2014年3月31日月曜日

4月10日 ティーサロン憲法@穴守稲荷


 J-WAVEへの出演で話題の当会会員武井由起子弁護士
による「ティーサロン憲法」が、穴守稲荷のオシャレなマクロ
ビカフェ「油揚げ」で開催されます。

 ティーサロン憲法とは、憲法の基礎から改憲案・集団的
自衛権まで、お茶を飲みながら、楽しくお話をする会です。
 学校で習って以来、憲法なんてご縁がなかったという方
にも、少し整理して学んでみたいという方にもオススメです!

                                                                               
日時: 4月10日(木)10時~

場所: 穴守稲荷 
           マクロビオティック&野菜を食べるカフェ「油揚げ」
   http://r.goope.jp/aburaage/top


講師: 弁護士 武井由起子

資料代: (お茶一杯込み)600円


お申込み等: 先着20名まで。下記まで事前にお申込みいただくと安心です。
    dhsmf372@ybb.ne.jp 
    090-9156-0313 (奈須りえ)


 「油揚げ」はとってもステキなお店です♪
 終わったら、野菜の美味しいランチもできるようですよ~(希望者のみ。別料金)。


<お店の紹介>
はじめまして。『油揚げ』と申します。
皆様、玄米菜食という言葉、ご存知でしょうか。
肉や魚、卵や乳製品などの動物性の食材は使用せず、
野菜を皮まで全て調理して、命まるごといただく健康食です。
野菜をまるごと食べるので、農薬はもちろん、化学肥料も
使っていない安全で美味しい素材にこだわります。
農家さんが手間と愛情込めて作ってくださった
野菜や玄米の美味しさをお伝えしたいと、
スタッフも畑に足を運び、心をこめて調理しています。
野菜だけというと、あっさりさっぱりばかりで物足りない方も
多いと思います。『油揚げ』では、しっかりと肉体労働の後でも
満足できるメニューを心がけております。また、職人による自慢のお菓子も、素材の力を味わっていただけると思います。
どうぞよろしくお願い致します。

2014年3月30日日曜日

あすわかHPの宣伝

今日は、ホームページの宣伝です

みなさま、ご存知でしょうか?

あすわかのHP、ちょいちょい改訂されているってことを。

HP上でこの記事を読んでいる方なら、お分かりかもしれませんが、

例えば、
子育て中のママ・パパへ」・「カフェ経営者の皆様へ」ってコーナーを設けましたし、動画も増えたんです!

いま、HP上では、3つの動画がリンク(Youtube)されています!
・2分で分かる! 集団的自衛権Q&A
・紙芝居 「王様をしばる法~憲法のはじまり~」
・憲法が変わっちゃったらどうなるの?~自民党案シミュレーション~
です。

この紙芝居はデータ配信していますし、紙芝居以外の2つは、リーフレットとして販売しています!

集団的自衛権のリーフレットは最近販売を開始したものなんですが、昨年から販売している、自民党憲法草案の解説リーフレットもあるんです!
ここ最近、こちらのリーフレットも販売好調です(^-^)

ご注文は、こちら(http://www.asuno-jiyuu.com/p/11510-300350-301-500500500-10-1-2-3-4-5.html)です


あと、HPでは、学習会の予定も載せています☆
もしみなさんの地元で開催されているようでしたら、ぜひお越しくださいませ。


では、よい日曜日を~(^O^)/

2014年3月29日土曜日

あすわかからのお願い(ご注意?)

あすわかは、基本的には、情報の発信を行うことを主な役割としております。
大変申し訳ありませんが、法律相談や弁護団活動を担うことは、会としては出来かねます。




みなさまより、法律相談や弁護団要請など、さまざまなご要望をいただけることは、
あすわか自体やあすわかで活動する若手弁護士に対する期待の大きさの表れであると思い、
大変ありがたいお話ではあるのですが、




あすわかで活動している若手弁護士には、時間的制約や人的制約がございますので、
あすわかは、情報の発信を行うことを主な役割とさせていただいております。




ご理解とご協力をいただけますよう、お願いいたします。

2014年3月26日水曜日

「内閣広報室にも取材してくれというのは、権力がメディアに介入し、圧力をかけたと思われても仕方ないので今後は絶対にやめてくださいね」アピール


 「内閣広報室にも取材してくれというのは、 
 権力がメディアに介入し、圧力をかけたと
 思われても仕方ないので今後は絶対に
                  やめてくださいね」
                           アピール




  女性向けファッション雑誌VERY(光文社)が、今年2月発売の雑誌で憲法改正や特定秘密保護法についての特集を組んだところ、その発売前である昨年12月に、内閣広報室の職員が「うちも取材してくれませんか」と電話で依頼していたことがわかりました。報道によると、その意図について、内閣広報室は、「正確な情報を知って欲しいと思った」と説明しています。


  首相を直接補佐する組織の一つである内閣広報室から、雑誌が発売される1か月以上も前の時点で、記事に政府見解も載せて欲しいと直接連絡を受けたら、出版社がどう思うか想像してみましょう。


  まず、雑誌の発売日前の時点で企画に注文をつけてくるということは、企画段階から出版社の行動が政府にいつも監視されているのでは、と思っても仕方ありませんよね。実際、VERY編集部は「発売前なのになぜ知っているのか不気味だった」とコメントしています。


  また、記事の内容を編集することが可能な時期にこのような連絡があったとすれば、出版社としては、「政府も取材して政府の意見も記事にしなければならない」かのような不安を抱いてしまうかもしれません。「正確な情報を知らせる」という名目の下、政府の主張を記載させることで記事の内容をコントロールしたいという思惑があると感じずにはいられません。


  権力のいかなる介入も受けずに、書きたいことを書き、報道したいことを報道し、伝えたいことを伝える。そうした情報発信を通じて様々な意見に触れることができること、それは、国民一人ひとりがものを考え、議論し、新たに発信するためには欠かせないものです。そうして様々な角度から議論することで、より優れた意見が残っていくというのが民主主義の仕組みです。


  ところが、政府への疑問をそのまま書くことが許されず、自由な情報発信ができなくなってしまえば、その社会で民主主義は成り立たなくなってしまいます。だからこそ、言論(表現)の自由は徹底して保障されなければならない。とりわけ権力の介入など決してあってはならないのです。


  権力が、ある雑誌の編集部に対し、雑誌の発売日前に、雑誌の内容が政府の考えとは違うことを暗に示し、政府の見解も盛り込むように促す。これは、メディアの萎縮を招きます。今回、内閣広報室がこのような取材依頼をしたことは、光文社のみならずメディア全体へ「記事の内容をあらかじめ監視しているのか」「この国の権力は、書きたいように書かせてはくれないのか」「政府におうかがいを立てずに書いてはいけないのか」と思わせた恐れがあります。だから、今回内閣広報室がやったことは、政府がメディアの取材・編集の自由に介入し、圧力をかけたと思われても仕方ないことなのです。


  以上のとおりですから、内閣広報室は、今回の行為を十分反省して、今回のようなことが二度と起こらないようにしてください。表現の自由が確保された、民主主義国家というにふさわしい国にしていきましょう。 

                       

2014年3月26日
明日の自由を守る若手弁護士の会
      共同代表 神保大地
      共同代表 黒澤いつき

限定したって許されない解釈改憲

政府の安保法制懇が、集団的自衛権の行使を認める憲法解釈案で、「放置すれば日本の安全に重要な影響を与える場合」に限り行使を認める考え方を採用するとの報道がありました。
記事では、これによって外国領土での戦争に加わるといった典型的な集団的自衛権は容認対象から除外されることになると書かれています。

しかし、本当にそうでしょうか。

「放置すれば日本の安全に重要な影響を与える場合」であるかどうかは、それを判断する人の考え方次第です。これでは何の限定にもなっていません。

集団的自衛権行使容認で日本を戦争できる国にすることに対して慎重な立場をとる人達を、賛成側に引き込む意図が見え見えです。

こんな目くらましに、ごまかされてはなりません。

いくら集団的自衛権の行使を限定的に容認するのだといっても、解釈で憲法を変えることには違いがありません。

日本国憲法は、国民が国家権力に対して、「基本的人権を守り、平和のうちに生存する権利を確認せよ」と命じています。
国家権力を縛る法、それが「憲法」です。
しかし、「憲法」によって拘束される側の政府が、勝手な憲法解釈でその拘束の内容、拘束力を決めることができるとすれば、日本国憲法は「憲法」でなくなってしまいます。
憲法改正は、憲法自身が定める厳格な手続で国民の意思を問うた上で行わなければならないのです。

「限定容認」などという言葉にだまされないよう、しっかり考えて行動しなければなりませんね。

 

2014年3月25日火曜日

27日 秘密保護法の学習会@国分寺


 3月27日、国分寺にて秘密保護法と共謀罪を
テーマにした学習会が開催されます。
  あすわか事務局の深井剛志弁護士が講師の
1人として登場予定です☆学習会タイトルは「秘密
保護法と共謀罪」なのですが、改憲の問題と実は
深くつながっていることを語ります。
 今知っておかないといけない話題てんこ盛りな
企画ですので、どうぞご参加ください!


* * * * * * *


学習会
「戦争への道を許すな!秘密保護法と共謀罪」



日時:3月27日18時30分~


場所:国分寺労政会館3階第3会議室


講師:梓澤和幸弁護士
     (山梨学院大学法科大学院教授)   深井剛志弁護士
     (明日の自由を守る若手弁護士の会事務局)


共催:日本国民救援会国分寺支部
   国分寺革新懇



お問い合わせ:枡田042-575-8443

2014年3月23日日曜日

講演会 大盛況でした!②



 金平さんが次のお仕事のため会場を後にし、山本直樹氏(漫画家)の
講演へと移りました。(山本さんは1991年、短編集『BLUE』が東京都
青少年保護育成条例で初の有害図書指定を受け、書店からの回収を
余儀なくされました。)





 「創作物を規制しようとする人はフィクションと現実の区別がついて
いないんじゃないか。」と語る山本さん。





 「創作物の99%はクズである。99%のクズが生み出される中で
1%の傑作が生まれる。表現の自由とはクズを作る自由である。」
という高橋源一郎氏の発言を引用しつつ、
「ゲスかどうか評価するのは国家や行政ではない。権力者の勝手な
趣味趣向で判断されても困る。」とお話になりました。





 また、反知性主義についても言及なさいました。
「人はパンのみに生きる者ならず、という言葉が好き。パンだけあれば
いいじゃないか、というのが反知性主義・経済原理主義だと思う。」




 最後の山口貴士氏(弁護士)の講演は、「性表現規制の傾向と対策」と
題し、性表現を規制する側の論理の傾向や、それに対して表現規制
反対側がどう対応すべきか、徹底して現実を見つめるところから出発
する姿勢での『対策』をお話いただきました。





「読みたいものを読んで、遊びたいゲームで遊ぶための社会を
勝ち取るための運動である。人権を説くことは手段の1つ。」と
語る山口さんの『対策』は全ての市民運動に通じる普遍的な方法論と
して有効なのではないかと感じました。
  


例えば、
 思想信条を持ち込まずに間口の広い運動体を作ることや、
要請しに行く国会議員の情に響くように、議員によって訴え方を変えること、
平時より支援することで「顔の見える有権者」になること(困った時にだけ
すがりついてくる客ほどうっとうしい者はない!)…


 「集会開いて、何万人集まりました、とか。だからなんなんですか?」
何を目標にするのか、そこへたどり着くための現実的な方法は何か、
あくまでも地に足の着いた戦略を立てるべきだという山口さんの厳しい
指摘は、私達あすわかの出発点でもあり、また繰り返し自問し続けな
ければならないことでもあると思います。




*のちほど、もっと写真を追加しますね!

講演会 大盛況でした!①



「崖っぷち!表現の自由~今、報道と漫画に何が起きているのか~」は、
おかげさまで満員御礼の大盛況のうちに幕を閉じました。


 かいつまんで、当日の様子を報告します♫







 まずは、金平茂紀氏(「報道特集」キャスター、ジャーナリスト)の講演
から始まりました。









 メディアの3つの機能(①中立公正な情報発信、②権力監視、③アジェン
ダセッティング)がいずれもものすごい勢いで「劣化」している現状を、
現場にいる人間としてお話しいただき、...
 さらに、その劣化を生み出した社会を、4つの象徴的事象(①特定秘密

保護法、②NHK人事、③惨事便乗型資本主義、④反知性主義)を提示して
考察していただきました。 









  法律家と同じく「公的な使命」を担うメディアに生きる者として、市場

原理主義(すべて市場に開放することがあたかも「いいこと」かのような
言説)へ厳しく警鐘を鳴らしました。そして、これらを憂う(残念ながら)
圧倒的マイノリティの私達についても、「内輪」で集まってばかりいること
の非生産性、新たな個々人レベルのネットワークの構築の必要性を
お話くださいました。
 



 最後に、「ユーモアを忘れないこと」。
どんなにしんどい状況でも、あくまでも楽しみながら、面白がりながら
活動し、発信し続けることの重要性(しんどいことをしんどい顔して訴え
たところで誰も聞かない!)。
 活動はあくまでも楽しく、がモットーのあすわかとしては背中を押して
もらえるような嬉しい言葉でした。
 
 



 そこへ山口貴士氏(弁護士)が「世の中右傾化なんてしませんから。
サヨクに魅力がなくなっただけです、サヨクが見捨てられたんです。」と
啖呵を切り、トークバトルが始まりました☆
 なぜこんなことになってしまったのか、自分達の上から目線の自己
満足な運動に原因があったのではないのか、というところから出発した
「分をわきまえた」議論をしなければならない、という山口氏の発言に、
金平氏が切り返し、皆が前のめりに聞き始めた…ところで、
残念なことに時間切れ。


 惜しい!

2014年3月22日土曜日

いよいよ本日!『崖っぷち!表現の自由』



 おはようございます。いよいよ本日9時より、

「崖っぷち!表現の自由~今報道と漫画で何が起きているのか?~」
が開催されます♫


 講師の金平茂紀氏と山本直樹氏は、すでに昨日のうちから
現地入りし、私達あすわか事務局スタッフ達と、深夜まで入念
に打ち合わせ(アルコール入り)しました! 笑




 政治・司法の豊富な知識はもちろんのこと、話は映画・音楽・
漫画・小説、、、どこまでも広がり、お2人の造詣の深さにこちらは
一同舌を巻くばかり。
  間違いなく、面白い講演会になると確信しました!




中継はIWJ_MIYAGI1チャンネル(下記URL)で行います。
http://www.ustream.tv/channel/iwj-miyagi1




 お楽しみに!

2014年3月21日金曜日

明日の講演会 IWJで中継されます



 いよいよ明日、石巻中央公民館にて、





 崖っぷち!表現の自由
~今、報道と漫画で何が起きているのか~ 





 が開催されます。




あすわかスタッフは早くも石巻で準備に取りかかっています☆




改めて詳細を告知しますと、



日時:  明日22日9時~12時
 

場所:石巻市中央公民館第2講座室
 

参加費:500円
 
講師:金平茂紀氏(TBS『報道特集』キャスター)
         
山本直樹氏(漫画家)
          山口貴士氏(弁護士)





会場の様子は、IWJが中継してくださいます!
遠くて参加できない方も、ぜひご自宅から、講演をお聴きください。
中継はIWJ_MIYAGI1チャンネル(下記URL)で行います。
http://www.ustream.tv/channel/iwj-miyagi1




  残念ながら、「VERY」編集部への権力介入という許されない
事件が起きてしまいました。皮肉にも講演テーマと直結する
出来事ですので、講師陣から本件についてのコメントも頂けたら、
と計画しています。
その点も、ぜひご注目ください。

「VERY」憲法座談会記事への権力介入の件






 何度もお伝えしているとおり、人気女性ファッション誌
『VERY』3月号では座談会「お母さんこそ、改憲の前に知憲!
 今、改憲が実現したら、将来、戦地に行くのは誰?」の記事が
大反響を呼び、新聞でも取り上げられました。
  当会会員の太田啓子弁護士が企画から携わり、座談会にも
参加しています。








 育児に忙しいママ達に少しでも憲法に関心を寄せるきっかけが
作れたら、という編集部さんと太田弁護士、そして私達あすわか
の願いがいくぶんか叶い、当会にもたくさんのご好評の声が届き、
嬉しく思っていました。








 しかし、その裏では、こんなことが起こっていました。


 http://www.47news.jp/CN/201403/CN2014032001002021.html




 http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20140320-1273118.html







 3月号の発売数日前に、内閣広報室が「VERY」編集部に
「秘密保護法を特集するんですか。うちも取材してくれませんか。
妻も読んでいるんですよ」と電話したというのです。








 あれ?
 当会から事前に内閣にお知らせしたことはありませんよ。
 書店から聞いたと言いますが、
 つまり、書店に情報網を持っていて、政府に批判的な記事が出るのを
事前に察知して、記事の内容に影響を与えようとしているということでしょうか。
 内閣広報室は、内閣が国民を監視していることを、自ら広報なさったのですね。








 さらに、この件の取材に対し、内閣広報室は「正確な情報を知って欲しい
と思った」と回答しているとのこと。








 …女性ファッション誌が憲法を語るなんて不相応だし、正確なことは
書けないだろうから正確な情報を教えてやろうとでも?VERY世代の
ママが、素朴な疑問をもって憲法を語ることが「すぐ間違う」「かたよる」
とでもいいたいのでしょうか。そのような不安を抱かせ、この企画を
間違っているとでも言いたいのでしょうか。








 これはもう「よけいなお世話」、どころの話ではありません。
 正確な情報を流すには内閣の話を聞かなければならないかのような
不安を抱かせ、「正確な情報」の名の下に記事の内容をコントロール
したいという思惑を、感じずにはいられません。
  事実上の、表現の事前規制です。







  いかなる権力の介入も受けずに、メディアが書きたいことを
書く、報道したいことを報道し、伝えたいことを伝える。
それは、国民一人ひとりがものを考え、思索し、議論し、新たに
発信するためには欠かせないものです。
 そうして様々な角度から議論することで、より優れた意見が
残っていくという考え方が『表現の自由市場』というものです。
民主主義国家の前提です。(決して大げさではなく、)尊厳ある
個人が2本足で社会に立つ前提です。




 ところが、政府が正しいと考える内容しか報道されなくなったら
どうなるでしょう。政府への疑問をそのまま書くことが許されない
社会になってしまいますね。




 だからこそ、言論(表現)の自由は徹底して保障されなければ
ならない。
 国家権力からの介入など、ぜっっっったいに許されないのです。








 特定秘密保護法は、内容もその成立過程も、現政権が国民や
メディアの言論の自由をいかに軽視しているかをよく表しています。
いえ、むしろ敵視していると言った方が正しいかもしれません。
今回の出来事は、そういった現政権の姿勢を、改めて見せつける
ものです。








 権力が、ある雑誌の編集部に対し、雑誌の発売日前に、雑誌の
内容が政府の考えとは違うことを暗に示し、政府の見解に近い
内容にするように促す。








 これは何を招くでしょうか。








 もちろん、メディアの萎縮です。








 先程も触れたとおり、内閣広報室の回答からは、発売日前から、
世の中に出回る出版物の内容を権力がチェックしていることが
分かります。そして電話は「何を書くつもりか、全部事前に分かって
るからな」という威嚇ともいえます。編集部が断固応じなかった
結末自体は大変勇気あることですが、しかし多かれ少なかれ、
この介入は、光文社含むメディア全体へ「この国の権力は、書き
たいように書かせてはくれないのか」「書きたいことを書いては
いけないのか」と揺さぶりをかけたことは間違いありません。








 残念ながら、現政権の、「メディアが書きたいように書ける社会
を変えたい」、という意図は明らかです。








 このような介入は、絶対に許せません。

2014年3月20日木曜日

ティーサロン憲法 in 益子


 当会会員の武井由起子弁護士が、
益子で学習会「ティーサロン憲法」の講師を務めました☆
そのときの様子をご紹介します。


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 少し雪がチラつく当日は、予想を上回る30名の方が参加して
下さいました。
 「こういう集まりは普段は出ないんだけど、最近の動きがもう
本当に心配でたまらなくなって」とおっしゃる方や、お子さんの
ことが心配だと、お子さんの卒業式から直行して来て下さった
お母さんもいらっしゃいました。

 畳の集会場で、参加者の1人でもある作家さんの湯のみで
美味しいお茶やお菓子を頂きつつ、なごやかな雰囲気で
学習会が始まりました。


 学習会では、憲法の基本的なお話と、特定秘密保護法を
テーマに語りました。
 この日は、東京大空襲の日だったので、空襲を経験した方が、
自分の目の前で友人の妹さんが爆撃にあって亡くなった話を
して下さいました。


 「何とかしていかなければ」とみなさん声をそろえる一方、
「声がとどかない」「どうやったら今のメチャクチャな政治を
やめさせられるのか分からない」という悲観的な声もありました。

 私の方から、「特定秘密保護法も、皆さんが声をあげたから
こそ、(意義は少ないにせよ)修正もありましたし、これからも
声をあげ続けることで、例えば破防法のように、事実上殆ど
適用されないという状況を作り上げることも可能だ」と申し上げました。

 声をあげることは決して無駄ではない、ということと、一人ひとり
が考え、そしてこうやって集まった方々で工夫しつつ、1人でも
多くのお知り合いの方に知って頂こう、というようなお話になりました。
ステキなつながりができましたね。

 終了後、「ああいうふうに憲法を教わったことがなかった」、
「非常にすっきりした」など嬉しい感想を頂きました。


 益子にお邪魔するのは2回目ですが、個人的に陶器が
大好きなので、こんな機会に作家さんとお話できたりするのが
嬉しくてたまりません(役得〜)。
 益子の方は、そういうお仕事に従事している方が多いせいか、
地に足がついていて、自分の頭でものを考えようとされている方
が多いように感じます。
 いつもビルの中にいてアスファルトの上を歩いていると、
なんかそういう生命力がなくなってきてしまうかもしれないなと
思ったり。せめて、そういう作家さんの器でごはんなどを食べて、
そういう力強さを頂きたいものです。

 益子の今年の陶器市は4月26日(土)〜5月6日(火)です。
ぜひ現地でお求めになってはいかがでしょうか。

 写真は、川尻由美子さんの器、息子さんの塩壺、大和知子さんの
核廃棄物ドラム缶ゆのみです。

まだまだ油断はできない


 政府が、慎重な議論を求める与党内の声に配慮して、
集団的自衛権の行使を可能とする憲法解釈変更の閣議
決定を、今国会中にこだわらず夏以降に先送りする方向
で検討に入ったとの報道がありました。


 一方で、自衛隊と米軍の役割分担を定める日米防衛
協力指針の改定に、集団的自衛権行使容認を反映させる
ため、秋の臨時国会で自衛隊法など関連法改正を目指す
とのこと。


  慎重な議論を求める声に配慮するといいながら、なぜ
集団的自衛権行使ありきで事を進めようとするのか。


 本当に議論するつもりがあるのでしょうか。


  当会の集団的自衛権に関するリーフレットの注文が、
一般の方々から多数寄せられていることは、この問題に
対する国民の関心の高さをうががわせます。
  与党より何より、国民の声にこそ配慮していただきたいです。
  集団的自衛権容認で戦争できる国にするということは、
日本の在り方を根っこから変えてしまうこと。
  本当にそれでいいのか、国民1人1人が自分の頭でしっかり
考えて、議論して、そして結論を出すべきことです。
  そのためには、まだまだ時間が必要ですし、解釈改憲など
という姑息な方法ではなく、真正面から国民の声を問わねば
なりません。
  時の政府が勝手に決められるようなことではないのです。


 
 京都では、小雨降る中、街頭宣伝で、集団的自衛権に関する
訴えとともに、当会のリーフレット「2分で分かる!集団的自衛権
ほぼAtoZ」を配布しました。
 カラフルで可愛らしいイラストに、街行く若者が手を伸ばして
くれました。
 このリーフとの出会いをきっかけに、自分たちの未来を考えて
くれたら嬉しいです。
 5歳くらいのお子さんも、ちょーだいと駆け寄ってきてくれました。
 ママと一緒に読んでねと手渡しました。
 この子が大人になった時の日本が、平和で安心して暮らせる
日本でありますように。
 そのためにも、今後一層、あすわからしい活動を積極的に
行っていきたいです。

2014年3月18日火曜日

サイバー空間と集団的自衛権



 集団的自衛権の議論で、安倍首相や「私的」諮問機関は
「こんなケースでは集団的自衛権の行使が認められるべき
だ!」と4つの類型を引き合いに出します。




 例えば、アメリカがミサイルで攻撃されたときに、日本が
撃ち落とさなくていいのかと言われると、なんとなく認めた
方がいいのかなと思ってしまったりしますよね(こういう類型
の設定自体が間違っているということは、あすわかの新リー
フレットでざっくり説明していますので、ご覧ください。)。




 今日は、こういう類型に当てはまらないケースをご紹介します。
集団的自衛権の行使がひとたび認められれば、際限ない
「戦争への参加」が待っていることを、一緒に考えてみましょう。




 2011年にアメリカは、「サイバー空間」を、陸・海・空・宇宙
に続く「第5の戦場」と位置付けると発表し、サイバー攻撃を
受けた場合には、反撃として武力行使することもありうる、と
名言しました。




 アメリカのインフラや国防はIT技術に支えられていますから、
サイバー攻撃を受けたら、物理的に攻撃されたのと同じくらいに、
インフラがマヒしたり、国防に重大な支障をきたしたりすることが
考えられます。
 一方、テロリストの側からすると、実際に戦闘行為をしたり、
多大な費用をかけて兵器を購入することなく政府にダメージを
与えることができるということで、サイバー攻撃はある意味、
魅力的な攻撃方法ということになるでしょう。
 そうすると、アメリカの「サイバー攻撃されたら自衛権の行使と
して物理的な攻撃する」という発想も、理解できなくもないところです。




 アメリカがそう考えている中で、日本が集団的自衛権の行使を
認めたらどうなるでしょうか。
 これまでの集団的自衛権の議論では、物理的にアメリカの領土
や艦船が攻撃されるようなケースだけを想定していました。
 しかし、サイバー攻撃に対しても武力行使して反撃する、という
ことになってくると、例えば、どこかのA国がアメリカにサイバー
攻撃をしたということで、アメリカがA国へ武力行使することを
決め、日本に「集団的自衛権の行使」を要請し、日本も自衛隊を
A国に派兵して参戦する…ということになりかねないのです。
 




 日本の参戦がありうるとして、そのサイバー攻撃があったことの
証拠は明らかにされるのでしょうか。
 「イラクに大量破壊兵器がある!そしてその大量破壊兵器は
アメリカを狙ったものだ!」と喧伝してアメリカが堂々とイラクに
派兵した(そして大量兵器などどこにもなかった)歴史的事実を
振り返ると、容易にアメリカ政府の提示する証拠を信じて日本
国民の命を差し出すことはできませんし、特定秘密保護法の下
では、アメリカ政府が日本政府に提示した「証拠」を日本政府が
国民に明らかにする可能性は低いのが現実です。
 しかも、物理的な攻撃と比べて格段に証拠の偽造や改ざんが
簡単にできてしまいます。




 こんな危ういケースで、日本が安易に「そっか攻撃されたんだ
ねかわいそうに、じゃあ一緒に戦うよ!国民の命を差し出すよ!」
と集団的自衛権を行使して自衛隊を派遣して参戦…などと、
想像しただけでもゾっとします。



 しかしこれは決して「空想」ではありません。
アメリカが「サイバー攻撃に対しては武力行使もありうる」と名言
した以上、日本が集団的自衛権を行使できることになると、否が
応でもこのような事態に陥る可能性があるのです。
 (こういう可能性についても大いに議論すべきなのですが、
政府からは何の言及もありません。まったく分かっていないのか?
それとも分かっているけれども言いたくないのか?どちらでしょう…)




 そもそも、サイバー攻撃に対して、個別的自衛権の行使として
物理的攻撃(武力行使)することの是非については、まだ国際法
的には何も確立していません。国際法上のコンセンサスもない中、
アメリカに言われるがままに自衛隊を派遣して参戦する可能性も
出てくるので、こうなってくると、安倍首相が強調する「国際協調
主義」はどこへやら、という事態になりかねません。




 法律を制定しようという場合、「法案にはAという表現には、
こんな場合も含まれかねないが、それでいいのか」等々の審議が
なされます。ひとたび集団的自衛権の行使が認められると、この
サイバー攻撃への反撃のように、どのような戦争に関わることに
なるのか、あらゆる可能性を検討しなければなりません
…本来ならば。




 しかし、困ったことに、安倍政権は、集団的自衛権の行使を、
「憲法の読み方を変える(解釈改憲)だけで済みますから」と
内輪で勝手に決めようとしていて、国民の声を聞いてしっかり
議論しようという気は全くないようなのです。




 解釈改憲には、ほんとうに、いろいろ問題があるということが
分かりますね。 \(-"-)/

2014年3月16日日曜日

リーフレット売上絶好調♪


2月28日から販売を開始いたしました


「2分で分かる!集団的自衛権ほぼAtoZ


ですが、わずか2週間ちょっとで、

な、なんと、53,000部のご注文をいただきました~\(^o^)

               

ご注文いただいたみなさまには、厚く御礼申し上げます<m(__)m>

 

ご注文いただいているのは、たとえば、

さまざまな地域の「9条の会」さん

病院関係団体や労働組合さん

学校のPTA関連の方

保育園の先生方

など、弁護士以外の方が大半です!

 

あすわか会員のいる地域からはもちろん、会員が残念ながらいない地域(県)からの注文をいただいています!

うちわの弁護士が大量に購入しているかっていうと、そうではないのです!()

 

北海道新聞さん(ネットでは見つからなかったです…)
あかはたさん(の記事を引用したブログならありました)
などの新聞社さんに報道していただいています!

(漏れがあったらすみません) 


これから、ますます安倍総理やその周辺で、集団的自衛権行使に向けた動きが増えてくるんだと思います。

TVを見てて、んん?どういうこと? と思ったみなさま、ぜひリーフレットを読んでみてください!
注文は ↓  ↓  ↓ からです

 

すでに読まれた方、ぜひご意見ご感想をお寄せください~♪

2014年3月15日土曜日

集団的自衛権 「検討機関は不要」答弁決定


 報道によると、政府は14日の閣議で、集団的自衛権の行使容認
問題に関し、「法律に基づいた検討機関の設置は不要」とする答弁
書を決定したとのことです。
http://www.47news.jp/CN/201403/CN2014031401001904.html


 集団的自衛権を行使する、ということは、戦争をする、ということです。
 戦後、国際法上、侵略戦争は許されないけれど、「集団的自衛権行使」
が名目の戦争なら許される。そんな新たな秩序が生まれました。

 だから大国は、こぞって戦争開始のタテマエを「集団的自衛権行使」に
しました。
 ベトナム戦争も、アメリカは「集団的自衛権の行使」を名目に始めました。

 ソ連のチェコ侵攻も、

 NATOのアフガニスタン侵攻も、

 「集団的自衛権の行使」を理由に始められたものです。
 
 同盟国を助ける、そんな人情で終われる美しい話ではないのです。
 大量殺人の言い訳、なのです。


 「戦争放棄、戦力不保持を宣言した9条のもとでも、集団的自衛権
が行使できる」と憲法を読み替えるという作業(解釈改憲)が、私たち
国民に対しても、また国際社会に対しても、どれだけのインパクトを
持ったことなのか、今一度考えて頂きたいと思います。
 特に、与党の国会議員に。


 そして、言うまでもなく、この読み替え(解釈改憲)は、憲法9条を
死文化させることです。
 1つの条文を消したいのであれば、堂々と憲法改正手続に則れば
いいのです。この国を動かす主権者は国民なのに、政府が一度も
国民に問いかけることすらせずに、内輪で「読み替えておくよ」と勝手
に実質的な改憲をすることが、民主主義国家にあって許されるわけ
がありません。

 かつての自民党政権のブレーンや改憲派の憲法学者までもが、
今や解釈改憲に暴走する政権を批判しています。自民党政権を内部
で支えていたこれらの専門家が「見捨て」てしまうほど、現政権が論理
や理屈とかけ離れた手洗い手法で国を動かしている、ということの
1つの象徴でしょう。


 冒頭で触れたニュースは、その「手荒さ」の極みが表れています。
 集団的自衛権行使に向けて議論をせっせと進めているのは安倍
首相の「私的」諮問機関である安保法制懇です。その「私的」諮問
機関で話し合えば十分だ、と。実質的には改憲だけれど、それで
いいんだ、と。


 集団的自衛権行使容認が、例えば選挙の争点になりましたか。
 今、政権に望む最も重要な政策は解釈改憲だと、そんな世論調査
の結果が出ましたか。
 震災復興を後回しにしてでも集団的自衛権の行使容認だ!という
圧倒的多数の世論が盛り上がりましたか。


 人民の人民による人民のための政治を、終わらせるわけにはいきません。

 この動きをくい止めるには、国民一人ひとりが立ち上がること。
声を上げること。それしかありません。
 その「不断の努力」ができるかできないか、試されている時です。

2014年3月14日金曜日

本日(3月14日)の東京新聞夕刊1面トップ!

 本日3月14日の東京新聞夕刊1面で、「あすわか」を取り上げていただきました!
ネット版の記事↓
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014031490135525.html
...
記事で取り上げていただいているリーフレット「2分で分かる!集団的自衛権ほぼAtoZ」は、
集団的自衛権に関する疑問点について、わかりやすくお伝えしようと思って作ったものです。

ニュースでよく集団的自衛権ってよく聞くけど、
それってそもそも何?
というところからご紹介しています。

記事にもありますが、カフェや美容院、病院の待合室などにも置いていただいています^^

リーフレットのご注文はこちら↓のメールフォームより!
http://www.asuno-jiyuu.com/p/11510-300350-301-500500500-10-1-2-3-4-5.html

2014年3月12日水曜日

3月22日講演会 「崖っぷち!表現の自由 ~今、報道と漫画で何が起きているのか~」


  遅ればせながら、3月22日(土)の講演会のチラシができあがりました!
 「表現の自由は今」を、豪華メンバーをお迎えして共に考えるタイムリーな
企画です。ぜひぜひお越しください。


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 「崖っぷち!表現の自由
 ~今、報道と漫画で何が起きているのか~」



  いまだかつて無い「表現の自由」の危機が訪れています
 「21世紀の民主主義国家において最悪(by Morton H. Halperin)」と

まで評された特定秘密保護法の成立や首相と昵懇の人物で固められ
たNHK人事など、目に見える形で権力によるメディアへの圧力は高まり、
他方で美術館での展示自粛や自治体の後援拒否などからは、表現
の「見えない圧力」の広がりがうかがえます。
 国民がもの言わぬ・もの言えぬ存在へと変えられつつある今の社会を、

第一線で活躍する表現者たちが斬ります。





 <講師>
 金平茂紀氏(ジャーナリスト、TBS「報道特集」キャスター)
 山本直樹氏(漫画家)
 山口貴士氏(弁護士)             




 <日時>
 2014年3月22日(土)9:00~12:00




 <場所>
 石巻市中央公民館 第2講座室(石巻市日和が丘1-2-7)
 石巻駅よりタクシー約5分、徒歩15分

 

<参加費>
  500円



 

 <講師プロフィール>

 ●金平茂紀氏
 1977年 TBS入社。 社会部、「ニュースコープ」副編集長、モスクワ支局長、

ワシントン支局長、ニュース23編集長を務め、2005年から報道局長、
2008年からアメリカ総局長。2004年度「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。
「ロシアより愛をこめて」「世紀末モスクワを行く」「テレビニュースは終わらない」
「沖縄ワジワジー通信」などの著書多数



●山本直樹氏 
 漫画家。1984年、森山塔名義で「ほら、こんなに赤くなってる」でデビュー。
1991年、「Blue」が東京都青少年保護育成条例で初の有害コミック指定。
2006年、『イブニング』誌上で連合赤軍事件を題材にした 「レッド」の連載開始。
2010年、同作品で第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。



●山口貴士氏
 弁護士(54期)。リンク総合法律事務所にて執務。霊感商法はじめ
消費者被害へ取り組む一方、表現規制に対する警鐘を鳴らし続ける。





 <当講演会のお問い合わせ先>
 「明日の自由を守る若手弁護士の会」事務局長 早田由布子(弁護士、旬報法律事務所) 
TEL: 03-3580-5311 FAX: 03-3592-1207 
email: peaceloving.lawyer@gmail.com

2014年3月11日火曜日

【今やるべきことは、被災地の復興・被災者支援】

2011年3月11日。
東日本大震災と福島原発事故から、今日で3年がたちました。

大津波が町を呑み込んでゆく映像や、福島原発の爆発映像を思い出すと、今でも恐怖で背筋が凍ります。
被災者の方々が今なお大変な思いをされているとの報道を目にするたび、胸が痛みます。

今朝の各紙は多くの紙面を割いて、被災地の今、被災者の今を伝えていました。

毎日新聞は、被災者アンケートを実施し、被災した方々の約8割が今なお自分を「被災者」と考えていること、被災者が医療支援や高齢者支援、教育支援等を切実に求めていること、多くの人が「復興」というものを「地域の再生」や「住宅再建」と考えていること等を伝えていました。
しかしながら、今も約26万7000人が避難生活を強いられ、仮設住宅には約10万4000世帯が生活しているけれど、住まいの復興の進捗率は数%にとどまっています。

また、放射能の影響を懸念して県外へ避難し、故郷に帰りたいけど帰れない方々もたくさんいますが、アンケートでは、原発事故の風化が進む現状に対するいらだちや、原発再稼働を進める安倍政権の方針に違和感を訴える声も目立ったと報じられています。


政府に問いたい。


震災前の普通の生活を送りたいという被災者の方々の切なる願いは届いていますか。
政府には、誰が望んでいるのか分からない解釈改憲や武器輸出等に躍起になる前に、被災者の方々が望む「復興」「支援」を早期に実現する責任があるのではないでしょうか。

3月21日、石巻中央公民館にて、第15回人権研究交流集会「震災復興―3・11から3年―私たちは何をすべきか」が開催されます。
被災地の今をその目で見て、被災者の方々の今をその耳で聞く、貴重な機会となるはずです。
 
翌22日には、明日の自由を守る若手弁護士の会として、自民党改憲草案により制約が懸念される「表現の自由」に関する分科会を企画しております。
 
ご都合のつく方は、是非お越しください。



















 
 

2014年3月10日月曜日

改憲草案の英訳(対照表)できました

 

 昨秋、当会は自民党の改憲草案(全文ではなく一部)
の英訳を発表いたしました。

 
 海外への発信等にお役立て頂ければ幸いです。


 その英訳、さらに読みやすく・使いやすいものを、と
いうことで、日本国憲法との対照表という形にまとめ直し
ました!


 PDFで貼りますので、ダウンロードしてご利用下さい。

2014年3月9日日曜日

学習会のご案内(栃木・徳島)


  当会会員の武井由起子弁護士が講師を務める
憲法学習会のご案内です。





 徳島で連日開催の予定なので、徳島在住の方は
もちろん、四国にお住まいの方々、ぜひちょっと足を
のばして参加してみてはいかがでしょうか!
 




● 3月10日(月)14時~16時
  場所: 栃木県益子町 サヤド公民館
 「憲法のそもそも論と特定秘密保護法」



● 3月21日(金・祝)13:30~15:30
 「憲法が変わっちゃたらどうなるの?」

 場所: 徳島県立総合教育センター 大研修室
(板野郡板野町犬伏字東谷1-7) 

 参加費: 一般会費 500円 
 主催: コープ自然派しこく くらし委員会
 要申込み:コープ自然派サービスセンター 
      (0120-408-300)



● 3月22日(土)19:00~21:00
  ティーサロン憲法『憲法が変わるってどういうこと?』

 場所: スタジオピクニック(吉野川市鴨島町388-1)
    ハローワークの斜め前ブティックナナの裏
 参加費: 500円
 主催: ミツバチぶんぶん実行委員会 
 共催:鴨島ノイズの会
 問い合わせ:090-1328-8732 すみとも


● 3月23日(日)10:00~12:00
 場所:さくら診療所デイケア室
    吉野川市山川町前川212-6(阿波銀行山川支店前)

 主催: 地球人カレッジ&さくら診療所

2014年3月8日土曜日

東京新聞の記事&憲法学習会のご案内♪


 連日憲法の話題に事欠きませんね
(嬉しい話題というわけではありませんが)。
 よく分からないから、弁護士に直接聞いてみよう!
という気運が、ちょこっとだけ高まりつつあるようです。

 昨日の東京新聞は、私たち「あすわか」のメンバー
2名の草の根活動を取りあげてくれています。


http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014030702000121.html?fb_action_ids=500567906715401&fb_action_types=og.recommends&fb_source=other_multiline&action_object_map=%5B1445953048974528%5D&action_type_map=%5B%22og.recommends%22%5D&action_ref_map=%5B%5D


 「VERY」の座談会に参加した太田啓子弁護士は、先日、
相模原市のカフェカチルでも学習会を開き、とても好評
だったようです♪
(カフェカチルさんのブログはこちら
http://blog.livedoor.jp/chipot-kachill/archives/37506500.html )


 この学習会の場で、さらに2~3の学習会リクエストが
あったようで、カリスマ美人学習会講師の活躍は続きます♪


 今後予定されている太田弁護士の学習会をご案内します。


●3月8日(土)13:30〜16:00
 大和勤労福祉会館 1F和室
 主催:少人数学級とよりよい教育をめざす会・大和っ子を放射能から守る会
 お問い合わせ:re.takaku@gmail.com


●3月26日(水)14:00〜 
 東林間公民館
 参加費:1500円(資料、スウィーツ・ドリンク付き、託児あり)
 主催:イマジン相模原
 お問い合わせ:mamacafemano@gmail.com


●3月28日(金)10時~13時 
 鶴間 小方
 参加費:2000円(資料、ランチ付き、見守り保育あり)
 詳細はまた後日!


●4月
 座間市 ラリチェッタ(イタリアンレストラン)でも4月
 詳細はまた後日!


 興味のある方、ぜひお気軽に参加してくださいね!
 また、思い切って呼んじゃおう、という方は
 peaceloving.lawyer@gmail.com までご連絡下さい。
下記4点を書いて頂けると、スムーズです(^^)/

①  お名前 
②  日程についていくつか候補日を設定して教えて下さい 
  弁護士という職業柄、およそ2ヶ月先の予定まで埋まっている 
(つまり12月の予定は10月に決まる)ので、2ヶ月先あたりでご計画下さい。
③  おおよその場所(最寄り駅)を教えて下さい
④  テーマを教えて下さい  

2014年3月5日水曜日

集団的自衛権行使前提の米軍基地が京都に?

 京都、経ヶ岬に米軍専用レーダーの設置が計画されていることを、皆さんはご存じですか?設置されるのは、青森県つがる市の航空自衛隊車力分屯基地にあるものと同じ「Xバンドレーダー」と呼ばれるもので、ミサイルを探知・追尾するための設備です。レーダー基地は、戦争となれば真っ先に攻撃対象になると考えられていることから、現地では不安の声が広がっています。

 
 このXバンドレーダー設置問題に関して、先日、京都の弁護士18人が、京丹後市役所丹後庁舎内にある近畿中部防衛局現地連絡所(防衛省の出先機関)の担当者と懇談を行いました。その防衛局担当者の話の中に、その場にいた弁護士全員を愕然とさせる回答がありましたので、ご紹介します。

弁護士A「Xバンドレーダーの防衛戦略上の位置付けは?」
担当者「北朝鮮からミサイルが日本海を超えて米国に放たれる危険に対応」

日本は攻撃を受けていないけれど、日本と密接な関係にある米国が攻撃を受けそうになっているから、これを阻止する。これって、まさしく集団的自衛権の行使じゃないんですかね?

弁護士A「憲法改正、解釈改憲を前提とした存在であるということですか?」
担当者「・・・わたくし個人としては、そのように考えております」

 戦後、国は一貫して、現在の日本国憲法のもとで集団的自衛権行使は認められないとの立場です(いくら安倍首相が解釈改憲で集団的自衛権容認だ!と躍起になっているとしても)。にもかかわらず、防衛省の出先機関である防衛局の人間が、集団的自衛権行使が将来的に容認されることを前提としてXバンドレーダー設置のための業務を行っているということには衝撃を受けました。
 

 米国ミサイル局シリング長官は、北朝鮮におけるテポドン2の開発が進んでいることを受け、「米国本土の防衛のため」に、日本で2つ目となるXバンドレーダー設置の必要があるという趣旨のことを述べています(2013年5月9日アメリカ上院軍事委員会)。米国にとっても、京都・経ヶ岬に設置されようとしているXバンドレーダーは、日本の防衛のためなんかではなく、米国の防衛のための存在なのです。

 弁護士B「この防衛局現地連絡所の体制は?」
 担当者「所長と所員1名の2名。所長は京都防衛事務所長と兼任。所員は近畿中部防衛局の各課から派遣され、1週間で交代する。」

 この担当者(所員)は、弁護士18人から質問攻めに遭うこの日に派遣されてきた自らの運の無さを恨んだことでしょう。1週間だけ京丹後市に派遣されたこの担当者の言葉に大きな意味がある訳ではありませんが、「日本の防衛のために必要!」と解釈改憲による集団的自衛権行使容認に異常な執着を見せる安倍首相の連日の発言によって、「(なんとなく)必要なのかも・・・」という雰囲気が広がり、集団的自衛権行使が既成事実化してしまうことは恐ろしいことです。

 
 集団的自衛権は本当に必要なのでしょうか。今、きちんと立ち止まって考えましょう、日本の未来のことを。そのために、当会作成のリーフレット「2分でわかる!集団的自衛権ほぼAtoZ」を是非ご活用ください。2月28日に完成&販売開始のお知らせをしてから1週間もたっておりませんが、現在までに95件、合計2万部の注文が当会まで届いております。
 立ち止まって考えてみて、集団的自衛権は要らないと思った方は、「ちょっと待った!」と声を上げましょう。

 

2014年3月3日月曜日

リーフが動画になりました☆


  当会のリーフレット
「2分で分かる!集団的自衛権 ほぼ AtoZ」が、
動画になりました☆




 今回も、ボランティアで製作を名乗り出てくだ
さった方による、すてきな仕上がりになりました。
ぜひご覧ください!
 http://www.youtube.com/watch?v=5d66mRUASZM



 お子さんと一緒にご覧頂くのもおすすめです!
 リーフレットは通販での販売ですので、ご購入の
前に内容をご確認する意味でもとっても役立ちますね。



  ちなみに、当会が昨年より販売している、自民党
改憲草案を紹介したリーフレット
「憲法が変わっちゃったらどうなるの?~自民党
シミュレーション~」
 の動画はこちらです。
 http://www.youtube.com/watch?v=V7EcIEdNZ4A ...






 立憲主義(憲法ってどんなもの?)の紙芝居の動画はこちら☆
http://www.youtube.com/watch?v=zWvD1rjusF8






 リーフレットのご注文は下記メールフォームでどうぞ♫
 http://www.asuno-jiyuu.com/p/11510-300350-301-500500500-10-1-2-3-4-5.html 

2014年3月2日日曜日

オリンピックと憲法

オリンピック、終わってしまいましたねぇ
(ただし、パラリンピックは3月7日からです)
終わってしまえばあっという間のような、もっといろいろと観たかったような。


オリンピックといえば、オリンピック憲章ってご存知ですか?
オリンピズム(オリンピックの目的・理念)を文章化したものらしいんです。

で、そのオリンピック憲章には、全部で9つの文章があるんですが、その中で「人権」について書かれているんです。

「8 スポーツの実践はひとつの人権である。何人もその求めるところにしたがってスポーツを行う可能性を持たなければならない。」


同じように、
ユネスコの「体育・スポーツ国際憲章」(1978年)では

「第1条 体育・スポーツの実践はすべての人にとって基本的権利である。」と定められています。

世界では、スポーツをやることって、人権(国家が尊重すべき大切なこと)って位置づけられてるんですね。


この「スポーツする権利」ですけど、日本国憲法だと、まさにこれを定めた条文って無いですよね?
憲法では、どの条文が近いんでしょうかね?

よく言われるのは、憲法13条です。
なんで13条かというと、
「個人の尊重」を定める13条からすれば、個人として尊重されるための利益や自由は、人権として保障されます(だから、明確には条文にはない「プライバシー権」とかが人権と言われるんですね)。
で、「スポーツをすること」も、その人がその人らしくあるために必要不可欠だ、個人として尊重されるためには、「スポーツをすること」を邪魔されないことが必要だ、といえるなら、13条で認められるってことなんでしょうね。

ほかにも表現の自由(21条)で保障されるって説明もあるようですね。
確かに、フィギュアスケート・体操・シンクロナイズトスイミングとかは、芸術そのまんまって感じがしますし、バスケでもサッカーでも野球でも、プロの技はまさに芸術的だったりしますよね。


じゃ、自民党改憲草案だとどうなんでしょうかね??

自民党改憲草案では、「個人の尊重」はありません、「人の尊重」に変えることになっていますからね(草案第13条)。
だから、きっと、13条で保障されることはないんでしょうね、残念。

表現の自由も、いまより制限されちゃいますよね
自民党改憲草案では、「公益及び公の秩序」を害する表現はダメです(草案第21条2項)。
スポーツが、「公益及び公の秩序」を害するかどうかは、はっきりしませんが、戦前には「敵性スポーツ」なんて言葉があったようですからね。

あと、スポーツをする上では、その環境整備が必要不可欠ですが、自民党改憲草案では財政健全を理由に様々な支出が削られる可能性があります(草案第83条2項)。


意外と、スポーツをされる多くの方にとっても、自民党改憲草案、無視できないかもですね!



ちなみに、
日本が、スポーツを権利として認めたのは、2011年です(スポーツ基本法)。
先の国際憲章から30年以上経ってからの制定なんですよね、
なんだか、オリンピックを誘致するために急いで定めたのかなって気がしちゃいます(^_^;)

なお、「権利」と言いながら、環境整備のための「スポーツ基本計画」には「権利」とか「責務」とかの言葉が全然(法律の説明として数回出てくるのを除いて)出てこないんですよね~
スポーツ大好き人間としては、ちょっと残念です

2014年3月1日土曜日

リーフご注文に際してのご注意


 昨日販売開始となりました、当会リーフレット
「2分で分かる!集団的自衛権 ほぼ AtoZ」は,
おかげさまで予想をはるかに上回る数のご注
文をいただいております。
  市民の皆様方の、集団的自衛権・解釈改憲
への関心や危機感の高さをうかがい知ることが
できます。ありがとうございます。


 さて、そのご注文に際しまして一点ご注意が
あります。
 注文メールフォームやFAX注文用紙にも添え
書きいたしましたとおり、注文受付から発送完了
まで、時間がかかることもございます(土日の
発送作業はいたしておりません)。 
  できる限り迅速に作業いたしますが、注文時に
書いていただいている「いつまでに欲しいか
(ご希望の送付日)」の日付より前に確実にお届け
できるとは限りませんので、くれぐれも、時間的に
余裕を持ってご注文ください。

小澤俊夫さんの講演会@川崎



   1月17日に当ブログで小澤俊夫さん(口承文芸学者で
小澤昔ばなし研究所所長。小沢征爾さんの兄で、小沢健二
さんの父)のメールマガジンをご紹介したところ、とても好評
でした☆その小澤さんのお話が聞ける貴重な機会をご紹介
します。


 「秘密保護法を強行採決した日本、外国はどう見ている?」
題し、戦後幼くして中国から引き揚げてきた経験と、その後の
欧州での生活経験もある小澤さん。  
 日本人は、敗戦まで治安維持法や国家総動員法で苦しめ
られて来た、ぼくには、あの日本がまたやってくるという強い
危機感があります、というようなテーマでお話しなさるそうです。


 日時: 2014年3月6日(木)  18時30分~20時30分   


 会場: 多摩市民館・大会議室     
    (川崎市多摩区登戸1775-1 多摩市総合庁舎3F)     
     小田急線向ケ丘遊園北口より5分 
     JR線・小田急線登戸駅より10分  


 資料代: 200円   


 定員: 120名(先着)  


 主催: 秘密保護法を考える川崎市民の会   


 お問い合わせ: 伊藤(090)6012-1907  


  この「秘密保護法を考える川崎市民の会」は、秘密保護法は
成立してしまったけれども声を上げ続けなければ!という有志で
結成されたもので、当会会員の武井由起子弁護士もメンバーです。
 「明日の自由を守る若手弁護士の会」の紙芝居の紹介もある
とのこと☆  

 登戸駅は新宿から急行で19分、下北から11分と、都心からも
アクセスのいいところです。  

 皆さま、ぜひご参集下さい(^^)/