「中絶の権利」は、女性の自己決定権、なかんずく性と生殖に関する健康
と権利(リプロダクティブ・ヘルス&ライツ)として保障されるべき人権です。
しかし日本では今春やっと経口中絶薬が承認されたばかりで、すべての女性
が安全な中絶方法を選べる段階には至っていません。他方、アメリカでは
昨年の連邦最高裁で判例が変更されてしまい、「中絶の権利」を保障するか
禁止するか、各州で激しく争われています。判例変更を受けて中絶を全面
禁止したのは少なくとも13州にのぼります。オハイオ州では住民投票が
行われ、接戦の末、州憲法で「中絶の権利」を明記することになりました。
● 妊娠中絶の権利、州憲法に明記へ 米オハイオ州住民投票 (BBC)
https://www.bbc.com/japanese/67353887
性差別がなく、すべての人が身体や性について正しい知識を持ち、
生涯にわたって選択が尊重される社会を実現させるためには、リプロ
ダクティブ・ヘルス&ライツがきちんと保障されなければなりません。
どの国でも困難が立ちはだかっていますが、重要課題として政治に
迫ろうという動きを作っていきませんか。