2023年11月10日金曜日

「中絶の権利」の保障は今

 

 「中絶の権利」は、女性の自己決定権、なかんずく性と生殖に関する健康

と権利(リプロダクティブ・ヘルス&ライツ)として保障されるべき人権です。

しかし日本では今春やっと経口中絶薬が承認されたばかりで、すべての女性

が安全な中絶方法を選べる段階には至っていません。他方、アメリカでは

昨年の連邦最高裁で判例が変更されてしまい、「中絶の権利」を保障するか

禁止するか、各州で激しく争われています。判例変更を受けて中絶を全面

禁止したのは少なくとも13州にのぼります。オハイオ州では住民投票が

行われ、接戦の末、州憲法で「中絶の権利」を明記することになりました。


● 妊娠中絶の権利、州憲法に明記へ 米オハイオ州住民投票 (BBC)

 https://www.bbc.com/japanese/67353887



 性差別がなく、すべての人が身体や性について正しい知識を持ち、

生涯にわたって選択が尊重される社会を実現させるためには、リプロ

ダクティブ・ヘルス&ライツがきちんと保障されなければなりません。

どの国でも困難が立ちはだかっていますが、重要課題として政治に

迫ろうという動きを作っていきませんか。