2016年12月6日火曜日

いまだに「押しつけ憲法」とか言って(-_-;) 『週刊金曜日』で斬ってます☆


 発売中の『週刊金曜日』は

 

「特集 安倍政権と日本会議」

 …きゃー 香ばしいですねーー


 現政権の背後にどんな組織がどのような論理や世界観で
うごめいているのか、知っておかなければなりませんね。
 今回、あすわかはひときわライト(右、ではなく、軽い、という意味)
なコーナーに登場しております。いや、いつもライトなポジションです
けどねw



 日本会議が出しているDVD『世界は変わった 日本の憲法は?』を
題材(ネタ)に、トークさせていただきました。


 特に、「日本国憲法はGHQの素人が1週間で作って日本に押しつけて
きたものだ」として“自主憲法”の制定を訴えているところや、緊急事態
条項(=戦争や災害時に憲法を一時停止させる国家緊急権の制度)の
必要性を訴えるところ、そして9条改正のところを中心に取り上げました。


 「押しつけ憲法」論は、いまだに「改憲したい」派の方々の主張の中心です。

 「今の憲法は占領軍に押しつけられたものだから自主憲法を制定すべきだ。」
 100回も200回も言われ続けると、「そっかー」と受け入れてしまう
方もいるかもしれませんが、
 でも実は、よくよくこのフレーズをじっと見つめてみると、「なにを言ってる
のかよく分からない」「じつは中身がない」ことが分かります。
 そう、押しつけられたものだから変えなければならない、というのは、
ちょっとおかしな論理なのです。

 変えたい、と思うのは、中身が気に入らないからなのです。絶対に。


 中身を気に入っていれば、「押しつけられた」ことは気にならないのです。


 変えたい、と思うのは、個人の尊重・民主主義・戦争放棄・立憲主義etc、
日本国憲法の中身が、気に入らないから、なのです。


 この「本音」を、「押しつけ憲法」論をまくしたてる方々は、どこまでも隠す。
これはとても不誠実だなと思います。

 中身がいいものなら、「生まれ」は気にならないはずなのですが、
 自由・人権・民主主義・平和、そのどこが気に入らないのですか?と
聞いてみたいですね。

 それにそもそも、「押しつけ」なの?「押しつけ」とは思えないんだけどw、
とツっ込まざるを得ません。

 歴史を振り返って、丁寧に事実経過を見れば、
 「最初の案はGHQからもらったけど、受け取ってからは正式な手続きで
自分たちで作った」ことと、「当時の2大(保守)政党と大多数の国民が
歓迎した」ことが分かるはずです。
 戦力不保持を幣原喜重郎首相自身がマッカーサーに提案した事実も、
ようやく知れ渡ってきました。日本会議ふくむ「改憲したい」派の方々は、
「憲法9条は、敗戦国日本が二度と連合国に刃向かえないようにする
ためにGHQが強制した」というストーリーを信じ込んでいるのかなん
なのか、「そういうこと」にしたいようですが、そういう妄想で歴史を書き
換えてはいけません。
 日本が自ら提案して、自らつかみ取った9条であることを、誇りに思って
いいんじゃないかな、と思います。


 そんなわけで、
 「押しつけ憲法」論は、とっても…空虚です。
 でも、空虚だなぁと思っていても、放置しておくのはよくありません。
 100回も200回も繰り返し繰り返し叫ばれていると、何の知識もない
人は「押しつけられたのかぁ」と、誤解してしまいます。
 正しい事実経過知っている私たちは私たちで、繰り返し語り続けて
いかなければなりませんね!