2018年1~11月の実質賃金の伸び率、野党が計算しなおすと
9か月は前年比マイナスで、それを厚労相が事実上追認したばかり
です(2月5日)。
なのに、厚労省は正確な数値を公表しないばかりか、政府と与党は
「実質賃金の参考値は当面は公表しない」と決めた、と!?
●政府与党、実質賃金の参考値は公表しない方向で調整 (毎日)
https://mainichi.jp/articles/20190206/k00/00m/010/290000c
https://mainichi.jp/articles/20190206/k00/00m/010/290000c
実質賃金の参考値を当面公表しない、のであれば、一体私たちは何の
数値を頼りに経済・福祉・国民の生活についての議論をすればよいので
しょう?
こんなにも国民から官庁の統計が疑われ、客観的データが求められて
いる時はないのに、あえて公表しないなど、まるで隠蔽です。
不正な調査で統計が作られていたせいで、これまで首相がさんざん
国内外に喧伝してきた「現政権のおかげで国民の生活がより豊かに
なっている」というテーゼの真偽が極めて疑わしくなってきたという
局面なのに、公表が求められる数値を隠す政権。
まるで、もっと疑ってほしいのかのようです…。
この決定は「国民は正確な数値など知らなくてもよいのだ」
「アベノミクスは正しかった、と信じていればいいのだ」と言っている
ようなものです。まさに上から目線。
私たち主権者を愚弄するものです。
このままこの政権、この政党に政治を託し続けていいのか確かめる
ために、正確な数値を知る必要があります。
公表しない、など、ありえません。