2021年9月29日水曜日

差別に“温かい”総裁選候補者たち


 自民党総裁選は今日、投開票だそうです。

 貧困が深刻化し格差が拡大する社会、差別のなくならない社会、

「金次第」かのような不正まみれで公平公正とは程遠い政治…

 安倍・菅政権がこの国に残した病はあまりにも深刻です。

だれもがかけがえのない存在として自由で平穏に生きることが

できる社会、公平公正な民主主義の政治、それらを取り戻すため

には、とにかく憲法に忠実な、憲法の理念を共有している政治家が

必要です。


● ジェンダー政策で目立つ及び腰 自民党総裁選4候補アンケート (毎日)

 https://mainichi.jp/articles/20210926/k00/00m/010/146000c



 選択的夫婦別姓、同性婚、LGBT理解増進法、クオータ制についての

回答は、表のとおりです。

 際立っている高市氏の「すべて反対」は論外として、

 河野氏や岸田氏の「賛否を留保」も、実質的には反対ということです

問題意識もなければ積極的に議論をとりまとめる気もなく、「よほどの

巧みな説得・交渉能力」がなければ猛烈に反対する高市氏・安倍氏らの

賛成をとりつけることはできないのですから、つまり、彼らが総裁に

なれば、これらの政治課題はすべてボツになるということ。


 野田氏が同性婚に反対する理由としてかかげる「憲法改正が必要」は

誤りですし、「一気に進めると差別が助長される」の意味は謎です。

先日紹介した記事では「個人的には賛成」と言っていたのに、ブレる人

ですね。選択的夫婦別姓に賛成とはいいますが、総裁になったときに

選挙公約にするのかは語らず、結局信用できません。


 差別の問題に、中立はありません。許さないのか、許すのか、しか

ありません。

 4名の候補者は、いずれも差別に“温かい”。

 こういう自民党に、これからの日本の政治の舵取りを託せるのか、

選挙までに見極めねばなりません。
#GOVOTE