古川法務大臣が、自身のブログで『敵基地攻撃能力の愚』と題して、
敵基地攻撃能力の保有に大反対しています(2020年8月)。
http://www.furukawa-yoshihisa.com/policy.html
<一部引用>
わたしは、断乎として反対である。いかに自衛と言い、いかに中朝の
脅威がと言おうとも、『敵基地攻撃能力』が周辺国へ向けた軍事的攻撃力
であることに変わりはない。相手からすれば首都までも射程に入ったと
警戒するのは当然で、軍拡競争のきっかけになりこそすれ抑止力になる
と安直に考えるべきではない。
わが国にとって最大の安全保障とは、アジア諸国に敵意を抱かせない
外交を展開し、「日本はなくてはならない国だ」との信頼を得ることの
はずだ。
何よりも、「敵基地攻撃能力」を保有した場合、わたしたちの日本は
とてつもなく大事なものを失う。それは、「非軍事外交」「平和国家」と
いう戦後日本の“いきざま”である。“いきざま”によって築かれた信頼で
ある。アジアに侵略し、多大の損害と苦痛を与えた挙句に大日本帝国は
滅びた。ゆえに戦後日本は、アジア諸国の軍事的脅威とならぬことを決意
し、「非軍事外交」「平和国家」を国是に掲げ、国際貢献に汗をかきなが
ら75年を歩んできた。今ここで「攻撃能力」を保有してしまえば、戦後
日本の努力は水泡に帰す。
<引用終わり>
理路整然と、保有に積極的な主張を一蹴しています。この主張を今でも
堅持しているのであれば、閣内不一致になっていることになります。
首相や防衛大臣はじめ、敵基地攻撃能力の保有に前向きな方々は、この
古川大臣の主張にどう反論できるのでしょうか。