2016年12月31日土曜日

あすわか新企画! やや日めくり憲法☆

明日から新年ですね。
今年もいろんなことがありましたね~

(失礼ながら)
憲法に基づいて政治をするはずの国会議員さんが憲法の条文を知らないんじゃない?
って思ってしまうこともしばしばでした。
 
そこで、
あすわかでは、来年1年かけて、こんな企画をやっていきます。

題して
やや日めくり憲法☆


憲法の条文って、縁遠いですよね
見ても、パッと意味分からないし
ネットで説明読んでも難しいし

そこで
これまでの条文の解説って感じとはちょっと違う
あすわか風の憲法解説を、日めくりカレンダー的にしちゃいます!
(365日じゃないから「やや日めくり」です・笑)

 
教科書のような長文じゃないので
(議員さんのように)お忙しい方でもお読みいただけます!


流れですが、
1月1日の11条からスタートして
1月2日には12条
1月9日には19条
1月31日に20条
2月1日に21条って感じで進んでいきます。

 
要するに、毎月1日~9日と末日にアップしていきます。
ご期待ください!


さっそく明日は11条です。

ではみなさま、よいお年を~(^.^)/~~~


以上

2016年12月30日金曜日

パペットsも大活躍!『檻の中のライオン』憲法カフェツアー(後半)のお知らせ☆


 圧倒的なわかりやすさとかわいさで話題をかっさらった
憲法入門書『檻の中のライオン』、
 作者の楾大樹弁護士の憲法カフェツアー、後半のお知らせです☆

 滋賀→奈良→大阪!

 
●檻の中のライオン@大津(滋賀)

日時: 2017年1月14日(土)
         17:00~19:30

会場: 湖民家ろんど
        (滋賀県大津市京町1-1-46)
 

★ゲスト:嘉田由紀子・前滋賀県知事★

定員: 30名

主催: 未来政治塾 

共催: チームしが

問合せ先:yagi@we-love-kusatsu.net
 https://www.facebook.com/events/1234500396629742/




檻の中のライオンin 奈良

日時: 2017年1月15日(日)
         10:00~12:30

会場:はぐぐみセンター1F
    (奈良市三条本町13-1)

主催:繋ぎ結ぶママ達の会

問合せ先:mamanokai.nara2@gmail.com

イベントページ:
   https://www.facebook.com/events/726627404155008/



●檻の中のライオンin 大阪

日時: 2017年1月15日(日)
    15:00~17:30

会場:Hirao Reno Lab
    (大阪市大正区平尾商店街内)

主催:笑顔の種まき☆ふれあいお茶会

イベントページ:https://www.facebook.com/events/1606534759653517/

2016年12月27日火曜日

人気沸騰!『檻の中のライオン』憲法カフェツアー(前半)のお知らせ☆


 人気爆発の『檻の中のライオン』。
 憲法の解説書として話題をかっさらいましたね~~o(≧∇≦)o
 執筆した楾大樹弁護士には、全国から憲法カフェ依頼が殺到
しています。檻の中のライオンTシャツを着てまじめに語り、しっかり
笑いをとる。いやいや、とんでもない才能の持ち主です!

 今回の憲法カフェツアーは来年1月からの6カ所。
 まずは前半3カ所のお知らせです!
 東京・日野
  ↓
 東京・多摩
  ↓
 静岡県榛原郡吉田町


☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;;:**:;;;:*


●檻の中のライオン in 日野(東京)

日時:2017年1月12日(木)
   14:00~16:30

会場:日野社会福祉センター 会議室
  (日野市高幡1011番地)

主催:「檻の中のライオン@ひの」実行委員会

問合せ先:bfocinfo@gmail.com

イベントページ:https://www.facebook.com/events/1617469338557132/?ti=icl



●檻の中のライオンin 多摩(東京)

日時:2017年1月12日(木)
   19:00~21:00

会場:永山公民館 視聴覚室
   (多摩市永山11-5)

主催:ママの会@たま

問合せ先:mamalovespeace2016@gmail.com

イベントページ:https://www.facebook.com/events/383809301962915/


●檻の中のライオンin 静岡

日時:2017年1月14日(土)
   9:30~12:00

会場:片岡会館(吉田町片岡2488-1)

主催:憲法cafe しだはい

問合せ先:090(1996)5670(福田)

イベントページ:https://www.facebook.com/events/381162758887167/

1月22日(日) 24条カフェ@大阪“町屋カフェキイロ”☆



 来年1月22日は、大阪で24条が熱いですね!

 堺では橋本弁護士の24条カフェが開催されますが、
東成区では國本弁護士の憲法カフェも開催されます。
大人気の「憲法のよみ方つかい方」、今回「その3」の
テーマは24条のようです☆
 打ち合わせ段階から楽しそうな雰囲気が♪
  ↓
 http://ameblo.jp/mamano-kai/entry-12231683544.html


 家族の形ってほんとそれぞれで、正直、「全員仲良しで
健康で安定していて何の問題もありません」ってわけには
いかない…という様々な"フクザツナジジョー"は珍しくない
と思います。

 そこをどうケアすれば、すべての人の尊厳が守られるのか、
を国家は考えるべきだと思うのですが、
 自民党の改憲草案では「家族は大事。助け合わなければ
ならない。」って条文が入っています。
 なんか、「家族というものは無条件にいいものなのだ。
お互いに助け合うのがあるべき家族というものなのだ。」
 と言われても…突き放されている感じもするし、勝手に形を
押しつけられたような気もしますよね。

 知れば知るほど、「ちょっと待ってよ」と思わずにはいられない
改憲草案の背景。
 ぜひ、今のうちに知っておいて下さい!


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆゚・


憲法のよみ方つかい方 その3
 
カリフォルニアの自由すぎる家族のカタチと日本国憲法

日時: 2017年1月22日(日)

   11:00~13:00


場所: 町屋カフェキイロ
   大阪市東成区大今里二丁目31-10



講師: 國本依伸弁護士
  (明日の自由を守る若手弁護士の会)



問い合わせ先 
  osakamothers.4.children@gmail.com


主催: 子どもの未来を考えるママの会@大阪

2月11日(土) ベルばら憲法カフェ@大阪市北区中崎町


 安倍首相がハワイの真珠湾を訪問するそうです。

 安倍政権は、ずっと、国内外から
「過去の戦争をどう思ってるのかな?」
「正しく事実を知っているのかな?」と、疑問を持たれ
続けてきました。
 安倍首相は2013年4月に国会で、第2次世界大戦での
日本の植民地支配について問われ、
 「侵略の定義は学界的にも国際的にも定まっていない。
国と国との関係でどちらから見るかで違う」
 と答弁して、決して「日本はアジア諸国を侵略し、植民地支配
しました」とは答えませんでした
(当然、アジア諸国からは猛烈な批判がありました)。

 その上、年末には(侵略を先導した戦犯も祀られる)靖国神社
に参拝したことで、アメリカ政府は「失望」を表明しました。
 「もう二度とあんなことを繰り返さないように、民主的で平和な
国として生まれ変わるんだ!」という日本の決意表明が、日本国
憲法の制定でもあったわけですが…


 そういう、過去の認識について不安が払拭できない首相や
政権が、憲法を壊そうとしているのは、残念ですが、すっごく
腑に落ちてしまいます。


 さて、内山宙弁護士の「ベルばら憲法カフェ」が、ちょっと先ですが、
2月11日に大阪市北区のカフェで開催されます☆
ベルばら愛あふれる方、歴史好きな方、「未来ダイアリー」のサインが
もらいたい方、お集まり下さい(^^)/


*・。*゜・。・o゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*

 ベルばら憲法カフェ@中崎町


 ベルばら(ベルサイユのばら)の時代に
 「日本国憲法」があったらどうなっていた?
 ドキドキわくわく興味津々♪
 憲法にはあまり興味無いけれど
 「ベルばら愛は誰よりも~」という方でも
 楽しめます!
 ぜひご参加ください(^^)/


日時: 2017年2月11日(土・祝)
 11時半~ ランチしながらお話
 12時半~14時 講演



場所: 中崎町カフェ「朱夏」
   大阪市北区中崎西1丁目1-18

   http://amanto.jp/groups/shuka/access/

講師 内山宙弁護士
  (明日の自由を守る若手弁護士の会)



参加費: 1000円+ワンオーダー


要予約: 090-4299-6860
 *予約者優先!
 *予約締め切り 2月7日



主催: 子どもの未来を考えるママの会@大阪
    あすわか大阪
    コープ自然派ぽっぽくらぶ



1月22日(日) 橋本弁護士の24条カフェ@堺



 あっという間に年の瀬ですね~(*_*)

 今年も、たくさん、自由や平和を傷つけられましたね。
 来年はどの傷も癒やしたい!癒やしてやるぞーーーーと
強く強く思います。


 さて、来年1月下旬に、堺で24条カフェが開催されます。
 講師の橋本智子弁護士とカウンセラーさんのトークイベント
だそうです。
 24条改憲にかける自民党さんや背後の日本会議さんの深い
執念は、私たちの想像を絶するところがあります。
 ぜひ、どれだけ危機か、を知って頂ければと思います。

 チラシはこちら↓
 http://www.fcsakai.net/femitalkplus122.pdf


*・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.:*

 フェミカン堺の日曜講座
 ふぇみトーク プラス
 憲法カフェ × フェミニストカウンセリング



 両性の平等と個人の尊厳・自由をうたった
 憲法24条が危ない?!
 --それは、フェミニストカウンセリングにとって一大事!
 私らしく生きるため・・・
 みんなで一緒に 考えましょ!


日時: 2017年1月22日(日)
     13:00~15:30


場所: フェミニストカウンセリング堺
   堺市堺区中瓦町 1-1-4 辻野ビル2F
   072-224-0663 


参加申込方法:チラシ裏面が申込FAX用紙になっています。
  または、HPの講座申し込みフォームからお申し込みください。   
   http://www.fcsakai.net/


参加費:1,500 円+税 (お茶代含む)            
 *たまねぎチケットをお持ちの方は500円





2016年12月21日水曜日

「上司の婚活指導」orz その発想ほんっっとうにノーサンキューです


 企業による結婚支援のあり方について、内閣府が提言をまとめた
とのこと。
 社内の既婚者が未婚者に助言する「婚活メンター(良き指導者)」の
配置などが素案に盛り込まれていて、大騒ぎになりましたね。


 「余計なお世話」の一言に尽きますね。
 それが上下関係厳しい雰囲気の会社でだったら、
 上からの「助言」がなんとなく断れない社風だったら、
 高圧的なキャラの上司がメンターになったら、
 まちがいなく、セクハラですね。


●内閣府が企業へ婚活支援奨励 反対議員ら「セクハラを加速させる」(東京)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201612/CK2016122002000172.html?ref=rank


 多くの批判を受けて、婚活メンターの設置や表彰は素案から削除されたそうです。


●会社の上司が婚活指導? 国の検討会、反発受け提言修正(朝日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161221-00000025-asahi-soci


 かつての、「女性手帳」を思い出しました。
 内閣府の婚活支援は、政府が掲げた「希望出生率1.8」の実現に
向けたものです。
 出生率を上げるために、国民をもっと結婚させよう!という発想です。

 女性の子宮は、国家のものではありません。
 女性の子宮は、女性のものです。
 いつ使おうが使わまいが、女性の自由です。
 放っておいてください、としか言い様がありません。


 男性にとっても余計なお世話ですよね。
 いつ結婚しようがしまいが、上司や国家から言われる筋合いはありません。

 なぜあの社員は独身なんだろう、なんて、詮索されるのはまっぴらです。
 触れられたくないセクシャリティの方にとっては、なおさらのことです。


 人口を増やすために国家が仲人役になって国民をもっと結婚させよう
(結婚すりゃ子ども作るだろうから)という安易で貧困な発想は、結婚した
くても経済的な理由で結婚できないカップルや、不妊で悩む男女をどこ
までも置き去りにします。
 (結婚率は低いのに人口が増えたフランスに学ぼうとか、そもそもなぜ
若者は結婚しないのか探ろうとか、なぜ自らの社会を省みる姿勢がない
のでしょうか。不思議でたまりません。)


 憲法は、「個人の尊重」を根本テーマにしているので、国民一人ひとり
の尊厳ある生き方を、どこまでも大切にします。
 13条や24条は、どんな家庭の形でも、どんな夫婦の形でも、どんな
恋愛の形でも、「あなたらしい幸せの形を見つければいいんだよ」と
背中を押してくれます。

 えっ、なに、結婚してないの?結婚ていいもんだよ、子どもっていいもん
だよ、なんて、み・じ・んも言いません。


 婚活メンターは削除されましたが、国民が猛批判したから引っ込めた
ものの、そもそも放っておけばそういう発想が生まれる政権である事実
は消せません。
 政府が憲法の精神を謙虚に学んでいれば(政府に憲法の精神が行き
届いていれば)、出るはずもない素案だった、ということです。


 安倍政権は、かつての女性手帳のときと何も変わっていません。
「国民の人生設計はこうあるべきだ」という妄執で、まだまだふいに
国民をしばろうとします。


 自分の生き方を、自分の自由を守るために、まだまだしっかりと
主権者アンテナを立てて、憲法を盾に、「不断の努力」を続けなければ
なりませんね。

2016年12月16日金曜日

☆参考資料☆ 9条を思いついた幣原首相のインタビュー資料


 米軍普天間飛行場に所属するMV22オスプレイが
沖縄県名護市安部の海岸に墜落して木っ端みじんに
なりました。

 “未亡人製造機”と揶揄されるほど事故が絶えない危険な
輸送機ですが、あんな大破している光景を見ながらも、日本
政府は米軍にオスプレイの導入をやめてくれとは言いません
(むしろ購入したりしてます)。

 オスプレイが飛び交う空の下で暮らすのはイヤだという国民
の気持ちはどこまでも置き去りです。
 安倍首相はなにかあるとすぐ「日米同盟は外交の基軸」とか
「日米同盟を強固なものに」とか言いますが、日本の国民の命
とか、主権者国民の民意とか、日本の最高法規である憲法が、
すべての出発点であり何よりも大事なものであることを、忘れて
いるのではないか、と不安にならざるを得ません。

 日米同盟を強固なものにするためなら、国民の命も人権も
民意もどうでもいいんだ、といわんばかりの行動に、主権者と
して、侮辱された思いがつのります。


 さて、オスプレイや米軍基地、そして内戦はげしい南スーダン
に派遣された自衛隊に思いをはせるにつけ、71年前に憲法9条
を思いついた幣原喜重郎首相は、天国からどんな気持ちで日本
を見つめているだろうか、と考えてしまいます。

 今日は、幣原喜重郎首相が憲法9条を思いついた時のことを
平野三郎氏(元衆議院議員)がインタビューしたときの資料を
ご紹介します。

 ちょっと長いのですが、時間のある時に、読んでみて下さい。
戦前、軍縮に取り組み、「世の中に軍縮ほど難しいものはない。」
と身をもって知ったことを語るところから始まります。


*:.。..。.。o○*:.。..。.。o○*:.。..。.。o○*:.。..。.。o○*:.。..。.。o○*


「幣原先生から聴取した
 戦争放棄条項等の生まれた事情について」
 からの抜粋


 唯もし軍縮を可能にする方法があるとすれば一つだけ道がある。
それは世界が一せいに一切の軍備を廃止することである。
 一、二、三の掛声もろとも凡(すべ)ての国が兵器を海に投ずるならば、
忽ち軍縮は完成するだろう。勿論不可能である。
 それが不可能なら不可能なのだ。

 ここまで考えを進めてきた時に、第九条というものが思い浮んだので
ある。
 そうだ。もし誰かが自発的に武器を捨てるとしたら――

 最初それは脳裏をかすめたひらめきのようなものだった。
 次の瞬間、直ぐ僕は思い直した。自分は何を考えようとしているのだ。
相手はピストルを持っている。その前に裸のからだをさらそうと言う。
何と言う馬鹿げたことだ。恐ろしいことだ。自分はどうかしたのではないか。
若(も)しこんなことを人前で言ったら、幣原は気が狂ったと言われるだろう。
正に狂気の沙汰である。

 しかしそのひらめきは僕の頭の中でとまらなかった。
どう考えてみても、これは誰かがやらなければならないことである。
恐らくあのとき僕を決心させたものは僕の一生のさまざまな体験では
なかったかと思う。
 何のために戦争に反対し、何のために命を賭けて平和を守ろうとして
きたのか。
 今だ。今こそ平和だ。
 今こそ平和のために起つ秋(とき)ではないか。
 そのために生きてきたのではなかったか。
 そして僕は平和の鍵を握っていたのだ。
 何か僕は天命をさずかったような気がしていた。


 非武装宣言ということは、従来の観念からすれば全く狂気の沙汰である。
 だが今では正気の沙汰とは何かということである。
 武装宣言が正気の沙汰か。
 それこそ狂気の沙汰だという結論は、考えに考え抜いた結果もう出ている。

 要するに世界は今一人の狂人を必要としているということである。
 何人かが自ら買って出て狂人とならない限り、世界は軍拡競争の
蟻地獄から抜け出すことができないのである。
 これは素晴らしい狂人である。世界史の扉を開く狂人である。
 その歴史的使命を日本が果すのだ。

 日本民族は幾世紀もの間戦争に勝ち続け、最も戦斗(せんとう)的に
戦いを追求する神の民族と信じてきた。神の信条は武力である。
 その神は今や一挙に下界に墜落した訳だが、僕は第九条によって
日本民族は依然として神の民族だと思う。
 何故(なぜ)なら武力は神でなくなったからである。
 神でないばかりか、原子爆弾という武力は悪魔である。
 日本人はその悪魔を投げ捨てることに依って再び神の民族になるのだ。
 すなわち日本はこの神の声を世界に宣言するのだ。
 それが歴史の大道である。
 悠々とこの大道を行けばよい。
 死中に活というのはその意味である。


<問 お話の通りやがて世界はそうなると思いますが、それは遠い
将来のことでしょう。しかしその日が来るまではどうする訳ですか。
目下の処は差当り問題ないとしても、他日独立した場合、敵が口実を
設けて侵略してきたらです。>


 その場合でもこの精神を貫くべきだと僕は信じている。
 そうでなければ今までの戦争の歴史を繰り返すだけである。
 然(しか)も次の戦争は今までとは訳が違う。

 僕は第九条を堅持することが日本の安全のためにも必要だと思う。
 勿論軍隊を持たないと言っても警察は別である。
 警察のない社会は考えられない。殊に世界の一員として将来世界警察
への分担責任は当然負わなければならない。
 しかし強大な武力と対抗する陸海空軍というものは有害無益だ。
 僕は我国の自衛は徹頭徹尾正義の力でなければならないと思う。
 その正義とは日本だけの主観的な独断ではなく、世界の公平な与論に
依って裏付けされたものでなければならない。そうした与論が国際的に
形成されるように必ずなるだろう。
 何故なら世界の秩序を維持する必要があるからである。
 若(も)し或る国が日本を侵略しようとする。そのことが世界の秩序を
破壊する恐れがあるとすれば、それに依って脅威を受ける第三国は
黙ってはいない。その第三国との特定の保護条約の有無にかかわらず、
その第三国は当然日本の安全のために必要な努力をするだろう。
 要するにこれからは世界的視野に立った外交の力に依って我国の
安全を護るべきで、だからこそ死中に活があるという訳だ。

(抜粋終わり)
 
 出典:国立国会図書館憲政資料室所蔵
 文書名「憲法調査会資料(西澤哲四郎旧蔵)」
 文書番号165

2016年12月9日金曜日

南スーダンPKO派遣違憲訴訟、って知ってます?

先日、南スーダンが内戦状態・戦闘状態にあることをご紹介しました

実は、
南スーダンPKOへの自衛隊の派遣について
「憲法に違反する」
という訴訟があります。
ご存知でしたか??

 
札幌地方裁判所で起こされている裁判で
原告は、息子さんが現役自衛官であるお母さんです。


前の記事でも触れましたが、
南スーダンは内戦状態で、国連PKOも戦闘行為に加わっている状態です
こんな状態だから、世界各国から精鋭の部隊が行って、難民救出をしている
って思いません?

でも実際は違うんです。

南スーダンPKOに派遣しているのは
アフリカやアジアなどの途上国が多く
いわゆる先進国では、植民地支配をしていたイギリス、韓国、中国そして日本くらいなんです。
「世界の警察」と言われることもあるアメリカは行っていません。
安保理常任理事国のロシア・フランス・アメリカは行っていないんです。
危ないからですね。

PKOに参加すると国連からお金がもらえますので、
それもあって部隊を出すという国があるそうです。

 
日本人がいっぱいいるだろうからその人々を守りに行ったんでしょうか?
これも違うんですよね

南スーダンにいた日本人の多くがすでに国外へ脱出しており
いまも南スーダンに留まっているのは、
自衛隊員が来なくても自力で逃げられる大使館職員や国連職員だそうです

 
そうなると、なんで行くんでしょうね?
南スーダンの戦争を終わらせるため?
でも、武器をもった自衛官が行って、終わらせられるんでしょうか?
武器を持って行くだけで終わらせられるんなら、とっくに終わってますよね。

 
じゃあ、なんで行くんでしょうか?
行くことに意味があるんでしょうか?
行って役に立てるんでしょうか?

こういったことが分からないまま
戦地へ送られる自衛官の方々。

 
そんなのはダメだ!
と声をあげて、訴訟をしている人がいます。
詳しくは以下に載っているようです。
http://stop-sspko.jimdo.com/

 
こういう不断の努力、っていうのもあるんですね。

2016年12月8日木曜日

今晩放送☆ フジテレビ『ユアタイム』に弘川弁護士の憲法カフェ



 今日は12月8日。
 日本軍による真珠湾攻撃やマレー半島上陸で、太平洋戦争が
始まりました。

 太平洋戦争では230万人の軍人や軍属が命を落としました。
その6割上が、餓死です。

 徴兵されて国のために死ねと命じられ、食糧が補給されずに餓死。
兵隊の命を軽んじて食糧供給すらままならなかった、指導者たちの
能力不足と無謀さには軽蔑に値します。

 こういう無残な死を、「尊い犠牲」と言って、「先人たちの尊い犠牲の
上に日本の繁栄がある」とひとまとめに語るのは、美化しすぎなので
はないかと思います。
 どんなに生きて帰りたかっただろう、どんなに平穏な生活に戻りた
かっただろう。
 のたれ死んだ方々が「国家によってのたれ死にさせられた」事実を、
私たちは決して忘れてはいけないし、もう絶対に、誰一人としてのたれ
死にさせない、という決意で、「戦争だけはぜったいにいやだ」と行動し
つづけることが、のたれ死んだ140万人の方々への供養になる、と、
そう思います。


 さて、そんな12月8日の今日、憲法カフェが報道番組で紹介される
ようです。
 我らが弘川欣絵弁護士が先日、お寺の本堂で憲法カフェを開いた
様子が、フジテレビ『ユアタイム』で紹介されるとのこと。
 あすわかの活動、こんな感じでどこにでもトコトコ出かけて憲法しゃべ
ってます、という雰囲気が伝わればいいなと思います(ドキドキ)☆


フジテレビ 『ユアタイム』
http://www.fujitv.co.jp/yourtime/

12月8日(木)23:30~24:25


2016年12月7日水曜日

PKO派遣どころじゃない 南スーダンの惨状


 
 昨年成立してしまった安保法制は11個の法律の束で、
その中の1つがPKO協力法の改正でした。

 その「改正」により、PKO(国連平和維持活動)として派遣
された自衛隊が武器を使える範囲が大幅に広がりました。
これにより、「駆けつけ警護(国連職員やNGO関係者などが
襲撃を受けた場合に武器を持って救出に駆けつける)」や
「共同防護(自衛隊の宿営地を他国部隊と連携して守る)」が
可能になり、ついに11月15日、政府は南スーダンへの派遣
部隊に、新任務として付与したのです。


 駆けつけ警護自体が、憲法9条に違反するのはもちろん
なのですが、今回のPKO派遣は、そもそも許されない派遣です。


 PKOに参加する(自衛隊をPKO部隊として派遣する)場合には、
「PKO参加5原則」が満たされていなければならない、というルールが
あります。


<PKO参加5原則>

1 紛争当事者の間で停戦合意が成立していること

2 その国及び紛争当事者がPKO及びPKOへの日本の参加に
 同意していること。

3 そのPKO部隊が特定の紛争当事者に偏ることなく、中立的
 立場を厳守すること。

4 上記の原則のいずれかが満たされない状況が生じた場合には、
 日本の部隊は撤収することができること。

5 武器の使用は、要員の生命等の防護のための必要最小限のもの
 を基本。受入れ同意が安定的に維持されていることが確認されている
 場合、いわゆる安全確保業務及びいわゆる駆け付け警護の実施に
 当たり、自己保存型及び武器等防護を超える武器使用が可能。
 

 へー、これ全部クリアしてないとPKO参加できないのかー、という
わけなのですが
 今回、思いっきり、この原則が無視されているのです。

 
 南スーダンは、今、血みどろの内戦状態です。
 「大統領派」と「前副大統領派」というのが対立しまくり、以前停戦
(和平)合意はあったものの、形ばかりで戦闘が続き、11月1日に
公表された国連特別調査報告書は、「和平合意」は「崩壊」したと
断定しています。
 さらに、相次いで集落の焼き討ちや集団レイプが起き、国連の
調査チームが「民族浄化が進行している」と発表。
大統領派も前副大統領派も、こぞって子供たちを兵隊に徴用して
戦争に備えているという、かつてルワンダで起きた大量虐殺の再来
を警戒するレベルにまで達しています。


●南スーダンで「民族浄化」進行、国連の人権視察団が警告(AFP)
 http://www.afpbb.com/articles/-/3109937
 
●南スーダン「緊張と暴力、前例ないレベル」 国連調査団(朝日)
 http://www.asahi.com/articles/ASJD1129DJCZUHBI050.html


 およそ「停戦合意がなされた」状態ではなく、PKOが派遣できる
前提を欠いているのです。
 一般市民が血で血を洗う民族浄化の嵐の中に自衛隊を送り込んで
しまえば、いやおうなしに殺戮に巻き込まれます。


 国連は、PKO部隊に武器を持たせて住民保護のために戦わせる
ことで南スーダンの内戦を収めようという道を選んだわけですが、
日本が憲法を無視してそれに追従する必要はまったくありません。
武器を持たず、非暴力の見地からの日本独自の支援のあり方を
模索する、今までの平和国家としての歩みを進めればいいのでは
ないでしょうか?


 遠い遠い南スーダンの現状は、なかなか耳に入ってきません。
 しかし、自衛隊はすでに派遣されています。
 本来、憲法上許されるはずのない派遣によって、自衛隊員の命が
奪われたら、政府はどう責任をとるのでしょうか。
 「これ以上犠牲を出さないように、しっかり武器を持てるような憲法
改正を!」
 「このような暴力に決して屈せずPKOを遂行します!」とでも叫ぶ
のでしょうか。
 
 私たちにできることは、なんでしょう。
 せめて「内戦状態なんだって。こんなPKO派遣おかしくない?」という
世論を大きくできるように、ニュースをシェアしたり、新聞やTVに投稿
したり、することでしょうか。

 地道な努力がなければ、なんにも動かせません。

 日々、「不断の努力」ですね!

2016年12月6日火曜日

12月9日 内山弁護士の憲法カフェ@富士宮のお知らせ☆



 小説『未来ダイアリー』の売れ行きも絶好調な内山弁護士、
今週末は富士宮で憲法カフェです(^^)/
 気軽にサインもらえるのも今のうちかもしれませんっw!
ぜひぜひご参加ください。

*:.。..。.。o○*:.。..。.。o○*:.。..。.。o○*:.。..。.。o○*:.。..。.。o


 第1回憲法カフェ
   「けんぽう」ってどんなもの? 

       私たちの生活に関係あるの?


 FBイベントページはこちら↓
 https://www.facebook.com/events/932606023506805/?ti=icl


日時: 12月9日(金)13時~15時


場所: 富士宮駅前交流センターきらら 第1会議室
  JR富士宮駅徒歩1分 駐車場有り


電話: 0544-22-8111


参加費: 500円(お茶、お菓子、資料付き)


問い合わせ: 富士宮ママの会
  (電話090-4269-4474)


講師: 内山宙弁護士
  静岡県弁護士会・明日の自由を守る若手弁護士の会所属
 小説「未来ダイアリー もしも、自民党改憲草案が実現したら?」著者
 小説家デビューをはたした話題の若手弁護士、内山先生に憲法の
お話を楽しく伺いましょう(*^^*)


いまだに「押しつけ憲法」とか言って(-_-;) 『週刊金曜日』で斬ってます☆


 発売中の『週刊金曜日』は

 

「特集 安倍政権と日本会議」

 …きゃー 香ばしいですねーー


 現政権の背後にどんな組織がどのような論理や世界観で
うごめいているのか、知っておかなければなりませんね。
 今回、あすわかはひときわライト(右、ではなく、軽い、という意味)
なコーナーに登場しております。いや、いつもライトなポジションです
けどねw



 日本会議が出しているDVD『世界は変わった 日本の憲法は?』を
題材(ネタ)に、トークさせていただきました。


 特に、「日本国憲法はGHQの素人が1週間で作って日本に押しつけて
きたものだ」として“自主憲法”の制定を訴えているところや、緊急事態
条項(=戦争や災害時に憲法を一時停止させる国家緊急権の制度)の
必要性を訴えるところ、そして9条改正のところを中心に取り上げました。


 「押しつけ憲法」論は、いまだに「改憲したい」派の方々の主張の中心です。

 「今の憲法は占領軍に押しつけられたものだから自主憲法を制定すべきだ。」
 100回も200回も言われ続けると、「そっかー」と受け入れてしまう
方もいるかもしれませんが、
 でも実は、よくよくこのフレーズをじっと見つめてみると、「なにを言ってる
のかよく分からない」「じつは中身がない」ことが分かります。
 そう、押しつけられたものだから変えなければならない、というのは、
ちょっとおかしな論理なのです。

 変えたい、と思うのは、中身が気に入らないからなのです。絶対に。


 中身を気に入っていれば、「押しつけられた」ことは気にならないのです。


 変えたい、と思うのは、個人の尊重・民主主義・戦争放棄・立憲主義etc、
日本国憲法の中身が、気に入らないから、なのです。


 この「本音」を、「押しつけ憲法」論をまくしたてる方々は、どこまでも隠す。
これはとても不誠実だなと思います。

 中身がいいものなら、「生まれ」は気にならないはずなのですが、
 自由・人権・民主主義・平和、そのどこが気に入らないのですか?と
聞いてみたいですね。

 それにそもそも、「押しつけ」なの?「押しつけ」とは思えないんだけどw、
とツっ込まざるを得ません。

 歴史を振り返って、丁寧に事実経過を見れば、
 「最初の案はGHQからもらったけど、受け取ってからは正式な手続きで
自分たちで作った」ことと、「当時の2大(保守)政党と大多数の国民が
歓迎した」ことが分かるはずです。
 戦力不保持を幣原喜重郎首相自身がマッカーサーに提案した事実も、
ようやく知れ渡ってきました。日本会議ふくむ「改憲したい」派の方々は、
「憲法9条は、敗戦国日本が二度と連合国に刃向かえないようにする
ためにGHQが強制した」というストーリーを信じ込んでいるのかなん
なのか、「そういうこと」にしたいようですが、そういう妄想で歴史を書き
換えてはいけません。
 日本が自ら提案して、自らつかみ取った9条であることを、誇りに思って
いいんじゃないかな、と思います。


 そんなわけで、
 「押しつけ憲法」論は、とっても…空虚です。
 でも、空虚だなぁと思っていても、放置しておくのはよくありません。
 100回も200回も繰り返し繰り返し叫ばれていると、何の知識もない
人は「押しつけられたのかぁ」と、誤解してしまいます。
 正しい事実経過知っている私たちは私たちで、繰り返し語り続けて
いかなければなりませんね!