あすわかは、本日、秘密保護法の施行に抗議する声明を出しました 。
秘密保護法が施行されたからといって、今日から世界ががらりと変 わってしまい、どんどん市民が逮捕される、なんていうことにはな らないでしょう。
でも、その影響は、メディアの萎縮、市民活動の萎縮という形で確 実に目に見えない形で進んでいきます。
だから、一人一人が諦めずに引き続き行動していくことが何より大 事なのだと思います。
そういう思いを、この声明に込めました。
ぜひ拡散をお願いします!...
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「秘密保護法が施行されたからって諦めませんよ、引き続き廃止へ アクションしようよ!」声明
本日2014年12月10日、特定秘密保護法が施行されてしま いました。
昨年、政府が国内外の厳しい批判を無視して特定秘密保護法を成 立させてから1年が経過しました。この1年間で、国民は同法の成 立を納得したでしょうか。必要性を理解する声は高まったでしょう か。あるいは、できちゃったものは仕方ない、と諦めて受け入れる 空気は広がったでしょうか。
答えがいずれもNOであることは、誰の目にも明らかです。
情報を国民から奪い・隠す同法が招くもの、それは国民が政治や 社会に怒ることはおろか、疑問を抱くこと・考えることすらできず 、民主主義の基盤である「議論」が不可能になる社会です。情報を 国会議員に触れさせない同法が招くもの、それは時の政府の判断に 何一つもの言えず、権力のブレーキとしての機能を失った議会政治 です。情報を得ようとしただけで犯罪になると脅し、また身辺調査 によって膨大な数の国民のプライバシーを侵すことで、これらの実 現はより現実味を帯びます。
特定秘密保護法が国際的な常識に照らしても比類無き悪法である ことは、同法の成立後に発表された「報道の自由度ランキング」( 国際ジャーナリスト組織『国境なき記者団』による)で日本が59 位に大きく後退したことが端的に表しています。同法によってこの 国が失った国際的信用は、あまりにも大きいのです。
さらに、現政権が目指す集団的自衛権の行使が実現すれば、特定 秘密保護法はそれと一体となって国民の自由と日本の平和を破壊し ます。すなわち、集団的自衛権の行使に踏み切る判断過程をすべて 秘密にされかねず、国民は戦争の是非を判断できないのです。戦争 する事情を知ろうとすれば、罰せられるのです。
他方、全国における同法廃止に向けたアクションは活気を失うこ と無く、若い世代の取り組みがその先頭を担っていることは特筆す べき事でしょう。あるいは今夏に実施された同法の施行令や運用規 則に関するパブリックコメントが2万3千通も寄せられたことは、 国民が同法についてまったく納得していないこと、同法が主権者を 置き去りにしたままであることを物語っています。
現政権は何度も「国民に丁寧な説明をしてご理解いただく」など と言いながら、特に弁明もせず、集まったパブコメをほぼ無視する 形で施行の準備を進めました。民意を軽んじ、あるいは敵視する現 政権のこうした姿勢は、同法の是非は今月14日の衆議院議員総選 挙における争点ではない、と(審判を下される側の)官房長官が明 言したことからも鮮明で、戦後民主主義の歴史を大きくゆがめたそ の責任はあまりにも大きく、将来に渡って厳しく追及されるべきも のです。
同法の施行で、社会が短期間で急激に変わることはなくとも、同 法が狙うメディアと国民の「萎縮」は、徐々に現れるでしょう。一 つひとつの出来事がどんなに小さくても、その積み重ねに私たち国 民が慣れてしまってはいけないのです。小さな事象が何の前兆か、 その積み重ねが最終的に何を招くか、決して忘れてはならないので す。愚直にしつこく声をあげ続けることがどんなに大事なことか、 改めて考えずにはいられません。
権力に対していつまでも「めんどくさいヤツ」であり続けることを 誓った1年前の私たちは、確実に「誇りを持ってこの国に生き続け る決意をした主権者」でした。今はどうですか?まだめんどくさい ヤツですか?まだ主権者としての誇りを捨てずにいますか?
施行によって、すべて終わったなどと思わないこと。めんどくさ いヤツが増えれば廃止できるのです。自分と自分の大切な人、社会 、国を守るために、これからも明るく手を携えて怒り続けましょう 。
「明日の自由を守る若手弁護士の会」は、特定秘密保護法に強く 反対し、施行に強く抗議するとともに、法律家団体として同法の速 やかな廃止を求め、民主主義と立憲主義の擁護に全力を尽くします 。
2014年12月10日 「明日の自由を守る若手弁護士の会」
共同代表 神保 大地 共同代表 黒澤 いつき
秘密保護法が施行されたからといって、今日から世界ががらりと変
でも、その影響は、メディアの萎縮、市民活動の萎縮という形で確
だから、一人一人が諦めずに引き続き行動していくことが何より大
そういう思いを、この声明に込めました。
ぜひ拡散をお願いします!...
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「秘密保護法が施行されたからって諦めませんよ、引き続き廃止へ
本日2014年12月10日、特定秘密保護法が施行されてしま
昨年、政府が国内外の厳しい批判を無視して特定秘密保護法を成
答えがいずれもNOであることは、誰の目にも明らかです。
情報を国民から奪い・隠す同法が招くもの、それは国民が政治や
特定秘密保護法が国際的な常識に照らしても比類無き悪法である
さらに、現政権が目指す集団的自衛権の行使が実現すれば、特定
他方、全国における同法廃止に向けたアクションは活気を失うこ
現政権は何度も「国民に丁寧な説明をしてご理解いただく」など
同法の施行で、社会が短期間で急激に変わることはなくとも、同
権力に対していつまでも「めんどくさいヤツ」であり続けることを
施行によって、すべて終わったなどと思わないこと。めんどくさ
「明日の自由を守る若手弁護士の会」は、特定秘密保護法に強く
2014年12月10日 「明日の自由を守る若手弁護士の会」
共同代表 神保 大地 共同代表 黒澤 いつき