第25期日本学術会議会長の梶田隆章氏が、退任にあたって
「第25期日本学術会議を終えるにあたって」と題する文書を公開しています。
菅政権の人事介入についても言及してありますので、ぜひお読みください。
会長メッセージ「第25期日本学術会議を終えるにあたって」
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/pdf25/siryo353-s-message.pdf
<一部引用>
今期は、その初日から学術会議が推薦した6名の会員候補者が任命され
ないという異常事態の中で始まりました。以来、この問題の解決を私に
課せられた最大の課題と認識して学術会議の運営を行ってきました。
学術会議側には瑕疵はありませんので、2020 年 10 月2日の要望書に
書いたように「任命されなかった理由を教えていただきたい」、「任命され
ていない6名を、任命してほしい」との思いで対応してきました。またこの
問題について多くの学協会の皆様などから心強いメッセージをいただきました。
ありがとうございました。残念ながら未だにこの問題は解決しておりません。
<引用終わり>
上記引用部分にあるように、国内のおびただしい数の学会が人事介入へ
の批判、あるいは政府の「改革案」への反対の声を上げました。国内のみ
ならず海外のノーベル賞受賞者らも連名で批判しています。
決して、「自分にはあんまり関係ないかも」と思わないでください。
政府に都合の悪い学問(学者)を封じる政治を放置すれば、次は政府に
都合の悪い報道・映画・本・アートを封じかねません。私たちの国が、
学問の自由(憲法23条)を保障する「ふつうの国」でなくなるかも
しれない、その瀬戸際に立っていることを、ぜひ、一人でも多くの人に
意識してもらいたいと思います。「これ怖いよね」「これおかしいと思う」
という声をぜひ一緒にあげませんか。