2020年4月14日火曜日

首相の優雅な炎上動画 政治家を選ぶことは、文字どおり命がかかる選択です。



 安倍首相が、自宅でくつろぐ自身の姿を動画にして国民に外出自粛を
びかけたツイート、ご覧になった方も多いかと思います。


@AbeShinzo
 「友達と会えない。飲み会もできない。

ただ、皆さんのこうした行動によって、多くの命が確実に救われています。
そして、今この瞬間も、過酷を極める現場で奮闘して下さっている、医療
従事者の皆さんの負担の軽減につながります。お一人お一人のご協力に、
心より感謝申し上げます。」

https://twitter.com/AbeShinzo/status/1249127951154712576




 ミュージシャンの星野源さんの動画をくっつけて「コラボ」した形に
しています。
  この件についての報道は、下記のものはじめ、たくさんあります。


● ヒロミ 安倍首相の星野源コラボ動画に
            「この人、王様なんじゃないかと思って、マジで」(スポニチ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a3eb78529eacbb049aafbb807de80203a0e5343b


● 「何様か!」優雅にくつろぐ安倍首相 炎上動画を見てみたら (東京)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202004/CK2020041402100038.html


● 安倍首相が自宅でくつろぐ動画、投稿に批判の声も (CNN)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202004/CK2020041402100038.html




 今一度、確認しましょう。
 私たちの国の首相は、国民が抱える苦しみは「友達に会えない」
「飲み会に行けない」くらいかな、としか想像できない人であること。

 今この瞬間、持ち金が尽きて追い詰められている人、DVや虐待から
の逃げ場を失っている人が、命がかかる苦しみに襲われていることを
想像できない(想像する能力のない)人であること。

 休みたくても休めず電車通勤する人が観たらどう思うだろうという
発想も持てない人であること。

 そういう人に政治を任せれば、おのずと、国民の命や人間らしい生活は、
後回しになります。

 
 大震災の時、「枝野寝ろ」というハッシュタグがついたくらい、あの
政権は寝る間も惜しんで身を削って働いていましたが、今、彼はその政権
を「悪夢」だといい、自宅でくつろぐ貴族な姿を公開しています。


 外出してほしくないなら補償してほしい。誰だって好きで外出している
んじゃない。連日国民は訴えてます。署名活動だってしています。
 でも政府は、「休業補償など世界に例がない」と目が飛び出るくらいの
ウソで一蹴し、早い話が、映画館や飲食店、美容院、アーティストやライ
ブハウスを「見捨て」ました。

  びっくりするのは、アーティストへの補償を拒否した(アーティスト
を見捨てた)側の首相が、アーティストの知名度と好感度にはちゃっかり
乗ろうとしたところです。
 星野源さんは、収入をたたれ家にいるしかないミュージシャンやダンサ
ーに向けて、せめて動画でセッションすることで、活躍のチャンスやなに
かしらの収入につながるチャンスができるかもしれない、という趣旨で、
あの動画を発信したと思われます。
 首相は星野さんの歌となにかセッションするわけでもなくただ横に貼り
つけました。そのため、星野さんが歌う横で首相がくつろぐ、一見意味
不明な動画になっています。
 見捨てておきながら、一方的に利用する。
 ひとかどの羞恥心や仁義、情というものがあれば、発信できるはずの
ない動画を、見てしまったわけです。


 
 自分や家族の命、生活、人生を誰になら託せるか。
 政治家を選ぶことは、命がけです。命をかけた選択です。

 今、皆さんの心にあるその怒り、その違和感、その悔しさ、違和感。
 決して忘れないで下さい。

 今することは、声に出すこと(形にして発信すること)。
 そして、選挙でかならず投票すること。

 国民の命と生活、人権、人生をなによりも大切に考えている政治家を
国会に送り出しましょう。
 憲法に忠実な政治を誓う政治家を国会に送り出しましょう。