雑誌「新潮45」への寄稿において、LGBTへの支援に税金を
投じることに疑問を投げかける自民党の杉田水脈議員。
その理由は、LGBTは子どもを作らないから。
「生産性がない」から。
あからさまな優生思想に、ドン引きした方は少なくないのでは。
この論理で行くと、子供を作らない(作れない)国民、高齢者、
障がい者も、「税金を投じる価値のない」人間として切り捨てられる
対象になるでしょう。
国家にとって生産性があるかどうかで人間の命を値踏みするその発想は、
かつて障がい者の安楽死計画(T4作戦)を進めたナチスとなんら変わり
ありません。
その杉田水脈議員が所属する自民党は、杉田議員のこの言動について
その杉田水脈議員が所属する自民党は、杉田議員のこの言動について
どのような態度をとるのか、非常に重要なポイントです。
●杉田水脈氏の寄稿、二階幹事長「人それぞれ人生観ある」(朝日)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180724-00000057-asahi-pol
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180724-00000057-asahi-pol
自民党の二階幹事長は、杉田水脈議員の優生思想について
「人それぞれ政治的立場、いろんな人生観、考えがある」と述べ、
許容しました。
この態度は決して自民党の「懐の大きさ」を示しているのではあり
ません。
人権への絶望的とまでいえる無理解と、「役に立たない」かどうかで
人権への絶望的とまでいえる無理解と、「役に立たない」かどうかで
国民の命を選別する可能性がゼロではないことを示しているのです。
二階幹事長は一方で「多様性を受け入れていく社会の実現を図ることが
大事だ。」とも述べていますが、優生思想を許容する態度と真っ向から
矛盾します。
優生思想を許容したということは、あくまでも杉田議員の思想を批判せず、
処分もせず、許容した自民党は、「生産性の有無」で国民一人ひとりの価値
に差をつける差別的な政策をとる可能性がじゅうぶんにあるということです。
(「そんな政策をとるわけがない」というのであれば、即座に杉田議員を
厳重に処分するはずです。)
そんな政党が与党である、という現実。
それは、変えなければならない現実です。