2019年8月29日木曜日

政治的メッセージは「表現の自由」の範囲外!?トンデモな黒岩知事の暴言


 あいちトリエンナーレ2019の「表現の不自由展・その後」が、
公権力の恫喝やテロ予告などにより中止に追い込まれました。
 その件につき、神奈川県の黒岩知事が「私もメディア出身。表現の
自由は非常に大事だが、何でも許されるわけではない」「あれは表現
の自由ではなく、極めて明確な政治的メッセージ。県の税金を使って
後押しすることになり、県民の理解は得られない。絶対に(開催を)
認めない」などと発言しました。


● 「表現の自由逸脱。開催認めない」愛知の芸術祭で黒岩知事 (神奈川新聞)   
  https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190827-00000016-kana-l14


 「私もメディア出身」とわざわざ名乗るだけあり、このガッカリ感
には言葉もありません。

 表現の自由がなぜ決定的に大事だと言われているか、というと、
①それが保障されていないと民主主義の政治が正常にまわらないから、
という点と、
②いったん傷つくと回復できないから、
という点があります。


 人がある問題について考え、意見を言う(表現する)。
 するとその意見を聞いた人がそれを受けてさらに考える。
意見交換できる。議論もできる。
 異なる意見が飛び交い、人はより深く考える。また議論する。
 抱いた意見・主張から共感できる政治家・政党に投票する。
 政治家が選ばれ、新たに政治が動く。
 それを受けて、人はまた考え、賛否にわかれ、議論する。

 この知的な営みの永遠の繰り返しにより、民主主義の政治は正常に
動きます。

 ですから人が政治について語れなければ、誰もなにも議論できず、
政治がどうあるべきか深く考えることもできず、民主主義など絵に
描いた餅なのです。

 政治に関する表現は、特に保障されなければならないわけです。


 また、一度表現の自由が制約されてしまうと、それを「こんなの
おかしい!」「憲法違反だから元に戻さなきゃダメだ!」と言いたく
ても、制約されている以上、批判できず、取り戻すアクションが起こ
せない、という大問題があります。

 現政権が、とりわけ政権批判の表現を憎悪していることからも分か
るように、権力にとって、「政権批判の自由」つまり「表現の自由」は
とてもジャマなものであり、いつでも制約したいものです。


 一番狙われやすく、傷つけられやすい基本的人権。
 だからこそ、慎重に慎重に取り扱わなければならず、「それは表現
の自由では保障されない例外でしょ」などと簡単に言ってはいけない
のです。
 (名誉棄損罪、侮辱罪にあたる表現は、「表現の自由」の範疇には
ありませんし、最近ではやっとヘイトスピーチが表現の自由の例外に
あたると言われ始めました。これらが「例外」になるには、途方も
ない長期の議論を要しました。)


 「表現の不自由展・その後」の作品を、政治的メッセージ「だから」
表現の自由では保障されない、という「は???」としか言いようの
ない暴言。

 企画展に公金を出すことがなぜ後押しになるのでしょう。
 それを見て「おかしい」と思えば、「私はこれはおかしいと思う」
と批判を発信して、たくさんたくさん議論すればいいだけのこと。
 何度でも言いますが、公権力は表現の内容に踏み込んではいけない
のです。
 残念ながら、この一言だけで、知事に知事たる資質がないことが
わかります。
 

柴山文科大臣 「ヤジは表現の自由で保障されない」


 街頭演説へのヤジについて
「権利(表現の自由)として保障されているとは言えないのではないか」
 by柴山文科大臣


● 街頭演説でどなる声 柴山文科相
        「大声出す権利 保障されない」(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190828/amp/k10012051701000.html?__twitter_impression=true


● 文科相「やじの権利ない」 
     埼玉知事選 応援演説中の抗議男性に (東京)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019082802000148.html




 空恐ろしいことですね…表現の自由が憲法21条にででんと
書かれているのに、勝手に「これは保障されない」と選別する
という振舞い…。


 このようなヤジは、聴衆が演説を聞きとれなくするような演説
妨害でもなく、表現の自由でしっかり保障されています。
 このような発言をしても首が飛ばないこと自体に戦慄が走りますが、
だからこそ何度でも確認したい。


 政治家の街頭演説には、その議員を応援したい人も懐疑的な人も、
どちらも集まるものです。
 政治家なら当然、飛んできたヤジは「有権者が抱く考えの1つ」と
受け止めて、自分の考えや政策が間違っている可能性ふくめ、より
広い支持を獲得するための試行錯誤もすべきでしょう。

 誰しもヤジられることでいい気分にはなりませんが、クローズドな
ファンミーティングじゃあるまいし、街頭で演説すればそれなりに
ヤジが飛ぶことも当然想定されます。

 ましてや政治家であり閣僚。ヤジにいかに応じるかを含めて、
聴衆(有権者)は、その政治家の主張・政策・人柄を判断できる
のではないでしょうか。
(安倍首相は、「こんな人たち」とヤジを飛ばす聴衆を指さして
敵視しましたものね。こんな風に、キャラクターが如実に分かります。)

 ヤジ(批判)を封じ、歓声と賞賛だけを欲しがるのは「全国民の代表」
ましてや閣僚として器が小さすぎ、ヤジは「権利(表現の自由)として
保障されていない。」とまで言うほど人権感覚が欠落しているなら、
もはや政治家の資格はありません。

 彼が公教育のトップであることは、この国の悲劇としか言いようが
ありません。
 

9月6日(金) 楾大樹弁護士の憲法カフェ「檻の中のライオン」in岐阜・揖斐郡池田町☆


◆ 檻の中のライオンin池田町



 憲法??法律??選挙?? っと
 堅苦しいことは全くわからない私でもなるほど〜っと聴ける。
 お話の中ではパペットを使って楽しく話してくれます。
 さらに絵本はめっちゃわかりやすい‼️
 読み聞かせにもおススメ



日時: 2019年9月6日(金)
  第1部(午後)13:00~15:30
  第2部(夜) 18:00~20:30



会場: まちづくり工房 霞渓舎
       (養老鉄道 池野駅 改札横)
       岐阜県揖斐郡池田町池野259-1
   http://www.town.gifu-ikeda.lg.jp/0000001403.html



参加費:
  第1部 1,500円
    (「檻の中のライオン」クリアファイル付き)
  第2部 1,500円
    (「檻の中のライオン」クリアファイル付き)
    学割価格 700円
                親子割価格 2,000円(2名分)  



第1部のお申込み
 
下記①~③を、overflow8883@gmail.comまでメールでお送りください。
 ①名前(ふりがな)
 ② 連絡先(繋がりやすい携帯番号)
 ③お子様の有無・同伴するお子様の人数・年齢
  



第2部のお申込み
 下記①~④を、overflow8883@gmail.comまでお送りください。
 ①名前(ふりがな)
 ② 連絡先(繋がりやすい携帯番号)
 ③一般or学割or親子割 いずれかをお伝えください
 ④同伴される方がみえる場合は名前(ふりがな)
  →学割・親子割の場合は年齢お伝え下さい



主催 over flow  藤原
    overflow8883@gmail.com
    090-4119-8883


   


<FBイベントページ>
https://www.facebook.com/events/2371155266303896/?ti=icl



<主催者メッセージ>
第1部 ママに聞いて欲しい
 なかなか子育てしてると子どもの事中心に時が過ぎていき…
 憲法なんて考える時間すらない
 ↑2歳児ママの私。
 難しいことは考えません…集中力どこへ?
 けど、日本で生活してるからこそこれからの未来を託す子ども達を
育てるママに知ってて欲しい事なので子連れママさんお待ちしてます

 もちろんママじゃなくても日本に住んでるなら知ってて欲しい事
なので参加お待ちしてます
 だけど…
 小さな子どもがいるのを了承してください


   
第2部 学生(高校生・大学生)に聞いて欲しい
 どれだけの学生が憲法を理解しているのか?
 私自身全く理解せず興味なく来てました…
 わかりやすい話を聞くことで憲法を知って18歳から投票できる
選挙権にも関心を向けてもらえるんじゃ無いか?
 ↑高校生ママでもある私。
 高校生の息子に憲法の話なんてどう伝えれば良いのか?
 楾先生の話聞いても上手く伝えれません(そもそも母の言葉に真剣に
耳を傾けてくれないお年頃)
 なので母親として学生さんに聞いて欲しいと思ったのです

 もちろん学生さんじゃなくても日本に住んでる方なら誰でも
 学割価格には出来ませんが…

 親子2名で参加してくれたら親子割価格になります

 1人は通常価格なので了承ください

8月31日(土) 「檻の中のライオン」楾弁護士×南彰氏 知る権利を語る!in広島平和記念資料館☆



FIGHT FOR TRUTH
知る権利を守ろう 
  ~今 政治取材の現場で起きていること





日時: 2019年8月31日
  13:30~16:30


会場: 広島平和記念資料館(東館地下)
     第1会議室

資料代:500円(学生・障がい者無料)



<タイムテーブル>
●基調報告
 「官邸質問制限と知る権利」 
      新聞労連 南彰委員長
●講演
 「檻の中のライオン」 楾大樹 弁護士
対論 
 南委員長・楾弁護士


主催:日本ジャーナリスト会議広島支部
   中国新聞労組
   新聞労連

協賛:広島憲法会議・広島マスコミ九条の会
   広島県文団連・広島県労学協


連絡先:JCJ広島支部
     (広島市中区十日市町1-5-5坪池ビル201)
    電話 090-8245-2273(山根) 
    中国新聞労組 
    電話 082-236-2427 

2019年8月18日日曜日

「人権擁護=優しさ」? 法務省のビミョーなツイート(続)



@MOJ_JINKEN
人権って,「命を大切にする」とか「人の心を傷付けない」とか
身近で大切なものなんだ。夏休みに君の思いを作文に書いてみない?
一生懸命考えた内容なら,少ししか書けなくても大丈夫。
この経験はきっと未来の君のためになるよ。
詳しくは→moj.go.jp/JINKEN/jinken111.html…




https://twitter.com/MOJ_JINKEN/status/1161902092656599040


「人権って,『命を大切にする』とか『人の心を傷付けない』とか
身近で大切なものなんだ。」

。。。( ゚Д゚)  

 人KENまもる君の迷言、日本語として成立していないちょっと
罪深いレベルです。

 なんなんでしょうか、このオリジナル定義は…

 「人が生まれながらにして持っていて、誰にも奪われない権利の
ことなんだ。」くらいの説明、大して難しくないはずです、、、


 人権の定義を正確に伝えることすら避けたいという法務省の意向を
忖度したがゆえに、「人権って、命を大切にするとか」云々、迷言を
つぶやいた、というわけです。
 法務省(公権力)が「人権とはつまり思いやりだよ、作文書いて
みようよ」と市民に“指導”する光景は、正直いって、グロテスクです。


 ちなみに、人KENまもる君が誘っている「作文」とは、法務省の
「全国中学生人権作文コンテスト」への応募のことです。
 http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken111.html

 上記サイトによると、作文コンテストは「日常の家庭生活や学校生活
等の中で得た体験に基づく作文を書くことを通して,人権尊重の大切さ
や基本的人権についての理解を深め,豊かな人権感覚を身に付けること」
が目的だそうで…。

 結局、「人権=思いやり」的な教育なのですね。


 中学生はぜひ、人権は国家権力に対抗する概念として生まれ、発展
したという基本形(歴史的沿革)からおさえてほしいなと思います。
このまま人KENまもる君の言ったとおりに人権をイメージしてしまうと、
誤解したまま成長して憲法や民主主義の理解ができなくなるおそれ
すらあります。

 テーマは…
 たとえば、結婚で別姓を選択できない、同姓婚できない、市長が展覧
会の内容に介入してくる、逮捕されると自白するまでずーっと身柄拘束
する…作文の素材は、日常生活の中にも、報道の中にも、たくさんあり
ます。

「空母化」する護衛艦にF35… いろいろ問題点があるのに



 このようなNHKの報道がありました。(一部抜粋)
  ↓
「防衛省は、事実上『空母化』する海上自衛隊の護衛艦での運用を
想定する戦闘機として、短い滑走路で離陸し、垂直に着陸できる
アメリカ製の最新鋭のステルス戦闘機『F35B』を選定したと
発表しました。防衛省では、合わせて42機を購入する計画です。」


● 「空母化」護衛艦で運用する戦闘機はF35Bに 防衛省 (NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190816/k10012038551000.html


 …事実上「空母化」する、と報道するにあたって、憲法9条に違反
する可能性が高いことをなぜ解説しないのでしょうか。
 報道としてあまりにも説明不足です。


 憲法9条の下、「専守防衛」のために必要最小限度の防衛力しか
保持できないことは政府も認めています。
 その上で、「攻撃型空母」は憲法9条に違反するが、いずもの
「空母化」は「防衛型空母」だから許される、という理屈をこねて
いますが…

 世界の常識からして、戦闘機を搭載できる空母は「攻撃型空母」です。
どんなにF35が常時搭載でなくても、いずもは「攻撃型空母」とみな
されます。
 こんな「空母化」は、専守防衛どころではなく、憲法違反が濃厚な
わけです。
 そういう問題点を報じてくれなければ、国民はこの空母化について
満足に考えたり議論したりすることができません。

 また、F35が数多くの欠陥を抱えていることは国会でも明らかに
なっているのに、それも報じない。
 政府の「広報」のようです。
 こんな「広報」ではなく、国民の「知る権利」にしっかり応える
ような報道をお願いします。

2019年8月16日金曜日

「人権擁護=優しさ」? 法務省のビミョーなツイート



● 法務省人権擁護局のツイート
 @MOJ_JINKEN
 【人KENまもる君の夏休み①】
 中学生のみんな!こんにちは。人KENまもるです。
 中学生時代は、大人に成長する一歩を踏み出すときだよね。
 大人になるまでに、自分やお友だちの人権を守れるようになりたいと思わない?
 そんなこと自分には関係ないって思う?
 続きはまた明日!

https://twitter.com/MOJ_JINKEN/status/1161546632317550594




 法務省の「人KENまもるくん」は、いつもこういう角度でしか
「人権」を語らないので、まるで人権が「思いやり」「優しさ」
「配慮」の類いのレベルのものかのような誤解を与える危うさが
あります(意図的なら悪質です)。

 まずは、公権力が侵してはならないものであることから語って
下さい(事例:あいちトリエンナーレ2019)。


 もちろん、いじめが心身を傷つける重大な人権侵害であることは
みんなが何度でも再確認しなければならないことですが、
 せめて、いじめ防止的な中学生に対する「人権啓発」であれば、
こんな「人権を守れるように」みたいな書き方だけではなく「あな
たの人権は何よりも大事。学校でのいじめや家族からの虐待で傷つ
いてませんか?」と被害者に「私を苦しめる、これは人権侵害なん
だ」と気づいてもらう方向のアプローチも必要では。

2019年8月15日木曜日

「不自由な国、日本」にドン引きな海外作家たちが展示を辞退



 あいちトリエンナーレ2019の企画展が、権力の恫喝やテロ予告に
屈して展示中止となった件、
 出展していた他の海外作家たちが、相次いで展示の辞退を求める事態
となっています。

● あいちトリエンナーレ、海外の作家11人が展示中止を求める。
              「表現の不自由展の再開」求めて実行委を批判 (ハフポスト)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/triennale_jp_5d535568e4b0c63bcbef0ab0?ncid=tweetlnkjphpmg00000001


● 芸術家ら10組が新たに展示辞退を申し入れ
               「あいちトリエンナーレ」 (毎日)

https://mainichi.jp/articles/20190814/k00/00m/040/266000c?inb=ys



 つまり、この事件により、日本という国が、権力の圧力やテロ予告に
簡単に屈する「不自由」な国だ、と事実が国際社会に大々的に発信され、
バレつつあるということです。

 「公金使ってんだから内容への介入は当たり前でしょ」という感覚が
もしも世界の"常識"であれば、こんな相次ぐ辞退などありえません。
 みんなドン引きなわけです。

 河村市長や菅官房長官は、自身の発言がどれだけ自分の国を「貶めた」
ことか自覚してほしいと思います。
 「日本の名誉」を何よりも大切にするならば、1秒でも早く謝罪し、
展示再開に尽力するしかありません。

2019年8月12日月曜日

「反日」表現の規制は当然、といい続ける吉村知事




● 吉村洋文(大阪府知事) のツイート
 @hiroyoshimura
 愛知県知事は今回の展示を知ってやったのだろう。公共たる愛知県

が主催、知事が会長となり、公権力を行使して、展示した。一方的に
反日政治活動を後押し、慰安婦像の設置、天皇の写真をバーナーで
焼き、踏みつけ。公共として責任問題にならない方がおかしい。

https://twitter.com/hiroyoshimura/status/1159101141029814272?s=12&fbclid=IwAR0rGpFDColW4yck4gVCAp5zF0H2T2MrCPzsTSi4nrxkf4ILCno8suwTzdI





 何度でも繰り返しますが、公権力が犯罪でもない表現内容に
介入し「それはダメだ」と評価することは許されません。
 その表現がいいか悪いか、評価するのは主権者国民です。
 あらゆる表現・意見・主張を見聞きして、思索し、議論し、
いろいろな人の意見・評価・感想を聞く事で、また議論が深まる。
 公権力が「これはいい、これは悪い」と勝手に評価して「悪い」
ものを排除すれば、それだけ、国民がその表現・意見を知る機会
がなくなり、議論できなくなります。その分、「自由に意見・
表現が飛び交う社会」は狭くなる。
 そうやって、民主主義はやせ細っていくのです。


 公金使ってるのだから表現規制は当然だ、という間違った感覚を
広めようとする知事の言動は、ほんとうに罪深い。
 危険だなと感じる私たちは、スルーではなく、地道に反論を発信
していきましょう。


 また、
 吉村知事は毎度「反日政治活動」とか「反日」とかいう言葉を
持ち出して表現規制を「当たり前だ!」とばかりに肯定していますが、

 そもそも「反日」って?「反日政治活動」って?
 その言葉の意味については、まったく説明がありません。
定義してみてください、と言われても、おそらく誰もできないでしょう?


 吉村知事の、「言い続ければ、市民もなんとなく『よくわかんない
けど反日ってのはいかん』と流されるだろう」という意図は伝わって
きますが、そういった敵愾心や憎悪を煽るだけの中身のない言葉を
使う時点で、為政者として(いや、人としてのかな)の資質が問われ
ます。

2019年8月9日金曜日

小泉進次郎氏が閣僚候補だそうですーうわ~、とだけ報じるメディア


 菅官房長官が、小泉進次郎衆議院議員が閣僚になる資格を備えており、
「ポスト安倍」の1人だという認識を示した…という報道です。


● “進次郎はポスト安倍” 菅官房長官 (NHK)
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190809/amp/k10012028991000.html?__twitter_impression=true


 「ポスト安倍」が「首相候補」という意味であるなら、理由が
知りたいところです。
 国会での質問回数も質問主意書もゼロで、議員立法にも一度も
関わったことのない小泉氏が、なぜ「閣僚候補」「将来の首相候補」
だと考えられるのか。

 彼が国会で「全国民の代表」として職責を果たしている姿を見た
ことがあるのなら、教えてほしいのです。
 彼の姿が報じられるのは、いつも選挙の応援演説か、悪法の強行
採決の後「強引すぎるのではないか」と“苦言”を述べる時だけ。
(ちなみに、強行採決ではすべて賛成票を投じています。)


 マスメディアは、「小泉進次郎はポスト安倍の候補だと官房長官が
言うてはりますー」と、ただ"報告(垂れ流し)"ではくて、
「官房長官はそう言っているが、ほんとうに候補にふさわしいのか」
を調べた結果までを報じて下さい。

 広報ではなくて報道をしてください。

 権力を監視し主権者の「知る権利」に応える立場として。
 

菅官房長官、自分の発言の影響「まったくない」← ごう慢…というか無意味…


 あいちトリエンナーレ2019の企画展「表現の不自由展・その後」
が開催から3日で中止に追い込まれました。

 文化庁はあいちトリエンナーレ2019に約7800万円の補助金
交付を採択していますが、まだ交付はされていません。
 これについて菅官房長官は8月2日、「交付の決定に当たっては
事実関係を確認、精査した上で適切に対応したい」と発言しました。

 この発言は、河村市長が「どう考えても日本人の心を踏みにじる
ものだ。即刻中止していただきたい」と表現への介入発言をしたり、
自民党議員有志が「『芸術』や『表現の自由』を掲げた事実上の政治
プロパガンダであり、公金を投じて行われるべきではない。国や関係
自治体に速やかに適切な対応を求める」と意見表明したりした流れで
出てきたものです。
 この流れの果てにテロ予告があり、展示は中止追い込まれました。


 この事実経過を知りながら、菅房長官は自身の発言が主催者の展示
中止の判断に影響した可能性は「全くない」と否定した、とのこと。


● 政府、「検閲」批判に反論=少女像展示中止が波紋 (時事)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019080500933&g=pol&fbclid=IwAR0D8cstvxwG_a8ISZVQNT--uJQmD6VWDLl8kyMW46S2r-y3kol04s9W360


 上記の事実経過を前に、よく言えるなぁと思ってしまいます。

 ある発言が、受け手の判断に影響したかどうか、発言者本人が
分かるわけない。
 たとえ中止の判断をした人自身が「菅官房長官の発言の影響は
受けていない」と言ったところで、国家権力の中枢にいる菅官房
長官の発言が企画展への抗議・非難・中傷を加速させた可能性は
決してゼロではありません。
 そのバッシングの嵐が最終的にテロ予告や脅迫まで生み出して
しまったのですから、自分の発言の影響がゼロでないことは確か
です。

 なのに、「影響した可能性は全くない」と言い切るのは、
ごう慢といわざるをえません。というか、無意味です。
 セクハラ加害者が「あれはセクハラではない」と言っても
無意味なのと似ています。

2019年8月8日木曜日

吉村府知事が「反日プロパガンダの展示を許した知事は失格」みたいなトンデモ発言を



 大阪の吉村府知事が、
あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」が
中止に追い込まれた件について、愛知県の大村知事を「辞職相当」
と非難したとのこと。

● 大阪府知事、愛知の知事は「辞職相当」 表現の不自由展 (朝日)

 吉村知事は「平和の少女像」などの展示について「反日プロ
パガンダ」「愛知県がこの表現行為をしているととられても
仕方ない」と述べ、問題視。さらに大村知事が展示内容を容認
したとして、「愛知県議会がこのまま知事として認めるのかな
と思う。知事として不適格じゃないか」とまで述べたそうです。


 …吉村知事はどこまで憲法の理念と逆行しているのでしょうか。
これでは、正直言ってファシストと思われても仕方ないほどの
暴言です。
 
 まず、反日プロパガンダという言葉が知事の口から飛び出す
ことが衝撃です。
 「反日」の定義が分からないし。
 なぜこれらの展示が「反日プロパガンダ」なのかの理由も
まったく説明しないし。
 論理を蹴っ飛ばして感情的でモヤっとしたマッチョな空気で
人々を集団ヒステリーの渦に飲み込んでしまえ、という姿勢は、
下劣とさえ思えます。


 その上で、憲法のキホン知識を繰り返しますが、
 公権力が表現・芸術作品の価値を評価することは許されません。
 その作品が「立派な芸術」か「芸術に値しないか」は、国民が
判断することです。
 公権力が「この作品は芸術に値しない」「この作品は反日プロ
パガンダだから展示しない」とか判断するなんて、ありえない。
単なる弾圧です。

 愛知県の大村知事は、その基本を理解して忠実に守っただけの
こと。それを「知事として不適格」などと断罪する、このセンス
の欠落っぷりは、重症です。



 今、この状況を危険だと感じている方は、ぜひ、「大村知事の
姿勢は正しい」「吉村知事の見解は筋違い」、と、発信してくだ
さい。
 ブログでもいい、twitterでもいい、マスメディアへのご意見
メールはとても有効です。
 マスメディアが、吉村知事の見解を「聞くに値する意見」かの
ように取り上げないよう、視聴者に憲法のキホンがしっかり伝わ
るような報道をするよう、呼びかけませんか。


2019年8月7日水曜日

帰ってきた「やや日めくり憲法」シリーズ ダイジェストで⑫ 51~55条


 おととし、あすわか弁護士たちが日本国憲法のすべての条文を解説していった
「やや日めくり憲法」が満を持してカムバック☆彡
 ダイジェストでご紹介しています。


やや日めくり憲法

51条〔議員の発言表決の無答責〕http://younglawyersfreedom.blogspot.com/20…/…/blog-post.html

52条〔常会〕
http://younglawyersfreedom.blogspot.com/2017/05/52.html



54条〔総選挙、特別会及び緊急集会〕http://younglawyersfreedom.blogspot.com/…/…/blog-post_4.html




 2015年に安倍内閣が臨時国会の召集をしなかったことは、忘れられない
重大な憲法違反でした。
 衆議院でも参議院でも4分の1以上の賛成があったにもかかわらず、国会は
召集されませんでした。真正面から、憲法の条文を無視したわけです。
.
.
 びっくりなのは、自民党改憲草案では臨時国会の条文は「要求があった
ときから20日以内」に召集が決定されなければならない、と定めてある
んです…!

天皇は日本国の「象徴」以上でも以下でもなく



● 衆議院議員 長尾たかし氏のツイート 
 
https://twitter.com/takashinagao/status/1158350617829507073

@takashinagao
「昭和天皇の御真影を焼く行為。問答無用!芸術とは言えない!
この表現の自由は断じて認められない!憲法第二十一条?
それよりも第一条を心得よ!」  


● 那覇市議会議員 大山たかお氏のブログ
 「あいちトリエンナーレ2019」不敬すぎる! 

 「なによりも許せないのは『皇室に対する表現です』」
 「日本人として『皇室に対するヘイト』という不敬な行為に
ついても考えなければならないのではないでしょうか。」

 
 あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」に
出展されていた、昭和天皇の写真が燃えているように見える作品
について、「御真影を焼くなど不敬だ」という言い方での批判が
散見されます。

 不敬…?

 あれ、今は戦前だったかな。


 ということで気になったので、天皇の地位について、憲法を
今一度確認してみましょう。


 日本国憲法 第1条
 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の

象徴であって、この地位は、主権の存する日本
国民の総意に基く。



 天皇は、日本の「象徴」であり、それ以上でもそれ以下でも
ありません。
 象徴(シンボル)だよ、と言っているだけで、それ以上に、
「敬うべき人だよ」「高貴なお方だよ」なんてことはヒトコトも
言っていません。

 それどころか、その象徴という地位は「主権の存する日本国民の
総意に基づく」という設定がされています。
 日本国民が「象徴には、あの人になってもらおう」とみんなで
決めたから、彼は天皇の地位についている。
 日本国民の「総意」が変われば、話は変わってくる、という、
そういう関係です。


 戦前、天皇は「神聖にして侵すべからず」と大日本帝国憲法に
定められていた“現人神”で、絶対君主すぎる信仰の対象でした。
その印象が強くて混乱している人がいるのかなと思いますが、
そういう「ほぼ神っていうくらいの絶対君主」という地位は、
敗戦により消え去りました。


 今は、もちろん神なんかではなく人ですし、象徴「でしか」
ありません。
 日本国憲法は、法の下の平等(14条)を保障して「人は生まれ
ながらにして平等」の思想を土台にしています。
 (象徴という地位についている関係で、彼とその家族(皇室)の
基本的人権は著しく制限されています。なので象徴天皇制という
制度が、日本国憲法に内在する大きな矛盾ではあるのですが、
それを言い始めたら終わらないので割愛…)


 ですので、憲法が「象徴である天皇は敬うべき存在だ」という
わけがない。


 そういうことからして、
 「天皇は高貴にして神聖でやっぱり現人神で、写真を燃やす
なんて不敬だ」と思う人がいても、自由なので構いませんが、
 公権力がそんな世界観で表現内容を「不敬だ」と断罪して規制
するなどということは、ぜったいにやってはいけない。

 国会議員など権力側に立っている人間が、ある作品を「不敬だ」
と言って規制を求めることは、表現への許されざる介入で、憲法
尊重擁護義務にも反します。

 「こんな不敬な作品、展示が許されるはずがない」という言い方
で批判する方々は、よくよく学んでほしいし、批判の仕方を変えて
ほしいな、と思います。
 そういう価値観・信仰を持って、その展示作品を「不敬だ」
「不快だ」と批判するのは自由です。存分に発信すればいい。
 しかし、行政に展示の中止(表現規制や検閲)を求めるのは
筋違いです。
 天皇は敬うべき高貴な存在で不敬な作品は許されないという
世界観は、日本人共通のものではないし、日本の“公式な”世界観
でもない。
 「いろいろある世界観」の中の1つにすぎません。
 

2019年8月6日火曜日

公金を出した公権力が表現内容を規制するのは当たりまぇ…ええええ!?



 あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」は、
名古屋市長の恫喝や官房長官の脅しのような発言という前代未聞の
表現介入圧力を受け、テロ予告などの攻撃にさらされ、中止に追い
込まれました。

 公権力は表現内容の良し悪しを評価してはいけない。
 これは国民に「表現の自由」が保障され、検閲が禁止されている
ことからも明らかで、この国が民主主義国家であり続けるための
基本中の基本、です。

 この点、愛知県の大村知事はその基本をしっかり理解されていて、
河上市長の表現介入を厳しく批判しています。
 「憲法21条(表現の自由)に違反している疑いが非常に濃厚」
「公権力は、市民の思想信条に関与することはできない。表現の自由は
戦後民主主義の根幹だ。河村さんの行為は検閲ととられても仕方がない」


● 展示中止言及「憲法違反が濃厚」 大村知事が河村氏批判 (朝日)
https://www.asahi.com/articles/ASM853C9KM85OIPE008.html


 しかし今、主に自民党や日本維新の会の議員を中心に、そんな
基礎知識を歯牙にもかけない、むしろ表現の自由を足蹴にするよう
な発言が相次いでいます。


● 自民「護る会」、慰安婦像展示イベント「公金投じて行うな」(産経)
 https://www.sankei.com/smp/world/news/190802/wor1908020034-s1.html



 青山繁晴参院議員や杉田水脈衆院議員などの自民党議員有志が
「『芸術』や『表現の自由』を掲げた事実上の政治プロパガンダ
であり、公金を投じて行われるべきではない」と意見表明…。



●吉村大阪府知事のツイート
https://twitter.com/hiroyoshimura/status/1158231844799692805

「ちょっと待て。なんで河村市長が悪者になってるんだよ。愛知県
知事が実行委会長の公共イベントでしょ。民間事業に公共が介入
したんじゃなくて、愛知県が中心に主催する公共事業なんだよ。
そこで慰安婦像設置や国民の象徴の天皇の写真を焼いて踏みつける
はないでしょ。」



 「公金出してるなら権力が内容を吟味していい」という認識、
実は、かなりの人がこう勘違いしてしまっているのでは、と危惧
します。


 人々から集めた大切な税金だからこそ、権力者が「日本人の心」
「国益」などといった掴みどころのなく具体性に欠けるものを
理由に「この作品は国益にかなう/国益を害する」と胸三寸で
判断してはなりません。

 日本人は1億人以上いますが、その日本人全員が同じ「心」で
あるわけがない。
 それぞれが思い描く「国」が千差万別なのだから、それぞれが
考える「国益」だって同じわけがない。っていうか「国益」の定義
ってなに。

 繰り返しますが、その作品の良し悪しを決めるのは主権者国民です。

 公権力が勝手に評価して「国益にかなう作品だけ見てろ」と選ぶ
のは禁じ手です。
 公的な補助金が出ているのだから公権力が内容を吟味していい、
という主張に立つ方々は、この論理で公的な補助金が出てる映画も、
学問研究も、吟味するというわけです。

 つまり公権力に都合のいいい映画だけ、補助金出しましょう、
 公権力に都合のいい研究だけ、補助金出しましょう、
 ということです。


 例えば日本のかなり多くの人が、北朝鮮や中国を「独裁国家だ」
「自由がないひどい国だ」と感じているようですが、
 何を見てそう感じているのかな、と思い返してみてほしいなと
思います。

 それは、自由にものを言えない雰囲気、なのでは?

 権力を批判しようとすれば、自由や命にかかわる社会、なのでは?

 それを見て「独裁国家!」「とんでもない国!」と感じている
のではありませんか?

 振り返って、今、この国で起きていることを見てほしい。

 同じことではありませんか?

人権の基礎知識:公権力が「表現の良し悪し」を評価してはいけません


 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」での「平和の少女像」
などの展示について、名古屋市の河村市長は展示を視察後、展示へ
の嫌悪を表明し、愛知県知事に展示の中止を求めました。

 その後テロ予告などもあり、知事と芸術監督の判断で、展示は
本当に中止になってしまいました。


● 名古屋市長、関係者に謝罪要求 少女像展示で (共同)
 https://this.kiji.is/530378433990181985?c=39550187727945729


 河村市長の表現への恫喝と介入は、重大すぎるほど重大な
「表現の自由」への侵害です。
 市長は、中止を決めた決定権者ではありませんが、実行委員会
メンバーとして影響力があり、発言が事実上の圧力になった
ことは明らかです。

 そして、その発言からは、市長に憲法や人権の基本的な理解が
まったくないことが明らかになっています。


 例えば、
 「慰安婦を象徴する少女像の展示は『数十万人も強制的に収容
した』という韓国側の主張を認めたことになる」→だから展示は
撤去してしかるべき。
 「どう考えても日本人の、国民の心を踏みにじるもの。いかん
と思う」


 名誉棄損や侮辱、近年ではヘイトスピーチなど、「人の尊厳・
命を具体的におびやかす犯罪」として例外にされたものは途方も
なく長い議論の末に「表現の自由」の例外とされました。
 それ以外のものを「表現の自由の範疇にない!」という場合には
よくよく、慎重に吟味しなければなりません。


 表現したいことを表現したいときに表現したいスタイルで表現
する自由は、人間が個人として生きていく上では決定的に重要な
ものです。
 自分らしく生きる。自分が「なりたい自分」に近づく。
 そのために表現は欠かせません。

 また、表現できなければ、議論が成り立たないからです。
 ものを知り、考え、議論し、反論され、また考え、表現し、議論
する。
 この永遠のループ、知的な営みがなければ、民主主義がまともに
機能するわけがないんどえす。
 民主主義の歯車を正常に回し続けるためには、自由に意見が飛び
交う社会を保持しなければならない。
 だから人の「表現の自由」を公権力が奪ってはならないのです。


 そこへ来て、河村市長の発言。

 日本国民の心を踏みにじるからいかん??

 日本人の心とか、そんなつかみどころのない、誰も確かめられない
ものを理由に表現の自由を奪っていいわけがない。


 ここには2つの気持ち悪さがあります。

① この作品が“日本国民の心”を踏みにじってる」のかどうか、
なんで市長が判断できるのでしょうか。
 判断できるわけありませんよね。「え?私の心、別に踏みにじら
れてないんだけど。」という方は少なからずいらっしゃいます。
誰も判断できないようなものを持ち出して勝手に「踏みにじってる」
と認定する。
 公権力が「国の名誉」「国民の心」「国益」など、ボヤっとした
つかみどころのない概念を持ち出したときは、警戒すべきです。
それは公権力の胸三寸でどうとでも形を変え、公権力の都合のいい
方向に政治を動かす根拠として登場するからです。


② 公権力が、その意味不明なものを理由に「だからこの作品は
良い/悪い」と評価することは、「表現の自由」の侵害です。
(上手か下手かという意味の「良し悪し」のことではなく、「表現
の自由」の枠内か例外か、という意味の「良し悪し」です。)
 その作品がよい作品か悪い作品か、判断するのは主権者国民です。
だから作品は展示されるべきなのです。公権力が「国民は、公権力
がお墨付きを与えた“良い作品”だけ見てればいいんだ」と勝手に
作品の良しあしを評価するなんて、ありえないのです。
 繰り返しますが、その表現が良いか悪いかを評価するのは、
主権者国民です。
 「すごくいいね」「え~~、ビミョーじゃない?」「でもこういう
見方もあるよね」とみんなが議論して価値を確認し合えばいい。
そうやって社会は、人々は、いい方向に進んでいけるし、より一段
高いステージに向かえるのです。


 まずは、この点を、何度でも確認しませんか。

8月13日(火) 楾大樹弁護士の憲法カフェ「檻の中のライオン」in静岡☆



やさしく楽しい憲法のおはなし
「檻の中のライオン」in静岡






 日時: 2019年8月13日(火)
  10:00~12:30


会場:グランシップ 会議室1001-1
  https://www.granship.or.jp/
   (静岡市駿河区東静岡2丁目3-1)



講師:楾(はんどう) 大樹 弁護士  広島弁護士会所属 ひろしま市民法律事務所所長
    明日の自由を守る若手弁護士の会
 『檻の中のライオン 憲法がわかる46のおはなし』
 『けんぽう絵本 おりとライオン』
 『けんぽう紙芝居 檻の中のライオン』著者





参加費:200円
  (檻の中のライオンクリアファイルつき)



定員:100名


主催・申込み・お問い合わせ:
   生活協同組合パルシステム静岡
   電話0545-32-9192
      (月~金 9:00~18:00)
   メール shizuoka-katsudo@pal.or.jp



<FBイベントページ>https://www.facebook.com/events/905806226445847

8月12日(月・祝) 楾大樹弁護士の憲法カフェ「檻の中のライオン」in埼玉・北本☆


◆檻の中のライオンin北本

いま一番わかりやすい憲法のおはなし
「檻の中のライオン」in北本
全国40都道府県で350回以上開催の人気講座、北本市初開催!





日時:2019年8月12日(月・祝)
   9:30~12:00(開場9:00)



会場:北本市文化センター 3階 第3会議室
      (埼玉県北本市本町1-2-1)
         北本駅より徒歩10分




講師:楾(はんどう)大樹 弁護士
    広島弁護士会所属 ひろしま市民法律事務所 所長
  明日の自由を守る若手弁護士の会
 『檻の中のライオン 憲法がわかる46のおはなし』
 『けんぽう絵本 おりとライオン』
 『けんぽう紙芝居 檻の中のライオン』著者




参加費:一般700円
     (檻ライオリジナルクリアファイル付き)    25歳以下500円
    小中高校生無料
    
 (クリアファイル200円で販売)



申込み:090-6032-5475(おざわ)
    090-6545-6921(わだ)
   メール poohsukemassrieeee@gmail.com



主催:青空の会きたもと


共催:とーくかふぇ鴻巣/新婦人北本支部


<FBイベントページ>https://www.facebook.com/events/337642533581064/

8月11日(日)午後 楾大樹弁護士の憲法カフェ「檻の中のライオン」in鳩山町☆

 
◆檻の中のライオンin鳩山





今いちばんわかりやすい憲法のおはなし
檻の中のライオンin鳩山



日時:2019年8月11日(日)
      15:00~17:30(14:30開場)



会場: 鳩山町ふれあいセンター  (埼玉県鳩山町松ヶ丘1-2-4、西友の隣)



講師:楾 (はんどう) 大樹 弁護士
    ひろしま市民法律事務所所長
    明日の自由を守る若手弁護士の会
    『檻の中のライオン 憲法がわかる46のおはなし』
 『けんぽう絵本 おりとライオン』著者




参加費:1,000円
 
(檻の中のライオン憲法条文クリアファイルつき)



主催:時事放談会in鳩山


申込み・連絡先:090-5326-2464(大滝)


<FBイベントページ>https://www.facebook.com/events/461146264664293/

8月11日(日) 楾大樹弁護士の憲法カフェ「檻の中のライオン」in朝霞☆



◆檻の中のライオンin朝霞



日時: 2019年8月11日(日)
  10:00~12:30
   * 当日9:30から会場で受付を行います。




会場: 朝霞市産業文化センター2階  
    埼玉県朝霞市大字浜崎669-1




参加費:
 <事前申し込み>
   大人800円、高校生600円
 <当日払い>
   大人1,000円、高校生800円

  * いずれもオリライクリアファイル付き
   * 小中学生は無料


* 当日会場にて、楾先生の著書も教材として購入することができます。


申込方法:下記のメールアドレスかFAX番号に  
  ①氏名 
  ②連絡先(電話番号) 
  ③申込人数(大人/大学生/中高生の区分)
 を送付ください。
   確認後、追って連絡させて頂きます。
  メール cleahousedog115@gmail.com
  FAX:048-451-4952(24時間OK)




問い合わせ:檻の中のライオンin朝霞実行委員会
   090-9131-6075(おおたけ)
   070-5580-9599(こばやし)



<FBイベントページ>

https://www.facebook.com/events/1387290511411874/



<主催者メッセージ>
 改憲を加速しようという声があがっていますが、どこをどう
改めようとしているのか、私たちはきちんと理解しているで
しょうか。
 憲法には、何が定められているのか、分かっているようで、
実はあまりよく分かっていないかも……。
 そんな憲法と権力の関係を、楾大樹(はんどう・たいき)
弁護士が、著書である憲法入門書『檻の中のライオン』を
ベースに、パペットを使って分かりやすく解説します。

 すでに全国40都道府県で、300回以上も開催されている
人気の講演会です!
 ぜひとも足をお運びください。

8月10日(土) 楾大樹弁護士の憲法カフェ「檻の中のライオン」in栃木・矢板☆


檻の中のライオンin矢板



日時: 2019年8月10日(土)
  17:00~20:00(開場16:30)



会場: 矢板市城の湯ふれあい館   (栃木県矢板市幸岡18)
www.yaita-onsen-shironoyu.jp/access/



講師: 楾 大樹(はんどう たいき)弁護士
   ひろしま市民法律事務所所長。’75年生まれ。
   明日の自由を守る若手弁護士の会
   著書『檻の中のライオン』(現在13刷)と絵本『おりとライオン』は、

  学校図書館向けの選定図書。



参加費: 大人500円 
    中学生・高校生200円
  ★「檻の中のライオン」クリアファイル付き



お申し込み: 事前申込が必要です。
  下記メール・または電話にてお申し込みください。
  メール hachidori_88@yahoo.co.jp 
  電話 080-6544-2427

  ①氏名 ②参加人数 ③電話番号 を添えて
 お申込みください。
  (事務局:子供の未来を考える会ハチドリ) 




主催: オリライ矢板プロジェクト



<FBイベントページ>
https://www.facebook.com/events/2234192856634016/




<主催者メッセージ>
 全国39都道府県で300回超の大人気「檻の中のライオン」
講演会が、ついに矢板へ!!
 変える?変えない?
 その前に知っておきたいほんとの憲法の役わりを、若い楾弁護士
がパペットを使って分かりやすく楽しく説明してくれます♪
 お近くの方、ぜひご参加を!

2019年8月5日月曜日

「日本人の心」「国の名誉」で表現がつぶされる社会


日本国憲法 第21条 

 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、 これを保障する。 

② 検閲は、これをしてはならない。 通信の秘密は、これを侵してはならない。



 私たちには表現の自由が保障されています。
 「国の名誉」?
 「日本人の心」?

  誰も確かめたこともない、謎なものを理由に権力が国民の
表現の自由を奪うことは許されません。

 ちなみに、自民党は改憲草案で21条に
「前項の規定にかかわらず、 公益及び公の秩序を害することを目的
とした活動を行い、 並びにそれを目的として結社をすることは、
認められない。」
 と書き加えています。

 公益。
 公の秩序。
 正直言って、分かりませんよね、定義なんて。

 どちらも国民には掴みどころがなく、行政(警察)の胸三寸な概念です。


 だからこんなものが書き込まれれば、私たちは必ず
「この作品って公益を害するのかな💦?何かあったらヤだから、
やめとこっか」
「これって秩序とかにひっかかるのかな(*_*;)?…心配だから
今回はしないでおこう」
と委縮します。
 
 改憲草案を見ると分かるのは、自民党は、権力や警察が「そんな
表現は国益を害する!」と叫べば言論や芸術作品が封じられる社会
を理想としている、ということです。
 そうやって、誰も何も言わない、誰も何も議論できない社会を
作るのが、目的です。
 
 あいちトリエンナーレの展示が名古屋市長の恫喝とテロ予告など
の攻撃で中止に追い込まれる社会は、その社会に間違いなく近づ
いています。

2019年8月1日木曜日

8月10日(土) 楾大樹弁護士の憲法カフェ「檻の中のライオン」in仙台☆


◆檻の中のライオン in 仙台



日時: 2019年8月10日(土)
   10:00~12:30



会場:仙台市市民活動サポーセンター   (仙台市青葉区一番町四丁目1-3)
  ・JR仙台駅西口から徒歩約15分(約1.1km)
  ・地下鉄南北線「広瀬通駅」西5番出口すぐ
  ・地下鉄東西線「青葉通一番町駅」北1番出口徒歩約6分(約450m)
  ・市営バス「商工会議所前」徒歩3分




講師:楾 (はんどう) 大樹 弁護士  ひろしま市民法律事務所所長
  明日の自由を守る若手弁護士の会
  『檻の中のライオン 憲法がわかる46のおはなし』
  『けんぽう絵本 おりとライオン』著者




参加費:なんと無料!


* 託児あり(要申込み、1歳以上)


主催:みやぎ生活協同組合


連絡先:みやぎ生活協同組合文化部
     022-218-3880


<FBイベントページ>https://www.facebook.com/events/2405813712988515/

8月9日(金) 楾大樹弁護士の憲法カフェ「檻の中のライオン」 in 古川☆


◆檻の中のライオンin古川




日時: 2019年8月9日(金)
   10:00~12:30



会場: 大崎市生涯学習センター(パレットおおさき)
     多目的ホール
    (大崎市古川穂波3-4-20)

http://www.palette.furukawa.miyagi.jp/access.html



講師: 楾 (はんどう)大樹 弁護士
   ひろしま市民法律事務所所長
   明日の自由を守る若手弁護士の会
   『檻の中のライオン 憲法がわかる46のおはなし』
   『けんぽう絵本 おりとライオン』著者



参加費:なんと無料!


* 託児あり(要申込み、1歳以上)


主催:みやぎ生活協同組合

連絡先:みやぎ生活協同組合文化部
     022-218-3880

<FBイベントページ>
 https://www.facebook.com/events/385843888700342/

8月8日(木)午後 楾大樹弁護士の憲法カフェ「檻の中のライオン」in名取☆


◆檻の中のライオンin名取




日時: 2019年 8月 8日(木)
   14:15~16:45
 
会場: JR東北本線 名取駅西口1階 プラザホール
    名取市手倉田字八幡287番地15(名取駅西口) 



定員: 40名


講師: 楾 大樹(はんどうたいき)弁護士      
   ひろしま市民法律事務所所長。1975年生まれ。
   明日の自由を守る若手弁護士の会
   2016年より日弁連憲法問題対策本部 委員。
   同年著『檻の中のライオン』は現在第14刷。
   講演活動(予定含む)は42都道府県に及ぶ。
       


参加費: 大人1,000円
     大学生高校生500円
     中学生以下無料
    


申込み: 下記のいずれかでお申込みお願いします。
  ☆ イベント参加ボタンを押す
  ☆ FBでのメッセージでの参加申込み
  ☆ メールkzkzwkwk@gmail.com
  ショートメール 090-2884-8763
  ファックス 
 022-382-3622

  ①お名前 ②大学生、高校生、中学生以下であればその旨



* 無料駐車場は名取駅前東口のコインパーキング(10台まで)
なっておりますので、お車でお越しの方は、事前にご連絡をお願い
します。

* 有料駐車場は名取駅西口、東口とも周辺にございますので、

 ご確認の上お越しください。
 ⇒ https://www.navitime.co.jp/parking/around/?spt=02011.00008580



主催:「檻の中のライオン」in名取実行委員会
 

<FBイベントページ>

https://www.facebook.com/events/781615842239902/


<主催者メッセージ>
 私たちの生活の基本中の基本で、生命にも関わる大事なことなのに、
日本の学校では教えてもらえない話!
 右とか左とかじゃないよ!
 日本人だけでなく、人間として生まれたみんなが、楽しく暮らして
いけるためのしくみ=それが憲法なんだって!
 ホントに目からウロコってこのことかどいうくらいびっくりした~!
 知ったことで、
    考えて、
      行動しましょう~!!
 来て良かった~って思っていただけるスゴイ話がいっぱいです。

8月8日(木)午前 楾大樹弁護士の憲法カフェ「檻の中のライオン」in相馬☆



◆檻の中のライオンin相馬





日時: 2019年8月8日(木)
  9:30~11:45



会場: 総合福祉センターはまなす館 
     第一会議室
  (相馬市小泉字高池357)




講師: 楾 大樹 弁護士
  明日の自由を守る若手弁護士の会


会費: 大人(18歳以上)¥1,200
    中高生 ¥600
    小学生以下 無料
    (オリジナルクリアファイル付き)




お申込み: 090-9031-4038(ふしみ)
     ch4naomi@gmail.com





<FBイベントページ>

https://www.facebook.com/events/2069228056707208/


<主催者メッセージ> 

福島県相馬市初上陸!!
何となく遠く感じる政治の世界…。法律の仕組みやルールを知れば、
漠然とした世の中の動きが見えてきます。
子供達の未来のために、私たちが今知るべき情報を、共に楽しく
学んでみませんか?