首相が、改憲を目指す方々のイベントで、ちょっと謎な発言を寄せています。
●安倍首相、教育充実を呼び掛け=超党派議連が改憲集会 (時事)
「外遊中の安倍晋三首相(自民党総裁)はメッセージを寄せ、『家庭の
経済事情にかかわらず、教育は全ての子どもたちに真に開かれたものと
しなければならない』と述べ、教育分野の憲法改正の必要性を訴えた。」
…( ゚д゚)
いやいやいや、やる気があれば今すぐできます。改憲など不要です。
教育の機会均等や子どもの貧困対策が必要だということは、ご理解
されてるのですね。
ならば今すぐ!明日にでも動いてくれるはずなのですが。
なぜ改憲が必要なのでしょうか…理解できません。
また、天皇の代替わりがあるということで、こんな発言も。↓
「新しい時代のスタートラインに立って、私たちはこの国の未来像に
ついて真正面から議論を行うべき時に来ているのではないか」
天皇が代替わりしても、私たちの生活は連続しています。
昨日が今日になり、今日が明日になり、明日が明後日になる。
天皇が代替わりすることで、何か社会の構造がガラっと変わるわけでも、
流れが急転換するわけでもありません。
そこに、いきなり「勝手な区切り」を付けて、勝手に「時代が変わった」
と言われても困るのです。
「時代の変化」をでっち上げないでください。
そんなものを勝手に作って、勝手に「新しい時代になったから、憲法も
新しく」なんて言わないでください。
天皇が代替わりしても、原発事故は収束しないのです。
天皇が代替わりしても、待機児童は減らないのです。
天皇が代替わりしても、虐待におびえる子どもは明日もおびえるし、
手薄な支援で被災者は不安なままなのです。
そういう現実を前に、いかに憲法の理念を実現していくかを考えること
こそ、民主主義国家のリーダーの使命のはず。
現実離れした、空虚な言葉は、もう要りません。