毎年楽しみにしている人も多いであろう「サラリーマン川柳」。
http://event.dai-ichi-life.co.jp/company/senryu/
日常の悩みや頭痛のタネも明るい笑いに変えてくれる川柳は、まさに庶民の文化、知恵の賜物。
昔から、権力を持たない庶民は、笑いで苦境を乗り切ってきました。
川柳、草双紙、落語…笑いは、「基本的人権」なんて言葉がなかった時代から人々を支えてきた、人々の元気の源といっていいかもしれません。
太った妻やうっとうしい上司、時代についていけないオヤジの悲哀…
そして何より、不条理な政治への怒りを笑うのは、庶民にとっての快感。
「表現の自由」「基本的人権」なんていうと大げさに聞こえるかもしれませんが、
何を気にすることもなく作品を発表し、笑い、楽しむこと。
そこで、「こんなこと書いたら処罰されないかな?」なんて気にしていたら、
笑うものも笑えません。
「王様がいいと言ったら、川柳を作ってもいい。」
「王様を風刺する川柳の載った本は、燃やしてしまう。」
(↑当会の紙芝居の台詞を、ちょっとアレンジしています。)
なんて時代だったら、果たしてサラ川や、その他の川柳コンクールはこんなに流行ったでしょうか?
「家のオヤジを笑ったつもりだけど、首相をのことを言ってるように見られたら捕まってしまう…」
なんて気にしながら、投稿しなきゃいけなくなりますからね。
「失って 知った自由の ありがたみ」とはならぬように、
小さなところから、関心を広げたいものです。