2019年2月18日月曜日

「法令読まない(読めない)。個人のプライバシーなんて軍事(国益)に比べればどうでもいい。」という首相&自民党


●自衛隊めぐる要請文書、自民内にも異論「強制できない」 (朝日)
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl…

 何度でも、しつこいほど確認したいポイントはここです。
 「自衛隊法や施行令では、防衛相は自治体に協力を求めることはできる
ものの、自治体側に応じる義務が定められているわけではない。
 紙や電子媒体で名簿を提出していなくても、ほとんどの自治体は、住民
基本台帳の閲覧や書き写しを認めているのが実態だ。」

 …その上で、この実態を見た上で首相は「残念ながら、新規(自衛)隊員募集に対して、都道府県の6割以上が協力を拒否しているという悲しい実態があります。」と発言した
わけです。
 自民党は、これを訂正するどころか当然の前提のように「法令に基づく
募集事務の適正な執行」に協力を求める文書なるものを国会議員に配布した
わけです。
 首相や自民党は、名簿の閲覧を許す程度では「協力」とはいえない、と
考えていることが分かります。

 個人情報を、本人の同意なく自衛隊に見せることだけでも、十分プライバシ
ーの重大な侵害になっていることを、微塵も気づいていない。
 あるいは、個人のプライバシーなど軍事(国益)に比べれば、どうでもいい、
という価値観の表れともいえます。
 法令を読もうともせず(読む能力がないのかもしれません)、人権感覚の
致命的な欠如がここまで露呈している政権と与党に、国民一人ひとりの生活の
向上という願いを託せておけるとは思えません…。