報道によると、自民党の二階幹事長が、年内の改憲の発議を
目指すと発言したとのこと。
●“年内にも国会で憲法改正の発議” 自民 二階幹事長 (NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180113/k10011287561000.html
いわく
「今までの議論で、相当なところまで来ているわけだから、1年も
あれば、よいのではないか。『3年先でいいよ』などと言っていたら、
いつまでたっても実現できないので、腹をくくって努力すべきだ」
と述べ、年内にも、国会で、憲法改正の発議を行いたいという考えを
示したようなのですが…
「相当なところまで来ている」という点がそもそもすごい事実誤認
なんじゃないかと、思わざるを得ません。
しかも、もう完全に「改憲するという結論は決まっておる」みたいな
前提でいるところが。。。
憲法は、国民が権力を縛るための法です。それを変えるというのは、
縛られている側がしていいはずがなく、あくまでも憲法を使って権力
を縛る主権者国民がするものです。
主権者国民が、議論の果てに「この憲法のままじゃ自分たちの自由や
民主主義を守る上でどうしても不都合だから変えよう」と合意できた時
に、それを受けて国会が発議するものです。ひるがえって、今の日本
社会、私たちあすわかは“知憲”の活動がんばっていますが、まだまだ
まだまだ道半ば、です。憲法を最大の争点だと意識して投票してくれる
人はなかなか増えませんし、改憲への関心もなかなか高まりません。
でもそれが、むしろ証明しているのです、「国民は憲法に特に不満が
ない」ということを。
憲法で縛られている側が、「この憲法じゃ不都合だ」「そろそろ改憲
の締め切りを設定しよう」と改憲を強引に引っ張るのは、どう考えても
筋違いです。
「1年もあればよのではないか」と二階幹事長は言いますが、まだ
自民党の中ですら意思統一できていないではありませんか。自民党が
まだ案を出せないまま、通常国会は予算審議になり…?その後?もう
春は過ぎます。
安倍首相は年頭の記者会見で「国民的議論」を求めていました。
それならば1年などというとんでもなく切迫した締め切りを設定して
はいけないはずです。
それとも、特定秘密保護法のように、共謀罪のように、ずっと成案を
出さずに時間を稼ぎ、ぎりぎりのところで案を出して、質問から逃げ
続けて、形式的に審議時間を打ち切って強行に多数決で発議するつもり
なのでしょうか。
それは…、それは、感覚的に言えば、クーデターです。
そういう、改憲の「作法」についても、1月22日に木村草太先生と
お話できればと思っています☆ぜひご参加くださいね!(^^)!
* 1月22日(月)は、
あすわか×木村草太先生「ビギナーのためのイマドキの『憲法改正』」!
イベントページ
https://www.facebook.com/events/963416003809569/
参加申込み(氏名&アドレス)
asuwaka180122.souta@gmail.com