2015年3月8日日曜日

政治をするのは誰か!?

「政治をするのは誰ですか?」

こう聞かれたらなんて答えますか?

今日、弁護士会のイベントで
中学生・高校生に来てもらって、生徒さん同士で議論する、ってのをやったんです
で、そのテーマが「政治をするのは誰?」だったんです

王政・直接民主制・間接民主制
どれがいい?
って聞いてみたら
ほとんどの生徒さんは間接民主制を選ぶんですけど、
一部王政が人気なんですよね

決断が早い、ってのがその理由でした
なるほど確かに、ヤジばっかりで無駄な時間を使ったり
わいろをもらっただのって話を延々としている現状を見ると
大事なこと、重要なことを、すぱっと決めてくれるのはいいかもしれませんね

でも、大多数は、王政がうまくいくとは限らないよね、って意見だったんです
人間は完全じゃないから自分や家族の利益を追及してしまうかもしれない
もし横暴勝手を始めても止められる人がいないから被害が大きくなっちゃう
ってことですよね

これって、立憲主義と同じ発想ですよね
権力が暴走して国民が困っちゃう危険があるから、憲法っていう縛り(制限)をかけておこう、ってのが立憲主義の考え方ですもん
そっか、立憲主義は中高生ならわかるんですね!

あれ?以前に議員さんでわかっていない人がいたような…


他方で、直接民主制は、負担が大きいってのが反対の理由でした
なるほど、確かに、何でもかんでも国民投票で決めるってことになったら、
興味がないことも含めていろいろ勉強しないといけないから大変ですよね
みんなで議論(ネットとかで、ですかね?)するのも疲れそうですし

でも、
じゃ、直接民主制じゃなくて間接民主制なら政治に無関心でいいのか?ってなるとそうじゃないですよね

だって選挙ではその候補ごとの政策を吟味して投票するわけですし
選挙で選んだ人がちゃんと公約守っているか、私たちの新たな要望を聞いてくれるのか、というのを次の選挙までにチェックしておかないといけないですもんね

これを「不断の努力」って憲法では言っているわけですね

しかも、いまの憲法では、重要なことについては国民投票(直接民主制)を採用しております
憲法改正・国民審査・住民投票です
これらはさすがに全国民の声を反映させようってことですよね

いまの憲法は、両方を併用しているってことになるんですね。
なるほど~

あれ?
そうすると結局、政治をするのは誰?ってことになるんでしょ??