2020年4月10日金曜日

「CAに防護服の縫製を支援してもらう」計画  女性と縫製業の愚弄



 西村康稔経済再生担当相は8日、新型コロナウイルス感染拡大に対応し
防護服を確保するため、休業中の航空会社の客室乗務員(CA)らに縫製
を支援してもらう計画を明らかにしました。


● 航空会社の客室乗務員が防護服の縫製支援 新型コロナ対策 (時事コム)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020040801217&g=eco


● ANAのCAらが防護服の縫製支援か 時代錯誤と批判も (朝日)
https://www.asahi.com/articles/ASN493QMQN49ULFA00H.html


 …発表までに誰一人止めなかったのか、戦慄が。。。

 西村大臣は「エアラインのCAも手伝うということで申し出があった」と
語っていますが、なんの提案も無い真っ白なところに突然CAが「防護服の
縫製します」と提案してくるなんて不自然すぎてありえないわけで。
 どう考えても、まずはCAに対して縫製の案を提示しただれかがいたから、
それを拒否するわけにもいかない多かれ少なかれなんらかの圧を感じて応諾
した、と想像できます。


 まぎれもなく「縫製→手が空いてる『女性』がすればいい」という発想が
ベースにあります。
 また、「縫製なら」、日常的に仕事としてやってなくてもできるだろう、
という「縫製」業を愚弄した発想も、間違いなく根底に流れています。

 女性への愚弄
 縫製という仕事への愚弄


 戦前、軍需工場で女性にパラシュートを縫わせていた発想と、1ミリも
変わらない。

 つくづく、パニックは日頃の差別感情を露呈させます。