*HappyBirthDay*
2月23日は、皇太子さんの誕生日でした。皇太子さんは会見で、「今日の日本は戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受している」と述べ、「今後も憲法を遵守する立場に立ち、事に当たっていく」との考えを示しました。
また、昨年末には天皇さんも、「戦後連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を守るべき大切なものとして日本国憲法をつくり、今日の日本を築いた」と話しています。
日本国憲法は、前文において、「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有すること」を確認し、9条で戦争放棄を謳っています。
日本国憲法は、今日の日本を支える基礎、土台です。
私たちが、朝起きて家族と朝食をとり、学校や仕事に行って社会生活を営み、家に帰って家族と夕食をとりながら他愛ない話をして、あたたかいお風呂で1日の疲れを癒やし、安心して眠る。そして、また朝を迎える。そういった、当たり前のことを当たり前に出来るのは、憲法が国家権力に対して「平和を守ろう。戦争はしない。」と約束させているからです。
誰よりも早く武器を捨てた日本へ向ける、国際社会の視線は(自国民ながら言うのもなんですが)尊敬と賞賛のまなざしでした。日本が「敗れた軍事国家」からたった30年で大国へと成長したのは経済力そのものだけではなく、戦争放棄という崇高な理念をいち早く掲げた日本への信頼があったからこそです。
しかし、国家権力が勝手な憲法解釈で集団的自衛権を容認し、他の国と一緒になって戦争ができる国にしてしまった途端、私たちはその戦後積み重ねた信頼を自ら捨てることになります。「日本は結局は武器をとるのか」その信頼を手放した代償は私たちの想像を超えるでしょう。いざとなれば国家のために人を殺し、殺される社会で生きる覚悟や意思など、国民にあるわけがありません。それなのに、私たちの生き方と国のあり方を大転換させようとしているのが、今の政府なのです。
そんな政府は先週末、「武器輸出管理三原則」なるものを3月にも閣議決定する方針を明らかにしました。これまで事実上禁止されていた紛争当事国に対する防衛装備品等の輸出を可能にするものです。日本の作った防衛装備品が、他国の人々の生活を破壊し、命を奪う戦争に利用されるかもしれません。
武器を製造して海外に売ることが、「活力ある経済活動を通じて国を発展させ」「世界の平和と繁栄に貢献する」(自民党改憲草案前文)ことになるのでしょうか。
今の政府が押し進めようとしていることは、国民の平和、世界の平和にとって大きな脅威です。
http://mainichi.jp/select/news/20140222k0000m010134000c.html