が、憲法第41条に規定
された「唯一の立法機関」とも「国権の最高機関」ともなりえていない実態が
露呈した。
 議院内閣制では、大統領制と異なり、議会が内閣総理大臣を選出するため、
慎重な運用をしなければ、行政権と立法権とが癒着し、議会が内閣の翼賛機構
に堕すという形で、政治権力の暴走が発生する危険性がある。しかるに現状では、
そうした慎重さが失われ、憲法が規定し戦後日本において確立してきた立憲主義
的な統治システムが危機に瀕している。
                  <引用終わり>
     ↓
 そのとおり!
 難しい言葉、ニガテ…という方のために、
 勝手に「あすわか訳」をすると…

《あすわか訳》
 2018年10月から開かれた臨時国会では、現在の国会が、もう憲法41条に規定
された「唯一の立法機関」でも「国権の最高機関」でもないものに変わってしま
ったことを見せつけられました。
 議院内閣制は、大統領制と違って、国会が内閣総理大臣を選ぶので、三権分立
や民主主義をしっかり意識してそれぞれ使命をまっとうしないと、すぐに政府と
与党(とか多数派)が癒着します。
 しまいには国会は「はいはいはーい、内閣の提案ならなんでも賛成でーす」と
いう感じで、何のブレーキにもならない“政府の子分”と化して、政治権力の暴走
が誰にも止められなくなる危険があります。
 振り返って、今、まさに日本がこんな状況です。
 憲法が定めて戦後の日本でできあがった立憲主義的(権力を憲法でしばった上
での民主主義)の政治システムが、壊れかかっています。
                     《あすわか訳終わり》