2016年4月20日水曜日

憲法記念日前のリーフレット注文はお早めに!

いつもあすわかのリーフレットをご活用いただきありがとうございます!


毎年のことですが、憲法記念日である5月3日の前にご注文が集中します。


ゴールデンウィークということもありますので、
憲法記念日に間に合うようにというご注文は、
【4月25日(月)午前10時まで】
にお願いいたします!


あすわかは、現在3種類のリーフレットを発売しています。
①自民党改憲案の内容をイラストで解説したパンフレット「憲法が変わっちゃったらどうなるの?~自民党案シミュレーション~」(写真右)
②集団的自衛権についてイラストで解説したパンフレット「2分で分かる!集団的自衛権ほぼAtoZ」(写真左)
③ほんとにその”憲法改正”って必要?自民党のロジックを斬る!「とりあえず知っておきたい イマドキの改憲の話」(写真中央)


いずれも1部15円(各10部単位、送料別途)です。
ご注文は以下のメールフォームから!
https://mailform.mface.jp/frms/asunojiyuu/eym0hlerovxw
よろしくお願いします^^

2016年4月15日金曜日

松井久子監督『不思議なクニの憲法』ついに完成!! 上映のご案内



 松井久子監督の最新作『不思議なクニの憲法』が、
ついに完成しました。
 憲法が、政権によって粉々にされるかもしれない、今、
この国に生きる人たちの声を丁寧に拾っています。
当会会員・竪十萌子弁護士も出演しています!


 5月21日から東京の『渋谷シネパレス』で上映開始です。
 http://fushigina.jp/theater


 そして、なんと、明日(16日)、試写会があります☆
日時: 4月16日土曜日14時~

場所: 早稲田大学早稲田キャンパス15号館202

申込不要




*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆
(以下、HPより貼り付け)

 憲法には「私はどう生きるべきか」
                  が書いてある。


 この映画は、憲法論議が政治によって進められるのでなく、
主権者である私たち国民の間に広がることを願ってつくられた
ものです。
 国のかたちをきめる憲法に、誰もが当たり前に関心を持ち、
正しい知識を得、そして理解を深めるために、歴史的事実を
重んじながら
 「意見」よりも日常に根ざした「人びとの声」に耳を傾けます。
 怒りや憎しみから出発する議論は広がっていきません。
 対立よりも冷静な選択を。
 私たち一人ひとりが個として大切にされる自由な社会を守りたい。
 映画にメッセージがあるとすれば、その一点の「希い」のみです。


<映画の内容>
●立憲主義って何?
●歴史に学ぶ(敗戦から日本国憲法の成立まで)
●Peopleを主役に(国民主権)
●侵されてはならぬもの(基本的人権の尊重)
●封建的家族制度からの解放(男女平等)
●進む憲法の空文化(9条・戦争放棄をめぐって)
●戦後の日米外交史
●沖縄は憲法を手にしているか
●未来に向けて―18歳選挙権と若者の政治参加
●そしてあなたは何を選ぶのか?(自民党の改憲案・護憲派の主張・護憲的改憲派からの提案)






 『ユキエ』『折り梅』『レオニー』
『何を怖れる』の松井久子監督が
今だからこそ世に問う、
ドキュメンタリー作品第二弾!


 過去の作品で長年にわたって各地で自主上映会を重ね、
全国にたくさんのサポーターを持つ松井久子監督の、
「憲法の未来は私たちが決める」との呼びかけから
スタートして約一年。
 今回もまた日本中の市民たちから寄せられた募金によって
映画の完成にこぎつけることができました。
 「日本国憲法」を手にして70年。その間当たり前のように
平和を享受してきた私たちに、今こそ国の未来を選択する
時がやってきました。
 経済的には世界三位の大国ながら、アメリカ追随一辺倒で
独立国の主体性について考えてこなかった国家(政治家と
官僚たち)も、権力におもねるばかりの大手メディアも、
そして、無関心をきめ込んでいっこうに動こうとしない国民も、
この日本はすべてが世界でも稀にみるほど不思議な国。
 松井監督は「ちょっとした皮肉をこめて、タイトルを『不思議な
クニの憲法』とした」と言います。
 この映画を観ることで憲法問題が「自分ごと」となり、観客の
手でひろげられていくことを願っています。

5月17日 素敵な大人女子のための学んでつながるトークイベント@新潟☆


 憲法とか政治、なーかなかカタそうで、よっぽど心に余裕が
ないとなんか近づけないな…
 と思ってる方、まだまだ多いですよね、きっと。
 でも、興味がないわけじゃなくて、「なんか怖い方向に行って
ない?」とぼんやり不安を感じてる人も、間違いなくいらっしゃる
はず。
 でも友達とそういう話あんまりしないし、他の人たちが実際
どう考えてるのか、分からない、けど気になる~~

 そんな女性のための絶好の機会が!

 なんと新潟で!
 5月17日、新潟県弁護士会が主催する「素敵な大人女子のための」
イベントだそうです。
 出演する弁護士は、あららっ、2人ともあすわか会員☆
 ということで、そこの素敵な大人女子!
 新潟で会いましょう♪


。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *


 素敵な大人女子のための
     学んでつながるトークイベント
 ~むずかしくない憲法、政治のハナシ~



 大人女子なら知っておきたい、今、社会で起きていること。
 みんなは知ってる?どう思ってる?
 ゆるっと聞いて、語り合って、新しいつながりを作りませんか?


日時: 5月17日(火)
  11時~12時30分


場所: 新潟ユニゾンプラザ4階大会議室


入場無料・事前申込不要、



託児あり(要事前予約・200円)
 予約先:025-222-5533(新潟県弁護士会)


出演: ママの会@新潟の磯貝潤子さん
   黒沼有紗弁護士
   田中篤子弁護士


* 終了後にシェア会あり♪
  (パン&カフェのビュッフェも☆)

* 詳細はフライヤーをご覧下さい↓

5月8日 直木賞作家・中島京子さん×太田啓子弁護士 の対談憲法カフェ☆


 「小さいおうち」で直木賞を受賞した中島京子さんと、
あすわかの太田啓子弁護士による、対談憲法カフェが
開催されます♪
 時代の空気を読み取るセンス抜群な中島さんが、
太田弁護士との対話の中で、立憲主義や人権を無視し
続ける政治について、どのような言葉を紡ぎ出すのか、
間近で聴ける貴重な機会です。
 ぜひ、お友達とお誘い合わせの上、ご参加ください(^^)/


 イベントページ
 https://www.facebook.com/events/850238778436338/






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杉並・緊急憲法カフェ
太田啓子さん(弁護士) × 中島京子さん(作家)
“改憲”で、暮らしがこんなに変わる!?
 注目の選挙は、この夏! 大きな争点のひとつである「改憲」は、
日々の生活にもかかわる大事なこと。
 第一部では、女性誌でも活躍する弁護士・太田啓子さんが
「憲法を変えるってどういうこと?」をわかりやすく解説します。
そして、第二部で太田さんとトークをするのは、小説『小さいおうち』
で直木賞を受賞した作家の中島京子さん。
 憲法と暮らしのかかわりについて、次の選挙について、率直な
疑問を太田さんにぶつけます。


日時: 2016年5月8日(日)
   14:00~(13:30 開場)



参加費: 1,500円(学生500円)
   ワンドリンク・資料代込み



会場: ライブ&イベント・ハウス Grain(グレイン)
  http://grain-kouenji.jp/
   総武線「高円寺」駅から徒歩2分
  〒166-0002
  東京都杉並区 高円寺北3-22-4 U.Kビル2階 
  03-6383-0440


定員: 40名
※ 定員を超えた場合には事前予約の方が優先です。 ご了承ください。


<お申し込み・お問い合わせ>
 Facebook、メールのいずれの場合でも、主催者よりご連絡

差し上げます。

* 当イベントページ の[参加予定ボタン]を押してください。
 https://www.facebook.com/events/850238778436338/

* メール:sugikenpocaffe@gmail.com
 メールでお申し込みの際は、「5/ 8杉並憲法カフェ参加」と記載の上、
お名前、参加人数をご記入ください。

* 電話:090-1859-6656 東本(とうもと)
 (自由と平和のために行動する 議員と市民の会@杉並 )


主催: 自由と平和のために行動する議員と市民の会@杉並


運営: 杉並「憲法カフェ」実行グループ

4月27日 アジカンGotchも出演!武井由起子弁護士が憲法語ります☆


 原宿で、安保・憲法・選挙~を語りつつ音楽でも盛り上がる
トークイベントが開催されます☆
アジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)のボーカル
後藤さんや、SEALDsの紅子さんも出演なさるそうで、
あすわかからは、武井由起子弁護士が出演します☆
 もともとは原発について語るイベントのようですが、今回は
原発というよりは憲法にウェイトを置いたトークが展開される
ようですYO♪
 イベント全体を通して、憲法や政治を身近に感じてもらえれば、
という願いから開くそうです。

 こんなイベントだったら、お友達も誘いやすいですよね!


★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆


Knockin' on the Next Door Vol.3
ー no nukes rights live & talk session ー



日時: 4月27日(水)
  18:00 open / 19:00 start


 
場所: 原宿クロコダイル 
  http://www.crocodile-live.jp/index.html


出演: Gotch(ASIAN KUNG-FU GENERATION) 
   島キクジロウ&NO NUKES RIGHTS
   紅子(SEALDs)



talk guest: 武井由起子 弁護士
    (あすわか/憲法カフェ)



DJ: 菅野克哉


参加費: adv.¥2500 / door ¥3000


申込み: 弁護士 島 昭宏
      red-boxer@hotmail.co.jp

  アーライツ法律事務所
東京都中央区築地3-9-10築地ビル3階
  TEL 03-6264-1990 
  FAX 03-6264-1998

2016年4月11日月曜日

4月23日 “はじめての憲法カフェ”@調布のお知らせ☆



 もうすぐ憲法記念日!
 昨年、憲法はひどい傷を負いました。
 憲法がギュっとしばっているはずの権力が、憲法をじゃまだと
言わんばかりに、蹴破ってしまったのです。
 私たち国民が権力に向かって突きつけている憲法なのに、
なんでそんなひどいことするんだー!と、多くの国民が怒って
います。
 このまま深い傷を負った憲法が、このまま破り捨てられるのか、
私たちの力で治癒させられるのか、その正念場の年です。
 そんな今を生きている私たち、でも、中にはもちろん、
「まだよく憲法とか言われてもよく分からない…」という方、
少なくありません。育児や仕事で慌ただしい日々を送っていると、
ニュースもよく見てらんない、新聞だってまともに読んでられません。
分かります分かります~

 そんなビギナーの方に、ぜひ・ぜひ・ぜひ、参加していただきたい
「はじめての憲法カフェ」が、調布で開催されます☆
カフェで身体を休めながら、聴いて下さい。
 基本のキを知るだけで、世界はものすごーーーくクリアに見えて
きます。正念場の年だから、まずは土曜日午後だけ、ちょこっと、
最初の一歩を踏み出してみませんかっ(^^)/


゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。・゚・。+☆+。


 はじめての憲法カフェ

 気になっていても、なかなか話題にするのが難しい
 「せいじ」や「けんぽう」の話・・・
 よくわからないから、話せない。
 そんなみんなのための、
 「はじめての憲法カフェ」開催します。
 美味しいお茶とお菓子をいただきながら、
 「憲法ってなんだろう?」を一緒に学んで、
 みんなで思いを話し合ってみませんか?


日時: 4月23日(土)14時~17時


場所:Warehause Garden
     東京都調布市菊野台1-14-5


参加費:1,000円
     (ドリンク&スイーツセット付)


講師: 大久保佐和子弁護士
    (明日の自由を守る若手弁護士の会)


申込み: chofu-mums@excite.co.jp


主催:安保関連法に反対するママの会@調布


* 保育はございませんが、お子様とご一緒にご参加いただけます。
絵本やおもちゃなども用意しています。

5月10日 憲法カフェ@米沢のお知らせ☆


 山形県米沢市にて憲法カフェが開催されます☆
 コープさん主催ですが、組合員さんでなくても若干名申込み可能
だそうですので、ぜひぜひお気軽にお問い合わせくださいね(^^)/


・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.:*・☆・゜・*:.

日時: 2016年5月10日(火)
  10:00~ 1時間程度



場所: コープよねざわ事務所組合員施設
  (米沢市徳町156:ユニクロさん近く)


講師: 長岡克典弁護士
  (明日の自由を守る若手弁護士の会)


申込み: 主に組合員向けですが、
  一般参加者の枠は若干名まだ空きがあります



連絡先: コープよねざわ 組織部嶋貫まで 
     電話 0238-21-4951


主催: コープよねざわ「いきいきこ~ぷ委員会」

4月28日 スチャダラパー×太田啓子弁護士@渋谷デイライトキッチン♪


 太田啓子弁護士と倉持麟太郎弁護士の憲法カフェに、
スチャダラパーのボーズさんが登場♪

 なんだかすっごくリズミカルな、自然と身体が揺れてきてしまう
感じのノリノリなカフェになる…かも?

 イベントページはこちら↓
https://www.facebook.com/events/1532184710420441/1532218397083739/




Guest : Bose (スチャダラパー)
Lecturer : 太田啓子 弁護士 & 倉持麟太郎 弁護士

ちょっとだけ真剣な、暮らしと憲法のおはなし


日時: 2016.4.28 (木)
       11:00~13:00


会場 : 渋谷デイライトキッチン (渋谷駅徒歩5分 )              
  
http://www.daylightkitchen.jp/


参加費 : 3,000 yen
  (資料・ランチ・飲み物 込み)
  身体に優しいデイライトの

   オーガニックランチと飲み物付き!!
 

憲法の話って、むずかしい?
大丈夫。基本の『き』からいきましょう
ソウルフルかつ面白い、そして真剣な憲法のお話です
知って、学んで、話して、愛と勇気の糧にしよう

《お申し込み》こくちーず
  http://kokucheese.com/event/index/390330/


《お問い合わせ》
  mail : kukan.ws@gmail.com

※ ランチ数の把握のため事前申し込みをお願いいたします。
 定員になり次第締め切らせていただきます。

主催:駒場憲法カフェ & 空間の感触


協力:渋谷デイライトキッチン 」

2016年4月8日金曜日

4月23日 市民講座「スターウォーズ×憲法」@大阪のお知らせ☆


大阪弁護士会主催
    憲法市民講座オープニング企画

第1回
 『スターウォーズ』で学ぶ緊急事態条項


 スターウォーズ。そう、あのジョージ・ルーカス監督によるハリウッド
SF超大作で全米が感動に揺れたあのスターウォーズ。
 この映画が憲法を学ぶとっておきな入り口なのです♪
 映画「スターウォーズ」を題材に、憲法ってどうしてできたの?って
そもそものお話しから、イマドキの改憲まで。時に楽しく、時にホラーに、
ゆる~く学んじゃいましょう!


日時: 2016年4月23日(土) 
    15時~17時


会場: 大阪弁護士会館 12階 
    1205会議室

定員: 40名

参加費: 無料

申込み方法
  下記ページのフォームからお申込みいただくか、
   チラシを印刷して所定事項を記入しFAXにてお申込みください。
   一時保育は行事開催日の10日前までにご予約下さい。
   http://www.osakaben.or.jp/event/2016/2016_0423.php

※ 事前に「スターウォーズ」を視聴いただくことを推奨いたします。


<講師>
内山 宙(うちやま ひろし)(弁護士・静岡県弁護士会)
2008年 弁護士登録、秘密保護法の強行採決で目覚め、市民を覚醒
させる文筆活動をしている。斬新な切り口の憲法カフェを多数開催。
静岡県弁護士会憲法委員会、明日の自由を守る若手弁護士の会
(あすわか)所属。著書(発売予定)に「憲法カフェへようこそ」(かもがわ
出版、共著)。


緊急事態条項 やっぱ必要ないんじゃない!?広田一議員の質問答弁リポート⑥(終)


 
 「災害が起きたあと、緊急に政令で対策しなければならないこと
・できることってあるのでしょうか?」

 広田議員は
 「国家緊急権が必要だと主張される方の中に、早急に政令で対策を
しなければならないという主張がありますが、震災後一ヶ月以内に
各法や議員立法や、東日本大震災対応のための法改正はなかった
わけであります。その当時の対応について、大臣はどのように認識
されていますか。」
 とも質問しました。
 

 河野大臣の答弁は、以下のとおりです。
 「東日本大震災については、発災直後から各省庁において法改正も
含め必要な対応が行われてきた。」
 「2011年東北地方太平洋沖地震に伴う地方公共団体の議会の議員

及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律、復旧復興に資するため
の歳費の減額に関する法律」

 …それだけ なんですよね!! 
 東日本大震災は、未曽有の、まさに「想定外」の災害だったはず。 
「想定外」だったからこそ、福島第一原子力発電所でもあんな事故が
起きたわけです。
「想定外の災害が起きたから、対応するために大慌てで法律をつくった
けれど、法律では遅すぎるから、さっさと内閣だけで作れる政令に、
法律と同じ効力を持たせなきゃ!」
 というようなことは、1000年に一度の想定外の災害でもなかった
んですね。
 じゃあなぜ、自民党改憲草案ではそんな、災害時等に内閣が緊急事態
を宣言して、法律と同じ効力をもつ政令をつくれるようにしようなどという
ことが書かれているのでしょうか?
 「『憲法改正』による緊急事態条項の創設ってほんとに必要あるの??」
と、疑問は募るばかりです。


 ということで最後、広田議員は、根本的な質問を聞いちゃってました。
広田議員
 「現状においては新たな緊急事態条項の必要性はない、ということでした。
追加すべき法律上の緊急事態条項が何もないのに、現時点で憲法を改正
してまで国家緊急権を規定することが国政上の喫緊の課題なのか、
一般論で構いませんので、大臣の所見をお伺いしたい。」

河野大臣
 「国民の安全をどう守るかは憲法でも大事なところだと思います。
憲法改正は政府と言うより国会が発議し国民がきめるものですから、
国民の議論が、国会の議論がどうなるかは注目して適切に現在の
法律の運用に努め対応にあたりたい。」


 ちょっとはぐらかしたか~のような感じもありましたが、
 しかし、「大臣として、国民の命を守るためには、災害対策のため
の憲法改正による緊急事態条項創設は絶対に必要だ、喫緊の
課題だ」と、この流れで言ったらあまりに不自然というかそれまで
の話とかみあわなすぎですよね。

 要するに、今まで政府の実務レベル担当者がこつこつと311など
過去の自然災害の教訓を踏まえてまっとうに健全にやってきた
災害対策を丁寧に確認んしていくと、「憲法改正をして緊急事態条項
をつくって災害対策だ!」というのはあまりに突拍子もなく、
意味がわからない、やる必要自体わからない、ということが、
おのずと明らかになってくるということなのです。
 まともな「憲法改正」論議ではない、ということをおわかりいただけ
ましたでしょうか。

(終)  

緊急事態条項 やっぱ必要ないんじゃない!?広田一議員の質問答弁リポート⑤


 広田議員の質問はさらに続きます。

(2)「道路上に車両がおかれ、避難所などに救援物資が運べなかった
事例はあったのでしょうか?」
 という広田議員の質問に対し、
河野大臣は次のとおり答弁しました。

 「地震のほか津波があり、道路は瓦礫に覆われているという状態でした。
道路上の車両ということでは個別具体的にはなかなか把握できていない。」
 「災害時に人員物資の輸送を行う緊急車両の通行を確保することは極めて

重要であり、豪雪災害の教訓や首都直下地震の際に想定される放置車両
による交通麻痺への対応として、平成26年に災害対策基本法法改正を
実施し立往生車両や放置車両対策を強化した。」

   ふーん…
 そもそも、「道路上の車両が邪魔で避難所に救援物資が運べなかった」
という事例について政府が把握しているものはないうえ、放置車両による
交通麻痺や通行遮断については、法改正により対応済なのですね。
 …じゃあ、「憲法改正」って必要なんでしょうか???


 もっと続きます。

(3)福島第一原発の事故後、物資の運搬の運転手が放射線の影響を
懸念したため、同発電所やその周辺地域への物資への運搬が実施
することができなかった、という事例はあったのでしょうか?
 という広田議員の質問に対し、
 内閣府山本審議官は次のとおり答弁しました。

 「南相馬市で救助への配送を放射性を懸念した運送会社が拒否をした
という事例はあった。その後消防団員や自衛隊員が運転手として配送
したことがあり、時間を要したという事例があった。」
 「こうした反省を踏まえ、必要な物資を備蓄し、国も物資を備蓄している

団体と一体になり、体制を整備していくことが重要。」
 「燃料の安定供給については、石油の精製事業者もつうじたマニュアル

の策定。」
 「放射性の心配については、トラックの運転手が安全を確保して運転

できるよう、トラックの運転手向けの研修と訓練も始めている。」

 広田議員が、
 「法改正の必要性は検討しているのか。当時は運転手が放射線量の
高いところに運ぶところを遠慮したい、というところに、強制的に運ばせる
という必要性はない、という理解でよろしいでしょうか。」
 と質問したところ、
 山本審議官は次のとおり答弁しました。

 「物資の輸送、避難は、バス等活用。」
 「事前に自治体と事業者が協定を結び、安全確保対策などを予め

備えて対応する。」
 「協定に基づく対応で今現在できているので、特別な法律が必要な

状況ではありません。」

 ほう、
 つまり、確かに、配送会社が、放射能を理由に配送を拒否した
例はあったものの、今後同様の事例を想定した場合の対策としては、
自治体と事業者が協定を結び、それで対応できると政府は考えたと
いうことですね。
 何か法律上「こういう災害時に、放射能が嫌だといって運転をしない
時は罰則を科す」というような法律の制定は考えていない、と。
 …そういう法律が必要とも考えていないわけですよね。
 じゃあ、そういう事態に対応するための「憲法改正」って、やっぱり、
必要なくない?????

(⑥に続く)

2016年4月6日水曜日

4月17日 安保ガチ対談バトル!倉持弁護士vs細谷教授 のお知らせ☆


 
 
 安保関連法が施行されて、この国は「戦争できる国」として歩み始めて
しまいました。
 いや、まだ大丈夫。まだ自衛隊は一発も銃を撃っていません。まだ誰も
死者は出ていない。今ならまだ、間に合います。まだ「戦争しない国」の
ままでいられるし、廃止のチャンスは、私たち主権者国民が本気になれば
必ず訪れます。その日を信じて、一人ひとりが自分のデモクラシーを進め
ましょう。主権者アンテナを磨きましょう☆

 さて、安保関連法案の、埼玉で開催された地方公聴会で当会会員の
倉持麟太郎弁護士がキレキレな答弁で活躍しましたが、その倉持弁護士が、
同じ地方公聴会で賛成の立場から意見陳述した慶應義塾大学の細谷
雄一教授と、ガチ対談をするそうです!
 面白いバトル企画ですよね、ぜひ、対立する2つの立場の意見を聞き
比べて、頭の中を整理してみて下さい☆そうか、こういう反論の仕方が
あるんだ~、とか新しい発見があること間違いなしです!


*・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.:*

賛否良論「安保の一歩」

http://j-policy.org/colleges/p8/20160414538.html

日程: 4月17日(日) 14:00~17:00

会場: TKP市ヶ谷カンファレンスセンター      東京都新宿区市谷八幡町8番地 TKP市ヶ谷ビル
講義テーマ: 「賛否良論「安保の一歩」」
登壇者: 安保法制賛成論者安保法制懇メンバー
        細谷雄一教授(慶應義塾大学)、
      安保法制反対論者 

        倉持麟太郎弁護士
参加費: 一般 1500円 
      政策学校受講生・OB 1000円 
      18歳:100円
当日の流れ:
 ・ 13:30~ 開場
 ・ 14:00~ 開会、細谷・倉持両氏による安保法案の解説
 ・ 会場の参加者を交えた討論
主催: 財団法人 日本政策学校

緊急事態条項 やっぱ必要ないんじゃない!?広田一議員の質問答弁リポート④


 広田議員の質問は更に続きました。
 
 「東日本大震災で、「憲法に緊急事態条項がなかったから
こういうふうに困った」という具体的事実はあったのでしょうか?」

 「災害対策のために憲法に緊急事態条項をつくろう」という論者は、
「例えばこういうことがあって困ったのだ」という「具体的事例」を挙げ
ます。そういう事例って、しかし、本当にあったんでしょうか。
 広田議員は具体的事例として 
(1)ガソリン不足により緊急車両が走れないということがあったか? 
(2)道路を車両がふさいで緊急車両が通行できないという問題があったか? 
(3)原発事故後に被ばくを怖れて運転手が原発近くへの運転を拒否する
 という問題があったか?
 という3点を質問しました。

 この3つの事例が、よく、「改憲が必要だ」という根拠として挙げ
られるものだからです。
 冒頭(リポート①)にあげた改憲の順序を考える際の①レベルですね。

 (1)「ガソリン不足について、例えば救急車が出動することができなかった
事実はあるのでしょうか?」
 という広田議員の質問に対し、
 土屋総務副大臣は、こう答弁しました。

「岩手宮城福島被災3県の合計36消防本部に調査しましたところ、
東日本大震災の直後、燃料不足により消防本部の消防用車両が
出動できなかった事例はなかった。
 一部で、消防団の見回り車両がガソリンがなくなることをおもん

ばかって出動回数を減らしたという事例はあったが、いわゆる消防
本部の消防用車両ではなかった。」

 この消防団の見守り車両のケースも、震災後の話、つまり震災の
後の見回りの回数が減った、という事例になります。
 更に災害時のガソリン不足という教訓を踏まえた対策について
質問を受け、資源エネルギー庁・藤井資源燃料部長は次のとおり
答弁しました。

「2012年に石油の備蓄確保等に関する法律が改正された。」
「具体的には海外から原油の輸入が止まる事態に限定していた備蓄

石油の放出の要件を見直し、災害により被災地等の特定の地域の
不足の際においても放出できるようにした。」
「石油会社に対しても、災害時に被災状況や復旧状況の情報を共有し、

共同で相互に製油所等の設備を共有し、企業の枠を超えて、被災地
に早急に輸送するため経済産業大臣から勧告できるように整備した。
被災地へのガソリンの安定供給に努めて参りたい。」

 → つまりガソリン問題については、
 東日本大震災で、ガソリン不足で救急車が走れなかったという問題
はそもそも生じなかった。
 石油不足については法改正や企業等関係団体との連携を密にする
対策を既に講じた。
 ということがわかりました。 
 …じゃあ、「憲法改正」って必要なんでしょうか?


(⑤に続く)

緊急事態条項 やっぱ必要ないんじゃない!?広田一議員の質問答弁リポート③



 さて、この最終報告を受けて、政府はどう対応したのでしょうか?
 広田議員はこの最終報告書に言及しつつ
「東日本大震災の教訓に基づくいましなければならない法改正は
全て終わっている。言い換えれば積み残しの課題はないという認識
でしょうか?」
 と質問しました。

 これに対し河野大臣は、

 防災対策推進検討会議の中間報告、最終報告に基づいて、
● 2012年、2013年に災害対策基本法の一部改正をした。
● 2013年に大規模災害の復興に関する法律も制定した。
● 防災対策推進検討会議において措置すべきとされた事項に

ついては、これらの法改正により必要な法改正を講じた
● 検討した結果やらない、というものもあるが、それらも含め、

必要な措置を講じた

 と答弁したのです。

 上記で挙げた、自然災害による国家的緊急事態における国家的な
対応の在り方についても検討した…ということですよね!?

 広田議員がこのことを確認的に重ねて聞くと、
 河野大臣は、

● 防災対策推進会議の提言を受けた災害対策基本法の一部改正、
大規模災害の復興に関する法律を制定したが、災害対策基本法
109条1項で定める緊急措置の政令についての追加はしていない。
● 災害対策基本法の一部改正において災害緊急事態の布告に

かかる規定をみなおし、政府の対処方針の作成、避難所等の設置など
…新たに措置をし、災害緊急事態の布告をしやすいようにした。
● 法改正により、私権の制限や三権分立の例外を規定したわけではない。


 広田議員が重ねて
「先ほどの最終報告の提言の中には、帰宅困難対策や治安維持の範囲
でも、緊急措置の範囲を拡大する必要があるのではないか、それを検討
すべきだという提言もありました。
 これらも含めていわゆる緊急事態条項を法改正して追加する必要は
ないということでしょうか?」
と念を押すように確認したのに対し、

河野大臣は
「これらについては検討の結果、やる必要はないということです。」

と答弁しました。

 東日本大震災の経験を経て、緊急措置の範囲を拡大する必要が
あるのではないかという問題意識をもって検討して…結局そのような
法改正は必要ない、と政府は判断した、ということですね。

 既存の法制度のなかで対応できる、という判断だったのでしょう。

 なんだか、「災害対策のために憲法を変えて緊急事態条項を
つくらなくてはいけない」という「憲法改正必要論」と、ずいぶん違う、
というか全く矛盾することを言ってるな、というのが、体感されてきま
せんか?

 河野大臣が災害対策として極めてまっとうで健全なことを答弁
すればするほど、「災害対策のために!憲法を変えて緊急事態
条項をつくらなければならない!!」という意見が、非常に現実
から遊離した、根拠レスで意味不明なものであることが浮き彫り
になってくる感じなんですよね。

(④に続く)

2016年4月5日火曜日

「読む憲法カフェ」の本、5月3日発売決定☆

先日はお子さん・学校図書館向けの憲法の本をご紹介しましたが、
今日は大人向けの憲法カフェの本のご紹介です☆

あすわかは、立ち上げから約3年間、気軽に憲法の話をお届けする「憲法カフェ」を全国で行ってきました。回数はもう数え切れません。
このページでも憲法カフェのお知らせを随時行ってきましたが、時間があわない、家から遠いなどの理由で参加できなかった方がきっといらっしゃると思います。

そこで、「読む憲法カフェ」をコンセプトにした本を作りました!!
題して、

「憲法カフェへようこそ 意外と楽しく学べるイマドキの改憲」
あすわか(明日の自由を守る若手弁護士の会)著 かもがわ出版 定価1296円(税込)



☆憲法カフェ
☆9条カフェ
☆秘密保護法カフェ
☆緊急事態条項カフェ
☆民主主義カフェ
という5つのテーマのカフェに、この1冊で参加できちゃいます^^

憲法のそもそもから最近の改憲の話まで入っていますし、
イラストや図もたくさん使っていますので、「意外と楽しく」読めると思います。

ぜひお近くの書店で、チラシを使ってご予約ください!

2016年4月4日月曜日

4月30日 憲法カフェ@東大阪の"amato cafe"☆


 まだまだあります、大阪での憲法カフェ♪
 月末には東大阪の"amato cafe"さんで、
 当会会員・大橋さゆり弁護士が、
 憲法の基本のキを分かりやすく語ります!


日時: 2016年4月30日(土)
   13時半~17時


会場: amato cafe 
   東大阪市大蓮北3-6-12


参加費:1000円 (ドリンク・ミニ菓子付き)


申込み: 090-9695-4082
    http://annhug.blog43.fc2.com/
    

講師:大橋さゆり弁護士
   (明日の自由を守る若手弁護士の会
            (あすわか)・大阪ふたば法律事務所)


4月10日&17日 小谷成美弁護士の憲法カフェ@西成・茨木☆


 振り付け師・ラッキィ池田さんとのコラボイベントが無事成功に
終わった大阪で、大人気の小谷成美弁護士の憲法カフェが
どしどし開催されています☆
 近いところでの2件をご案内いたします。


①4月10日(日)13:30~16:00

 けんぽうカフェ
 憲法をどんなふうにかえようとしてる?



場所: 西成区民センター 1F 1の1
   地下鉄四つ橋線 岸里駅下車すぐ(2番出口)


参加費: 300円(組合員外450円)


定員: 30名


申込み先:コープ自然派ピュア大阪ピースレラ
     080-6154-2863(浅井)
     


締め切り: 4月8日(金)16時


♪ 託児はありませんが、お子さんの同伴OKです。


♪ マイカップをご持参ください。




② 4月17日(日)13:00~15:00

 安保法案が可決され日本の将来について不安をお持ちの方
も多いと思います。
 憲法96条について、集団自衛権とは?
 弁護士さんが丁寧にお話しをして下さいます。
 憲法クイズ、紙芝居などお子さんもぜひご一緒にご参加いただき、
 日本のこれからについて学び、お話しながらよりよい明日を考えましょう!

 コープ自然派のクッキー&コーヒー(紅茶)付きです!


場所: 茨木市福祉文化会館(オークシアター)
     2階 和室 
  阪急茨木市駅 JR茨木駅から徒歩10分。
  近鉄・阪急・京阪バス「市役所前」バス停下車すぐ


講師: 小谷成美さん
 ( 「明日の自由を守る若手弁護士の会大阪」所属 のぞみ共同法律事務所)


参加費: 組合員300円
      組合員以外450円(高校生以上)
    子ども(小・中学生)150円
   ※ 就学前のお子様は無料です


定員: 20名
  ※応募者多数の場合は抽選。(外れた方のみ連絡します)


託児: あり (1歳半~未就学児まで)


持ち物: 筆記用具


〆切: 4月13日(水)16:00


託児〆切: 4月11日(月)
   ※託児は1週間前の締切になります。


お申込み方法:
 メール:
kodama07@shizenha.co.jp
 FAX: 072-635-0776
 フリーダイアル:0120-408-300
 携帯・IPフォンからは 088-603-0080



(イベントページ)
 http://www.shizenha.ne.jp/osaka/detail/5/index.html?articleId=18936

【緊急事態条項 やっぱ必要ないんじゃない!?広田一議員の質問答弁リポート②】


Q そもそも、災害対策のために大事なことってなに?
  事前の想定と対策ですよね?
 
 広田議員は冒頭でこのことをコンパクトに確認しています。
 というのも、広田議員が指摘している通り、去年の通常国会での
安保法制の議論の際、安倍総理は何度も「国民の命と平和を守る
には何か起きてから法律をつくるのは遅すぎる」とおっしゃっていた
からです。「何か起きてから法律をつくるのでは遅すぎる」この理念
は災害対策にも通じるはずですからね。

 これに対する河野大臣の答弁は、以下のとおりです。

「まず、想定外をなくすというのが防災の第一歩」
「南海トラフや首都直下地震をきちんと想定し、きちんと訓練し、

いざことがおきたら、指示がなくてもでてきてもらうところにはでてきて
もらう、そういう条件反射のような形で出て頂くための訓練が大事」 
 



 全くおっしゃる通りですね~。 
 災害対策の鉄則は、「準備していないことは災害時にもできない」です。
どんなに強大な権限を事後に与えられたとしても、その権限保有者が
事前に準備してなかったことは災害発生時にもできないのです。
実際に政府は、東日本大震災後、南海トラフや首都直下地震の被害
想定の見直しを行っています。
 

 さて、なんでこんな当然の質問と答弁をかわしてるんだろうって不思議
に思いますか?
 自民党憲法改正草案が、災害とかの時に、政府に強大な権限を与えて
対応させるっていう発想のものだからです。それってほんとに災害対策に
なるわけ?という根源的な疑問が、この質問の根底には仕込まれている
のです。


Q 政府として、災害対策関連の法改正で
  まだやっていないことはあるのでしょうか?


 さてさて、未曽有の大災害だった東日本大震災を受けて、政府は
今までどんな対応をしてきたのでしょうか? 
 重要なものとして、2011年10月11日に中央防災会議が新たな
専門調査会として設置した「防災対策推進会議」、ここが2012年
7月31日に発表した最終報告書というものがあります。
   ↓
 http://www.bousai.go.jp/kaigirep/chuobou/suishinkaigi/

 ここの「第3章 今後重点的に取り組むべき事項」というのは、検討
すべき課題を宿題的にリストアップしたようなものなのですが、
 たとえば「自然災害による国家的な「緊急事態」への対応のあり方」も
テーマとして挙げられており、こんな記述もあるのです(29頁)
 
===========================

 ② 自然災害による国家的な「緊急事態」での
                     国家としての緊急措置の範囲等
○ 現行法では、災害緊急事態における緊急措置の範囲は、経済的
措置等に限定されているが、帰宅困難者対策や治安維持等の観点
から、その範囲を拡大する必要がないか、東日本大震災で緊急に
法的措置がとられた事例も十分検証した上で、検討すべきである。
○ また、現行法における緊急措置は、国会が閉会中又は衆議院が
解散中であり、かつ、臨時会の召集を決定し、又は参議院の緊急
集会を求めてその措置をまついとまがないときに限定されているが、
例えば、首都直下地震の発生などで、直ちに会議を開くことができ
ない状況下において、物価統制など立法措置を行うことが必要と
なった際の対応について検討すべきである。

============================

(③に続く)

【緊急事態条項 やっぱ必要ないんじゃない!?広田一議員の質問答弁リポート①】



 今「憲法改正」の最もホットなテーマは緊急事態条項! 
 だって、安倍総理も他の何人もの政治家も、「憲法改正はまずは
緊急事態条項から」と言ってるから。
…という話、あすわかは繰り返ししつこいほどお伝えしてきている
わけですが、3月30日の国会で、広田一議員(民主)の質問に対し、
政府からきわめて重要な答弁がありましたのでレポート&解説致します。
ぜひ拡散にご協力下さい☆

 * 下記サイトで3月30日の参議院 災害対策特別委員会を検索
すると、録画が見られます。広田議員の質問は47分50秒頃からです。
 http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
 

 答弁に立ったのは、河野太郎・内閣府特命担当大臣(防災、規制改革、
消費者及び食品安)です。


 前提としてのそもそも論から確認しますが、「憲法改正しよう」という
議論がどういう順序をたどるべきかというと…

 ① こういうことが起きていて/起きそうで困っている(立法事実)、
       そのためにこういう政策をとりたい
   ↓
 ② そのために必要な法律をつくろう。
   あるいは今ある法律を改正しよう。

   ↓
 ③ しかし、そういう法律は、今の憲法には反してしまう。
   憲法を改正しない限り、そういう法律は作れない。
   ↓
 ④ ②の法律を作るため(①の政策を実現させるため)に、憲法を
  改正したほうがいいのではないか?

 という順番で議論が深まっていく…はずです。
 でも今、安倍総理はじめ熱心な「改憲したい方々」がやろうやろうと
提案している「憲法改正による緊急事態条項の創設」には、そもそも
①とか②が無いのではー?? 
 と、あすわかはずっと疑問を抱いているわけです。

 3月30日の国会では、このことを政府が認めたも同然、みたいな
答弁がばんばん出たのです!


 たとえば、「改憲が必要だ!」という意見には「ガソリンが不足したため、
緊急車両が動けなくなり、助かるはずの多くの命が失われている。」
(→だから緊急事態条項を作らないといけない)というものがあります
(参照:http://blogos.com/article/115200/ 百地章・日本大学教授)。 
 これは①に関するものですね。

 しかし!
 「ガソリンが不足して緊急車両が動けなくなった」なんてことはなかった、
と3月30日の国会で、河野太郎大臣が認めたのです!! 
 ね、そもそも①の事情が、ほんとにあるのか、怪しい…
  

 これから、ちょっと長くなりますが、広田議員の質問により明らかになった
ことを整理しつつお伝えします。
 すごく重要なのでぜひおつきあいくださいね!


(②に続く)

2016年4月1日金曜日

本日発売!あすわか著「いまこそ知りたい! みんなでまなぶ 日本国憲法」

「これわか」に続く、あすわか本が出ました☆
今度は、お子様向けの憲法の本です。


ポプラ社「いまこそ知りたい! みんなでまなぶ 日本国憲法」
http://www.poplar.co.jp/shop/shosai.php?shosekicode=7175.000


憲法ってなぁに?
憲法には、どんなことが書いてあるの?
平和を守るために大切なことは何?


お子さんが、憲法を身近に、くらしの中にあるものとして感じられるよう、
いろんなことを考えながら書きました。


是非、地域の図書館に置いていただいて、たくさんの子どもたちに読んでほしいと思います。
お父さん、お母さんからお子さんへ、
おじいちゃん、おばあちゃんからお孫さんへ、
親戚のおじさん、おばさんから…
プレゼントにもお勧めです。


もちろん、中学生以上大人までの入門編にも。


「あなたにも、幸せに生きていく権利がある。」
そのことを子どもたちに教えるのは、大人の責任ではないでしょうか。


あすわか弁護士も、その責任の一端を担う存在であろうと思います。