教育勅語…
森友学園の幼稚園で園児が復唱する姿がTVで報道されたことで
注目を集めました。
安倍政権と自民党は、教育勅語への肯定的な評価を隠しません。
稲田朋美議員は防衛大臣だった当時「教育勅語の精神である親孝行
など、核の部分は取り戻すべきだと考えており、道義国家を目指すべ
きだという考えに変わりはない」と教育勅語の精神を取り戻すべきと
述べ、
松野博一議員は文部科学大臣だった当時、「道徳を教えるために
教育勅語のこの部分を使ってはいけないと私が申し上げるべきでは
ない」と、道徳の教材として教育勅語を使用することを否定しません
でした。
挙げられている“徳目”すべてが、いざという時には天皇のために
命を捧げる臣民が備えるべきもの、として列挙されている、という
核心を知りながら、それでもこんな評価を…??
教育勅語がなぜか「持ち上げ」られているこの流れ、決して改憲
の流れと無関係ではありません。そこにどんな思惑があるのか、
どんな世界観が首をもたげているのか、橋本弁護士が分かりやすく
解説します!
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ローズWAMワークショップ 憲法カフェ
「『教育勅語』と憲法24条」
日時:2月4日(日)
12:30~14:00
会場:ローズWAM(茨木男女共生センター)
401・402
(大阪府 茨木市元町4-7)
講師:橋本智子弁護士
(明日の自由を守る若手弁護士の会)
参加費:500円
明治憲法制定の翌年の1890年に教育勅語が発布され、学校教育の基本とされました。 忠君愛国を国民道徳の基本とし、「忠を離れて孝なく、父祖に孝ならんと欲すれば、天皇に忠ならざるをえない」と教えられ、「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ」(戦争になったら天皇のために命をささげ、天皇に「忠義」をつくす)こと強いられました。戦後、新しい日本国憲法の下でふさわしくないとして、1948年国会において失効しました。
いま、亡霊のように復活しはじめている教育勅語。「家族の尊重」や「家族の助け合い」は耳当たりの良い言葉ですが、もしかしたら、家制度のような男女の役割の固定化や、家事・育児・介護を家族の中で女性に負担させることを意図しているのかもしれません。人の生き方も家族関係も多様です。今求められているのは、家族のあるなしに関わらず、人が個人として大切にされ、尊重される社会であり、それこそ、現在の憲法24条を実現することにほかならないのではないでしょうか