●自民・加藤寛治氏「必ず3人以上の子供を産んで」 発言を撤回 (産経)
https://www.sankei.com/polit…/…/180510/plt1805100059-n1.html
https://www.sankei.com/polit…/…/180510/plt1805100059-n1.html
このように、国民一人ひとりの人生の最優先事項は「自分らしさ」ではなく
「国家の繁栄」や「公益」にある、という考えは加藤議員の特殊なもの、という
わけではなく、自民党が党として持つ共通の価値観です。2012年の改憲草案
をぜひご覧ください。
<自民党改憲草案12条>
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力により、保持され
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力により、保持され
なければならない。
国民は、これを濫用してはならず、自由及び権利には責任及び義務が伴うことを
国民は、これを濫用してはならず、自由及び権利には責任及び義務が伴うことを
自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない。
<自民党改憲草案13条>
全て国民は、人として尊重される。
生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に
全て国民は、人として尊重される。
生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に
反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限に尊重されなければならない。
ご覧のとおり、この世界・この社会において一番大切なものが、「国民一人
ひとりが個人として尊重されること(尊厳ある人間として自分らしい人生を歩める
こと)」ではなく、「公益および公の秩序」にある、という価値観です。
憲法カフェでは、民主主義国家として根源的な条文として日本国憲法の12条や
13条を紹介していますが、…残念なことに、自民党の改憲草案は根本的にこの
12条や13条を変えてしまっています。
加藤議員の発言は、自民党の中では決して特殊な発言ではなく、必然的ともいえます。