アーティストやライブハウス経営者が生活の危機に瀕する中、日本
政府が所得補償に消極的な態度を崩さないことに憤りを覚えます。
● ドイツ政府「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、
生命維持に必要なのだ」大規模支援 (ニューズウィーク日本版)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/03/post-92928.php
ドイツにいる約300万人の個人または自営の小規模起業家のうち、
半分近くが文化セクターで働いている、とのこと。
イベントキャンセルなどですでに12.5億ユーロの損害が出ている
今、ドイツ政府は個人・自営業者向けの支援として最大500億ユーロ
を用意したそうです。これは諸外国と比較しても突出しています。
モニカ・グリュッタース文化相の発言を引用します。
<一部抜粋>
「非常に多くの人が今や文化の重要性を理解している」とするグリュッ
タースは「私たちの民主主義社会は、少し前までは想像も及ばなかった
この歴史的な状況の中で、独特で多様な文化的およびメディア媒体を
必要としている。クリエイティブな人々のクリエイティブな勇気は危機
を克服するのに役立つ。私たちは未来のために良いものを創造するあら
ゆる機会をつかむべきだ。そのため、次のことが言える。アーティスト
は必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ。特に今は」と
述べ、文化機関や文化施設を維持し、芸術や文化から生計を立てる人々
の存在を確保することは、現在ドイツ政府の文化的政治的最優先事項で
あるとした。
<抜粋終わり>
日本政府も、日頃豪語する「愛国心」があるなら、日本の文化を
守るために同じような理解に立ち、表現者の生活と、表現できる空間を、
しっかり支えるべきではないでしょうか。