今日、7人の死刑執行がありました。
通常、法務省は死刑執行後に発表・記者会見しますが、あえて執行手続きの
真っ最中にマスメディアにリークしました。
当然のように、死刑執行が半ば「中継」のようになりました。
法務省は、死刑が公開処刑のように「ショー」になるように仕向けたと言って
いいかと思います。
いくら死刑が多くの賛成を得て存置する国であっても、「権力が人を殺す」こと
への思慮と「ほんとうにこれで正しいのだろうか?」という絶え間ない思索は必須
です。
その重みを自覚せずに、7人もの死刑執行をTVに事実上「中継」させて「ショー」
にさせる現政権の嗜虐性におののきます。
人類は、私刑(リンチ)は理性ある人間のすべきことではない、として国家に刑罰権
を託しました。
でも、なかば公開処刑かのような中継を仕向ける現政権の行いは(もちろんそれを
躊躇なく中継するメディアも)、近代国家のそれとして、間違っています。