2013年11月26日火曜日

特定秘密保護法案 まだ国会は続きます


 特定秘密保護法案、衆院特別委員会で
強行採決されてしまいました。
まるで、映画のような、ドラマのような、
暴力的な政治です。

  もしかして、衆院通過と聞いて、「あぁもう成立して
しまった」…かのように落胆されている方はいらっしゃ
いませんか?もちろん当会も落胆しています、しかし、
まだ国会は続くのです、私達の声が法案成立を阻止
できる可能性は、まだ残されているのです!

  順を追って説明しますね。
(先日ここに書いたことを再び、まとめ直します)
 

 そもそも法案というものは、同一の会期内に衆議院
と参議院の両方を通過しないと成立しません。
衆院を通過すると、参院での審議が待っています。


 この国会(臨時国会)の会期は、12月6日までです。
 臨時国会は2回まで延長が可能です。


 では会期は何日延長できるのでしょうか?
実は、それについては特にルールはありません。
でも、どんなにこの臨時国会を延長し続けたとしても、
来年の1月には来年の通常国会が始まります。
通常国会を先延ばしすることはできないので、理屈の
上では、通常国会の直前までは、この国会を延長でき
ることになります。
 ただ、省庁の事務の関係もあるので、現実的には、
今国会については1週間程度の延長(つまり12月
中旬まで)が限界と思われます。
 慎重に審議してくれ、と国会へ圧力をかけて会期を
1日でも長引かせて、会期末まで引っ張ることが重要です。


  会期中に議決できなかった案件は廃案となるのが
原則です。

  しかし、「継続審査」とすることが許されており、これ
には回数の制限などはありません。

  また、今回たとえば衆議院で可決して、参議院に
送られたものの会期末となり、「継続審議」になった場合、
次の国会では、参議院は審議の続きから始まりますが、
衆議院はもう一度最初から審議やり直しになります。
 なのでこの場合には、臨時国会でなされた衆院採決は
意味が無くなるわけです。
 

 結果として、同一国会会期内で衆院と参院の両方で
可決しないと法案として可決されません。

  廃案または継続審議となっても、次回以降の国会
でまた法案提出、審議して成立を目指すことはできます。
 しかし、法案の内容を国民に広く知られ、反対される
時間ができると可決しづらくなるので、政府としては世論
がこれ以上反対で盛り上がる前に早く可決してしまおう
と考えるわけです。
 だからこそ法案内容の公開も直前で、パブコメ募集
期間も短かくて、公聴会もあのように不自由な傍聴しか
許さなかったわけです。

  まだ諦めなくてもいいのです、というか諦めてはいけない
のです!まだ私達はこの法案の成立を阻止できます。
 対抗手段は、とにかく問題点を広く知らせ、反対意見

をあらゆる方法でアピールし続けて、会期内に参院で
通させないことです。
 衆議院を通過してしまったとしても参議院で通過させ
ないよう粘りきることです。毎日、声をあげ続けましょう☆