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2017年5月24日水曜日
のび太くんのお母さんも「犯罪者」!? 「物言う市民」をつぶすテロ等準備罪(共謀罪)
ドラえもん大長編(映画)の並みいる名作群の中に、
『のび太とアニマル惑星(プラネット)』があります。
ずいぶん前の作品ですが、舞台化されたり、根強い支持を集めて
いる傑作です。
この映画で、のび太くんのお母さんが市民運動を展開しているのを、
ご存じでしょうか。
裏山が切り崩されてゴルフ場にされてしまう、という話を聞きつけた
のび太くんのお母さんが、近隣の人たちと裏山に集まり、「反対運動を
しましょうよ」と自ら率先して署名活動を展開すべく準備を始めるのです。
そうなんです。
普段、「のびちゃん、宿題は!?」くらいしか言わない、政治や社会
問題に関心の薄そうな(と勝手に想像してますが)のび太のお母さんでも、
人生なにが起きるか分からないのです。
裏山がゴルフ場に、だなんて、寝耳に水でしょうし、「なにそれちょっと
困るんだけど!?」と狼狽するのは当然です。
たとえ今この瞬間、どんなに政治や社会問題に関心がなくても、ある日
困難にぶつかって「それおかしい!」と声を上げる、それは誰にでもあり
うることです。
(のび太のお母さんは、この反対運動をきっかけに、貧困問題、エネルギ
ー問題にも関心を広げていきます。)
でも、そんなのび太くんのお母さんの奮闘を、許さないのが、テロ等準備
罪(共謀罪)です。
もし、工事のためのトラックが現場に近づけないように、抗議活動を展開
しようと話し合えば、威力業務妨害罪の共謀だと言われかねません。
事業者への抗議や批判を強めれば、そのための話し合いは信用毀損罪
の共謀罪だと見なされるかもしれません。
裏山に行けば、それが「下見」と見なされます。
たとえお母さん自身が下見をしなくても、一緒に反対運動をしているご近所
の誰か一人が下見をすれば、お母さんを含む全員が、「組織的威力業務妨
害罪」の共謀罪を犯したとして、処罰される可能性があるのです。
こんな法律があれば、お母さんも、ご近所の人たちも、みんな、怖がり
ます。
「まさかこんなことでは捕まらない…とは思うけど…でも万が一捕まったら
イヤだし…」
そして、誰も反対運動をしようとは言えなくなります。
言いたいことが言えない社会は、テロ等準備罪(共謀罪)がある、という
事実だけで、十分作れてしまうのです。
市民運動への恫喝。
「物言う市民」を徹底的に敵視し、刑罰をちらつかせて怯えさせ、「物言えぬ
民」に貶めるのが、テロ等準備罪(共謀罪)です。
<*ツイートもしてます*>
https://twitter.com/asuno_jiyuu/status/865501227890556928
『ドラえもん のび太とアニマル惑星』では、日頃『のびちゃん、宿題は!?』
しか言わない主婦・のび太のお母さんが、裏山がゴルフ場開発のために
切り崩されると知って、近隣住民の方たちと集まり、「反対運動をしましょうよ」
と率先して署名活動を準備します。政治や社会問題に関心の薄い…(続★)
https://twitter.com/asuno_jiyuu/status/865502003471933440
★→(と思われる)のび太のお母さんですら、声を上げることだってあるわけです。でも、このような困難にぶつかった一般市民が声を上げることを敵視して刑罰をちらつかせてつぶすのが、テロ等準備罪(共謀罪)です。この国の、何千万人もの「のび太母」が、物言えぬ民に貶められる前に、廃案!