2022年2月24日木曜日

古川法務大臣 「敵基地攻撃能力の愚」


 古川法務大臣が、自身のブログで『敵基地攻撃能力の愚』と題して、

敵基地攻撃能力の保有に大反対しています(2020年8月)。

 http://www.furukawa-yoshihisa.com/policy.html


<一部引用>

 わたしは、断乎として反対である。いかに自衛と言い、いかに中朝の

脅威がと言おうとも、『敵基地攻撃能力』が周辺国へ向けた軍事的攻撃力

であることに変わりはない。相手からすれば首都までも射程に入ったと

警戒するのは当然で、軍拡競争のきっかけになりこそすれ抑止力になる

と安直に考えるべきではない。

 わが国にとって最大の安全保障とは、アジア諸国に敵意を抱かせない

外交を展開し、「日本はなくてはならない国だ」との信頼を得ることの

はずだ。

 何よりも、「敵基地攻撃能力」を保有した場合、わたしたちの日本は

とてつもなく大事なものを失う。それは、「非軍事外交」「平和国家」と

いう戦後日本の“いきざま”である。“いきざま”によって築かれた信頼で

ある。アジアに侵略し、多大の損害と苦痛を与えた挙句に大日本帝国は

滅びた。ゆえに戦後日本は、アジア諸国の軍事的脅威とならぬことを決意

し、「非軍事外交」「平和国家」を国是に掲げ、国際貢献に汗をかきなが

ら75年を歩んできた。今ここで「攻撃能力」を保有してしまえば、戦後

日本の努力は水泡に帰す。

<引用終わり>


 理路整然と、保有に積極的な主張を一蹴しています。この主張を今でも

堅持しているのであれば、閣内不一致になっていることになります。

首相や防衛大臣はじめ、敵基地攻撃能力の保有に前向きな方々は、この

古川大臣の主張にどう反論できるのでしょうか。