私たちには、生まれながらに自由や権利があります。 私たちには、言いたいことを言って、伝えたいことを伝える自由(表現の自由)があります。 私たちは、これまで身近に感じられなかった憲法について、多くの方々と一緒に情報共有ができたらと思って、このブログを立ち上げました。 たま~にでいいので、ぜひとも立ち寄ってください。 FacebookやTwitterもやっています ご注目ください! facebook:http://www.facebook.com/asunojiyuu Twitter:https://twitter.com/asuno_jiyuu お問い合わせは、peaceloving.lawyer@gmail.comまで なお、みなさまが入手された当会作成のリーフレットや声明文の使用方法については、当会では責任を負いかねますので、一般常識や各種規則に則ってご使用くださいね。
2018年1月17日水曜日
イマドキの憲法知っとこカルタ(仮) 1枚ずつお披露目(今日は「べ」)☆
憲法ビンゴと並行して作成中の
「イマドキの憲法知っとこカルタ(仮)」。
単に憲法の条文を紹介するだけではなくて、その条文にまつわる
現代的なトピックや、制定の経緯、今起きている改憲の動きなど、
憲法の「イマドキ」が分かるカルタを目指しています。
1月22日(月)の木村草太先生とのトークイベント(https://www.facebook.com/events/963416003809569/)で披露する一部を、
少しずつお披露目していってます!☆
今日は…「べ」!
べ “ 米国に 「押し付けられた」?それ本当? ”
「とにかく改憲したい」という結論ありきの人たちからは、
たびたび「今の憲法は占領軍(アメリカ)から押しつけられたものだ。
だから自主憲法を制定しなければならない」と主張します。
他ならぬ安倍首相自身、たびたび「GHQ(連合国軍総司令部)の素人
がたった8日間で作り上げた代物」などと述べています。
「押し付けられたものだから、変えなければならない。」
という主張について、
①ほんとかな? ②これってそもそも理屈としてどうなの? という
点で立ち止まって考えてみることがとても大切です。
(「押し付け憲法」については、あすわかはたびたび記事で書いて
いるので、もう飽きてしまった方もいるかもしれませんが↓
http://www.asuno-jiyuu.com/2015/05/blog-post_3.html )
客観的な事実経過を追っていくと、
ポツダム宣言を受諾して連合国に対して「民主的な国家に生まれ変わ
れる」ことを約束した日本が、真っ先にやらなければならなかったこと
が、憲法を変えることでした。
連合国軍総司令部(GHQ)は日本政府に憲法の草案を作るように指示
しました。
日本政府はエリート中のエリートを集めて草案を検討しましたが、
明治憲法の焼き直しに近く、そこでは主権者はいまだに天皇でした。
そこでGHQは、日本社会の“草案作りブーム”の中でも際立っていた、
学者有志の「憲法研究会」が作った草案や諸外国の憲法などを参考に
草案を作り、日本政府に提示しました(GHQ草案)。
(「憲法研究会」の草案は、天皇の統治権を否定して国民主権を打ち
立て、社会権や生存権の条文も盛り込んでおり、とても先進的でした。)
政府はそのGHQ草案を修正したものを、帝国議会に提出しました。
当時の2大保守政党である自由党と進歩党はともに「自分たちの方針
と完全に一致している」といって歓迎しました。新聞各紙も「画期的な
平和憲法」「憲法草案と世界平和」等々、高く評価して報じました。
草案では国会は一院制となっていたり、生存権の規定も曖昧だったので、
二院制としたり、「健康で文化的な最低限度の生活」という文言を入れた
り、また9条にいわゆる「芦田修正」を加えたり、さまざまな手を加え
ました。
その上で、圧倒的多数の賛成により、可決し、国民の熱烈な歓迎で受け
入れられたのが、日本国憲法です。
どうでしょうか。
この事実経過を見て、まだ「アメリカの押しつけだ!」と感じますか…?
その上で。
「押し付けられたものだから変えなければならない」というのは、
論理的なものなのでしょうか。仮に押しつけられたものだとして…、
内容がよければ、変える必要などないのでは?法を変えるべきか否か、
は、あくまでもその内容次第な気がしてなりません。
「押しつけられたから」というのは、実はあまり論理的な根拠では
ない、のではないでしょうか。
* 1月22日(月)は、あすわか×木村草太先生
「ビギナーのためのイマドキの『憲法改正』」!
イベントページ https://www.facebook.com/events/963416003809569/
参加申込み(氏名&アドレス)asuwaka180122.souta@gmail.com