2023年10月27日金曜日

 【旧優生保護法訴訟 弁護団声明のご紹介】


 旧優生保護法下で、不妊手術を強制されたことの損害賠償請求訴訟。仙台高裁が原審に続いて違憲・違法の判断をして損害賠償を認めました。

 弁護団からの声明をご紹介します。


優生保護法訴訟仙台高裁第2民事部判決に対する弁護団声明

http://yuseibengo.starfree.jp/wp-content/uploads/2023/10/sendai_seimei.pdf



<一部引用>

 本日の仙台高裁判決では、原審同様旧優生保護法が違憲であることを

認め、優生手術の被害者にとって客観的に権利行使が不可能ないし著しく

困難であったとして、正義・公平の観点から、民法724条後段を時効

と解すれば権利濫用(民法1条3項)により、除斥期間と解しても適用

制限すべき場合に該当するとして、20年が経過したことによる損害

賠償請求権は消滅しないと判断した。また、旧優生保護法が平成8年に

改正されたとしても国が人権侵害を認めなかったことからすれば、上記

結論は左右されないとした。

(中略)

 国は被害回復に向けて積極的に動いているとは言えない状況にある。

 国は、本判決を重く受け止め、旧優生保護法に基づく重大な人権侵害

の実態、被害回復の必要性について真摯に向き合い、上告することなく、

岸田文雄総理大臣が率先して本件の政治的解決に向けて被害者らと即時

面談すべきである。最高裁判所に係属する6つの事件についての判断を

待たずして、高齢化している全国の被害者のためにも、国は、一刻も

早く全面解決を図るべきである。

<引用終わり>


 「優生上の見地から不良な子孫の出生を防止するとともに、母性の生命

健康を保護すること」を目的に制定された優生保護法。何万人もの人が、

この差別意識と優生思想に満ちた法律によって、不妊手術を(多くの場合、

意味が分からないまま)強制されたことは、あまりにもむごい、国家に

よる残酷な人権侵害です。政府はお金も時間もかかる司法での判断を待つ

という後ろ向きの姿勢を改めて、謝罪・救済・補償の政策をとるべきです。


労組に入っておく(団結権)ってほんとうに大事です。


 労働組合に入っておくって、大事だなぁとしみじみ思う事件を

ご紹介します。


 予備校「河合塾」が、労働組合の書記長だった業務委託の講師が

校舎内で職員にリーフレットを手渡したことなどを理由に次年度の

契約をしなかった事件(中央労働委員会が維持した不当労働行為救済

命令に対し、河合塾が取り消しを求めた裁判)。

 東京地裁は講師を労働組合法上の労働者と認定し、この契約費締結を

「組合活動を嫌悪する不当労働行為に基づくもの」と違法認定しました。


● 河合塾と戦った元講師、10年ぶりに教壇復帰へ

  組合活動理由に契約結ばないのは違法と認定 東京地裁 (弁護士ドットコム)

https://www.bengo4.com/c_5/n_16666/?fbclid=IwAR2OKIoTtRFTsyPwcQJfmdbH3R0VncO1uNcYI6H7VuoYzItHwO2PGBD8PzQ



<一部引用>

 構内での文書配布は禁じられていたものの、佐々木さんがリーフレットを

配ったのは、休憩中やごく短時間だったことから、職場規律を乱す恐れが

ないなどとして、契約を結ばなかったことについて組合活動を嫌悪する

不当労働行為に基づくものといわざるを得ないと指摘。

さらに佐々木さんが組合の中心人物だったことから、組合を弱体化させる

ための支配介入だったとも認定した。

<引用終わり>


 「予備校業界では業務委託が多く、簡単に契約を切られてしまう。

大企業が10年間、労力とお金をかけてきたら個人はまず耐えられない。

自分は組合に入っていたから潰されなかった。非正規の方々にも組合は

ある、生きていると伝えたい」という講師(佐々木さん)の言葉に、

重みを感じます。

 このように、一人では会社にもの申すことはとても難しい(怖い)から

こそ、労働組合で団結して、会社にもの申せる権利はしっかり憲法に

保障されていて、この事件のような労働組合への嫌がらせは厳しく禁じ

られているわけです。 
 団結権があるのに、最近は労働組合に入る人は少ないようです。

(でも巨大労組が切り崩されてきた歴史は、逆に権力や使用者に

とって働く人たちの団結がどれだけ脅威か教えてくれますよね。)

自分一人ではなかなか会社に物申すことはできません。安定した

雇用・自分らしい人生を守るために、労組って大事です✨

2023年10月26日木曜日

岸田首相「自民党総裁任期中に憲法改正を実現したい」


● 首相「自民党総裁任期中に憲法改正を実現したい」 衆参で代表質問 (朝日)

 https://digital.asahi.com/articles/ASRBT6RXZRBTUTFK00C.html



<一部引用>

国民民主党・玉木雄一郎代表

 臨時国会で憲法改正条文案を取りまとめ、来年の通常国会で発議しないと

間に合わない。本気度は。


首相 

 (自民の)総裁任期中に憲法改正を実現したいという思いはいささかの

変わりもない。党内議論を加速させるなど、責任を持って取り組む。

<引用終わり>


 権力を握る人は憲法尊重擁護義務を負います。賃金が上がらず困窮する

国民の生活、不安定雇用やハラスメント、根深い性差別・外国人差別・

障がい者差別・性的少数者への差別など、山積する人権問題を少しでも

解消して現実の社会を憲法に近づける使命をまずは果たしてください。

 

 それに…自民党という政党においても、個々の自民党議員においても、

巨大な反社会的カルト宗教団体である旧統一教会との関係について検証も

総括もできておらず、むしろいまだに反省もなく深い関係が疑われている

状況下で、この政権与党が憲法改正を引っ張る資格は、あるのでしょうか。

仙台高裁でも「不妊手術の強制は憲法違反」 旧優生保護法下の人権侵害


 旧優生保護法下での不妊手術の強制は憲法13条違反だとして、

男性2人が国に損害賠償を求めた訴訟。

 仙台高裁は一審判決に続き賠償を命じました!


● 強制不妊訴訟、二審も国敗訴 仙台高裁判決 時効適用の初判断 (河北新報)

 https://kahoku.news/articles/20231025khn000020.html



 憲法違反であることは当然ですが、民法の「除斥期間」のハードルを

超えて不法行為責任を認めた点は、画期的です。すなわち民法上、不法

行為から20年で損害賠償請求権は消滅しますが(除斥期間という制度)、

仙台高裁は「被害の重大性などから著しく正義・公平の理念に反する」と

してこのルールを適用せず、国の責任を認めました。


 おぞましい優生思想に基づく差別を産みだし社会に根付かせた悪法を、

ただ廃止するだけでは被害者は救済されません。国は裁判でたたかうこと

なく、一刻も早く被害者全員の救済を講じるべきです。


 

性別変更、生殖不能の手術要件は「違憲」! 最高裁決定


 戸籍上の性別を変更する際、「生殖能力を失わせる手術が必要」という

性同一性障害特例法の要件が、違憲との最高裁決定。

 「強度の身体的侵襲である手術を受けるか、性自認に従った法令上の

取り扱いを受ける重要な法的利益を放棄するかという、過酷な二者択一を迫」る

この要件は、「意に反して身体への侵襲を受けない自由を侵害し、憲法13条

に違反して無効」であるという判断です。


● 【速報】生殖能力なくす手術必要な規定は「違憲」最高裁大法廷

  戸籍の性別変更要件めぐり 

  戸籍の性別変更希望するトランスジェンダーの人たちに新たな選択肢 (TBS)

 https://news.yahoo.co.jp/articles/c048f1b4ccbb9abc530bdb4939b45aa579238364



● トランスジェンダー性別変更、生殖不能の手術要件は「違憲」 最高裁 (朝日)

 https://digital.asahi.com/articles/ASRBP7T8YRBNUTIL009.html


 性同一性障害特例法は性別変更に5つの要件を定めていて、今回最高裁は、

「生殖能力を失わせる手術が必要」という要件について判断しました。

しかし「性器の外観を変更後の性別の性器に似せる手術が必要」という要件

については、高裁段階で検討されていないとして、審理を高裁に差し戻しま

した。従って、裁判は続きます。


11月4日(土)楾大樹弁護士の憲法カフェ『檻の中のライオン』in 延岡市




日時:2023年11月4日(土)

  12:30~15:30


会場:延岡市中小企業振興センター 研修室3

https://goo.gl/maps/QzttLkMFzr2bhBd8A



参加費:「市民がつくる政治の会」会員2,000円 / 非会員2,500円


お申し込み→https://forms.gle/jphUaS9NbUcW4oG2A


詳細→https://facebook.com/events/s/1905279633199950/

11月3日(金)楾大樹弁護士の憲法カフェ『檻の中のライオン』in 宮崎市🌴




日時: 2023年11月3日(金)

  13:30~16:30


会場: 宮崎グリーンホテル 大会議室

https://goo.gl/maps/repq4SC691RH4gcs5



参加費:「市民がつくる政治の会」会員2,000円 / 非会員2,500円


お申し込み→https://forms.gle/jphUaS9NbUcW4oG2A


詳細→https://facebook.com/events/s/1905279633199950/

11月2日(木)楾大樹弁護士の憲法カフェ『檻の中のライオン』in鹿児島市🍠



日時: 2023年11月2日(木)

  13:30~16:30 


会場:かごしま県民研交流センター 研修室3

https://goo.gl/maps/ARSCvpmjpSZ4ieov5


参加費:「市民がつくる政治の会」会員2,000円 / 非会員2,500円


お申し込み→https://forms.gle/jphUaS9NbUcW4oG2A


詳細→https://facebook.com/events/s/1905279633199950/


10月31日(火)楾大樹弁護士の憲法カフェ『檻の中のライオン』in 宮崎・小林市🌿



日時: 2023年10月31日(火)

    13:30~16:30


会場:オーガニックカフェ イーヴィレッジ

https://goo.gl/maps/f6gsVqPZcTepMbMN6


参加費:「市民がつくる政治の会」会員2,000円 / 非会員2,500円


お申し込み→https://forms.gle/jphUaS9NbUcW4oG2A


詳細→https://facebook.com/events/s/1905279633199950/


10月30日(月) 楾大樹弁護士の憲法カフェ『檻の中のライオン』in 熊本・八代🐿

 



日時: 2023年10月30日(月)

  14:00~16:30


会場:桜十字ホールやつしろ(ハーモニーホール)大会議室

https://harmony-hall.net/access.html


参加費1,000円/高校生以下無料


お申込み・お問い合わせ:0965-37-8258(幸村かよこ後援会)


詳細→https://facebook.com/events/s/1465216760688532/


2023年10月20日金曜日

10月29日(日) 楾大樹弁護士の憲法カフェ『檻の中のライオン』in熊本🐇

 



日時: 2023年10月29日(日)

  13:30~16:00



会場:グランメッセ熊本 2階中会議室

 https://www.grandmesse.jp/



参加費1,500円/学生以下無料



お申し込み→ kumamoto@tsukumin.org 📩



詳細→ https://facebook.com/events/s/636958195090986/


10月28日(水) 楾大樹弁護士の憲法カフェ『檻の中のライオン』in 太良&唐津☀

 


<太良会場>

日時: 2023年10月28日(水)

  9:45~12:30

太良町自然休養管理センター2階 研修室2・3

お申し込み:090-9479-1313



<唐津会場>

日時: 2023年10月28日(水)

  18:00~20:15

相知交流文化センター 和室2

お申し込み:saganagasaki.chiku@gmail.com


参加費1,500円/高校生500円/中学生以下無料

詳細→ https://facebook.com/events/s/803584261566317/



主催:檻の中のライオン佐賀ファンクラブ



10月27日(金) 楾大樹弁護士の憲法カフェ『檻の中のライオン』in 福岡県春日市🍁

 


日時: 2023年10月27日(金)

  13:20~16:30


会場:クローバープラザ

  (福岡県春日市原町3-1-7 JR春日駅そば)

  http://www.cloverplaza.jp/index.html


参加費2,000円/未成年無料


参加お申し込み・お問い合わせ:fukuoka@tsukumin.org まで📩


2023年10月17日火曜日

10月25日(水) 楾大樹弁護士の憲法カフェ『檻の中のライオン』in 北海道・音更町🐤



日時: 2023年10月25日(水)

  19:00~21:00



会場:木野コミュニティーセンター2F 研修室1



参加費1,000円/学生300円/小学校3年生以下無料



* 子連れ大歓迎(託児なし)



お申し込み→ https://forms.gle/F3KKU1K6UB2nR2bY8



詳細は→ https://facebook.com/events/s/276390198683023/


10月25日(水) 楾大樹弁護士の憲法カフェ『檻の中のライオン』in 幕別町🍀

 


日時: 2023年10月25日(水)
  13:00~15:30


会場:札内コミュニティープラザ(札内支所)集会室1・2


参加費2,000円/高校生以下200円


お申し込み:momo2656@outlook.jp


詳細は→ https://facebook.com/events/s/1070126554362576/

10月24日(火) 楾大樹弁護士の憲法カフェ『檻の中のライオン』in 北海道広尾町



日時: 2023年10月24日(火)

  18:30~21:00



会場:広尾町コミュニテイセンター 2F 大ホール



参加費:一般1,000円/学生300円/小学3年生以下無料 

*お子さま連れ歓迎! 



お申込み:Googleフォーム 

https://docs.google.com/forms/d/1QbOEdSlAA1h0_fgJMamy_r3QwRSgBsULS3xgSwNPGJ0/edit?usp=sharing_eil_m&ts=64f03755



詳細は→ https://facebook.com/events/s/1433654484083475/


主催:檻の中のライオンin広尾実行委員会

10月23日(月) 楾大樹弁護士の憲法カフェ『檻の中のライオン』in 北見🌟

 


日時: 2023年10月23日(月)
  18:00~21:00


会場:北見市民会館
https://kitami-hall.sakura.ne.jp/kshimin/shiminkaikan/access/accessmap.html


参加費200円


* お子様連れ大歓迎(託児なし)


お申込み・お問い合わせ:090-1527-2624


主催:北見労連
共催:北見革新懇


詳細→ https://facebook.com/events/s/712795970692766/

10月21日(土) 楾大樹弁護士の憲法カフェ『檻の中のライオン』in 旭川❄

 


<戦争する国にはさせない!
                  憲法9条を守り広める 旭川地区平和集会>での講演


日時: 2023年10月21日(土)
  13:30~16:00

会場:アートホテル旭川 旭川市7条通り6丁目


お申込み:先着100名 
  ☎0166-22-9457(受付時間10:00~17:00)


参加費:無料


主催:憲法9条―世界へ未来へ旭川連絡会―(略称 旭川9条連)


詳細は→ https://facebook.com/events/s/1030935907914591/

10月20日(金) 楾大樹弁護士の憲法カフェ『檻の中のライオン』in 富良野🐻




日時:2023年10月20日(金)

  19:00~21:00


会場:富良野市複合庁舎(北海道富良野市弥生町1番1号)
https://map.yahoo.co.jp/v2/place/SLkUXwim-1k?fr=sydd_p-localspot-other-header_ls-ttl&from_srv=search_web



参加費200円 当日現金


* 子連れ大歓迎


お申込み:090-3899-2411


主催: 民主教育をすすめる富良野住民会議
   檻の中のライオン富良野実行委員会


詳細→ https://facebook.com/events/s/1068667951167367/

2023年10月7日土曜日

沖縄タイムス社説「国は手続きを中止せよ」

 

 国交大臣が、国が沖縄県知事の代わりに辺野古の基地建設の設計変更を承認する代執行を求め、福岡高裁那覇支部に提訴しました。沖縄タイムスが社説で厳しく批判しています。


● [社説]代執行訴訟を提起 国は手続きを中止せよ (沖縄タイムス)

 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1234950



<一部引用>

 県民投票で反対の民意が示された翌日に工事が強行されたように、沖縄

の声を顧みない強引なやり方はこれまでも繰り返されてきた。防衛省は、

先月すでに承認が前提となる大浦湾側での工事の発注手続きを始めている。

県の意向を無視したあまりにも前のめりなやり口だ。こうした国の対応は、

国と地方の対等な関係をうたう地方自治法の趣旨にも反するものだ。

<引用終わり>


 このあまりにも非民主的・暴力的な強硬な政治を、沖縄の問題はあまり

自分とは関係ない、と思わないでください。最後の方で「地方自治法に

基づく代執行は、知事の権限を取り上げる強権的な手続きで発動は限定的

とされてきた。実行されれば極めて重大な事態だ。地方自治に大きな禍根

を残す。」と書かれているとおりです。地元自治体の意思を無視して国が

政策を強行するという前例ができてしまうことは、どの自治体にとっても

恐ろしいことです。例えば新たな米軍基地、自衛隊基地、放射性廃棄物の

処理施設など…国が「ここに作る」と決めれば地元がどんなに反対しても

作られてしまうような国になっていいわけがありません。

関東大震災下でのジェノサイド 王貞治さんの父・仕福さんの体験

 

 王貞治さんの父・仕福さんが、関東大震災の際、軍・警察・青年団による

中国人虐殺の犠牲になりかけたという衝撃的な事実が語られています。。。

犠牲者遺族の方々との交流の際に、王さんは「震災のことは大きく伝えられ

ているが、その陰で多くの皆さんが不当な扱いを受け、無残にも殺されたと

いうことを、親族の皆さんから心の叫びとして聞いた」「こういうことが

二度と起こらないよう、今生きている我々が言い伝えていかなければなら

ないと思います」と語ったとのこと。歴史と向き合い、絶えず学び続ける

しかない、という本質を分かっておられます。


● 王貞治さんと虐殺された中国人遺族の交流 「心の叫びを聞いた」(毎日)

 https://mainichi.jp/articles/20231004/k00/00m/040/093000c




辺野古新基地建設 行政法学者たちが最高裁判決と代執行手続きに「憂慮」の声明


 行政法学者13名が、①辺野古の新基地建設をめぐる訴訟の最高裁

判決(県が敗訴)と②国が県に代わり設計変更を承認する代執行手続きに

「憂慮する」声明を発表しました。国に対し、地方自治の本旨(憲法92条)

や地方自治法の原則に基づき代執行手続きを中止することを求めています。


● 辺野古”承認勧告”めぐり行政学者らが声明

             最高裁判決・国の代執行手続きに憂慮 (琉球朝日放送)

https://news.yahoo.co.jp/articles/a9790e6abb578b738c17052082c0a929fd891ff0?source=sns&dv=pc&mid=other&date=20231006&ctg=loc&bt=tw_up


 声明の全文もご紹介します。

 声明9.4 辺野古最高裁判決および国土交通大臣の代執行手続着手を憂慮する

 2023年9月27日 行政法研究者有志一同

https://www.jilg.jp/_cms/wp-content/uploads/2023/09/a8921b87f55c70e59dcbbba660b09d83-1.pdf

 

<一部引用>

「本件判決の理由は、地方自治の本旨を理解しない不合理極まりないものであり…国交大臣が代執行手続に着手したこと、および、上記の勧告、さらには今後発出すると予想される指示に従って、知事が本件承認申請を承認することは、自治権保障の実効化のために制度設計されている地方自治法の関与制度の趣旨に沿わない、あるいは、関与制度の形骸化を助長するものである。」

「憲法の保障する地方自治の本旨や地方自治法の定める原理原則に立ち返り、ただちに代執行手続を中止し、沖縄県との対話によって紛争の解決を図ることを求める」

<引用終わり>





2023年10月6日金曜日

辺野古の工事の承認 国が代執行訴訟を起こしました


 国土交通大臣が、辺野古新基地建設のための軟弱地盤改良工事に

必要な設計変更を玉城デニー知事に代わって承認する代執行に向け、

福岡高裁那覇支部に代執行訴訟を起こしました。


● 辺野古設計変更、国交相が代執行訴訟提訴 沖縄知事の不承認受け (毎日)

 https://mainichi.jp/articles/20231005/k00/00m/010/064000c



 言うまでもなく、沖縄県民は一貫して辺野古新基地建設に「反対」の

意思を示し続けています。その民意をことごとく無視して強行する政府

の非民主的な態度がそもそもおかしい、という点に、何度でも立ち返り

たいところです。

 「大臣の裁決には従え」という物事の表層しかみない最高裁の判決も、

大変おかしなものでした。国交相は代執行訴訟をする前に再考すべきです。 

2023年10月5日木曜日

東京新聞社説 麻生氏発言「憲法蔑ろにする暴言だ」

  先週、麻生太郎氏が、敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有について

慎重姿勢を見せていた公明党幹部を“がん”だったと発言した件。

 東京新聞が社説で同士を厳しく批判すると共に、公明党の対応にも

厳しい目を向けています。ぜひお読みください。


● <社説>公明党は「がん」 憲法蔑ろにする暴言だ (東京)

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/280454



<一部引用>

 戦後日本の防衛政策は憲法9条に基づき、武力攻撃された時に初めて

防衛力を行使し、その在り方や保有する兵器は自衛のための必要最小限に

とどめる「専守防衛」に徹してきた。敵基地攻撃能力の保有は、麻生内閣

を含む歴代政権が、専守防衛の趣旨ではないとして認めてこなかったものだ。

 岸田内閣は国会での議論を経ず一転して保有を容認したが、日本への

ミサイル攻撃を防ぐために、相手国の領域内を攻撃できる能力を持つこと

が専守防衛に合致するのか、公明党が政府与党内でただすのは当然の責務だ。

 麻生氏は8月、中国の台湾侵攻を抑止するため、日本を含む「有志国」

に「戦う覚悟」を求めた。武力行使の可能性に言及して「国際紛争」を

解決しようとすることは憲法9条に反する暴言だ。

 憲法を蔑(ないがし)ろにする麻生氏の度重なる発言の責任は、同氏を

自民党副総裁に就けた岸田文雄総裁(首相)も負わねばなるまい。

 公明党は当初反対していた集団的自衛権の行使容認や敵基地攻撃能力の

保有を、最終的に認めてきた経緯がある。

 同党の北側一雄副代表は麻生氏の発言に「事実誤認がある」と述べたが

憲法違反発言にはより強く反発、反論すべきではなかったか。それができ

ないのなら、「平和の党」として、自民党の前のめりな防衛政策の歯止め

役を果たしているとはとても言えない。

<引用終わり>

自民党が杉田水脈議員を環境部会長代理に起用

 

 アイヌ民族への侮辱的・差別的なブログ投稿で、札幌法務局から

「人権侵犯」と認定されたばかりの杉田水脈議員が、自民党の環境部会長

代理に起用されました。。。


● 自民、杉田水脈氏を環境部会長代理に 松川るい氏は副幹事長起用 (毎日)

 https://mainichi.jp/articles/20230929/k00/00m/010/147000c



 差別に怒る市民の声を無視するような人事です。

 自民党の「人権」や「差別解消」をどこまでも後回しにする感覚が

垣間見えます。

 こういうふるまいを見ると、「市民がどんなに怒っても、権力を動かす

ことなんてできないんだ」的な無気力感に襲われることもありますよね。

でも虚無感に襲われてもう何をしてもムダなんだ…という市民が増えて

しまえば、それこそ政府(権力)の思うつぼです。たかが一票なんて、

といって投票に行かない人が多いから何も変わらないのと一緒です。

おかしいのは、主権者の声を聞かない権力の方です。おかしいことは

おかしい、差別を悔い改めない議員を重用する人事は差別の容認と同じだ、

と怒りの声をあげつづけましょう。


麻生氏 敵基地攻撃能力の保有に慎重だった公明党幹部は“がん”

 

 先週の話ですが、麻生氏が、敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有に

ついて慎重姿勢をとっていた公明党幹部を「1番動かなかった“がん”だった」

と批判しました。先制攻撃になりかねず、憲法9条にも国連憲章にも抵触

する危険のある政策に警戒するのは当然であり、それを愚弄する麻生氏の

見識を疑います。。。


● 自民・麻生氏「公明幹部がガンだった」 安保関連文書改定巡り (毎日)

https://mainichi.jp/articles/20230925/k00/00m/010/149000c




● 「慎重に丁寧に心がけたい」岸田総理が公明・山口代表に伝える

                                                                 麻生氏発言念頭か (TBS)

https://news.yahoo.co.jp/articles/21ead13d7238350273045d92a0d5893bd829f03c?source=sns&dv=pc&mid=other&date=20231003&ctg=dom&bt=tw_up


 しかも麻生氏は、続けて下記のように発言しています。

「専守防衛を言い始めた昔と今は時代が違う。それに合わせてきちっと

したことをしないと、今のウクライナみたいに、日本が戦場になるだけだぞ、

ということをしつこく言い続けた」


 すごいですね、、、この、国会議員にあるまじき憲法の軽視。

全力で戦争を回避する責務を放り投げ、戦争の準備をせよとでも?💧

 「憲法がなんだ、現実を見ろ」という、よくある言い分は、「力には力で

対抗するしかない」という短絡的で野蛮な理屈です。軍拡競争の沼にはまれば

際限はなく、ただただ自ら軍事的緊張を高め、戦争のきっかけを自ら増やし、

自国の貧困を招き、必ずいつか核兵器保有へと突き進むことは、これまでも

何度となく説明してきました。「攻められれば手遅れ」なのだから、攻めら

れないために全力を尽くすしかないという一番合理的で・現実的で・コスパ

の良い選択肢が9条です。


日本学術会議への政治介入を忘れない 梶田会長のメッセージの紹介

 

 第25期日本学術会議会長の梶田隆章氏が、退任にあたって

「第25期日本学術会議を終えるにあたって」と題する文書を公開しています。

 菅政権の人事介入についても言及してありますので、ぜひお読みください。


会長メッセージ「第25期日本学術会議を終えるにあたって」

https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/pdf25/siryo353-s-message.pdf




<一部引用>

 今期は、その初日から学術会議が推薦した6名の会員候補者が任命され

ないという異常事態の中で始まりました。以来、この問題の解決を私に

課せられた最大の課題と認識して学術会議の運営を行ってきました。

学術会議側には瑕疵はありませんので、2020 年 10 月2日の要望書に

書いたように「任命されなかった理由を教えていただきたい」、「任命され

ていない6名を、任命してほしい」との思いで対応してきました。またこの

問題について多くの学協会の皆様などから心強いメッセージをいただきました。

ありがとうございました。残念ながら未だにこの問題は解決しておりません。

 <引用終わり>


 上記引用部分にあるように、国内のおびただしい数の学会が人事介入へ

の批判、あるいは政府の「改革案」への反対の声を上げました。国内のみ

ならず海外のノーベル賞受賞者らも連名で批判しています。


 決して、「自分にはあんまり関係ないかも」と思わないでください。

政府に都合の悪い学問(学者)を封じる政治を放置すれば、次は政府に

都合の悪い報道・映画・本・アートを封じかねません。私たちの国が、

学問の自由(憲法23条)を保障する「ふつうの国」でなくなるかも

しれない、その瀬戸際に立っていることを、ぜひ、一人でも多くの人に

意識してもらいたいと思います。「これ怖いよね」「これおかしいと思う」

という声をぜひ一緒にあげませんか。

日本学術会議 会員(半数)改選の時期ですが人事介入事件を忘れません

 

 日本学術会議の会員の半数改選の時期です。政府は会議側が推薦した

新たな候補105人全員を任命したとのこと…。


● 日本学術会議 会員改選 推薦候補105人全員任命 辞令交付 政府 (NHK)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231002/k10014212991000.html



 しかし3年前、菅政権が日本学術会議の新会員候補6名の任命を拒否

した人事介入事件は、いまだに解決していません。政府は批判や疑問から

逃げ続け、いまだに任命拒否の理由すら明かしません。学問の自由(憲法

23条)の重大な侵害を「終わったこと」として顧みようともしない岸田

政権には、最大級の警戒をせざるをえません。


 ちなみに、上記記事には、「政府は会議側から提出された新たな候補105人

について、学識経験や国民生活への貢献などの観点から検討を進めた結果、

適切な人選だとして全員を任命しました。」と書かれています。あたかも、候補

者が適切なのか政府が吟味していいかのような書きっぷりですが、ここは要注意

です。3年前にもご紹介した、長谷部教授の解説を改めてご紹介します。

引用部分だけでもお読みください。

        ↓

● もの言わぬ学者は「政府のイヌ」とみなされる

                                                    早大・長谷部恭男教授 (毎日)

https://mainichi.jp/articles/20201013/k00/00m/010/159000c

<◆学術会議は日本学術会議法で定められています。同法17条で「日本学術

会議は、優れた研究または業績がある科学者のうちから会員の候補者を選考し、

内閣総理大臣に推薦する」とされており、同法7条2項で首相の任命は日本学術

会議の「推薦に基づいて」行われるとされている。

 この「基づいて」という文言は、行政機関の権限行使を強く拘束する場合に

使われるものです。つまりよほどの理由がなければ、その通りに任命するもの

です。>




2023年10月3日火曜日

10月9日(月・祝)楾大樹弁護士の憲法カフェ『檻の中のライオン』in 福井 ☘

 立憲民主党「憲法のおはなしタウンミーティング」




日時: 2023年10月9日(月・祝)
  14:00~16:30


会場:福井県教育センター 4階ホール


参加費無料


主催・お申込み・お問い合わせ:rikken@cdp-fukui.jp

10月8日(日)楾大樹弁護士の憲法カフェ『檻の中のライオン』in 石川県・白山🌰



日時: 2023年10月8日(日)

  14:00~16:30


会場:行善寺やぶそば(白山市北安田町548−2)

  http://www.bussien.com/gyozenji/soba.html


参加費:一般2000円

  市政の会正会員/1500円

  市政の会メール会員/1700円

*別途ワンドリンクご注文ください


お申し込み→ https://forms.gle/PKuuRaorYUYP74kb8


詳細→https://facebook.com/events/s/823531486107393/


2023年10月2日月曜日

10月7日(土)楾大樹弁護士の憲法カフェ『檻の中のライオン』in 足利市🌲



日時: 2023年10月7日(土)

  13:30~16:00


会場:あしかがフラワーパークプラザ 本館1階101号室


参加費1,500円/学生500円


託児:要予約500円(人数制限あり)


お申し込み→ xyouzi461@gmail.com 

    またはチラシのQRコードから

   

詳細→ https://facebook.com/events/s/656539116401683/

10月6日(金)楾大樹弁護士の憲法カフェ『檻の中のライオン』×堀越けいにん氏in桐生🌿



日時: 2023年10月6日(金)

  12:30~16:00


会場:きりゅう市民活動推進センターゆい 会議室

  https://www.kiryunet.org/


参加費:3,000円


お申し込み→https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdJqpxhNE_8L81S5s347ugDM2Wt4PxbtZfSM-KChgkRaQ1_Zw/viewform



詳細は→https://facebook.com/events/s/6670388803022799/


10月4日(水)楾大樹弁護士の憲法カフェ『檻の中のライオン』in 熊谷🐻

 


日時: 2023年10月4日(水)

 引田香織ミニライブ:11:00~12:00

 檻の中のライオン講演:13:30~16:00


会場:熊谷市勤労会館 大ホール


参加費1,000円/学生以下無料


お申し込み→https://ws.formzu.net/dist/S808750444/


詳細:https://www.facebook.com/events/1417527535485545/