2016年8月8日月曜日

憲法壊すぞーみたいなメンバーがずらり 改造内閣も都政も②



 第3次安倍改造内閣の閣僚メンバーがものすごく「改憲したい派」
というか「人権とか民主主義とか嫌いです派」で埋められている、
という話を前回いたしましたが、国政のみならず、都政もすごいこと
になりました。




 新たに都知事となった小池百合子氏が、日本会議のメンバーで、
核武装にも肯定的であるほど、日本国憲法の精神とはまったく
相容れない世界観をお持ちの方であることは、いろいろ報道されて
いるとおりです。


 あたかも自民党に“反旗を翻して”孤独に選挙を戦った…かのよう
にうま~く描かれましたが、でも価値観や政策は自民党そのもの
ですし、小池さんが当選したところで安倍政権にとっては何の問題も
ないわけです(その証拠に、党から除名だのなんだの言われていま
したが、結局除名などされずに、首相と仲良く握手♫というわけです)。




 さて、その小池百合子氏が特別秘書に任命したのが元都議の
野田数氏。
 野田数氏はかつて小池氏の秘書を務めていたそうですが、その
言動たるや…目が飛び出そうな感じです。


 なんと、野田氏は都議だった2012年9月の都議会で、
「我々臣民としては、国民主権という傲慢(ごうまん)な思想を直ちに
放棄」して、現行の日本国憲法を無効とし大日本帝国憲法の復活を
求める、
 …という請願に紹介議員となって、賛成した人なのです。
(もちろん、たくさんの政党の反対で、この請願は不採択になりました
が…)




 し、臣民って…


 国民主権というご、傲慢な思想って…


 ( ̄ε ̄;) 、、、




 小池都知事が、こうした野田氏の言動や思想を知らないわけも
なく…わざわざ特別秘書に任命したのですから、それにはまったく
問題がないと思っているということです。




 「都政なんだから、憲法についてどう考えていようが関係ないん
じゃない?」「都政と国政は分けて考えるべきだ」というご意見、
よく聞きます。
 でも、自治体の首長の人権感覚や憲法観は、ものすごく私たち
住民の生活に直結します。
 育児や介護、医療、貧困対策など、さまざまな福祉政策について、
条例を定めて実行するのは、多くの場合、地方自治体です。
首長が住民の自由や人権をどう考えているのかが、ダイレクトに
響きます。また、政府がピンポイントである地域に対しておかしな、
あるいは暴力的な権力行使をする時、住民を守るために首長が
立ちはだかってくれるか、そこも首長の憲法観や人権感覚にかか
ってきます。
 沖縄を見てみてください。民意なんてどうでもいいんだ、と選挙に
負けた翌日から工事を再開して、官房長官が「従わないんだったら
復興予算あげない」発言までして、民主主義なんてどこ吹く風、
沖縄の人に人権なんてないかのような姿勢です。
まさに「正常な人権感覚・憲法観を持った知事がどこまで政府に
抵抗してくれるか」というところで、翁長知事は頑張りを見せてくれ
ています。




 というわけで、憲法のことは都政とは関係ない、なんてことは、
ないのです。
 
 小池都知事による都政がどう進むか…、1300万人の都民は、
しっかりと監視し続けなければなりませんね。